メッセージのレビュー・感想・評価
全672件中、361~380件目を表示
想像を超える傑作
評価が分かれているため躊躇していましたが、見にいって正解。私の好みの作品でした。ビルヌーブ監督の芯の通った演出は今回も思う存分に魅せてくれます。
冒頭の娘とのシーンから不思議な感覚に。そして物体の出現からその先へとの展開は語りが少なく、そのおかげで神秘性、えも言われぬ感覚に、ぐいぐいと惹きつけられていきます。胸の鼓動を押さえ、息を殺して見守る、いったい何が起こるのか・・・。これだけで作品の醍醐味を十分に堪能。
そして後半の意外な事実。これを知ったときに散りばめられたピースが一気にはまり鳥肌が立ちそうに。あぁなんて切なくも美しい物語なんだろう。そしてこれを際立たせる詩的な音楽と映像。
想像していたエイリアン物とはまさに一線を画する深みと味わいのある哲学的なSFでした。
いい意味で
やられたって感じ。
ドンパチのないSF映画って事で小難しい
映画だと思って、あんまり期待してなかった。
確かに最初は訳分からずの内容だったけど
映画後半で謎が分かった時には鳥肌が…。
でも最後は切なくなる…。
今までにはなかったSF映画です。
難解な映画です。
素晴らしい映画だと思います。
しかし、わかりにくいところはあると思います。
もう少しわかりやすくはできたのではないかなと、、。
あまりの起伏のなさに、寝てしまってる人がいましたが、私はあっという間の2時間でした。
インターステラーとかとは、比べるべくもなく、良質な映画だと思います。
デートで行くような映画ではありません。
エイリアン、やっぱりこんな感じかーという感じでしたね。
“言語で思考が変わる” かぁ。
予告で期待していたのに、あまり評判も良くないものの、やっぱり見たくて観て来ました。
観てよかった!おもしろかったー。
エイリアンの派手なのを想定している人にはがっかりかもしれないが、(隣のおじさんのいびきにイラっとしました)エイミーアダムス、ジェレミーレナーと渋めの俳優で揃え、リアルな演技で魅せてくれた。エイミーアダムス好き。
静かに佇む宇宙船。異質感があり、映像だけでそこにあるべきではないものと浮かび上がっていた。
『言語で思考が変わる』なんかわかる気がする。
ステキだけど、つらい人生が待っている。つらいとわかっていてもそれを選ぶんだって。
いろいろと考えさせられた。
最近のSFは
ハズレがないなぁ~。とても良く出来ていて、最後はスッキリ。(説明のないのも多々あるけど)
こんなに面白い映画に星一個とか二個つけてる人がいて残念。その大半が途中で寝てしまっている模様。 ちゃんと観てないのに評価しなさんなよと思ってしまうのはオレだけなんだろうか。
レビュー
周りの方々の評価がとても高く、ハードル爆上げで見に行った作品。様々な描写が時間軸を超越して映し出され、状況が刻々と変わっていくなかで、なかなか話を理解できなかった。
自分的には終わり方等あんまり腑に落ちずに終わったので、みなさん程の評価はしないでおきます。
秀作!だけど、だけど...
突然、全世界12箇所に現れた異世界からの訪問者と、どうコミュニケーションするかというお話し。そこに女性言語学者が登場し、心象風景と現実がオーバーラップしながら、物語は進んでいきます。
この間のパッセンジャーもそうだったけれど、ここ何年か、SFの見応えのある映画が続いている。インターステラとかオデッセイとか。その前はゼログラビティだったか。もう一度、科学とか宇宙とかそうした理科系的な世界への回帰なのかなぁと感じてた中に、映画宣伝読む限りは、これはもろに哲学的な物語になるのか、21世紀の2001年宇宙の旅的な話しになるのかと期待して見に行った作品がこれでした。
うん、期待は裏切らなかった。インターステラみたいな映像で誤魔化すこともなく、女性の内面と異世界とのコミュニケーションの進展をテンポよく描いていく。新たな宇宙人の具現化が面白い。その大きさや従来のスタイルとは全く異なる宇宙人に対して、主人公と一緒になって親近感を覚えてしまう。共通の認識を持たない世界同士がどうやって意思疎通していくのか、そのプロセスをそれなりにきちんと描いていて、段々その成果が見えてくる様子も緊張感溢れていた。
そして、ラストへの展開。主人公は宇宙人からあるメッセージをもらうことになるわけだが、いくらネタバレ可能とはいえ、ここでは言えない。こんなメッセージもらって、この人のこれからの運命はどうかるのか、必ずしも幸福とは言い難いだろうと映画見終わった直後は少し哀しくなった。
しかし、しばらく心のモヤモヤ感を意外に気持ちよく感じていたけれど、その次に感じた思いは、あれっ、これって映画的記述に騙されてるよなぁ、ということ。宇宙もの2001年風の哲学見にきたつもりでさっきまでそう思っていたのが、これは最初から騙されていたことにようやく気付いた。SFを題材にした、シャラマン風の叙述トリック映画だったんだと。シックスセンスを思い出させてくれて、あーっ、私の大好きなSF宇宙哲学への思いがどこかに消えてしまいそうになりました。
おかげで、もっとモヤモヤ。騙された悔しさと一方でのその心地よさ、でもSFとしての出来具合も優れているから、基本文句はないんだけど、初めての組み合わせだからなのか、宇宙SFと叙述トリックの掛け合わせに少し拒否反応起こしてる。
でも、そうした最後のモヤモヤ超えて見えてきたのは、映画全体に流れる、主人公が女性ならではの、優しさと包容力みたいな感覚。もっと、優しくなろうよと隣人に訴えかける感覚。全てを知った上でその運命を引き受ける強さも含めて、やっぱり、これは秀作かなぁとは思います。
ただね。またもや、中国出てきて、おっ今回は悪者かと思ったら、最後は善人になりやがってと言うストーリーは、昨今の市場規模、見るとしょーがないかもしれない。てなこと考えると、ある面この映画は計算され尽くした物語なのかもとも思う。ヒット要素かき集めて、うまく原作を引っ掛けて、上手に捏ねると出来上がり的な。君の名は、かよ!とも思ったり。
しかしながら、私にこんなところまで書かせるのは、この作品に力があったからなのは間違いない。一人一人にいろいろ考えさせる力があって、まるで、映画の中の宇宙人からのメッセージみたいな感じかな。受け取ったら考えざるを得ないメッセージ。そこから何を得るかは、本人の努力次第だけど。
ちなみに、宇宙もの映画見ると、宇宙物理系の本が読みたくなるが、これはやはり原作読みたくなった。宇宙哲学的アプローチのおかげですね。シャルマンだけだとこうはいかないからなぁ。一度で2度美味しいと言うことか、結局。
大切なのは
緊張感を持たせながら進んでいく。どんどんストーリーの中に引き込まれていった。最後ルイーズがイアンに質問をする。イアンの答えが、この映画の伝えたいことだと思う。月並みではあるけれど今を大切にしたいと気付かされた映画だった。
秀逸
原作未読で見ました。
急にストンといろんなことがわかる構成になっていて面白かった。
円が何なのかわかったとき、すごいと思った。
終わっても余韻が残る作品。
でもシンプルに、母から娘への言い訳なんだよね…。
ルイーズの自分への言い訳でもあるのだろう。
幸せだったのだろうか。
もう一度じっくり観たい
とても面白かったです
ゆっくりと進む作品テンポに、じんわりと感情を寄りそわせることができました。
とはいえ、その展開は最後まで驚きの連続でしたけれど。
SFの部分も、一人の女性の歩む道の事も、自分なりに繰り返し考えています。
もう一度じっくり観たい、また違う理解や感慨があると思うのです。
作中、日本古来の宗教儀式を想起するような音にハッとしました。
学者が主人公の知的な語り口だけれど、それとは違うところでも心がフワフワします。
言語学者ルイーズを演じたエイミー・アダムスは安定の名演でした。
ジェレミー・レナーが相棒のイアンを好演、最初物理学者には見えない!と思ったけど。
頼れるチームリーダー、温かい明るさがいいです。
邦題は、とてもスマートで上手いとは思いますが、野暮ったくても原題を翻訳しても良かったかもと思います。翻訳をめぐるお話なので。
脚本がひどすぎる
原作は読んでいないので映画の内容についてです。以下ひどいと思ったところ。
1.重力コントロールの技術を持った地球外知的生命体が地球にコンタクトしてくる場合、事前に人類の全ての言語を完璧に理解するだろうし、できるはず、クラークの(幼年期の終わり)のように。
2.Chinaが好戦的に描かれているが、いくらChineseが好戦的だとしても12隻の宇宙船が具体的に害を及ぼしていない段階で重力コントロールの技術を持った相手に宣戦布告するほど馬鹿じゃないだろう。
3.コンタクト方法が稚拙、最高の表意文字は絵文字、ヒロインが自分の胸を指すのではなく、動植物や物理化学理論(例えば水素分子と酸素分子から水分子が生成される)数学理論、宇宙天文物理学理論を英語で説明した絵と動画を提示したら分かりやすい。
風景は美しい
独特な音と光の強弱で眠たくなってくる作品。
北海道にも物体が降りてきたらしい設定だったが・・・
それらしい風景はなかったような?
各国で情報共有⇒あるきっかけで各国とも情報を遮断!とあったが、日米は切れないと思うんだけど・・・腑に落ちなかった点
結局、米中だけの話だなと思ったら中国系の監督だそうで。
映像はなかなか綺麗で見ごたえはある。
スケールの小さい邦画よりは、できた映画と言える。
衝撃のひとこと
「この子は誰なの!?」の衝撃たるや
時間は流れるものじゃないという意味やHannahの名前の意味がそこからつながってくる。
宇宙人襲来時の母からの電話やイアンの独身発言に見事にミスリードされ、すっかり離婚して子どもも失った母親だと思ってただけにかなり驚いた!
不気味な音楽、見事なストーリー展開、鮮やかな演出、すごく良い映画でした!!
未来がフラッシュバックする
不意を突かれました。人類にはまだ未来があるのか、と泣いてしまった。未来が過去のようにフラッシュバックする感覚。偶然を受け入れ、愛すること。そういう大切なことを考えさせられます。哲学者ジャン=ピエール・デュピュイの思想と深く共鳴していると思います。
全672件中、361~380件目を表示