ナチュラルウーマン

ALLTIME BEST

劇場公開日:

ナチュラルウーマン

解説

「グロリアの青春」のセバスティアン・レリオ監督が、自分らしさを守るため差別や偏見に闘いを挑んだトランスジェンダーの女性を描き、第90回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した作品。ウェイトレスをしながらナイトクラブのシンガーとして歌うトランスジェンダーのマリーナは、歳の離れた恋人オルランドと暮らしていた。しかし、オランドは自身の誕生日の夜、自宅のベッドで意識が薄れたまま亡くなってしまう。最愛のオルランドの死により思いがけないトラブルに巻き込まれ、容赦ない差別や偏見を受けるマリーナは、女性として生きていく権利を胸に前を向いて歩くことを決意する。主人公のマリーナ役を自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ベガが演じる。

2017年製作/104分/G/チリ・アメリカ・ドイツ・スペイン合作
原題または英題:Una Mujer Fantastica
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2018年2月24日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第90回 アカデミー賞(2018年)

受賞

外国語映画賞  

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12

(C)2017 ASESORIAS Y PRODUCCIONES FABULA LIMITADA; PARTICIPANT PANAMERICA, LCC; KOMPLIZEN FILM GMBH; SETEMBRO CINE, SLU; AND LELIO Y MAZA LIMITADA

映画レビュー

4.5「私は人間」人の尊厳を描いた作品

2018年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

トランスジェンダーの役をトランスジェンダーであるダニエラ・ヴェガが演じているという点でも重要な意味を持つ作品だが、内容的にも社会の中でトランスジェンダーがどのように扱われているのか、人間関係の点でも制度的な点でも重要なポイントと突いた作品だ。

恋人の死に際しても彼女は、葬式に立ち会うことができない。同性婚の制度がなければ、法的にもその権利はないだろう。死んだ恋人の元家族に拒まれ、葬式に出ることすら叶わない。その他、多くの偏見に主人公は向き合わなくなてならない。

一方で、トランスジェンダーに限らず、自分は何者であるのか、自問を促す作品として本作は優秀だ。「お前はどっちなんだ」と聞かれ、主人公は常に「私は人間」と答えるのが印象的だ。男であるか、女であるか、トランスジェンダーであるかの前に人間であるという感性を忘れないこと。当たり前のことをスルーしないことが人間関係に大切なことだ。この問いがあるから、本作は女についての映画ではなく、トランスジェンダーについての映画でもなく、人間の尊厳についての映画になり得ている。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
杉本穂高

3.0思ったよりも想定内過ぎか…

2024年4月24日
Androidアプリから投稿

アカデミー賞外国語映画賞授賞作品ということで鑑賞。そしてチリ代表作としては史上初とのことで、期待は高まるばかり。
期待し過ぎたせいもあり、観終えて正直なところ、えっ…これだけ…!?って感じ。確かに良いお話ではあるが、このテーマにしては思ったよりも想定内過ぎる内容に少々肩透かし感あり。重いのか軽いのか、作品のコンセプトもいまひとつつかみにくい。
好みの問題かも知れないが、もう少し皆の心情を丁寧に描いてもらえれば、自分としてはもう少し入り込みやすかったかも知れない。
評価は高い作品だが、ちょっともったいない印象。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
いけい

3.0良さそうで?

2024年4月21日
Androidアプリから投稿

全体的な雰囲気はいいのだが、ロッカーの中に何があったかはちゃんと描かないとだめじゃない?だってそれで何だか吹っ切れた感じになってたし。ここを観客の皆さんがそれぞれ受け取ってください、ではお話として無責任過ぎる。息子は金持ちでおとなになりきれないバカなんだろうなと切り捨てられるけど、元妻や刑事のまあイジワルなこと。自分の女としての存在を危うくされてるようで反発するんでしょうかね。女の醜さの究極を描いてましたね。基本好きでした、だけにやはりロッカーのシーンがもったいない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
三毛猫泣太郎

4.0素敵な女性

2024年2月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
つとみ