「松田龍平の浮遊感が活きている」羊の木 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

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羊の木

劇場公開日 2018年2月3日
全190件中、186件目を表示
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松田龍平の浮遊感が活きている

松田龍平、独特の雰囲気を醸し出す稀有な俳優。そこにいるのに存在していないかのような、じっと佇んでいるのに地面から浮いているような。表情なのか、口ぶりなのか、オーラなのか。父・優作のぎらつくような強烈な存在感とはまた違う、どこか自分を持て余しているかのような味わいが、今回の元殺人犯でありながら人懐こさも感じさせるキャラクターにぴたりとはまった。

地方の過疎化対策と刑務所維持費の負担減という極めて現実的な題材を扱いつつ、神話的な要素を無理なく溶け込ませた。吉田大八監督、前作の「美しい星」はいまひとつ乗り切れない感じもあったが、今回は文句なしに楽しめた。元受刑者たちがみんな問題を起こさず、町に馴染んでささやかな幸せをつかめることを願ったが、それだと物語としては盛り上がらないので仕方ないか。

AuVis
さん / 2018年1月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 楽しい 怖い
  • 鑑賞方法:試写会
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