彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
全217件中、41~60件目を表示
映画を観てこんなに泣いたのは初めてです
他のレビューを見てみると、星が1つの人とか酷評されている人がいるので驚いてしまいました。自分がどんなにいい映画だと思っても、やはり好みというものがありますね。しかし、この映画は今まで観てきた映画の中で1番か2番目に私は好きです。幼い頃親の愛情をあまり受けずに育った人や愛について人一倍考えて苦労してきた人ほど泣いてしまいそう。
タイトルが意味深
最後の最後にこの映画のタイトルの意味がわかった。
陣治以外はその名を知らない鳥たちなんだと、、、
蒼井優と阿部サダヲの演技も素晴らしかったが、ストーリーも後半にかけてどんどんのめり込める展開で終わりが読めないため常に考えさせられて面白かった。
思ったのと違った
「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」「孤狼の血」の監督だから見たけどちょっと期待したのと違った。
ミステリーというより、ある種の純愛ものというか。
いい年したおっさんだけど登場人物の誰にも共感できなくて、別な世界のお話を見せられている気分だった。
こんな「尽くす」人がいるなら会ってみたい 笑
最後の陣治の行動、どうしても不可解なんだよなあ。
全く共感できないクズ達が織りなす最高傑作
白石和彌監督のキャスティングから演出は文句つけようがない。共感度0、不快度100%、ポスターでもここまで煽っていいのか?その通りでした。蒼井優はメンヘラをさせたら日本一でしょう。彼女やばいくらい上手い。阿部サダヲも素晴らしかった。この作品のジンジ役は彼以外は考えられないくらいはまり役。彼じゃなければクライマックスのあの感動にもっていけない。もう一人松坂桃李は凄い役者になりました。この薄っぺらいクズを完璧に演じてます。竹野内豊も軽いクズですね。当然共感できません。この4人のキャスティングだけでも完璧でした。
ここまで不快なクズたちの物語で最後心をえぐられました。「この愛はあなたの恋愛感を変えます。」久々にキャッチコピーどおりの感情に浸れました。
まとわりつく嫌悪感が最後に昇華する感じ
頭ガーンとやられた。
展開自体はそこまで大どんでん返しというわけではないが、
ラストで感情が一気に爆発する感じだ。
全てを十和子に捧げ、幸せを願い、決して彼女に忘れられない道を選んだ陣治。
阿部サダヲと蒼井優のキャスティングよし。
蒼井優の演技が良かった(^ー^)
松坂桃李と竹野内豊と好きな俳優が出てきたし、阿部サダヲら出演者が皆良い。どうなっていくのか見入ったしベクトル変わると愛は怖いなぁって思いつつ、どうしようもない人間関係と共感しづらさってところでは3.5(;^ω^)
あなたはこれを 愛と呼べるか
2019年8月3日
彼女がその名を知らない鳥たち 鑑賞
あなたはこれを愛と呼べるか
沼田まほかる のイヤミスを
蒼井優 と 阿部サダヲ のダブル主演の名演が光る!
プレイボーイ役の 竹野内豊 と 松坂桃李 もよかった!
クズしかいない世界の中で放たれる"愛"の一方通行
白石和彌監督のハードボイルドで濡れ場を多用した作品ながら、作品のクライマックスに向けて、人間味が増したドラマに昇華させた展開は見ごたえがあった。
蒼井優演じる、欲に溺れたダメ女は異彩を放つが、それを小汚ない見た目でも優しさを誤りながら、隣にいる阿部サダヲの雰囲気が妙なバランスを生む。異端で醜いふたりがそれでもいる理由、そしてそれを愛と呼べるのか。キャッチコピーが作品を観て刺さる。
アブノーマルで危険な香り、ヒリヒリする人間の愚かさが詰まっていながらも、愛のいびつで真っ直ぐな姿を見た気がした。
愛を叫べば何でも許されると思うなよ
原作そのものを読んでいないし、今更、ストーリーそのものに対する評価を映画に対して行うのは気がひけるし、それなりに売れた本らしいので、大方の評価と随分違っているのだろうと、なんだかモヤモヤしながら、それでも頑張って最後まで見て、あまりにひどいことになっているので書いています。これは要するに「愛の物語」だと思わなくてはいけない映画のようだが、連れ合いを罵る女を偏愛する夫の献身的な一途な愛として共感せいといわれても、全くできません。みんな歪んだ人間として描かれているが、その中にも真実の愛があるみたいな言い方で映画の価値を支えようとしているのは無理がある。これも1つの愛の形?嘘でしょ?愛でも、献身でもない?絵空事の一言。愛というコンセプトを掲げておけば何でも許されると思うなよ。と言いたい。原作にどれだけの筆力があったのかは知らない。筆力に当たるのが、演技あり、演出であり、映画技術だが、筆力は一定程度あるとは思うが、決定的に主人公の女の正体がわからない。原作ものにあぐらを書いて、人間を描き見つめることを放棄してしまった日本映画の、残念な一本だ。
色男との情事にだけ愛を感じる十和子と 生活能力もなく危なっかしい十...
色男との情事にだけ愛を感じる十和子と
生活能力もなく危なっかしい十和子を守り尽くす事に愛を感じるじんじ。
じんじは、愛する事に一生懸命だけれど
愛されようとする努力はしない。
十和子は愛人に嘘をつかれても気づかないふり。
出てくる男がクズばかりで
働きもせずクレームしたり浮気する十和子も好きにはなれないが、こーいう男に寄りかかってしか生きていけない女っているよなぁと思ってみてました。
切ない、そして深い。
見落としていた映画。ライブ時は阿部サダヲさんのドタバタコメディものと期待してたけど、いい意味で期待外れ。切ない、そして深い。蒼井優さんの演技の巧さも際立って非常に面白い作品に。異性を愛するカタチはいろいろあるけど2人の愛のカタチが切なくラストは切なさの究極のエンディング。お薦めです。
阿部サダヲと蒼井優が最高だ
後味悪い小説だけど癖になる沼田まほかる、あまりに好きな作家で作品だから、映画は敬遠してた。でも、見て良かった、二人が最高に適役だったから。ただ、最後、後味悪い感が、これからまとめに入るね~、要約しますからね~になってしまったのが、とってもとっても残念だった。
あと、性描写が邦画はいつも気持ち悪い。この映画も。音とか含めてしつこい。だから、早送り。こちらの想像力に任せて欲しい。観客へのサービスだと思ったら、大きな勘違いだと思う。役者が気の毒。
それぞれがハマり役
蒼井優があまり好きでは無く蒼井優が出てる作品を観るのを避けてきたし何であんなに世間から絶賛されてるのか分からなかったけどこの映画を観て納得しました
演技は勿論、ちょっとした表情、言葉の発し方が凄い....!
めちゃくちゃ十和子役がハマっていました
あまりキレイとは言えない冴えない感じの顔でメンヘラってのがめちゃくちゃリアルでこの役は蒼井優しか出来ないんじゃないかな??
陣治役の阿部サダオも本当に凄い俳優さんだなと再確認
不潔で下品、重くてちょっと闇がある感じがゾワゾワして気味が悪かった...けどこんな人に愛されたら幸せだな
十和子にぞんざいに扱われたり暴言を吐かれたりしても「十和子の為だったら何でも出来る」と嫌にならずにずっと十和子のお世話をしたり隣にいてあげてる姿には何だか虚しくて切なくて悲しかった
でもやっぱり松坂桃李のセックスのシーンは全然色気やエロさを感じない なんでだろう(笑)娼年見た後だったからかただ単に松坂桃李はセックスヘタなのだろうか....
愛という一方通行が守ってきたものとは
生理的に受け付けない男と暮らしながら、過去の男の面影を追い求めては、詐欺まがいのことをして日々の暇をつぶして生きている十和子。
十和子に罵られ、蔑まれ、それでも笑いながら全てを許す陣治。
何年も前に酷い目にあわされた男を、それでも追い求めて、陣治を虐げる十和子に、
そんなに嫌なら同居を解消して別れてしまえばいいのに、と思う。
陣治と十和子の関係は、どこか思春期の娘に対する父親のように見える。
異常なほど、娘のやることなすことに執着する父と、それに反発する娘。
血縁であるからこそ起きているはずのものが、他人どうしの、しかも片方向だけの愛から来ているのは何故なのか。
ラストまでを知って、その片方向だけの愛が、何故そんなにも執着になるのかが理解できた。
ただ、心配で。という言葉の重さにも。
人間は、自分よりも相手を思う愛の方が強く折れない。
それは陣治の愛なのか。
十和子の愛はやはり過去の男にあり、陣治にはないのか。
そうだとしたら悲しすぎるけれど、陣治は十和子に対する見返りは求めていないだろう。
十和子が生きてくれているだけで、すべてを投げ出してもいいと思えるほど、
十和子がそこにいるだけで他はすべて構わないと思えるほどの、気持ちを陣治は自分の中に持っている。
十和子が知らない鳥は、すべて陣治のなかにあり、十和子が知らない間にすべて陣治によって守られている。
それに気づいた時、十和子は何を思い、そしてラストでどういう気持ちになるのか、
多くを語らない、シンプルさがとても潔い。
それが愛と呼べるのかどうか、本当に理解したときにはもう手遅れのことが多い。
それは父と娘の関係に、やっぱり似ていると思った。
全217件中、41~60件目を表示