レディ・バードのレビュー・感想・評価
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『“愛情”と“注意を払う事”は同じ』
サクラメントの一寸変わった女子高生の青春ストーリー。アメリカの学生生活や、異性問題、性問題、家族との関係性、学校カルチャーをふんだんに紹介しつつ、友達関係、親子関係を取り混ぜながら、小気味よく展開していく。
監督の能力の高さがこぼれ落ちる作品である。ギャグや、伏線の回収もストレス無く綺麗に決まっている。
ただ、では心に刺さるかというと、余りにも自分の環境とは違うところでの共有感の無さ、ストーリー設定の現実感、普通の日常感等々、琴線に触れるモノは正直無かった。確かに日本には無いタイプのキャラ設定なのだが、だからといって社会性が皆無かといっったらそうでもない。面白い作品とは思うが、多分記憶はされないだろう。おじさんには不向きだったかも知れない。
中年にこそ見てほしい作品!
映画の楽しみの一つとして"共感"が有ると思っているのですが、「レディ・バード」はその楽しみが満喫できる作品。もう40年近い昔、都会への憧れ、親から離れて暮らすことへの切望、誰も知らない街て生活したいという逃避…そんな感傷に満ちた10代を懐かしく思い出しました。クリスティナは自分をレディ・バード(てんとう虫)と称し、将来に夢を見て…有る意味自己逃避をしています。多感な17歳が一年の経験を通じて都会に旅立ちますが、そこで真っ先に思うのは、親のこと、故郷のこと、育った環境など。前を向くために都会に来たのにね。でも、わかる気がします。私にも同じような感傷に浸った記憶があるような…ラストのぶっきら棒な終わり方は、それが一時的な感傷だと言いたいのか?…なんてね。
主演のシアーシャ・ローナンが背伸びしたい女の子の心情を見事に演じていました。監督のグレタ・カーウィグが出演していた「20センチュリー・ウーマン」のスチル写真を見てビックリ、レディ・バードと同じ赤毛のショートヘア。意識していたのかな?それとも偶然?
二卵性親子の様な母親役のローリー・メトカーフとの掛け合いが本作成功の要であったと思います。二人のヒートアップした絡みをお父さん役のトレーシー・レッツがクールダウンしてくれて、心地良かった。
40代以上の人にこそ見てもらいたい作品です。
思いのほか展開が早い
期待していたほどはハマりませんでした。
『ワンダー』と同じく、物語は好きですが、展開が早くて構成が好みではなかった、というのが大きいです。
後半はさほど気になりませんでしたが、前半はかなり駆け足感が強かった印象を受けています。
思春期の一年を描いているので、1時間半程度の長さだと、サブのエピソードが描ききれないのでは、と思います。メインの母娘葛藤とダニーの話は短いながらも見事に描いていたとは思いますが、他のエピソードはやや淡白で物足りない。カイルとか、父親の話がチラっと出てきてもスルーなので気になります。
母娘はかなり似た者同士ですね。故にぶつかり合うのだろうなぁ、と感じています。
父親が、「Strength personality」と言ってましたが、まさにそんな感じですね。特に、母親の突っ張り具合とツンデレ具合はなかなか強烈で、ちょっぴりキュンと来ました。
シアーシャ・ローナン演じるレディバードは、そこまで痛いとは感じませんでした。自分でレディバードと言っちゃうのは痛いですが、他の部分は真っ当な思春期女子だったと思います。彼女はボーイフレンドを作れる社交性があるため、そこまでこじらせてるようには思えなかったです。
また、日米の文化差を感じさせる描写も印象に残ります。スクールカースト上位と思われる女子と新たに友だちになることは、日本ではあまりないのではないでしょうか。
父親とバードの親友・ジュリーが魅力ありました。お父さんはデリカシーがあって優しいタイプなので、経営とかは向いてないよなー、なんて思います。対人援助や教育系の仕事ならばうまくいっていたかも。
兄とそのパートナーがやや空気っぽかったのが残念です。特にパートナーとバードのつながりがもう少し描かれていたら、とも思います。
シアーシャ・ローナン、すごい女優だなぁと感じます。正直、ルックスはシラーっとしていて苦手なので「今回もシアーシャか〜テンション上がらねぇ〜」と毎回思うのですが、いざ作品を観るとグッと惹かれます。
ティモシー・シャラメは偉い美少年で、海外の俳優ではあまり感じたことのないジャニーズ感を覚えました。
2018-75
心がちょっとかゆいけど、爽やかで恋しい気持ち。
わかるーーお母さんに当たっちゃう、あの感じと、都会に出たくてたまらない感じ。
何度ケンカしたことか(笑)
この映画みたいに、お互い自己主張強いくせに、すぐ傷付くっていうところも同じで、今はまだ恥ずかしいけど、30歳くらいになったらお母さんと観てもいいかもなぁと思いました。
レディバードみたいに服ほっぽりだして、怒られてた学生時代だけど、今じゃたまに帰省して、服ぽーんと置いても逆に懐かしいみたいに片付けてるお母さん知ってるから、なんか泣きそうでした。
カイル、この雰囲気どっかで……と思ったら、アミハマ様を射止めたティモシー君じゃないですか!
やっぱり素敵でした。
シアーシャちゃんは、今一番勢いある女優さんの一人ですよね。
彼女が出る作品はこれからも追いたいと思わせてくれる何かがあります。
とびきり美人じゃないけど、真っ直ぐで可愛い感じが好き。
最後の空港でのお母さんがもう愛らしくて愛らしくて、私のお母さんも負けず劣らず娘らぶなので、重ね合わせてしまいました。
いつも東京帰るときは、電車見えなくなるまで手を振っててくれるし……あーもうだめ泣きそう(笑)
母の愛
なんか
エレンペイジの「ジュノ」
思い出しちゃった!
青春だね‼︎
笑って泣いて恋して傷ついて
出来る事ゎ全部やっちゃえ〜
羽ばたけ
レディバード‼︎
18歳になって買ってた雑誌
プレイガールって
ホントにあるの⁇
砂を噛むよな味気なさ😰
作品の好評価とシアーシャ¢ということで鑑賞しましたが、ありふれた話を何の工夫もなくダラダラと続けられ、キャスト全員やる気が無いかのような棒演技で退屈極まりなかったです。
勿論全ては監督の演出ですけど、大袈裟ではない普通の日常を描くにしても、ドキュメンタリーじゃないんだから加減があるはず。
自分は「ザ・ホスト/美しき侵略者」のシアーシャ¢が大好きで、監督が「ガタカ」「タイム」のアンドリュー・ニコルでSFながらキャラクター描写の秀逸さも光ってました。
最近は演技派へと成長しつつある彼女ですが、それと共に顔の老け具合の進行も著しく(それを成長と言う?)、「フェノミナ」のジェニファー・コネリーの二の舞にならないかと危惧しております。
青春の青臭さ、繊細さ、イタさ、若さからくる世の中の理不尽への怒り、...
ドラマシリーズにして欲しい
とてもよかった
CIAの伝説的なエージェントの話かと思ったらしょぼい女子高生の話だった。しょぼいながらも背伸びしていけてる女子と付き合って、デブの親友をないがしろにしたりなど、他人事ではない痛い感じがリアルでつらい。そんな彼女は高3で受験や恋に悩み、ブロムがあって上京する。ブロムにはいけてる友達ではなく太った友達との付き合いを選ぶところに心がほっこりした。
お兄さんは里子か養子であることがさりげなく描かれていて、お父さん共々失業状態であり、生活を支えているのがお母さんただ一人であるなど、人生や生活のままならなさが全編に渡って描かれていた。
レディ・バードが飛び立つまで
青春映画と呼ばれる作品は往々にして甘酸っぱく、ほろ苦く、とても優しい。それは作り手がかつて同じように(あるいは違うとしても)経験した「青春」としか呼びようのない過ぎ去った時間を慈しみ、愛おしみ、そういった過去を振り返るような視点が不可避的に介在するからだろう。
自らレディ・バードと呼ばせる"痛さ"には身に覚えがある人もいるのではないだろうか。
グレタ・ガーウィグが演じた『フランシス・ハ』のイタい女性の青春時代版とでも言おうか。今作のシアーシャ・ローナンはわざと肌荒れをさせたニキビ面で、青春時代特有の揺れ動く繊細な心情を表現している。
脇を固める俳優陣もみんないい。ティモシー・シャラメくんはいま脂が乗っているこその存在感。そこにいるだけで艶があり、だからこそ逆にクソ野郎感が際立つ。ルーカス・ヘッジズくんもあのちょっと見た目サイコな感じだけど純真!って感じで最高だ。親友のビーニー・フェルドスタインは全部最高。
友情、恋愛、挫折、喪失、達成、旅立ちとか青春要素は数あれど、『レディ・バード』は家族、とりわけ母親との関係性が特権的に描かれている(グレタ・ガーウィグの半自伝的作品?)。
大学に受かるの受からないの?助成金出るの出ないの?などなどドタバタするが、サクラメントからニューヨークの大学へと進学する、つまり故郷を出るという「タイムリミット」が設定としてある特別な期間が舞台であり、そのリミットは映画の終わり(物語は必ず終わりを迎える)の予感と重なり我々の胸を打つ。
ニューヨークの大学への進学を母親だけに秘匿していたことから、母と娘に再び不和と葛藤のドラマが生起するが、それは旅立ち当日の慎ましやかで感動的な母親の行動を準備する。母親が紙に何か書き付けては丸めていたカットもその後きちんと判明に至る。このあたりは演出は周到であり、たとえ事実だとしても少し鼻白むが涙腺を刺激されてしまう。
こういう物語が高い評価を得るというのは嬉しい。02年頃を舞台にしているので9.11とリーマンショックの間。本格的な不況前だが、それでも景気が決して良くない状況下なのだろう。トランプ政権誕生に一役買ったといわれるホワイトトラッシュ(白人貧困層)を想起させ、共感を呼ぶ社会的文脈もある。
あれだけ自分のことを「レディバードと呼んで!」と周囲に促していた彼女(クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン)が、ニューヨークへ渡った後に自己紹介する。「私はクリスティン・マクファーソン」。そこではもう"レディ・バード"という名はどこかに飛び立っている。この物語は、彼女が故郷サクラメントから旅立ち、名前から"レディバード"が飛び立つまでを描く。それはまさしく青春時代から大人へのテイクオフでもあるのだ。
子供と大人の狭間にいる女の子のリアル。 痛々しいし、身に覚えがある...
青春ってこんな感じ
レディバードが飛び立つまで。
2002年、カリフォルニア州のサクラメントの街。
神学校のハイスクールに通うクリスティーンは
レディバード(てんとう虫)と家族に呼ばせ
大学進学を控えたティーンエイジャー。
恋に勉強に家族に今時の高校生の悩みを等身大に描く。
カトリック系の高校では過度な恋愛はNGとされ
家族では父がリストラの波にのまれそうで進学するにも
大学からの助成金がないと入学すらままならないのが現状。
恋愛も抑圧され、彼女自身が行きたいNYの大学へも
いけるか分からないという鬱憤の中、
自身を支えてくれる友人や家族などの愛を描いた作品。
同世代のティーンの人にはレディバードの気持ちが、
子供のいる世代にはレディバードの母の気持ちがわかる
両方の世代の心に刺さる作品ではないでしょうか。
見た後、レディバードがとても愛おしく思えます。
心を裸にした言葉って本人を目の前には言えないのかな。
だから手紙や電話なら伝えることが出来るのかな。
すごく良い映画でした。
おてんばセブンティーン
#レディバード 青春は時が経てば終わるという当たり前を力まず撮った...
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