彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
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クズばかり出てくる
誰かの為に何かをしてあげたい
魔性の女
じんじ
最近では1番好きな本
執着
監督をリスペクト
恋愛と夫婦の違いがよくわかる
「都合のいい女」と「都合のいい男」
無償の愛に気付かない哀しさ
初日舞台挨拶付き。
蒼井優・阿部サダヲ・松阪桃李・竹野内豊・白石和彌監督による全員共感度0%不快指数100%のクズの集まり。
俳優さんがみんな上手くて、どうしようも無い十和子(蒼井優)の周りを彩るそれぞれタイプの違う男性がリアルに描かれていた。
陣治(阿部サダヲ)は不潔で粗野な男だけど十和子を妄信的に愛している。十和子の為なら「何でも」やるほど。
8年前に別れた黒崎(竹野内豊)は、カッコいいけど十和子を利用して成り上がった男。
竹野内豊史上初の女を大事にしない非道な役。
水島(松阪桃李)は、欲望のままに気軽に不倫する薄っぺらい男。かなりエロい。
それぞれの男とのセックスシーンがあるけど、十和子は主体性が無いのか相手によって自分も変わってしまう。
現在と過去が入り乱れているので、十和子の記憶がフラッシュバックしているような感覚に襲われる。幸せの瞬間と酷い別れ方。
十和子にとっての日常はいつまでも続くと思っているから、陣治に寄生し、罵倒しながら過ごしているけど、無償の愛に気付かない哀れ。
蒼井優の狂気に驚き、阿部サダヲの純愛に涙する
今年イチ素晴らしい作品に出会えた
ジャパンプレミアと初日舞台挨拶にて鑑賞させていただきました。
松坂桃李くんファンなので本作品は半分くらい濡れ場シーン目当てに観に行きましたが、いざ始まると理解する以前の問題で時系列だったり登場人物に振り回されまくりでとにかく観ることに必死だったので深く考える暇もなく終わり「あーなるほどね」というような薄っぺらい感じ方しか出来ませんでした。
そして本日2回目を観終わって1回目と見方がガラリと変わり深く考えさせられました。
私一個人の感想ですがいくらルックスが良くても中身がゲスとかクズだったら正直キツいし、たとえ不潔下品下劣貧相でも自分のために身を削って尽くしてくれる人なら好きになってしまうと思います。
水島は最低すぎて救いようが全くなく、2回目観終わって率直に桃李くんの濡れ場よりラスト30分を何回も観たい気持ちでいっぱいです。(桃李くんごめんなさい)
陣治のラストの行動は一見自分にも出来そうな感じもするが出来ないんですよね。
そして観れば観るほど陣治の良さに気付きます。
予告編で「このラストであなたの恋愛観が変わる」とありますがまさにその通りだと思います。
今年イチ素晴らしい作品に出会えました。
近々3回目観に行きたいと思います。
衝撃。
ある意味究極のラブストーリーなのでは
登場人物の「最低さ加減」がリアルでクル
他のレビュアーさんも仰るように、登場人物みんな最低で救いがない。でもその最低さ加減のひとつひとつが「こんな女(男)いるいる!」という感じで妙にリアルなんですよね。登場人物に共感する事はほぼ無理なんですが、このリアルさが他人のしょーもない人生を覗き見しているようで、グイグイ引き込まれる。中盤まで進んでも、これは恋愛劇なのか、ミステリーなのか、あるいは人間ドラマなのか・・お話がどう決着するのか予想がつかず、「私が今見てるこれは一体なんなのだ?」という不思議な感覚が癖になる。
あと、蒼井優の関西弁が可愛くていいですね。ベッドシーンも露出は殆どないのに魅惑的で、芸能界きってのモテ女と言われるのも納得です。
みんな最低人間すぎる!だけど…
20万部を超えるベストセラーとなっている人気ミステリー小説が映画化!
『彼女がその名を知らない鳥たち』というタイトルからどのようなストーリーなのかワクワクして見てました。
嫌な女の十和子、下劣な男の陣治、ゲスな男の水島、クズすぎる男の黒崎。
この4人の関係性と本当の愛、究極の愛の意味を考えさせられるラブストーリーでありながらミステリー要素もある面白い映画でした!
普段は善人役を演じることが多いキャストがそれそれ最低の登場人物を演じる姿も必見です!
そしてタイトルにもある『鳥』の意味、存在を気にして見て頂けるとより一層楽しめる作品だと思います!
R15+指定なのでベットシーン多めです。
一緒に見に行く相手に気をつけて!
完成披露試写会にて
舞台挨拶付きジャパンプレミアにて。
なんなんだろうこの感覚。いままでどの映画でも味わったことのない感覚は。
主人公の十和子(蒼井優)は陣治(阿部サダヲ)のことを毛嫌いしながらも陣治の稼ぎで暮らしている。一方陣治としては十和子のことを異常なほど愛し、執着しており、「十和子のためならなんでもできる」と言っている。
十和子には忘れられない黒崎(竹野内豊)がいるのだが、彼は十和子を利用し、別れる時に暴行を加え、心にも傷を負わせたのだ。また、十和子と偶然知り合った水島(松坂桃李)は結婚しているのにもかかわらず十和子と肉体関係を結び、適当なことをまるで物知りのようにペラペラと喋る男なのだ。
この堕ちるところまで堕ちた4人が繰り広げるストーリーであるので、同白石監督の『日本で一番悪い奴ら』のような真っ当な人間が堕ちていく様を描いているわけではなく、痛快に描いているわけでもないのでまた新しい白石監督作品となっている。
この作品は、SF映画のような感動を持っているような気がする。
洋画だが、クリストファーノーラン監督作品の『インターステラー』という映画がなぜあそこまで人々を虜にしたかというとラストシーンを含め、人類の未知の領域に踏み込んだ、宇宙というとてつもなく壮大な映画を描いていることの衝撃があったから、そして愛に着地している点だと思う。年間ベストの『メッセージ』もまた然りである。
何が言いたいかというと、この映画に関してはラストだが、人知を超えたラストが待ち受けているわけだ。衝撃を超えた、自分という存在にはあり得ることのない、考えすらしないようなラストが。
しかも、本作はSF映画ではなくむしろとことん泥臭くしたような現実主義的な映画なのだ。壮大でもない。それがまたラストへの効果を増大させている。
また、やはり主題が重くとも内容理解がさほど難しくないのも良い。劇中で取り上げられる様々なものがいろんなものを象徴しているのがとてもわかりやすい。
時計がその代表的な例なので是非注目していただきたい。
このようなストーリーであるからにも関わらず、ラストでいままでの罪をすべて拭われたようなかつてない爽快感。しかし、全編を通して不快感が全くなく見られたのはとてもよく、私だけかもしれないが見やすかった。
宣伝文句としてよく使われている「共感度100%」とは、彼らのクズっぷりに対してだけなのか?ラストでの陣治に関してもそのことが言えるのでは?
彼女がその名を知らない鳥たちというタイトル。この意味を悟ったとき、胸が締め付けられ、感動が止まらない。
試写会へ 序盤の何の楽しさも無い むしろ嫌気さえ感じる何気ない風景...
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