メッセージのレビュー・感想・評価
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愛すべきスピリチャル 映画
休日にフラッと観にいき、
心わしづかみにされて、
後半から泣きっぱなしでした。
エイリアンが来たら世界はこんな風に
反応するのだろうな、、と思いながら
そのエイリアンとのストーリーを追ううちに
主人公自身の話に深く繋がっていく、
見事な展開。
どんな未来が待っていても
今を大切に生きていこう、
そう思いながら
映画館を後にしました。
私の中では
ひさびさのヒット、
心に残る映画です。
美しい文字
ヘプタポッドの文字の表現手法がとても美しい。音も大事なので、映画館かそうでなければ良い音響で観るのをおススメしたい。
国家間の云々は、正直もういいよという感じでした。それよりも、もっとヘプタポッドとのやりとりや、言語学や科学的な部分を見たかったという気持ちがある。しっかり理解できるできないは置いておいても、言語学に関する部分がとても面白い。
人類内でも多少なりとも扱っている言語は違うので、国によって分析に違いがあるのではないかとも思った。
とはいえ、どちらかといえば、“人”に焦点を多く当てている映画で、映画の方が確かに人にはリアル感がありました。
原作と本作の主人公のイメージは、個人的にはだいぶ違いました。
アーティスティックスピリチュアル
突如現れた“ばかうけ”に立ち向かう人類たちのお話。
SF映画の新たな金字塔になるか…まではわかりませんが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の次回作『ブレードランナー 2049』への拍車はかかったんじゃないでしょうか。
正直、2049よりも良いかもしれないと観た今では思っています。
ファーストコンタクトの緊張感、これはもう監督のお家芸というか、不穏な雰囲気得意じゃないですか、たぶん。
意外にも世界中落ち着いてんなぁって気がしないでもないのですが、もういきり立って先制攻撃する国があってもおかしくないと思いますけどそこは違うんですね。笑
宇宙人の言語の解析をしているシーンもおもしろくて、なんかワクワクしてくるんですよね。
表意文字(そのものではないらしいですが)だとわかったのなら絵を描けばいいのに…と思わなくもないですが…笑
宇宙人との面会時間も限られているので、一歩ずつしか進められないことが序盤はドキドキを煽り、後半は焦りを生みますね。
そしてアート的なビジュアル+BGMの神秘性が没入感を増してくれるのも陶酔できてよかったです。
世界各国の人物が登場しますが、たとえば中国語には字幕がつかなかったりしまして、言語の可能性の示された本作だからこそ“多言語を知っていると楽しめる領域が増える”という作りに嫌味を感じず、むしろニクいねぇ~って感じです。
見事な作品
今や名監督の仲間入りを果たしたドゥニ・ビルヌーヴ監督作品。邦題の「メッセージ」を考慮するとエイリアンが人類に何かを伝えに来たのかと推測出来るが、それは間違ってはいないものの、その伝え方に脱帽である。ふと思ったが、伝えた側の人間側がアホだったら無駄足に終わっていた可能性を考えてしまう。基本はエイリアンの研究がベースとなっている物語なのだが、一歩ずつの進歩がある、つまり彼らとの繋がりが強くなるに連れ、主人公に幻想のような物が現れるのである。これが後々のストーリーに生きてくるのだが、「そう来たか」という展開である。
壮大なスケールの中で緻密に描かれる描写の数々は、ドゥニ・ビルヌーヴ監督ならではの表現力なのだろう。彼はなるべくして監督になったのだろう。点と点が繋がった時に明かされる様々な事実。冒頭からのシーンで観客は、主人公は過去に何かあり、孤独な人生を送っているのではというある程度の先入観が残るが、それが見事なまでに裏切られる。感動と同時に鳥肌が立つのを覚えた。ゆっくりと進む物語だが、その中で重要なシーンが差し込まれており、全編を通して目が離せない物となっている。ラストは観客がその後のあれこれを各自想像する様な形でエンディングとなる。一人で観て考えるもよし、誰かと意見交換をするも良し、久しぶりに時間をかけて考えたい作品だ。色々な人に観て欲しい。
ミステリー小説のような緻密に練られたSFシナリオ
物語の冒頭から中後半までのミスリードにまんまとやられました(笑)
突如地球に現れた宇宙人たちの目的を探るため、言語の通じない宇宙人たちとコミュニケーションを取るよう試行錯誤する主人公の言語学者と数学者の話です。
この試行錯誤の部分や、宇宙人、宇宙船の設定がSF映画好きには刺さります。
邦題にもなっており、作中重要になる「宇宙人から人類へのメッセージ」は固定概念や常識を覆し、後半それが明らかになると一気に物語が収束していきます。
その感覚はアガサクリスティーの事件簿を読んでいるかのようなサスペンスであり、ミステリー小説の持つ面白さがありました。
思い返してみれば、宇宙人のメッセージに関わる重要な伏線はいくつかありましたが、緻密に練られたミスリードと演出にまんまとハマり、それらをもう一度確認したくなるという意味では、もう一度見たくなるような映画です。
ただしオチが重要な映画であるため、ネタバレ無しの初見の視聴が一番楽しめるのは間違いありません。
ここ数年の映画のトレンドとなっているSF映画の多くは「特定の空間内で、個人が過去と向き合いつつ独自の宇宙演出とSF設定で魅了する」ものですが、
そんなトレンドを取り入れつつミスリードに利用し、SFアクションとは一線を画するSFミステリー映画として巧みに練られたシナリオは必見です。
固定観念を覆す
久しぶりのSF
個人的にはインデペンデンス・デイとかゼロ・グラビティを想定していたが・・・
全然違った!!
最初は・・・
子供を亡くしたのか、かわいそうに
父親は数学が得意、がちがちの理系か
なんて、主役のルイーズの回想シーンや夢の中に差し込まれるたびに
思っていた。
そして、「柿の種」のような「ばかうけ」のような、お菓子の形に似た宇宙船、
そして中にいる異星人とコンタクトをとり、地道なセッションを重ねながら、
異星人が地球にきた目的を探るのだが。。。
そして、展開が急転する。
「武器??」
そう、異星人は
「offer weapon(武器を提供する)」
と伝えてきた。
いよいよ、宇宙戦争か?
でも、異星人に敵意、戦う様子は見られない。
むしろ、爆弾を仕込まれてもルイーズ、イアンを助ける。
「武器」ってなに?これまた考えさせられる。
サピア=ウォーフの仮説という論文を読んだと、イアンが話し始める。
話す言語がその人の価値観を決めつけている、というもの。
新たな言語を身に着けることで、世界観や人生観が変わるんじゃないか、という説
言葉、言語が武器??
もう理解できない!!!
そんなときに、まさか時間の流れが??と気づいたのは、ルイーズの一言
「この子はいったい誰??」
これで謎の一部が解けた気がした。
時間って上から下、前から後ろに流れるもんじゃないのか。
まさか、その流れに逆らう、もしくはなくす、そんな概念?
頭カチコチの私には理解できたようで納得できない(笑)
ことごとく固定観念が覆された。
そう、あの娘の回想シーンは未来を見ていたのだ。
ま、結局はルイーズが予知能力に目覚めたというか、
未来を知ることができるようになったおかげで、
いろいろな謎を解き、宇宙戦争も回避できたわけだが。
その後の人生も見えていながら、すべてを受け入れていった、ルイーズ。
現代社会でも先が分かっているようで、何もできないことって、
あるよね。
映画を見終わっても、エンドロールが流れる中、頭の中がグルグル。。
最近のSFってすごいな。
あと、三回ぐらい見ないと、すっきりしないかも(笑)
緊迫感のある映像 情緒をゆすぶる音楽 楽しめる作品でした。 個人的...
緊迫感のある映像 情緒をゆすぶる音楽 楽しめる作品でした。
個人的には植民地化のプロセスとして人類に言語を学習させることを目的として現れたエイリアンとコンタクティの出会いを描いたものとしてみました。恐らく中国の将軍?の奥さんも同様なコンタクティであり、死の間際に言語学者の女性から電話があることを予言していたのではないかと思います。「三千年後助けてもらう為」と言っても、奴隷化した人類にある意味助けてもらうということでしょうね。「助けてもらう」という言葉で女性を懐柔するとはなかなかです。この映画を見ている人も人エイリアン救済の糸口とでも見たのではないでしょうか?『言語帝国主義(げんごていこくしゅぎ)とは、ある地域で特定の外国語が、その政治・経済・文化・軍事力により圧倒的な影響力を持つこと。』(ウイキペディア)いずれタコの言語が人類のそれを凌駕するとき平和的な侵略が完結するそれが三千年後ですよ、という今までにない切り口。言語を侵略の武器として使うというのはSFとしては斬新。戦後沖縄でも島言葉を使うと大和人に罰せられたのだもの言葉は怖いのよ。ざっくばらんに言ってしまえば、第一助けてもらいたいと願うテクノロジーも人類のそれより進んでいると思わしきエイリアンが人類の言語をあらかじめ学習していないとはありえない、未来では人類の言語も理解しているはずで、わかっているのに使わない意図はやはり人類に対する優位性の誇示であって・・・・なんてね。
面白いからぜひ見ようね。
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