不能犯

劇場公開日:

不能犯

解説

集英社「グランドジャンプ」連載中の人気コミックを、松坂桃李主演、沢尻エリカ共演で実写映画化し、思い込みやマインドコントロールでターゲットを殺害する「不能犯」の男と彼を追う女性刑事の対決を描いたサスペンススリラー。都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し……。共演にも「ちはやふる」の新田真剣佑や「帝一の國」の間宮祥太朗ら豪華キャストが集結。監督は「ある優しき殺人者の記録」の白石晃士。

2018年製作/106分/PG12/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2018年2月1日

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(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

映画レビュー

4.0それなりに楽しめるが…

2018年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

話のタイプとしては「デス・ノート」に似ている。超自然的な方法で悪者を死に追いやるダークヒーロー。当然、警察は刑法での罪に問うことができない。アウトローの正義漢と考えると、日本人がこうした物語を好むのは鼠小僧や必殺仕置人とかの伝統があるからかかも。

この映画の主人公・宇相吹の場合は、マインドコントロールで相手に幻想・幻覚を見せて死に至らしめるのだが、そのバリエーションでなかなか楽しませる。でも「デス・ノート」に比べると、追う側と追われる側の命懸けの駆け引きが物足りない。それに、「デス・ノート」は能力の使い手が一人にとどまらないが、宇相吹の能力は唯一無二なので、話を複雑にできない限界もある。

松坂桃李は役の幅を積極的に広げていて、良い傾向だと思う。「ユリゴコロ」、それに未見だが「娼年」など、人間の暗い面を無理なく演じられるようになってきた印象だ。

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高森 郁哉

2.0グロい殺人場面の羅列

2024年11月3日
スマートフォンから投稿

怖い

グロい殺人場面を延々と見たければどうぞ。
ストーリーはそんなに面白くない。

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C4

1.0出演者は美しいが

2024年7月15日
スマートフォンから投稿

単純

エリカ様も真剣佑も美しいですが、洗脳して殺害に繋げるパターンを繰り返し過ぎて、段々飽きてしまいました。話しの展開が単調で子供っぽい展開でした。
松坂桃李の雰囲気だけが良かったです。

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wataridori76

2.5何かをいじればすごく面白くなりそうだが

2023年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

不思議な力で立証できない殺人をする男ウソブキと、その事件に翻弄され対立する刑事のサスペンススリラー。

本作は「ダークナイト」の闇の騎士と光の騎士の対立と物語の核は同じだ。しかし自らの意思で悪行を働く「ダークナイト」のジョーカーとは違って、本作のウソブキは、まず他人の愚かさ(闇)があってはじめて殺人を犯す。
上の解説あらすじに松坂桃李がダークヒーローに挑戦とあって、なんのこっちゃ?と思っていたが、なかなか合点がいった。

それで、ストーリーは面白いなと思ったので、演出面に問題があるのかなと考えていたのだが、普段はあまり感想の割れることがない妻はストーリーが悪いという。
聞いてみると、沢尻エリカ演じる刑事の多田が何もしてないのが駄目だったようだ。ついでにエンディングもご不満らしい。
言われてみれば確かに多田は事件に翻弄されるだけでほとんど何もしていない。私は、単純な光と闇の対決の構図にしなかったことは良かったと思っているが、どうやら人それぞれのようだ。
何となく、ウソブキの視点で物語を観ていて多田のことは眼中になかった私と、多田の視点で物語を観ていた妻の差かなとも思った。

そんな感じで少し意見が割れたのだが、イマイチ面白くなかったというのは一致した。
ちょっと作品そのものに熱量が足りなかったと思う。他の方のレビューにもあるように主演の沢尻エリカの熱量が特に足りなかった気がした。彼女はもっとやれると思っていたので残念だ。

あとは、最近の映画は凝ったエンドロールだったりすることも増えたけど、本作は特にカッコ良かったね。
そのカッコ良さに釣られて少し面白かったような気になった私は、愚かだねえ。

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つとみ