羊の木のレビュー・感想・評価
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松田龍平の浮遊感が活きている
松田龍平、独特の雰囲気を醸し出す稀有な俳優。そこにいるのに存在していないかのような、じっと佇んでいるのに地面から浮いているような。表情なのか、口ぶりなのか、オーラなのか。父・優作のぎらつくような強烈な存在感とはまた違う、どこか自分を持て余しているかのような味わいが、今回の元殺人犯でありながら人懐こさも感じさせるキャラクターにぴたりとはまった。
地方の過疎化対策と刑務所維持費の負担減という極めて現実的な題材を扱いつつ、神話的な要素を無理なく溶け込ませた。吉田大八監督、前作の「美しい星」はいまひとつ乗り切れない感じもあったが、今回は文句なしに楽しめた。元受刑者たちがみんな問題を起こさず、町に馴染んでささやかな幸せをつかめることを願ったが、それだと物語としては盛り上がらないので仕方ないか。
優香、だけで良い。
「大魔神」的磁場は妖演の優香だけなら薄まらなかったかも。
即ち他の5人は要らぬ。
常盤貴子でも吉田羊でも高宮早紀でもなく、優香にこの役を演らせたのが偉い。
それだけの一本。
人間模様
6人の前科のある人間がある町に移住する話ですが端折りすぎなのかどうか意味がよくわからないシーンもおおかったです。
優香さんセクシーでした。
後最後の大仏の首引き上げた時木製パレットに乗ってるのおかしくない?どうやって乗せた?
羊の木
発想、設定がすごい。
変われる人もいれば変われない人もいる。
原作はもっと良さそう。
羊の木はなんのメタファー?
不穏な空気の中で
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
原作は未読です。
地方都市・魚深に越してきた6人の男女―。受け入れを担当した市役所職員・月末一は、彼らの雰囲気に不信感を抱く。それもそのはず、彼らはみんな刑務所を出所したばかりの元殺人犯だったのだ…。元受刑者の社会復帰を国家が支援し、過疎問題をも解決しようという極秘プロジェクトのモデル都市に、魚深が選ばれたというのだ。やがて発生したひとつの死亡事故を境にして、日常に不協和音が流れ始め…。
――
サスペンスが秀逸! 終始不穏な空気が漂っており、何かが起こるのではないかという不安を否応無しに煽って来る演出が素晴らしい限りでした。6人の誰もが何かをやらかしそうな雰囲気を醸し出しており、常にドキドキしてました(笑)
松田龍平の演技が出色でした。得体の知れない、飄々としている、無表情…これらが組合わさった役柄ほど、彼の演技力は最大限に発揮されるのかもしれないなぁ、と…。
マトモそうに見えて、実はとても深い闇を抱えている人物でした。一度暴発したら、もうやめられない止まらない。お前がいちばんヤバかったんかよ!!! ―みたいな(笑)
――
6人の人生が交錯する展開なのかなと想像していましたが、一同に会したのはおろろ祭りの宴会場くらいで、あとはずっとバラバラで全員が絡むことはありませんでした。逆に6人もいることで、散漫になっている部分もあるように感じました。
タイトルの意味も分かりませんでした。
市川実日子の部屋のドアに掛けられていた絵…?
原作ではどうなんでしょう???
タイトルの意味は...?
前からずっと観たかった作品。
こんな怖い松田龍平は初めてかもしれない。
ただでさえ、感情が出ずらい目をしているのに、この作品ではそれが際立っていた。
6人の出所者の中でも、一番愛想がよく、いい人なんじゃないかなと思わせていたが、裏を返せばこんな一面を持っていた。
世の中には何の感情もなく、蚊を殺すように殺人ができる人間がいるようである。
月末が何か宮腰に質問するたびに、「それは友達として聞いてるの?」
と聞き返すのが怖かった。もしそこで「市役所の職員として」って答えていたら…と思うとゾクッとした。宮腰が人を殺し始めてから、この人誰でもヤル気だなと思ったら、月末もアヤもやられる気がして、怖くなって続きをしばらく見れなかった
タイトルの『羊の木』は栗本さんが拾った壁飾りの絵としか伏線はないのか、それとも、何か意味があるのか、よくわからなかった。
主演・松田龍平の普通なようで普通でない狂気
6人の殺人犯を更生させる極秘プロジェクトの舞台は、富山のとある港町。そこの役所の所員を軸に展開していく。
それぞれ何か普通じゃない雰囲気をもち、のどかな田舎町に溶け込んでいけるのか、というセンタークエスチョン。普通の中に忍び込む狂気が垣間見れる。オムパニズムの展開。
主演の松田龍平は普通なようで狂気のある人間を演じるにはもってこいの、ミステリアスな風貌。こんな友達いたら何考えてるかわからないけど、付き合いやすそうと思うのかなー
前半と後半で別物
後半でガラリと雰囲気が変わる。わたしは前後半どちらも好きだった。
結末は賛否両論あると思います。わたしはちょっと笑ってしまった。
トータルではおもしろかったです。
松田龍平のサイコ感
ちょっと興味をひく設定だったけど、風呂敷を広げ過ぎた感。
バンドとか伝説とかも邪魔だったし、
もっと絞って、深く掘り下げてくれたらもう少し面白かったかも。
異人に心を開けるか。
・異質なものに心を開けるかというテーマがタイムリーだし、その心象風景の描き方が非常にリアル。生活のすぐ隣にある感。
・松田龍平の醸す怖さがあるから成立している
・ジャニーズ感ゼロ。もうめっちゃ普通の人。それがプロフェッショナル。
予告編みて期待するのはやめろ
6人の元殺人犯がある町に来るという、不穏な空気しか感じないストーリーに、これはどんな混乱が巻き起こるのかとわくわくしたのも遠い過去。
想像を遥かに下回る事件の小ささに驚きを禁じ得ない。
予告編で期待を大きくしてしまったからか。
監督の個性を知らなかったおれが悪いのか。
6人のうち、ほぼ意味なかった人も結構いないかい?あの人、必要だった?
序盤の雰囲気は最高。わくわく期待に胸を膨らませる。嵐の前の静けさというか、この6人が一体どうやって絡んでいくのか。
そして待ちに待った一悶着が始まる。
ついに始まるぞ!
と思ったが、なかなかそこから発展しない。
焦らすなーと思って見続けて、ふと時計をみると、あれ?もう映画半分以上過ぎてんだけど…?
終盤はそれなりにサイコパスな感じが味わえるけど、もっとイカれた展開を想像してたおれとしては完全に拍子抜け。
この映画に求めてはいけないものだったと気付いたのはエンドロールに入ってからだった。
桐島部活辞めるってよ。
あの雰囲気が好きな人は見たらどうだろうか。
インシテミルみたいな、悪の教典みたいな、殺し合いとまでは言わないけど、もう少しヒリヒリしたものが見たい人はやめよう。
ちなみに、優香がエロい。
のろろ〜〜
元受刑者を秘密裏に受け入れている富山県の湊町。そこの受け入れ職員を錦戸亮が演じます。6人の元受刑者は皆個性的で優香演じる高齢者施設の介護士は老人と濃厚なキスをしたり新境地というか企画モノのAVのような展開。のろろ様という謎の半魚人のようなものを祀る祭典が年一回開催され元受刑者たちも白装束を着せられ参加します。のろろ〜と雄叫びをあげながら行進してトホホモード全開です。コミックでみたら笑えるけど実写で説明もないとバカバカしいだけですね。まあオチも変でよく考えたらコミックの原作のガキでかの山上たつひこだったらこんなもんでしょう。
タイトルの意味がわからないまま終わった
6人の罪人がどんな騒動を起こすのか、興味津々だったが、全くつまらなかった。ラストで神様の頭が落ち、悪人があっけなく死ぬとは、話の落ちがわからなかった。
タイトルの意味が
よく分かりません。
バンドのシーンが長過ぎた割に必要性を全く感じない。
ラストも急にファンタジー?って驚きました。
役者さん達の演技は素晴らしいので、オマケで+0.5です。
主要メンバー減らして欲しかった。
最初に思ったんだけど
6人っていう人数多すぎない?って思った。
栗本さんは行動が奇妙だったし
DV男殺したっていうのは役に合ってて
見てて絶妙だったけど
ヤクザのオッさんの大野さんと
ただエロいだけの太田さんいるか???
大野さんは人の見た目は大体合ってるとか
怪我してまでいるのに見た目の差別とか
そういうのあったかもしれないけど
漁師になった杉山さんの役目で良く無い?
あと太田さんに至っては
アヤが宮越さんにとられて
更に父親も〜ってなりたかったのかもだけど
父親と太田さんがくっつくのに対して
主人公の月末さん早く許可しすぎだし
もはやただのエロ要因?ってだけでは?
人数が多すぎるだけで
謎が謎を呼ぶーみたいなミステリー感は全くない。
予告がおもしろかったから見たけど
桐島〜みたいな、
お察ししてくださいの邦画感だった。
こういう邦画感好きな人は好きだと思う。
過疎化対策に犯罪者を住まわせるっていう設定は面白いと思った。 殺人...
過疎化対策に犯罪者を住まわせるっていう設定は面白いと思った。
殺人がおきて6人のうちやったのは誰だ?っていう流れになるんだと思ったら、宮腰が犯人だって分かっちゃってるから他5人の影が薄いし見てて特に面白くない。
最後のオカルトチックな幕引きもなんだかなあ。
先入観や差別っていうテーマも含まれているのかなぁとは思うけど…
物語が上手、面白い。
不気味さが素敵。
入りがうまい。
視聴者の元囚人刑に対する偏見をうまく刺激して、ドキドキしながら見られて面白かった。
うまく復帰できる人もいるし、昨日も一昨日もそれからこれからも人殺しとしてでしか振る舞えず、復帰できなかった人もいるし。
なかなかテーマが重くて面白かった。見入ってしまった。
それにしても、ノロロ様と羊の木の皿がうまい伏線。
ストーリーが入ってこない。
原作山上たつひこ、作画いがらしみきおというのがすごい。ストーリーにリアリティが感じられず全く入ってこない。錦戸亮の情けない公務員役ははまり役かもしれない。観た後で確認したらやはり舞台は魚津市だった。
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