メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
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今までのジブリ映画を全部ごっちゃにしたらこうなる!という感じの作品...
音楽はなかなか良いと思いますよ^ ^
ポノック第1作目ということで、ジブリへの尊敬の念のようなものもあるのかなーと思いました。他作品のオマージュがかなり盛り込まれており、オリジナリティは薄いですが、個人的には面白いと感じました^ ^
また、音楽も非常に良い。ダルシマーをここまで多用したアニメ劇伴もそう無いでしょうし、作品ともマッチしており、異国の物語感を十分感じられます。サントラには主題歌であるRAINも収録されており、オススメですよ^ ^
残念なのは内容が薄いところですかね。淡々としていて掘り下げがすくないため、人物やモノを活かしきれていない感じがしました。登場人物が少ないわけでも無いのに、まるで2.3人しか出ていないような感じ。魔法学園でのストーリーも、そこである必要性はあまり感じられず、あくまでおまけ程度でした。米村監督らしいと言えばそうかもしれませんが、もう少し何かあれば良かったかなと。
観て損をする映画では無いと思います。
ただ、アリエッティやマーニーがつまらないと思った人やジブリ並みの作画と人物描写を求めるような方にはつまらない作品かもしれません。
ひたすら薄い
キャラも設定も何もかもが薄いと感じた作品だった。
魔法学校について長々と説明を聞かされるが、そこでの設定がその後の展開に関与することはほとんどなく、まるで全てハリボテのようだった。
ピーター(魔女の宅急便でいうトンボ)も、ストーリーの駒にされているだけで、本人の感情も何も感じられたものではない。
極め付けに、主人公の叔母(?)の重大な秘密(本編最大と言ってもいい仕掛け)も本当に一瞬しか生きない。その秘密が主人公に影響を与えたわけでもなく、秘密を知った主人公が叔母に対して何か感情を抱くこともない(驚くべきことに、感想すらない)。
映像も動きが少なく、 美しいとはお世辞にも言えない。
ジブリの偉大さを感じた作品だった。
ベストアルバム
エンドロール最高
物足りなさがハンパない
ストーリー、登場人物、全てにおいて物足りなさがある。
メアリが天然でドジっていう設定は無くても良かったのではないだろうか。
前半のほとんどがこの説明に持って行かれている。
そしてメアリの声、喜怒哀楽があまりにもなくて睡魔が…
ジブリ作品と比べて、見終わった後の不完全燃焼感はかなりの物だが、比べるのもジブリに失礼なのかな。
ジブリだが
村松崇継の音楽いい!
ひどい酷すぎる。でも見てよかった。
本当に嘗てないくらいにひどいです。
ジブリ作品だったら、金返せと言っているくらいの
本当にひどいヤツです。
もちろんいいシーンやいいカットはたくさんありました。
でも全体的に薄べったいし、安っぽい。
ジブリっぽい?嘘嘘。ジブリはどんなに酷くても絵だけは全部よかった。
今回はそれがあんまりないです。
物凄いスピード感を出さなきゃいけないシーンで、
全くスピード感がない。
動かなきゃいけないものが、動かない。
予算の問題もあるかもしれないけど、他に方法はあるでしょう?
カリオストロはそれが出来た。
これではそれが出来ない。
それはないです。あなた、カリオストロの城を見なかったんですか?と言いたい。
絵コンテがつまらないから、いいアニメーターを使ってもいいシーンにならない。
レイアウトが悪いから、背景とキャラが合わない。
と、同時に監督の空虚さも感じました。
どの景色も寂しい。前からずっと思ってたことだけど、この監督の世界はいつも寂しい。
圧迫感と何か人間的な繋がりの希薄さを感じるし、感情も嘘っぽい。
多分この人の中身はいつもとても辛い。
生々しい感情が希薄なんだと思う。
この人の暗部はとても深い気がする。
けれどもね、ちゃんと感動しました。
この人はやりたい事をいつも諦めてしまう人なんだと考えたら辛くなったけど、志の高さは感じた。
不器用だ。あまりに不器用すぎる。
この監督に宛てた宮崎駿の手紙を見たけど、
その不器用さは伝わった。
ここはこういうふうに描いてくださいと言っても多分伝わってない。
だから、凄いんだけど全く魅力のない背景とか
これ動いたら面白いんだろうなとかいうものが全く面白くない。
自分で描いたら出来るかもしれないけど、そこまでの時間も作れない。
だから、やりたい事だけがカラ回りしているような作品になっちゃった。
結果として駄作という評価になるのは仕方ない。
でもわかる人にはわかったと思います。
ダメだけどよかった。
本当にひどいけど、それでも今まで見た事ないものを作ろうとしたのはよくわかった。
その一点に於いて、この評価をします。
オマージュは要らない。新しいものが見たい。
キャッチフレーズからそうですが、
魔女の宅急便を意識していることが明言されていたので、
そういうつもりで観ました。
マーニーが面白かったので、米林監督への期待もありました。
感想を先に言うと、
魔女の宅急便うんぬんは置いておいても、単純に作品としてつまらない。
宮崎アニメ黄金期の金字塔(同時に久石譲最高傑作)の一つにちょっかいを出すこと自体が間違いです。足元にも及ばないし、比較すらできないくらい豆粒です。
スタジオポノックが潰れないか心配になりました。
序盤からダラダラとした展開が続き、
「盛り上がらないなぁ」と感じたまま、
ありきたりなシーンが連続して、
興奮なり情緒なりが一切無く、こじんまり・がらんとした世界に寂しさを感じていたら、
終わった。
「2時間の苦痛……」、そんな映画でした。
快楽、喜び、ゼロ。
たぶん宮﨑氏の原点はパンダコパンダにあって、あんなふうに赤ちゃんでも喜ぶような根本的な快楽の法則を研究しまくって作品を練り上げている人なんだと思います。魔女の宅急便の大ヒットまで、赤字ばかりでも情熱は消えるどころか煮えたぎっていた。
米林氏は、温室育ちの天然さんなのでしょう、冒険活劇への研究が全然足らない。アクションとなると人物も構成も下手すぎです。
でも、わざわざ激しくしなくてもいい。文学的な静かな世界を描くのは上手いんだから、そっちで勝負してほしかった。
そもそもジブリのカムバックって、世間は求めているのでしょうか?
現在は細田監督も新海監督も、片渕監督さえ居るんだから、ジブリは過去作品で充分だと個人的には思います。
なんでスタジオ新設したのにまだジブリに呪縛されてる。大人の事情? そんなものに左右されて情けない。
『ハウル』製作途中に監督を降ろされ、ジブリをクビになってノイローゼになり、それでも諦められずに細々と始めた『時をかける少女』で下克上を果たした細田監督。
魔女の宅急便の監督を降ろされ、『この世界の片隅に』まで27年も地を這うような活動を続けて、56歳でやっと花が咲いた片淵監督。
両者を見習ってほしい。
はっきり言います。
米林さんは天才ではないです。
ただ、抽象文学を描く才能は感じますので、それを突き詰めた先に、前のめりに倒れてほしいです。
これも大人の事情だったのかも知れませんが、フカイノツワリが大嫌いなので、こんなのを主題歌にもってきたのも大失敗だったと思います。
アンチが多いのを知らないのでしょうか?
どうせ世界の終わりだったらミッシェル・ガン・エレファントを主題歌にすれば映画の評価はひっくり返った。
ばらばら
観客をばかにしてるような手抜き作品
大人の事情で作られた映画??
映画を作るにあたっては、たいへんなお金がかかるものですし、上映する館数を確保するのもたいへんなことです。
この映画に垣間見られるのは、ジブリの新作アニメ映画と錯覚させるほどに寄せていくことが絶対的な命題だったのだろうということ。
そうすることで興行収入の数字が読める作品になり、スポンサーも納得してお金が降りてくるし、スクリーンの数も確保できるし、夏休みのかき入れ時に上映できるし、テレビで特番を組んでゴリ押しとまで思えるほどのプロモーションも打ってもらえる。
新しいアニメスタジオがこれだけのバックアップを得られていることの背景を考えれば、ポストジブリとしての役割という握りがあったことは想像に難くない。
もしかしたら監督は新しいスタジオの旗揚げにともなって、本当はもっと新しい表現、新鮮な風を吹かすような自分の色を濃く反映した映画を撮りたかったのかもしれないのだが、それではお金も集まらないし夏休みに300館を超えるような上映など叶わなかったのだ。
悪魔に魂を売ったといえば言い過ぎになるが、そうした商業的な事情によって妥協を強いられる側面はどのような映画にでも大なり小なりある。
ジブリスタッフ解散を逆手にとって下克上、このビッグウェーブに乗るしかない!そうして着実な数字を確保すれば次作からは少しずつ本当に作りたい映画を作れるようになるはずだ。これはビジネスだ。夢をかなえるための第一歩なのだ!
というような裏話が透けて見えるような気がした。
(※実際は知りませんので妄想です)
しかし昨年は解散したジブリスタッフも多く関わっていると言われる「君の名は。」が空前の大ヒットを飛ばし、宮﨑駿と縁のある庵野秀明監督が「シンゴジラ」で旋風を巻き起こし、同じジブリ出身の苦労人、片渕須直監督が「この世界の片隅に」で衝撃を与え、語り継がれるであろう画期的な年であったことは記憶に新しい。
これらの名作、ヒット作に共通することは、監督の個性と情熱が徹底的に投影された、魂の権化とも言える渾身の作品であったということだ。徹底的にわがままを通した作品といって差し支えない。
そうだ。本気で、自分の言葉で、熱意を込めて語らなければ人は安々と感動などしてくれないのだ。
あの作品たちと絶賛の嵐が巻き起こるのを、メアリの監督はどのような気持ちで見ていたのだろう?
「これはいい流れ来てる!」と思ったのか、それとも「しまった」と思ったのか?
などということを、ずっと考えてしまう映画でした。
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