北の桜守

劇場公開日:

北の桜守

解説

女優・吉永小百合の120作目となる映画出演作で、吉永主演の「北の零年」「北のカナリアたち」に続く「北の三部作」の最終章に位置付けられるヒューマンドラマ。吉永と堺雅人が親子役で共演し、「おくりびと」の名匠・滝田洋二郎監督が、戦中から戦後にかけて極寒の北海道で懸命に生き抜いた母と子の約30年にわたる軌跡を、ケラリーノ・サンドロヴィッチが演出を担当した舞台パートを交えながら描いた。1945年、樺太で家族と暮らしていた日本人女性・江蓮てつは、ソ連軍の侵攻によって土地を追われてしまう。夫が出征し、息子を連れて北海道の網走にたどり着いた彼女は、過酷な環境や貧しさと戦いながら息子を必死に育て上げる。71年、てつの息子・修二郎はビジネスで成功を収め、15年ぶりに網走を訪れる。たったひとりで夫を待ち続け、慎ましい生活を送っていた年老いた母の姿を見た修二郎は、母を引き取り札幌で一緒に暮らすことを決めるが……。

2018年製作/126分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2018年3月10日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
那須真知子
舞台演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
製作総指揮
早河洋
岡田裕介
企画
多田憲之
角南源五
木下直哉
製作
戸田裕一
大森壽郎
高木勝裕
間宮登良松
脇坂聰史
原口宰
山口寿一
渡辺雅隆
樋泉実
横井正彦
和氣靖
広瀬兼三
吉村和文
北澤晴樹
伊藤裕章
佐藤吉雄
桒原美樹
ゼネラルプロデューサー
亀山慶二
エグゼクティブプロデューサー
村松秀信
西新
シニアプロデューサー
佐々木基
須藤泰司
プロデューサー
冨永理生子
舞台プロデューサー
北村明子
アソシエイトプロデューサー
高橋一平
キャスティングプロデューサー
福岡康裕
音楽プロデューサー
津島玄一
撮影監督
浜田毅
照明
高屋齋
録音
小野寺修
美術
部谷京子
VFXスーパーバイザー
野口光一
特撮
佛田洋
美術補佐
小林久之
装飾
柳澤武
衣装デザイン
宮本茉莉
ヘアメイク
田中マリ子
編集
李英美
音楽
小椋佳
星勝
海田庄吾
主題歌(作詞・作曲)
小椋佳
主題歌(コーラス)
Horiuchi Kohei
仙石みなみ
田崎あさひ
長谷川萌美
スクリプター
森直子
助監督
足立公良
制作担当
道上巧矢
ラインプロデューサー
石川貴博
山下秀治
製作統括
木次谷良助
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受賞歴

第42回 日本アカデミー賞(2019年)

ノミネート

最優秀作品賞  
最優秀監督賞 滝田洋二郎
最優秀脚本賞 那須真知子
最優秀主演女優賞 吉永小百合
最優秀助演男優賞 岸部一徳
最優秀助演女優賞 篠原涼子
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(C)2018「北の桜守」製作委員会

映画レビュー

4.5実写パートと舞台劇パートの重層性から生まれる意外な効果

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

吉永小百合主演の映画にしては珍しく、通常の実写で描くパートに、ごくごく簡素なセットの舞台での演劇でストーリーを伝えるパートが繰り返し挿入される。この舞台パートは、樺太での出来事など悲惨なエピソードをリアリズムで描くのを避け、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出で抽象的に表現している。 はじめのうちは実写と舞台の切り替わりに違和感を持ったが、それに馴染むと、この重層的に描かれる世界が「人工的に創造された虚構の物語」なのだというシンプルな事実を再認識させる装置として機能するように感じられてきた。 すると意外にも、たとえば吉永と阿部寛が演じる夫婦の見かけの年齢差も気にならなくなってくる。もちろん、滝田洋二郎監督の演出は的確で、吉永の女優魂とでも言うべき極寒地での渾身の演技にも圧倒される。しかしそれと同じくらい、この仕掛けが持つ意外な効果に感銘を受けたのだった。

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共感した! 7件)
高森 郁哉

4.0さすが昭和の大女優だよねぇ

2024年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

知的

幸せ

吉永小百合さすが昭和の大女優だよねぇぇ 充分に妻役ができる 兄貴の伏線の回収も素晴らしい演出だね

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drchu

3.0日本人の辛抱強さの映像化

2024年5月26日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
movie mamma

4.5タイトルなし

2023年12月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

堺がいい。さゆりさんの憑依する力はやはりすごい。そしてさゆりさんの映画だ。

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えみり