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ディーン・フジオカさんが演じる古海健児が結婚詐欺を起こして女性たちを騙していくストーリーです。
確かにディーン・フジオカさんはいい男だし、ひかれていくのも分からなくもないのですが、何か現実的でなく、お話の域を脱しません。
また結婚詐欺を最初仕掛けようとした千石るり子(柊子)の存在が良くわかりません。その時には健児に奥さんの初音(貫地谷しほり)がいると分かっていながら、ペアを組みます。ただの結婚詐欺の相棒ならまだ分からなくもないのですが、肉体関係もある中での関係というのも自分も騙されているのではと何故考えないのでしょう。そのるり子と組んでいる健児の神経も良くわかりません。
結婚しながらも結婚詐欺を起こしている健児ですが、この人物の感情も良く分かりません。
結果的には自身の結婚が幻想で、実際にはなかったものというオチになるので、そこまで理解出来なくても良いのかもしれませんが、だからこそなのでしょうか。健児の感情が良くわかない事が多いです。
結局は自分を捨てた母親への復讐という思いが強いからこその図式のようですが、自分の奥さんに母親の幻想の中で構築させた人物を構築させて生きている異常さです。
騙し騙されるやり取りなのですが、何だか健児の仕組む詐欺はとても幼稚です。こんなのはすぐにバレるだろうなと思うのですが、偶然が重なってうまくいってしまいます。
吉岡真奈(松本若菜)を騙す時にレストランに行って、店員と会話をした時にもうまく店員が話を合わせてくれたので、難を逃れましたがこれも偶然店員が話を合わせてくれたので、大丈夫でしたが普通ならここでバレています。
工藤麻美(中村映里子)を騙す時にも、マンションの空室にうまく入り込んで下見をしますが、これもそんなに簡単に見られるものなのでしょうか。
極めつけは店舗を予定していたところに真奈を連れて行った時にそこのオーナー柊泰江(萬田久子)に見つかった時に、良く口裏を合わせたなと思ってしまいました。
なんだか結婚詐欺を表現するための「お話」をしているかのようでした。
初音とのやりとりが全て幻想だとすればあまりにも嘘くさいので、健児の空想だという事で不条理さも理解できるのですが、あとは本当の事ですよね。その割には全てのことが幻想であるような余りにも嘘くさい内容でした。
結婚詐欺にしてはラブシーンがお粗末で、肉体的なセックスの魅力は全く感じませんでした。
全ては健児の幻想だったんじゃなかったのかとも思いました。嘘くさい作り話です。