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映画「劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」 劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い
劇場公開日:2017年8月26日
解説
TYPE-MOONによるPCゲーム「Fate/stay night」に端を発する人気作「Fate」シリーズの一作で、「Fate/stay night」に登場したキャラクターのイリヤことイリヤスフィール・フォン・アインツベルンをメインヒロインに据えて描いたテレビアニメ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の劇場版。テレビシリーズ第4期「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」の最終回で、真の敵であるジュリアン・エインズワースを退けたイリヤたちのその後が描かれる。エインズワースとの戦いで助けた青年で、イリヤの親友・美遊の兄を自称する衛宮士郎の口から、美遊とエインズワース家の因縁が明らかにされる。監督はテレビシリーズ第1期を手がけた大沼心。
2017年製作/90分/G/日本
配給:角川ANIMATION
スタッフ・キャスト
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2017年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
本作を楽しむためには、Fateシリーズをある程度知っている必要があり、全く知らない人にとっては、説明不足な作品だろう。(プリズマイリヤシリーズだけでなく、Fate Stay NightやFate zeroを知っているかどうかで感動の深さが変わってくるように思う)
だが、Fateがどういう文脈の物語かを知っている人なら、相当に満足度が高い作品ではないか。
個を切り捨て全を救うことに囚われ続けてきた衛宮の父子が、正義を成すとはどういうことかを苦悩し続けた士郎が、正義を取らず、全を救うモノと敵対する。たった一人の妹のために。
Fateシリーズを深く知れば知るほど、その決断が感動的。(10月公開のHFの前哨戦としてもこのタイミングの公開は良かったかも)
アクションシーンも見応え十分。ファンの期待を裏切らない作品だった。
2020年1月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
これまで書かれたレビューを見れば分かると思いますが、プリズマイリヤを見ていない方には文脈も脈絡も一切理解できない、原作を知らない方はキャラクターごとの背景すら分からず制作陣の空回りにしか見えないような映画です。
だがそれでいい。
まずそもそも、この映画のメインターゲットはプリズマイリヤのファンを対象にしていません。むしろプリヤシリーズのみを見ていた方は完全に切り捨てているように思えます。
劇場版でスポットを当てているのは、
美遊の兄である衛宮士郎はどのようにして美遊だけのヒーローになったのか
ということに尽きています。
つまり漫画、アニメの制作陣が全作を通して「衛宮士郎が、英霊エミヤが報われるifストーリーを作りたい」というテーマを完遂したのが劇場版プリズマイリヤではないかと言うのが個人的な感想です。
クソ泣けた。
ですから、本作品はプリズマイリヤという作品の完結作という意味は無いように思います。
むしろプリヤ原作、アニメ制作陣の自己満足(staynightの二次創作)の締めくくりとして見た方がよほどしっくりきます。
最高でした。
Fateシリーズは積み重ねの多いコンテンツですから敷居は高くなってしまうかもしれません。
ですが原作をプレイした方には、士郎の決断の重さという部分だけを見ても大きな感動を感じられるものだと思います。
劇場版しか見ていないという方は原作と言わずにウィキペディアの記事だけでも調べてみて下さい。
きっと全く違うものとして見えてくると思います。
2018年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
まともに観るのは今回初
妹様はめちゃんこ可愛い❤️
シロー君は主役補正1500%の
無双バトル(。-ω-)ストーリーに
ツイストかかって謎解きから
イッキにハイパーバトルに(。-ω-)
あれ?セイバーさんでにゃいし
ギルガメッシュはパツキン
ビキニアーマーの姐さんだし
イメージと全然違ってたよ(。-ω-)
まあ妹ちゃん可愛いかったので
☆一個おまけ(。-ω-)
2017年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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よくわからないが観た。
そしてよくわからないまま劇場を後にした。
普段からこのシリーズのファンではない人間がこの作品を観るとほぼ筆者と同じ感想を持つのではないだろうか?
なんでも「Fate」というシリーズのスピンオフ作品の『プリズマ☆イリヤ』の、さらにその前日潭なのだとか。
まず『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』を観て感じたことといっしょになるが、作画上で西洋人と日本人の区別がつかない。
ジュリアン・エインズワースは西洋人なのか?
普通の日本人の高校生にしか見えない。
また聖杯戦争がなぜ日本で行われるのかがよくわからないし、聖杯が日本人の女の子という設定もよくわからない。
聖杯はそもそもキリストの遺骨や血に関係しているとも言われ、古くはアーサー王物語に登場するなど完全にキリスト教圏のお話である。
本作で士郎を助けるのが神父だったり、昨今自宅で和服を着る少年少女がいるとも思えないのに士郎や美遊が和服を着ていたり、和洋文化の混ざり具合もちぐはぐで奇妙だ。
なおマスターたちとの戦いがダイジェスト版みたいに継ぎはぎのように編集されていたので、実は本作はTV版のダイジェスト映画なのか?と疑っていたのだが、後から90分以内に作品を収めるために泣く泣く戦闘シーンを削ったのだと知った。
そもそも作ってから削る前に脚本段階で何か方法はなかったのだろうか?
またせっかくの戦闘シーンを削ってまで90分以内に収めなければいけなかった大人の事情にも釈然としない。
そして最大の違和感はやはり『劇場版 魔法科高校の劣等生』と『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』を観ても感じたことになるが、周囲の少女が絶対的に主人公の少年を慕い過ぎる。
主人公は想いを寄せてくれる女子に興味がなくて一方的に好かれる設定は、それこそ『機動戦士ガンダム』のアムロとフラウ・ボウの関係からずっとある定番の設定ではあるが、本作の間桐桜のようにいくら兄が暴走したとはいえ家族を裏切り自分の命を投げ出してまで士郎を救うのはやり過ぎに思える。
う〜ん、現実世界にこんな娘はおらんぞ!
息を引き取る桜を抱きかかえて慟哭する士郎、やはり本作はオタク向け作品なんだな、と実感した瞬間であった。
これから書く内容はあくまでも偏見だが、女子が好んでよく観る『ユーリ!!! on ICE』のようなアニメを本作を好む男子は絶対に観ないように思う。
そしてこのシリーズの基本は目のパッチリ大きく開いた女子(時に見た目が幼女)が闘う作品のようだ。
制作側も「燃え」と「萌え」が作品の肝だと言い切っている。
もちろん例外は存在するだろうが、本作の男性ファンと『ユーリ』の女性ファンが交わりそうな接点が全く見出せない。
「萌え」自体は海外にも浸透しているようなのでこの手の作品がこれからも制作されていくだろうが、同時に何か一抹の不安も感じる。
昔から少年漫画と少女漫画の棲み分けがあったとはいえ、本作を観ていてアニメにおける男女の需要性に大きな隔たりを垣間見た気がした。
筆者は人間関係の構築にあまり熱心ではなく恋愛経験も豊富とは言えない。
しかし老婆心ながらこの手の作品が若い男女の現実の恋愛に悪影響を及ぼさないよう祈りたい。
本編のTVシリーズはもっと魅力的な作品かもしれないが、少なくとも本作を観る限り観たいとは思えなかった。