ナチュラルウーマンのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン

劇場公開日 2018年2月24日
38件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

「私は人間」人の尊厳を描いた作品

トランスジェンダーの役をトランスジェンダーであるダニエラ・ヴェガが演じているという点でも重要な意味を持つ作品だが、内容的にも社会の中でトランスジェンダーがどのように扱われているのか、人間関係の点でも制度的な点でも重要なポイントと突いた作品だ。

恋人の死に際しても彼女は、葬式に立ち会うことができない。同性婚の制度がなければ、法的にもその権利はないだろう。死んだ恋人の元家族に拒まれ、葬式に出ることすら叶わない。その他、多くの偏見に主人公は向き合わなくなてならない。

一方で、トランスジェンダーに限らず、自分は何者であるのか、自問を促す作品として本作は優秀だ。「お前はどっちなんだ」と聞かれ、主人公は常に「私は人間」と答えるのが印象的だ。男であるか、女であるか、トランスジェンダーであるかの前に人間であるという感性を忘れないこと。当たり前のことをスルーしないことが人間関係に大切なことだ。この問いがあるから、本作は女についての映画ではなく、トランスジェンダーについての映画でもなく、人間の尊厳についての映画になり得ている。

ローチ
ローチさん / 2018年2月27日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  知的
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まなざしと鏡 ネタバレ

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チリはカトリックの国のせいか想像以上にマイノリティへの差別が凄まじくて辛かったけれど、主人公のマリーナの静かに意思を秘めたまなざしが印象的だった。
エレベーターの中で伏せていた視線をまっすぐこちらに向けた時の美しさたるや…!
恋人のオルランドが登場シーンからサウナの鏡越しで、亡くなった後も幻影?がサングラスとか車のミラーに反射して立ち現れ、マリーナもまた鏡に映る自らを見て行動に移してゆく演出が好きだったし、終盤の鏡を見るとあるシーンが最高に良かった…
マリーナが歌を生きがいにしてて、最後に自分が本当に歌いたい歌を歌って作品が閉じられるんだね…歌の先生を訪ねるシーンで「愛は探し出すものではない」と言われてたけど、彼女の中に愛が溢れてたよ 。
文字通りの強すぎる向かい風に吹かれても決して屈しない強さが素敵だった。

にゃこはちこ
にゃこはちこさん / 2018年6月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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性同一性障害の主人公が受ける差別ということ以外に、葬儀に愛人が参列...

性同一性障害の主人公が受ける差別ということ以外に、葬儀に愛人が参列することに対しての妻の抵抗があり、それを差別と言うのかどうか。いずれにしても、主人公が自分の意思を貫こうと挑む姿は、逞しく美しいが。
主人公が、マイケル・シャノンに見えて仕方なかった(^^;

ミーノ
ミーノさん / 2018年5月5日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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突風スゲ〜 ネタバレ

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2018年映画鑑賞60本目‼︎

自分の父親の相手が
トランジェスターだったら
あんな風に差別してしまうのか⁇

私だったら
絶対そんな事しないって
他人事だから綺麗事は言えるけど

こればっかりは
わからない...

ラストは
ちょっとファンタジー

葬儀場で見かけた
彼について行くと
最後のキスと
お別れが出来ました‼︎

犬も取り返せたみたいで
新しいスタートに踏み出せるね‼︎

マリーナの歌声素敵でした。

snowball
snowballさん / 2018年4月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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難題

容赦ない試練に立ち向かう主人公の姿が印象的で差別問題について改めて考えることが出来た。簡単には解決することが出来ない難題だと思う。前半は眠気に襲われzzz…
2018-83

隣組
隣組さん / 2018年4月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
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トランスジェンダー

トランスジェンダーに対する差別、偏見、社会的障壁(性別変更を簡単にできない等)を描いている。性別変更できず男性であるがゆえに、パートナー(男性)と結婚できずに、家族になれない。

taku
takuさん / 2018年4月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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みんなで克服しよう

病気ではなく、一つの生き方と認められるようになったLHBT(本作ではトランスジェンダー)。常識だったことが偏見・差別と言われる辛さはあるが、本人はもっと苦悩し辛い。本作はその問題を直視している。
本人も周囲も、克服の努力が必要。

こばりん
こばりんさん / 2018年4月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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マジックリアリズムの凄み ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

本作はLGBT映画というよりも、愛と別離、再生、そして「自分として自分を生きる」映画だと感じました。

マイノリティーとして生きるマリーナにとって、唯一わかってくれる人がオルランドだったと思います。マリーナが強く生きることができるのは、オルランドとの関係が深く影響しているはず。
マイノリティーであるマリーナは偏見に曝されているし、法的に尊厳が守られてない可能性もあり、ナチュラルに生きることが難しいです。でも、オルランドの元では、ナチュラルに生きれたのでしょう。まさに、You make me feel like a natural woman です。オルランドの存在は唯一の安らぎであり、オルランドがわかってくれるから彼女は彼女自身になっていくことができたのです。彼女がエンディングで歌う歌曲の歌詞「木陰」はまさにオルランドのことでしょう。

そんな、深いつながりのあるパートナーが突然いなくなる。そして遺族の邪魔が入り、最期のお別れができない。ここでお別れができなければ、マリーナはマリーナでなくなってしまうのだと感じました。この世界に根差せたのはオルランドがいたから。オルランドを失った世界では彼女自身も失われる。彼女がこの先を生きるには、彼との物語を完結させ、歴史を内側に留めておく必要があるのです。
だから、マリーナの闘いは全力なのです。もはやマイノリティーなど関係なく、自分の全存在を掛けて最期のお別れをしなけらばならなかったのです。犬を取り戻すのは、犬が彼とのつながりを現実的にも心的にも証明するものだからでしょう。

そして、マジックリアリズムの強力さも印象に残ります。繰り返し現れるオルランドの面影。幻想とも取れますが、おそらく心的なイメージであり、彼女の中のリアリズムです。
特に終盤のオルランドの面影と口づけを交わしてからの一連のシーンはパワフルで、オルランドの遺体との対面〜ついに流す涙というクライマックスで強烈なうねりを作り出しています。

マジックリアリズムは個人的にめちゃくちゃフィットする技法です。頭での理解を超越して、核心的なものが無意識に直接投げ込まれるような体験があります。概して映画はそういうものかもしれないですが、マジックリアリズムだとそれがより研ぎ澄まされて心に届いてきます。
本作において、マリーナとオルランドとの関係は具体的にはほとんど描写されていません。しかし、2人の関係が本当に深くかけがえのないものであることがマジックリアリズムを用いた見事な演出で伝わってくるのです。凄い。

そして、リアリズムの面でもズバ抜けた説得力があります。マリーナ演じるダニエラ・ベガの存在感が本作を特別なものにしていると思います。実際にトランスジェンダーを生きているからかもしれませんが圧倒的です。崇高な印象すら受けます。また、歌がいいんですね。

トランスジェンダーとして生きるマリーナへの偏見や苛烈な暴力もたっぷり描かれてますが、オルランドの遺族から受ける迫害は、どっちかというと泥棒猫への嫌がらせの側面が強そう。なので遺族との諍いの話なのであまり乗れなかった。
印象に残るのはむしろさりげない偏見ですね。あと、身分証を見せるしんどさとか、日常生活の局面局面でキツさがあるなぁと感じました。そりゃ、家でパンチングしますな。

オルランドの遺族との揉め事が話の中心に置かれているため乗り切れない面もありましたが、後半から特に終盤にかけては凄い体験ができました。エンディングも別格。観ている時よりもむしろ観終わって考察している時の方が心が動きました。地味ではありますが、かなりの名作だと思います。

kkmx
kkmxさん / 2018年4月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  興奮 知的
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人がいなくなるということ

トランスジェンダーの話なんだけどね、観終わったときには「人が一人いなくなるって大変なことなんだな」と思ったよ。

主人公はどうにかこうにか折り合い付けて乗り越えてね。でも主人公の恋人の家族達も大変だったと思う。夫/父親に同性の愛人がいて、最後を愛人のところで迎えてるんだから。

主人公は愛人の死とその葬儀あるいは相続の関係で酷い目に遭ってくの。「そんな酷いことしないでよ!」とは思うんだけど、相手の感覚も解らないではない。

相手がトランスジェンダーでもそうでなくても、他人には優しくした方がいいなと思ったね。

あと「人間って理解できないものに出会うと拒絶するんだ」と思った。これ本能なんだろうな。原始の時代に理解できないものに「なにこれ?面白そう!」って近付いてく遺伝子は、死滅する可能性高いもんね。

Scott
Scottさん / 2018年4月7日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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脚本がんばれ。

LGBTがテーマの映画はよく見に行っている方ですが、この映画はそのジャンルの中では評価が低いかな。
どうしても見なきゃっていうほどのものではない。

主演の人の体当たりの演技、話題性はとてもよかったと思います。

ハクタカ
ハクタカさん / 2018年4月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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自分らしく強く美しい最上の女性の生きざまを見ました

自分らしく生きるとは何なのか。人とのつながり、人間らしくとは何なのか、考えさせられる映画でした。

トランスジェンダー、性愛、友愛、マイノリティへの差別、偏見を受けてなお、ただただ自分を貫き、女性として愛し愛された喜びと誇り、不躾で無遠慮な偏見に立ち向かう主人公に奮え、応援したくなりました。

なぜこれほど美しい人がさげすまれなければならないのか。
自分と違うところを見つけ嫌い攻撃しさげすむ狭窄的な人間性と、最愛の人と向き合うことを真摯に望む愚かしいほどの情の深さ、人間の2面のありようを真っ向からぶつけてくる映画でした。
見ていて苦しいところも多々ありますが、見てよかったと、見るべき映画だと感じました。

ちいまめ
ちいまめさん / 2018年4月2日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 難しい 幸せ
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57歳

LGBT映画のブエノスアイレスの登場人物ももイグアスの滝を目指していた。この主人公もLGBTに対する偏見などを圧倒的な力で無きものにする滝に憧れたのだろうか。そして、その具象化である白い封筒を探していたのだろうか。
自分の55歳の誕生日の翌日に見に行った。主人公の相手は57歳の設定。キチンと人間ドック受けようっと。

hanataro2
hanataro2さん / 2018年3月25日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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良い映画

やっとたどり着いたサウナのロッカーは空っぽだった…ちょっと期待したのに、イグアスの滝へは行けなかった…夢は無く、現実がそこにあった…犬は戻って来た?取り返した?

*チリの様なカトリックの国では、性に対して、より保守的との印象。宗教的な儀式には、出来れば参列して欲しくないというのが今でも大勢なのだろう。

stoneage
stoneageさん / 2018年3月23日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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ダニエラ・ヴェガの熱演に驚歎。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

最近は、トランスジェンダーや同性愛者などが映画に登場することも珍しくなくなったし、以前のように「道化役」としてその存在を笑い者にするためでなく、我々が生活する社会のごく当たり前の一部として描かれることも多くなってきたように思う。だから私はきっと油断したのだと思う。そしてとても単純な思い違いをしていたのだと思う。きっと今の社会はこういった差別から脱却しつつあるはずだ、というとてもシンプルな誤解を。

この映画のヒロインであるマリーナを見ても、序盤ではもう十分マリーナは社会と調和したトランスジェンダーに見えるし、最愛の恋人の死後、彼の妻にかけた電話のやりとりを見ても、マリーナに対しての差別的な物言いはまだ見えてこない。しかし、そこからストーリーが進んでいけばいくほど、妻がそして相手方の家族が、そしてこの社会が、マリーナに対して潜在的に抱いている差別意識と偏見がいかに根深いかが浮かび上がり、実は彼女のことを肯定などしてないという事実が次々に明らかになっていく。「差別から脱却しつつあるはずだ」なんていう私の思い違いを叩き割るように、厳しい現実を突きつける。

そしてそういった厳しい社会の中で差別にさらされて生きる女性を姿を、ダニエラ・ヴェガが心と体をすべてさらけ出すような演技で体現。実際のところ、この映画は物語が語るもの以上に、ダニエラ・ヴェガの存在が語るものの方が大きい気がする。彼女の姿、佇まい、演技、肉体、言葉などが非常に多くのことを訴えかける。こういうのが熱演だと思うし、彼女でしか表現できなかったことが見事に表現されていたように思う。マリーナは、そしてダニエラ・ヴェガは、決して強い人ではない。聖女でもないしそもそも特別な人なわけではない。ただ、次第に彼女のことがヒーローに見えてくる。現実の世界で傷ついたり失敗したりしながら闘い生き抜く、私の隣にいる英雄。私にとっては、彼女の方がワンダー・ウーマンよりもずっと英雄に思えた。

天秤座ルネッサンス
天秤座ルネッサンスさん / 2018年3月21日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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ヒトを思いやれる人間か。シンプルにそこなのかな、と。

トランスジェンダーの女優がトランスジェンダーの役を演じている。
LGBT作品はあまり足が向かないのだけれども、ここのレビューにあった「女性として扱ってほしいとは言わない。ただ人間だと主張するだけ」という記述に惹かれて観賞。

正直、主人公を含め登場人物の思惑がわからない行動が多々で…うーむ。

本人の意思の強さ、より周りの人の接し方が印象に残ってる。
LGBTに理解がある、関係性が私的/公的か…でなくヒトを思いやれる人間か。シンプルにそこなのかな、と。

kizkiz
kizkizさん / 2018年3月19日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  悲しい
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つらい ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

ウェイトレスをしながらナイトクラブのシンガーとして歌うトランスジェンダーのマリーナは、歳の離れた恋人オルランドと暮らしていた。しかし、オランドは自身の誕生日の夜、自宅のベッドで意識が薄れたまま亡くなってしまう。最愛のオルランドの死により思いがけないトラブルに巻き込まれ、容赦ない差別や偏見を受けるマリーナは、女性として生きていく権利を胸に前を向いて歩くことを決意する。
ラストの歌が感動的な作品でした。

Takashi
Takashiさん / 2018年3月19日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
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理不尽な世間と戦う人の物語 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

トランスジェンダーが主演の映画を劇場で観るのは、たぶん本作が初めて。
現代が舞台だと思われますが、彼の地ではトランスジェンダーは批判の目に晒されているようだ。
主人公のマリーナは、パートナーであるオルランドと楽しい一夜を過ごすけれども、オルランドは急病で亡くなってしまう。
オルランドのアパートで共同生活を送っているものの、法的には夫婦や家族の関係ではない。
ましてや、トランスジェンダーの社会的地位は低い。
オルランドの弟に電話で連絡はしたものの、マリーナはそのまま姿を隠そうとする。
そのことが警察に咎められ、容疑者として取り調べや検査を受ける羽目になってしまう。
検査官の前で裸体を晒さなければならなかったマリーナ。さぞ屈辱的だったろう。
2人の思い出の場所だったアパートも、遺族からは早急に出ていくよう求められる。
オルランドの弟であるガボ以外は、マリーナに対して冷たい態度をとる。
「夫(父)の浮気相手」としてではなく、「受け入れがたいセクシャリティの持ち主」への理不尽な嫌悪感が強烈に感じられる。
中盤、オルランドの親族がマリーナを拉致し、車内でマリーナの顔をビニールテープでぐるぐる巻きにする。
あまりの酷さに、観ていて涙が出てきた。
自分とは異なるセクシャリティというだけで、なぜこんな真似ができるのか。
子どもの「いじめ」と全く同じ構造ではないか。
恥を知れと言いたい。

マリーナは、オルランドとの思い出の品をことごとく奪われていく。
オルランドが残したサウナのロッカーの鍵も、開いてみたら中には何もなかった。
2人で約束した旅行のチケットが入っているのかと思っていたけれど、それすらも形としては残らない。
マリーナは、オルランドの飼い犬を奪い返すために、遺族たちと対峙する。
マリーナは何度も傷つき、傷つけられる。
しかしマリーナは、それでも何度でも立ち上がる。
パンチングマシンで、シャドーボクシングで、マリーナは何度も拳を打ち付ける。
理不尽な攻撃と戦うために、マリーナは戦う。

ストーリーとしては、正直新鮮な展開はない。
でも、マリーナが自分らしく生きるために、時には傷つき、自暴自棄に陥りそうになりながらも、必死に前を向いて進む姿には感動を覚えた。
セクシャリティに対する「他者からのラベリング」が、いつか必要なくなる世界になればいいなと思う。
私のセクシャリティは私が決める。それでいいのだ。

とみしゅう
とみしゅうさん / 2018年3月18日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 楽しい 知的
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悲しかった。

マリーナという女性がとてもひたむきで素敵で優しい女性だっただけに、マリーナの受ける扱いが終始酷くて辛くて悲しいものだった。トランスジェンダーの方って、実際の女性よりも女性らしく、内面が素敵な方ばかりですよ?まだまだ、これが現実なのか?と思うととても悲しかった。

あみ
あみさん / 2018年3月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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自分の居場所を考える

切なくて、
もどかしくて、
悔しくて…

差別や偏見に晒されても、
自分自身を貫き、
愛する人ときちんとサヨナラすることで
強く生きていこうとする
そんなマリーナがとても美しかった。

ヤスリ
ヤスリさん / 2018年3月16日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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社会は自分を映す鏡

 LGBTというテーマが映画で頻繁に扱われるようになって久しいが、ここ数年はさらにその傾向に拍車がかかっているかのように感じる。少々食傷気味ではあるが、いわゆるストレートな人々を通して描くものには限界を感じている映画製作者たちの事情も伺える。
 つまり、映画を量産するような経済的に豊かな国々においては、人々の生活は満たされきっており、観客や映画祭の審査員たちの心をつかむような物語や世界の切り取り方は難しい。
 もちろん、政治の世界だけでなく、教育や職場でもLGBTへの偏見や差別をなくそうという機運は世界的に高まっており、これが現在最も人間社会を語るうえで外せないテーマであることは間違いない。しかしこのこととて、物質的に何の不自由もない世界であるからこそ議論される問題なのではないだろうか。
 この作品もそんなLGBT映画である。原題の直訳は「素敵な一人の女性」。このような素朴な自意識を持つに至るまでの苦悩が描かれる。
 人間は自己の有様を、他人の目を通じてしか意識することができない。とは、社会学の本に書いてあったこと。
 差別や偏見に苦しむとは、まさにこのことであることをこの映画は語っている。しかも、鏡という映画ではとてもオーソドックスな道具を使用して表現しているのだ。
 自分を映し出す鏡面の状態によって、そこに映る自分の姿は変容する。業者が運ぶ鏡がゆらゆらとゆがむことで、鏡の中の自分が現実とは似つかない姿になるのを見つめるシーンはその象徴である。
 そして、膝を抱えてベッドに座るラスト近く。マリーナは股間に置いた鏡に映る自分の顔を見つめる。鏡の下に隠れたものが何であろうと、自分は自分でしかない。
 「オンブラマイフ」の歌詞の意味を知り、その言葉を噛みしめるようにこの歌を聴いた。

よしただ
よしたださん / 2018年3月15日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  知的
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