羊の木のレビュー・感想・評価
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人や地域が信じること、信じていることを通して人の表裏を浮き彫りにする。
ラストのセリフ「ラーメン」が秀逸。日常のほんとにただなんともなさそうな中に潜む機微が非常に出ているセリフ。それまでの切迫したシーンを一気に吹き飛ばす、ホッとする安心感とともに文と月末との心の繋がりが表現されるセリフになっている。
フツフツと
作品を見せたい! となると、時折あるサントラのほとんどない台詞と映像中心の映画。
確かに力のあるキャスティングで、ジャニーズとは言え錦戸亮さんもその一人として認めています。
内容に盛り上がりを求めてはいけません。
このストーリーに展開される前科者達の生き様を噛み締めたい。
優香さんの体当たりの2シーンは目が釘付けになりました。
彼女もこんな演技を受けるんだど、ちょっと関心しました😅
のろろの頭部。
岬に落ちたのに、なんで漁港で水揚げ???
最後に不可解⤵️
タタール旅行記
原作未読。
富山の魚深市役所に勤める月末一。
国の極秘プロジェクトで過疎化が進む町に6人の訳あり移住者を迎え入れた。
6人の定住を担当する月末に難題が次々持ち上がる。
魚深市に伝わる「のろろ」かつては海から来た悪霊であったが人間が戦いに勝ってからは守神となり「のろろ祭り」が毎年行われていた。そして祭りの夜6人が集まり何かが動き出す。
床屋に勤める福元は刑務所で理容師免許を取得した。
前科を気にするあまりオドオドし過ぎる福元にオーナーは自分も前科持ちだと告白する。
ヤクザから足を洗いクリーニング店で働く大野。
風貌からして堅気でないのではと噂される大野を庇う店主。大野は自らの過去を話し去ろうとするが店主は自分が肌で感じた直感に従うと言い大野を受け入れた。
漁師をする杉山は平穏な日々に飽き飽きし、自分と同じ前科者を探し悪巧みをしていた。
宅配の仕事をする宮腰。
一見好青年を装うが不穏な空気を纏う。
月末達がバンド練習をしている所へ現れたかと思うと翌日にはギターを買い練習に参加。
そして月末が思いを寄せる文といつのまにか付き合っていた。
宮腰に嫉妬した月末は文に宮腰の前科を話した。
文自身頭では前科など関係無く好きだと思うのだが宮腰に触れられた瞬間、体が拒否し逃げ出した。
介護センターで働く理江子は月末の父親のお世話をするうちに恋愛感情を持つ。
色気たっぷりの若い女にノックアウト!前科なんて関係ない!
転倒し骨折した父を理江子が甲斐甲斐しく世話する。
のろろ祭りの新聞記事を見た男が宮腰を探しに訪れた。
杉山は宮腰が男を殺害するのを目撃し、宮腰を強請る。
しかし、宮腰は港で網を編んでいた男を巻き添えに杉山を轢き殺した。
宮腰の過去を文に話そうと待ち合わせしたがそこへ宮腰が現れ岬へ連れて行かれた。
のろろ伝説を再現しようとする宮腰。
岬から飛び込んだ2人のうち選ばれた1人が助かる伝説
。腕を捕まれ岬から落ちる2人を上から眺めるのろろの像。
宮腰が水面に現れたその時、のろろ像の頭が崖から落ち宮腰を直撃。
月末が水面に現れ助かる。
のろろ様が悪を倒してくれた。
清美は清掃センターで働き、海岸で羊が木になっている絵が描いてある缶の蓋を拾い部屋に飾る。
清美は魚、亀、小動物の死骸を庭に埋めいつか木になり戻ると思っていた。
魚深市に来た6人は結局4人となったが皆町の人々に受け入れられた。
タイトルの「羊の木」が意味する事はわからないままだが、知らなくて良いことは知る必要が無く、自分の肌で感じた事を信じる事が大事なんだと思う。
現代は、ネットで過去を調べる事など簡単だがそれが全て真実かどうかはわからない。
情報に振り回され大事な事を見失っていないかと問われているようだ。
偏見
殺人を犯した人は普通の人とは違って変な人
っていうベースで話を作っている様に思えて、
好きになれない。
一見普通に見える人は、普通ではなく、
危なく見える人は、危ないながらも馴染んで
行くという構造も安易過ぎる。
設定は面白い
国家の裏のやりとりで仮釈放の殺人犯6人が社会不適合ではないか、ちゃんと更正できるかどうかのために
小さな島に送られる話。
優香はセックス中に首を絞めるプレイをしていたら締めすぎて人を殺してしまう。
人を愛すことを止められない女。
月末のお父さんに一目惚れで、付き合ってしまう。
もう1人は酒乱でお酒を飲むと人が変わってしまい、いびって来ていた職場の人を殺してしまった美容師免許を刑務所で取得した男。
もう1人は元ヤクザだが、カタギになろうと一生懸命なおじいさん。
もう1人は命を大切にする女性。
魚も食べれず、もらった魚を口に埋めてお墓を作ってあげるほど。
死んだカメや、スズメも家の外に埋めてお墓を作る。
この人だけ殺人の理由が言われていないが、動物虐待などをした人を殺したのでしょうか?
もう1人は見るからにチンピラ。
この町に来て1番に他の犯罪者の存在に気づいた男。
この小さな町でヤクの密売をして稼ごうとか言う全然更生してない男。
最後が人当たりは良い背の高い男。
この街では運送業をやりはじめ、月末の好きな人と付き合い出す。
6人が殺人犯というのを知ってるのは市役所の人だけで他の人は知らない。
というのが設定とキャラ設定ですね。
どろろーと言いながら練り歩くシーンが
あまりにも長くて不気味でした。
どろろの目を見てはいけないという言い伝えを守る町の人たち。
どろろの君悪さをきわだ出す設定でした。
どろろ様の崖から2人で落ちると1人は生きて1人は死ぬという言い伝えの話から、出会ったばかりの頃はじゃあ2人で落ちてみよなど冗談を言い合ってた運送業の男と月末。
最後には運送業の男に道連れにされ崖から落ちてしまいます。
運送業の男が先に海から顔を出しましたがどろろ様の重たい顔が落ちて来て死んでしまい、月末がそのあと海から出て来て助かります。
運送業の男は結局人殺しは治らなかったのか、自分に害がある人を次々と殺してました。
はじめての殺しは10代の頃。
その後もこの街でも何度も人を殺してましたね。
目的は何だったのか、わかりかねますが、人は簡単に変われないのでしょうか。
この作品を通して感じたことは、演奏の時間の音がうるさいって印象が強くて、内容としてはそこまで食い入る感じはなかったです。
ラストスパートでどんどん運送業の男の本性が出て来てスピード感があって見てられましたが、流れがゆっくりなストーリーなので、時々飽きてしまうところがあり、4回くらいに分けてようやく見きれました。
つまらなくはないですが、そこまで面白いとも感じませんでした。
乗れなかった
全くと言って良いほど響かなかった。
6人の殺人犯が同じ市にやって来るなんて、
ワクワクしかない!と思って見たら、最初にやってくる受刑者それぞれのカットがピークで盛り上がらずに終わった。
理由はともあれ、殺人を犯した人間をすぐ友達と言って、その横で寝てしまう主人公、どれだけ鈍感なのよと思ってしまった。
受刑者6人もいたら、変わる者変わらない者、やめようと思ってもまたやってしまう者、それぞれが交わって大事件になる事を楽しみにしてたのに、
信じる、信じない、人は変われる。みたいなところに重きを置いて。とてもこじんまりしてガッカリだった。
松田龍平は本に人をハエの如く殺してそうな雰囲気で凄かったけど、言ってる事は意味が分からなかった。
ラストは何なのだろう?やり直したかったのか?死にたかったのか?勝手にやれよって感じで、全く響かなかった。
主人公の気持ちが一番意味分からない。
良い所で人もいいし、魚も旨い
主人公の錦戸亮さんが決まり文句の様に「良い所で人もいいし、魚も美旨い」と言ったときの受刑者達の反応がそれぞれのキャラクターの個性が出てて面白かったです。
で、1番普通で気持ちいい返事をして来た宮腰が1番ヤバい奴だったという…
松田龍平さん、何時間でも観てられます〜
ジャズマスターと松田龍平さんの組み合わせは最強の絵面なり
やっぱり松田龍平は異様
内容はちょっといい話のヒューマンドラマ&サスペンスって感じ。
個人的には床屋とクリーニング屋がいい話で好き。
松田龍平って基本ポーカーフェイスでなに考えてるかわからないし、雰囲気が異様でこの役にすごく合ってる気がする。
多面的
人は、「良い人」「悪い人」「優しい人」「怖い人」と単純に決めつけた方が楽ですが、一面では分からない多面的な生き物というのが上手く描かれていました。嫌な奴かもと思ったら、情に厚かったり。良い人が、人を殺していたり。そう、人生色んな事が積み重なって結果がある様に、人間も色んな顔を持っているのです。摩訶不思議な神話は、人間の本質を突くお話なのかもしれないですね。
のろろ様の逸話は理解しておきましょう。
仮釈放された6人の元受刑者を受け入れた町の物語。吉田大八監督の独特の作品センスも今回あり。
6人の人物設定が前半から分かり易過ぎて、私はチト面を喰らった。
また、受刑者6人の内、実際に物語に上手く絡んだのは2人。あと4人もう少し絡む事は出来なかったのか?と思う。皆バラバラ、ゴーイングマイウェイ過ぎてる。
出来ないなら受刑者の数減らすとか。
(監督作風らしいと言われれば、それまで。)
ジャンプとののろ様活躍シーンにはビックリw。
元受刑者よりも、元受刑者に対してごく普通に関わろうとする周りの人間に焦点を合わせている様な映画でした。シンプルですけど。
ちょっと変わった感覚の映画でした。
普通
町の活性化のために6人が町に迎えられた。
その6人は、実は刑務所から出てきた人たちだった。
6人は会ってはいけなかったが、祭りの日に会ってしまった。
それから、杉山がほかの人たちに悪さをしようと持ち掛ける。
宮腰の秘密を握った杉山が脅すが、逆に殺されてしまう。
そして、宮腰は友達の月末と一緒に村の伝説を試すことにしたという内容だった。
6人全員が悪さをするかと思いましたが、結局は2人しか悪さをしなかったのが良かったなと思います。
宮腰の最後は、ありえないと思いました。
一括りには出来ない
政府の施策により田舎の漁村に越してきた6人の男女。彼らは全員、殺人罪で刑務所に服役していた人間だった…。
危険な人間や自分の罪に真摯に向き合う人間、殺人犯と言っても一括りにはできない難しさが上手く描かれている。やや人数が多すぎて薄れているエピソードがあるのが残念。
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