ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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アメリカに横たわるレイシズム
アメリカではドナルド・トランプが大統領になったことで白人至上主義者が勢いづいているという話だ。人種の坩堝、多様性の集積みたいな国であるアメリカで、民衆の精神が全体主義、画一主義に傾いているというのは、まさに不穏な現代という時代を象徴している。
本作品は白人と黒人の対立図式のように、人間とレプリカントの差別構造を描く。小競り合いが長期にわたって延々と続くような中途半端な対立ではなく、どちらが生き残るかという究極の争いになるところがアメリカらしい。アメリカという国は精神性の深いところにレイシズムが横たわっていることがよくわかる。
ヴィルヌーヴ監督は「メッセージ」という思索に満ちた傑作で哲学的な世界観を披露した。この作品でも人間のアイデンティティについて最終的な問いかけをしている。
その答えが、家族や血の繋がりといったアメリカ人の大好物に近づいていくところは不満だが、必ずしも主人公の目的や行き先がはっきりしておらず、ベクトルのままでストーリーが終わるところは「メッセージ」の手法と似ていて、観客に多様な解釈を許す。「メッセージ」には及ばないものの、こちらもスケールの大きな傑作である。
役者が偉大過ぎて
前作のブレードランナーを観たのは30年以上?前の新宿コマ劇場だった。あまりも衝撃的だったので良く覚えている。まだ観てないのならすぐにTSUTAYAに行け。そしてその後この作品をもう一度観るべし。この監督の作品に対する愛とリスペクトがわかるだろう。これだけ観ての評価は愚の骨頂だ。
いまいち
前作や本作の評判がよかったので、レイトショーで観ましたがイマイチでした。
人造物が人間の心を持つのかというテーマは、手塚治虫が鉄腕アトムなどでライフワークの1つにしてきたもので、それに比べるとこの映画での取り扱い方は薄っぺらとの印象を受けました。
人間として認められないもの、差別を受ける側のものの哀しみを私が期待していたほどは描ききれておらず、残念でした。
久しぶり…35年ぶりだね
映画は期待を裏切らない良いできでした。主人公のガールフレンド(設定はホームオートメーションシステム)はAIで、会話はもはや人間。ただ、生身の身体は持てないためホログラムで彼の前で振る舞う。ある時、主人公と仰せを交わすために、コールガールを呼びホログラムをその身体にダブらせて、あたかも彼女と交わるよう演出する様は、未来の新たなプレイを彷彿させました(笑)ありえるよね。
35年前は、僕のような一般人には、「クローン」という技術への認識が浅かった時代。作品のなかで、同義の存在を「レプリカント」という名称で描き、人間との確執をストーリーにした。
今や再生医療(人の細胞から増殖した皮膚や角膜の移植)は現実になったし、よりリアルに感じました。いずれは、臓器移植のパーツを供給するためだけに、クローン人間が生産される時代が来るかもしれないですね。
仮に出来た場合には、我々人間と同じように精神を持っているのかな…細胞を忠実に再現できれば、同じように感情を持つのだろか?(生理学的には、そうなるはずだよね)
クローン同士やクローンと人間との間に子供が生まれるなんて、まさに神をおそれぬ禁断の恋だよね。そんな事を考えさせる映画です。
2049年にはこうなるかもねー
SF映画らしい映画ですが、さすがリドリースコット監督っぽい作品でした✋🏻
派手なアクションに大きな時間を使っているわけでもなくて、それでもストーリーの謎がわかっていく過程があるので退屈もせず、作り込まれたストーリーと設定がすごいなーと思ってしまいました✨
SF映画のテーマは近未来が多いけど、「近い未来に現実化しそうなこと」がしっかり描かれてます💨
良かったです
前作から随分時間が経って、やはり前作とはずいぶん趣が変わっていましたが、これはこれでかなり面白かったです。
音楽の迫力が半端なかった。
前作もそうだったけどこの未来の都市の描写は素晴らしいと思いました。
凡作でした
前作は鑑賞済み。
やたら評価が高かったので、少し期待して映画館へ行きました。
結果、ちょっとがっかり。
映像美や音響の迫力は素晴らしく、哲学的な問いはありますが、それだけ。
それなら前作が既に高水準で満たしており、それに加えて前作では「生を求め足掻く」「人らしく生きたいと願う」悪役の姿に心打たれるドラマ性も兼ね備えていました。
今作はこのドラマ性が全くと言っていいほど欠如しており、要所で見どころがあるものの上手く着地点を用意しておらず、結果として画的にセンセーショナルな映画に留まってしまった印象です。
ブレードランナーに何を求めるかによって評価が変わる映画だと思いました。
レプリカントでも勘違いすんのね
映像はすごく綺麗だった。それだけでも映画館で観てよかったとおもった。そしてやっぱりハリソン・フォード出て来たときのレジェンド感が凄い。銃口見えてからのデッカードはいドーン。ニヤニヤしてしまった。細かいところとか気にしだすと言いたいことはいろいろあるけれども、特別な存在ではなかった主人公が信念のために自分を犠牲にするってのは、なんか結構グッとくるものがあった。
偉大なる前作?
面白かった。事前に前作を観ておいて良かった。前作で築いた世界観があるから細かい説明がなくても理解できて良かった。逆に言うと、今回初見の人には不親切かもね。
そして、 前作と比べてもやもや感はなく、すっきりして面白かった。ただ、積極的にもう一度観なくても良いかなぁ…。
カルト的な評価が高い偉大なる前作よりも個人的には面白かった。
やっぱりビジュアルが良い
ストーリーも深みがあって好きだったけど、やはりカッコイイビジュアルに興奮した。
ウォレス社内の直線的なエレメント、カジノ廃墟にある不気味な巨大な女の像、広告の巨大ホログラムなどなど。
上映時間は長く、じっくり見れる映画であり、その尺の長さのおかげでブレードランナー世界を改めてしみじみ味わうことができた。人によっては長くて退屈と思うかもしれないが、私はクオリティさえ高ければ飽きずに見て楽しんでいられる人なので、満足だ。
(最も悪いところは、字幕だった。まったく画面の邪魔だった。タイポグラフィで見せてるところでさえ、気の利かないサイズの白い文字が入って台無し。吹き替え版か、字幕なしを観るべき)
やはり…
この映画を観る際には、前作を観てからの方がよいかなって、思いました。前作を覚えているならよいと思います。前日に、テレビで再放送をしていたので、見直してから、観に行きました。
あっという間の2時間でした。主人公の心の葛藤が観ていてつらかったが、見所でもあります。
面白かったけど、、、
前作の予習までして期待を高め過ぎたので、少し物足りなかった。もちろん、面白いのだが、革新性と斬新性と緊張感という点では、前作以上のものを提示できていないのでは?
表現は陳腐化してしまい、アクションのキレも劣っていて、人間とは何かという根源的な問いも薄く、レプリカントであることへの考察も少なく、そもそも言葉・語りが少ないのが物足りない。言葉こそが精神世界の実在性を証明し、語りこそが根源的な問いを可能にする。その要素が無くなってしまって、寂しい気がした。
前作の方が面白いかな。特に記憶に対する考察が前作より深まっていない点で。
記憶を入れた電脳はゴーストを宿すのか
公開は多分10月27日。1か月もたっていないから一日に2回くらいはやってるのかな?なんて思っていたけど、とんでもない。朝一番の1回しかやっていなかった。
前作のブレードランナー(1982)を見てないと意味がわからないだろうし、過激な宣伝しているわけでもないし、しょうがないのか。
寂しい劇場内を見ると、客層もやっぱり前作を見ていたような人たちばかりで、中高年の方しかいない。
そもそも前作も見る人を選ぶ映画だったわけだし、その続編の本作からブレードランナーに入る人っていうのは
①単なる映画好き
②本作がSFの金字塔と聞いた(エンタメ性の強い)SF好き
③熱狂的なブレードランナーファンにおすすめされてしまった人
④ライアン・ゴズリングのファン
これくらいじゃないだろうか。(偏見)
私は前作を見たのは学生のころだったので、当時は見ていて苦痛と感じる瞬間もあった。はやっているSFといえば、スターウォーズだとかスタートレックだとか、エンタメ性の強いものだから、(どのジャンルでもそのようなものか。)こんなに重くるしい映画は楽しめなかった。
そんな当時の私と同様に、②の人はこの映画を3時間近く見させられて苦痛だったかもしれない。
だけど①の人は楽しめたんじゃなかろうか。私はもちろんこの映画の虜になっている。
前作の記憶が薄れているが、前作よりもミステリー的なストーリー性があったので、この先どうなるんだろうというワクワク感があった。
そして、作品のテーマもいまの時代に合ってきて、現実感があって楽しめた。
この作品のテーマは「人工物が記憶をもったとき、そこに魂は宿るのか」ということだろう。
人工物(レプリカント)を処刑する主人公は、人工物に魂があるかどうか、そもそも人工物であるかどうかで悩むことになる。
(レプリカントではないが、ジョイは魂を持ってるように感じた)
似たような問題が攻殻機動隊というSF漫画にもでてくることを思い出した。この作品でも「電脳(人工脳)にデータ(記憶)を入れればそこにゴースト(魂)は宿るのか?」といった話がたびたび出てくる。
攻殻機動隊では、データだけで電脳にゴーストは宿らない。
それに影響されているのだろうか、私は人工物が魂を持つことはありえないと思っている。
ブレードランナーはそんな夢物語でしか出てこない問題がテーマだ。前作が公開された時代には、夢のまた夢だったかもしれない。
だけど今はどうだろうか。将棋AIがプロ棋士を負かし、ロボットがバク中する時代だ。
レプリカントはAIやロボットとは違うかもしれない。だけどこれからは、この映画で起こっている問題に直面する時代がすぐそこにあるのかもしれない。(2049年より先だろうが。)
(以下、蛇足)
ジョイちゃんかわいいよ!丸顔でおめめぱっちりの童顔!なのにカラダはオトナ!
最高じゃないですか!アナ・デ・アルマス大好き!
レプリカントのおっぱいおっぱい。
ジョイのおっぱいおっ…
おっぱい出さないじゃないか!
セックスシーンはないかな…と思ってたら、他の女の体を使ってセックスの流れに!こりゃおっぱい見れるぞぅ!
…でもやっぱり本作の主題とは関係ないから、事前と事後のシーンのみ…おっぱいすら見せてくれなかった…
やっぱりハリウッド女優がおっぱい見せてくれるわけないよな…なんて思いつつ、どうしてもおっぱいが見たくてネットで調べてみると
…あった…!
カリブの白い薔薇(2006)でおっぱい出しているではないか!
こう言う映画みたことなかったけど見てみようかしら…
メキシコ人女性はいい…
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