ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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ストーリーを映像化出来ていないのが残念
前作の大ファンなので辛口評価です。
前作をオンタイムで劇場で観ています。
続編が作られたということで、映画館では見る機会がなく、Blu-rayを購入してやっと観ました。
一見初めは前作の世界を引き継いでいるかのように感じましたが、全く前作の良さを引き継いでいなかったのでちょっと残念でした。
大筋のストーリーは良かったし、音楽も良かった。
このストーリーを映像化出来ていないと感じます。
前作は酸性雨が降る都市に大勢の人が住み、娯楽と情報が混沌としている世界、タイレル社という大企業の要塞がそびえ立ち、貧富の差が激しく厳しい世界観で行き着くとこまで来ている未来を描いているところにリアリティを感じた。
今作は、簡単に言ってしまえばTVスペシャルのために作られたんじゃないかという世界観の描き方が雑でとてもチープで、前作をなぞっただけで変わり映えなく、街に人は出てくるが個性がなくそこに息づいているように感じない。世界観を描いていないので世の中が全く把握できないし、タイレル社を買収したウォレスだったかいう人も凄くちっちゃな男で全く魅力を感じないから脅威とも思えない。主人公も、従順なレプリだからか描き方が中途半端に見えて、気持ちは分かるが、前作のロイのようなレプリなんだけど人間のように生きたいという感情が今一つぱっとしない。
レプリの感情を検査する質問等々、発想が平凡で全く面白くない。
Kの部屋、警察署、農場の部屋、海、すべてにセンスを感じない。
農夫の部屋は前作でカットされた冒頭の脚本の映像化だと分かったが、それも平凡な演出でがっかり。
最後にデッカード、はっきり言って凄く勿体無い。せっかく35年経って再び登場するのにレイチェルへの想いが全く生きていない演出で伝らない。
主人公がデッカードではないので焦点はそこでないのは分かるが、登場させるからにはもっと迫った感情をもっと観たかった。
途中からこれ未来のお話?現代劇じゃないの?と勘違いするような中途半端な世界観で前作の未来のように見えない。
レプリカントってオリオン座とかで作業して過酷な状況下で労働していたのに、溺死するのとかいろいろハテナなところがあったりして、凄くチープで陳腐で勿体無いなぁという感想です。
役者もほぼ全員下手で演技が丸わかりで魅力がない。
デザインもコスチュームや建物などもキャラクターや世界に合っていない。
この監督のこだわりが何一つ感じませんでした。
撮影もアカデミー賞受賞ということで期待したが芸術性は全く感じなかった。
唯一良かったのは、荒廃したラスベガスに初めて入っていくところは、これだよ!と思ったが、そこ以外は何も感じなかった。ドキュメントを見るとこのラスベガスはシド・ミードがデザインしたということで納得!
両腕をつけられたミロのヴィーナス
映画館で見たかった…
ブレードランナー ファイナルカットを先日鑑賞したため、すぐに本作も鑑賞。ドゥニ・ビルヌーブ監督はやはり期待を裏切らなかった。
ストーリーは主人公である警官の新型レプリカントが旧型のレプリカントを抹殺するという任務を遂行中に前作で登場したレイチェルの遺骨を発見し…というもの。
まず、本作の特筆すべき点は音響と撮影である。重低音がメカニカルな街並みから響き渡るようで圧倒され、アングルや明暗にこだわったカメラワークは圧巻である。前作から引き継いだ世界観にプラスして、より現代的な問題を呈示しながら更にディープに描いており、本当に心奪われる。
主人公を演じたライアン・ゴズリングはニヒルなレプリカントを演じ、自分で自身のことがわからず苦しむ様子を上手く表現していた。
主人公Kが一体何者なのか(二択)について、展開が読めず終盤まで目が離せない。結局、デッカードはレプリカントなのかについては触れられておらず謎のままだが、デッカードの登場はやはり前作のファンにとっては嬉しいものであろう。
前作よりも更に我々現代人に寄り添う普遍的な問題をドゥニ・ビルヌーブ監督は呈示してきたように思える。ファンを裏切ることなき、壮大なスケールでより興味深く描いた本作は紛れもなく傑作である。
オトナのピノキオのお話
前作のブレードランナーも何回もビデオで観ていたので、続編が出来ると聞いて期待に胸を膨らませて映画館で観ました。
レビューで「長い長い」と聞いていたので、開演前に念入りにトイレに行き、上映中は完全飲まず食わすで臨んで正解でした。
で、結論ですが私はとっても満足です👍
前作があまりにカルト的に人気の神作品という事でプレッシャーもある中、よくあれだけ世界観を継承出来ていたと感服しましたね。
前作が表現した都会的ディストピアの風景はその後、星の数程いろいろな映画でこれまでなぞられて来たので今回は観ている人の目も肥えた状態なのでハードルは高かったと思います。
前回は「人間モドキ」と差別されてきたレプリカント達の「俺らもうちょっとだけ生きたいだけなのよ」という切ない願いのお話でしたが、今回は「え⁈ボクってもしかして人間になれるのかな?」という淡い期待と心の混乱を描いたオトナのピノキオの様なお話で、物語としては個人的に好きです。ずっと「人間モドキ」と虐げられてきた身としては「作られたもの」と「産まれてきたもの」の差は天と地程も大きく、自分の存在そのものに疑問を持つのも無理はないなぁと切なくなりました。
この「自分って何?」「自分を自分として認識するのに必要な要素って何?」「それが愛って事?」はブレードランナーの原作作者であるフィリップ・K・ディックが彼の他の作品でもテーマにしてきた事でしたね。
この作品はいろいろ賛否があるようですが、個人的には好きです。ただ余りに優等生的に前作の世界観をなぞるのに注力していたので、もうちょいぶっ飛んだ新しい要素もあるとよかったなぁと贅沢なお願いもしてみたくなりましたとさ😙
ライアン
世界観の作り込み方というか、コンセプトアート作った人がきっと優秀なんだろう。マッドマックスと同級。でもウォレス社内部の水の揺らぎはなんか安いし、ハリソンが座らされた池の真ん中の空間とか、偽コルビジェみたいなチェアは、あそこだけノーアイデア丸出しな気が。
ドゥニはまだノーランほどの知名度を得ていないけれど、第2のノーラン。PTAだったり、ウェスアンダーソンだったり、トッドヘインズみたいな緻密な変態系じゃない、なんだろうもっと容量のいい努力型みたいな。良い時のリドリーみたいな、トニーじゃなくて。なんで、ブレードランナーにドゥニを推した人はなかなか。
記憶創造師のお仕事が、コンポジターの仕事の隠喩になっていて、未来のCGアーティストは、あんな風に筒をカチャカチャ回して、映像作るかもって思わせる。セラピスト兼映像作家みたいな、ヒーラー兼アルケミストみたいな。CG/リアルの使い方的にもなかなか画期的な作品な気がする。CGの使い方的にはベストな気が。ノーランのCG嫌いに対する、ドゥニのCG好きの勝利。エンドロールの文字の小ささも印象的。信じられないくらいダサいポスターも印象的。
いい映画だけど、それだけの映画
むかしすばらしく思った映画で、今はみない映画がたくさんある。
平凡なぼくは率直であるべきなんだ。
実は「ブレードランナー」も「未来世紀ブラジル」もわけわかんなかった。ただ、雰囲気的に前衛的「未来」だったにすぎない。散文的な映像と精神疾患の監督の映画でしかなかった。
オープニングは、どこか黒沢を思わせる重力のない宇宙船の飛行。そして霧の中の簡素な世界からはじまる。
時に映像は映画の意味を先取りする。霧と枯れた木の死のロスの世界。未来的なシーンと哲学的で隠喩てきなコトバはこの手の映画を神秘主義へと傾倒する。
脚本家や監督がどれほどイメージを幅広くもっていたとしても、映画が彼らが俳優達と作ることで映画になる。
リドリー・スコットはそれを排除している。
SFはそうした映画なのかな? 結局、天才の作るひとりだけがコントロール映画はつまらない。CGもそうだ。なぜ多くのCGやSFの映画がつまらないのか?の答えだと思う。
例外は「エイリアン」と「バッドマン」シリーズくらいしかない。
それが理由で、こうした映画のほとんどを二度と見ることはない。
この映画も、たぶん。
ぼくはリアリステトなんだ。
綺麗に前作を引き継いでいる
世界感はそのまま。
難し過ぎる…
生きてるうちに観れて良かった
金のために売られたカルト作品?
映画レビューも解説も一切読まず、前知識ゼロで挑んで欲しい映画である。ネタを知らないで観た方が面白い映画だからではなく、「ネタが明かされた時のガッカリ感」を心底味わって欲しいと思う。
配給元のソニー・ピクチャーズが、大連万達という中国の映画会社と業務提携していているので、中国市場を見込んでの制作ではないかと思った。『ブレードランナー』は元々、ディストピア感を「雑多なアジア」のイメージで表現していた映画だったから、「中国っぽさ」を入れるのには格好の映画だっただろうし、2Dより高いチケット代が取れる3Dで上映するのにも都合がいい。ハリウッドが金儲けのために『ブレードランナー』を売ったんだとしたら、オリジナルのカルト的ファンの人たちはどんだけ無念だったことかと思った。
前作より今作のほうが好き
1本でも楽しめる作品に仕上がっていてほしかったです
ただの良い人(good joe)が頑張って生き抜いた物語
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