最後の追跡

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最後の追跡

解説

家族の土地を守るため銀行強盗を繰り返す兄弟と、彼らを追う年老いたテキサス・レンジャーを描いたクライムドラマ。不況にあえぐテキサスの田舎町。タナーとトビーのハワード兄弟は、亡き両親が遺した牧場を差し押さえから守るため、連続銀行強盗に手を染める。慎重派のハワードが練った完璧な計画のおかげで兄弟は次々と襲撃を成功させていくが、刑務所から出所したばかりのタナーの無謀な行動のせいで次第に追い詰められていく。一方、定年を目前にしたテキサス・レンジャーのマーカスは、相棒のアルバートとともに事件の捜査に乗り出すが……。兄弟役を「インフェルノ」のベン・フォスターと「スター・トレック」シリーズのクリス・パイン、テキサス・レンジャーのマーカス役を「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスがそれぞれ演じた。「ボーダーライン」のテイラー・シェリダンが脚本を手がけ、「名もなき塀の中の王」のデビッド・マッケンジーがメガホンをとった。Netflixで2016年11月18日から配信。

2016年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Hell or High Water
配信:Netflix
配信開始日:2016年11月18日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 ジェフ・ブリッジス
最優秀脚本賞 テイラー・シェリダン
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映画レビュー

4.0これはある意味、最後の西部劇なのかもしれない

2018年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

『ウィンド・リバー』『ボーダーライン』で知られるテイラー・シェリダンが脚本を手がけ、アカデミー賞では作品賞をはじめ4部門の候補入りを果たした秀作。日本では劇場未公開ながら、映画好きの人ならこの一本の中にどれほど西部劇の要素が組み込まれているのかが瞬時に見て取れるはずだ。

かつてのカウボーイたちが今や借金に苦しみ、貧困の連鎖をどうにか食い止めようと、その身を顧みない決断を下しゆく様に言いようのない悲哀や苦しみを感じずにいられない。白人とネイティブ・アメリカンからなる二人の保安官が交わす「かつて白人たちが奪った土地が、今度は銀行に奪われようとしている」というセリフが極めて示唆的でもあり、この絶望的なほど広大な舞台にアメリカの歴史や社会性が全て凝縮されているのも高評価の理由の一つなのだろう。強盗を繰り返す兄弟役の二人の演技が素晴らしく、彼らを追うジェフ・ブリッジスの力の抜けた演技も忘れがたい。

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牛津厚信

5.0なんとも粋な現代型西部劇

2024年12月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

第89回アカデミー賞4部門ノミネートということと、久しぶりにジェフ・ブリッジスの演技を観たくなり鑑賞。
これは文句なしに星5つ。映像・音楽・ストーリー・役者陣の演技・ファッション等々、全てが好みだ。どの部門で受賞しても全く不思議ではない。
冒頭から、水色のアメ車がテキサス西部の青い空黄色い荒野を走り抜けていくシーンに一気に心掴まれる。
クエンティン・タランティーノ監督やロバート・ロドリゲス監督、はたまたコーエン兄弟風というのだろうか、とにかくテンポの良いウイットに富んだ会話を重ねながらどんどん登り詰めていき、とにかくラフだが粋なぶっ飛びかたで全てを描き切っているのがどストライク。そして登場人物みんなが、やたらと男くさくて最高にしびれる。
少し短め上映時間102分の古典的な敵討ち話的なところも、ストレスフリーで好感度高い。
本作監督のデヴィッド・マッケンジー作品を観るのは今回が初めてだが、一気にその世界観にハマってしまった。近々他の作品もぜひともコンプリートしたい。
個人的には今年観た映画作品の中では、1番面白かったと言ってもいいかも知れない。

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いけい

3.5最後の強盗

2024年11月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2024年11月13日
映画 #最後の追跡 (2016年)鑑賞

牧場を差し押さえから守るため連続銀行強盗に手を染める兄弟

定年目前のテキサス・レンジャーは相棒のインディアンと事件の捜査に

安定してる作品ですが、少し地味かな
これも西部劇?

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とし

4.0西部劇をフォーマットに、「資本主義」を描く

2024年8月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「銀行強盗」と彼らを追う「保安官」
西部劇で定番の構図だが、舞台は現代。
あと「ロビンフッド」みたい、とも言える。
リーマンショックを念頭に置いているのかも。
だからこそ、主人公たちを支える(?)周囲の人がいるワケで。

「善悪」を観客に問う作品

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みっく