ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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エルビスプレスリー、マリリンモンロー、フランクシナトラ
上映中に10数人もの人がトイレのために途中離席。こんなの経験したのは初めてだ。お腹の鳴る音も聞こえ、終盤に登場する“日の丸食堂”の看板によってさらに食欲をも刺激される。35年前のオリジナル『ブレードランナー』と同じく、日本語の看板も多数。タクシーだって“空車”と日本語表記だし、“さけ”の文字がやたらと目につく。
2049年、カリフォルニア。人間と見分けのつかない“レプリカント”が労働力として製造され、人間たちと危うい共存関係を保っていた。危険なレプリカントを取り締る捜査官はブレードランナーと呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた。“K”(ライアン・ゴズリング)と呼ばれるブレードランナーもその一人。冒頭では農場で働くサッパーと対峙するシーンで、いきなりの死闘となる。レプリカントは右目の裏側に製造番号が記され、人間と区別するには目玉をひっくり返さなければならないのです。前作では20~30の質問をすれば見分けがついたはずですが、質問を受けてたのはKだけだったような。サッパーの家の近くにある木の根元に棺が埋められていることを発見し、その調査によって興味深い事実が浮かび上がってくるのです。
そのKも実はレプリカント。自宅ではVRのジョイ(アナ・デ・アルマス)と恋愛を楽しんでいるのですが、ジョイはリモコンを使えばどこにでも現れる。彼女がもっとも人間らしいとも言えることが本作の面白さかもしれません。
前作のラストでは人間(?)のデッカード(ハリソン・フォード)がレプリカントのレイチェルを連れて逃亡して終わりを迎えます。その2019年当時のレプリカントは4年で寿命を終えるように設定されていたので23年にはレイチェルは死んでいるはず。他のスピンオフ作品を観ればわかるのかもしれませんが、その後に“大停電”が起こった模様。数多くのデータが消失してしまい、その間に奇跡が起こっていたと想像される今作品。なんと人間とレプリカントの間に子供が生まれていた!
Kはおもちゃの木馬の植え付けられた記憶をたどり、記憶通りに隠してあった木馬からラスベガスへと飛ぶ。荒廃したラスベガスの一角でデッカードを見つけ、殺されそうになるものの和解して娘が生きていることを伝えるのであった。
見事に後日談として『ブレードランナー』を再起動させたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に敬意。特に美術・撮影に関しては圧倒的な美しさを見せてくれる。もちろん荒廃した世界、近代的な巨大建造物、オレンジのフィルターとラストの雪景色というコントラスト、といった全ての映像世界にどっぷりと浸れる作品でした。またもや“ロボット三原則”について書こうとしたけど、生殖機能を持つようじゃ、もはやロボットではないですね・・・
Roger Deakins
1982年のブレードランナーから35年。伝説となっている作品の待望の続編として、巨額な予算を使って作られた作品が、この作品ですね。
今日取り上げたいのは、これまでに13回もノミネートされながら、本作が初のアカデミー撮影賞に輝いた、もはや伝説の域に達する、撮影監督ロジャー・ディーキンス (Roger Deakins)です!
彼の作品といえば、数々の名だたる監督との名作や、コーエン兄弟との作品が代表的です。彼が撮影を担当した作品を見れば、すぐに撮影監督が彼だということがわかるほど、彼の作品にはオリジナリティーがあふれています。
そのなかでも、今回はちょっと詳しくなってしまいますが、会話シーンでの撮影について見ていきます。
日本でも多く作られている、テレビドラマでも皆さん馴染みがかなりあると思いますが、ちょっとプロっぽい会話シーンを取ろうとしたときに用いられる方法に、肩越しのショットというものがあります。英語ではオーバーザショルダー (Over the Shoulder) と呼ばれますね。
いわゆる、二人の会話のうち、どちらかの肩をフレームの端っこに入れて、話している人を撮ることで、「会話しているのはこの二人ですよー」と視覚的に伝えることができるものですね。
なぜこれが、プロっぽく見えるのかというと、撮影した人はわかると思いますが、役者さんたちがほとんど動くことができなくて、表情で勝負することが多くなるため、アマチュアではなかなか難しいショットになるからですね。
しかし!!!!!
今回取り上げたロジャー・ディーキンスは会話シーンでオーバーザショルダーを使うことを嫌うんですね!つまりは、シングルといって、フレームの中に入っているのは、一人だけなんです。いわゆる、プロっぽくないショット。友達使って、iPhoneでも撮れちゃうような、超基本中の基本のショットです。
なぜこれを、ロジャー・ディーキンスが好むのかというと、彼曰く、オーバーザショルダーだと、その会話を外から聞いているような感じになる。一方、シングルだと実際に会話をしているもう一人の人が見ている画と近い感じになる。だから、よりその人を細かく伝えることができる。のだとか。
そうですよね。私たちが誰かと話しているときは、自分の視界の端っこに自分の方が見えることなんてありえませんよね。つまり、ヒューマンドラマ映画での会話シーンなどでは、キャラクターの感情を伝えるのには、有効な手段だということになります。
さらに彼は、広角なワイドレンズ (20mmとか24mm) を使うことで、彼らの周りの生活をも映し出すことで、さらにキャラクターを視覚的に表現するというようなテクニックも使っているのです。
でも、先ほど述べたように、オーバーザショルダーはプロフェッショナルなショットなんです。ほぼ100%の映画、テレビドラマなどで使われています。
ここで疑問。
「なぜ他の撮影監督たちはなぜシングルショットを使わないの?」
もしロジャーディーキンスがいうことが、多くの映画に当てはまるのならば、なぜ他の人々は使わないのでしょうか?
その答えは、先ほど述べたオーバーザショルダーの特徴にあります。
「会話してるのはこの二人ですよー。」
画面という2次元の平べったいところに、3次元で起きていることを映し出すモーションピクチャーでは、どうしても、空間的表現をいろいろな技術を駆使してクリアしていかなければならないのです。そういう意味で、会話シーンなんかは、誰が誰に話してて、誰がどこを向いているのかというのは、空間的表現として必要不可欠なことなのです。
オーバーザショルダーを使えば、誰が誰に話していることは明確だし、どれぐらいの距離感で話しているのかも視覚的に感じることができるのです。つまり空間的表現をクリアする技術の一つだから、みんな使うんですね。
じゃあ、また疑問が戻ってきますね。
「じゃあ、ロジャーディーキンスが撮影した映像は、その空間的表現ができていないの?」
答えは、食い気味にNO!
彼は、別のテクニックをめちゃくちゃ使って、その空間的表現を補っているのです。
それは、照明や役者たちの目の向き、アングルやフレーミング、言い出したらきりがないのですが、そこがロジャーディーキンスの凄いところなのです。彼の頭の中には、映画館のスクリーンでどう映るのか、さらには、ストーリーの流れの中でキャラクターがどのような感情を持って、どのように視聴者に伝わるのかを理解し、それを踏まえて最高の画をカメラに収めることができるのです。
それが、彼がいろんな監督と作品を作れる理由であり、レジェンドと呼ばれる所以であります。
今回の作品ブレードランナー2049でも多くのシングルが出てきます。
多分、意識して見ても気づかないところはたくさんあると思います。それは、とてもスムーズかつ自然で、全く困惑することもないし、違和感を覚えることもないからです。
ぜひ、照明を見て欲しい。特に今作品は、SF映画かつ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ (Denis Villeneuve) 監督で、リドリー・スコット (Ridley Scott)製作だから、さらに面白いことになってます。
映画の中心であるキャラクターをいかに濃く描くかということにこだわった、映画の撮影監督ロジャーディーキンスの歴史に残る作品をぜひ、体験して見てください!
ちょっとだけ、このストーリーについてお話しするとするならば、ブレードランナーは1982年に作られたオリジナルの映画もそうですが、日本でも世界でもかなり賛否両論があります。
それは、ストーリーがとても複雑で難しいから。さらには、めちゃめちゃ多くの宗教的メタファーが元になってできている原作小説を、リドリースコットが丹精込めて練り上げたからです。日本人にはまったく馴染みのないような、キリストだったり、救世主だったりの例えがかなり出てきます。
だから、おすすめするのは、ちゃんとストーリーを追っていき、なぜこの人はこの行動をとるのかというのを、ストーリー的に筋道が通るようにと、感情がどのように変化していくのか、というのを映画を通して考えていくことで、楽しむことができると思います。
これはいってもいいと思いますが、レプリカントと人間というのがメインテーマです。
レプリカントと人間の違いは、この映画では子孫繁栄ができる生殖能力を持つかということ。
これだけは、知らないと、置いてけぼりにされますよーーーー。
この作品、撮影はんぱねぇ。まじで。
やっぱりこの世界感
漆黒の近未来
あのブレードランナーから30年後の世界。
あの頃描かれていた、漆黒の近未来的な映像は、健在でした。
ただ、ストーリー構成の前半がやや間延びした感じでしたが、デッカードの登場あたりから、過去に遡ってのミステリアスな要素も含まれ、グッと面白くなりました。
ブレードランナーKにまつわる真実が、一転二転して、結局はレプリカントはレプリカント以上には、なれないということなのかな…。
最後はなんか、悲しさと切なくさが込み上げてくる感覚でした。
『ラ・ラ・ランド』とは全く違う、クールなライアン・ゴズリンの魅力も堪能できましたし、同じシリーズで30年以上も経ってるのに、準主役を演じることができるのは、ハリソンってやっぱり凄い!
大義のために死ねることは人間らしくないか
面白かった!
私は30年前の前作品を知らない
デッカードとレイチェルの愛の物語…
それのみならず、グレーな世界の成り立ちやレプリカントと人間性のせめぎあい… 遡って是非、観てみたいという気持ちにかられた。
ライアン・ゴズリングの役は魅力的。
人格?というか、Kの意識の変化、ラスト間近の真実を知った上での選択した行動に人としての尊厳さを見た気がした。
レビュータイトルのような死を選んだり望んだりする人が、今のリアル社会に一体どのくらいいるだろうか…
自分も含めて。「大義のための死は何より人間らしい」
この言葉を胸にKはレプリカントから人間に昇華したように思う。また、Kを愛した人工知能のジョイも同じだった。
触れることが出来ない切なさ、生身の体は持てなかったが、愛する男性のために終始尽くした。Kの涙、ジョイの涙が見える。
映像、音楽もすばらしかった
この世の果て的な世界観…
木が希少価値あるものとなってしまうような未来、何でもバーチャルで暮らせ、満足しなければならない世界は御免だ。
思ったより良かったが
派手さはなくとも躍動感を感じる
短編3本観てから観賞しました。…でも観なくても大丈夫だった感じですね。。
今作、静かなシーンもありますが、1作目よりは暗くなく躍動感も感じました。予告ほど派手さはないように思いましたがΣ
ライアン・ゴズリングの為せる技でしょうか?やはり良演だと思いました。
自分が造られたものなのかそうじゃないのか・・自分の正体を確かめたときの彼の悔しさ、分かるはずないのになぜだか伝わってきました。…とそこからの流れがまた変わってくるのですがΣ
今回は人間味が出ていて感情部分はわりと観やすかったのですが、複雑に絡み合っていて内容理解が難解でした。前作との繋がりは良かったです。
一番印象に残ってるのは全然内容に関係なく、虫の羽音のところと同じシーンでブロックに手を入れたところがゾワーッとして、足がゾクッと身震いし鳥肌立ちました(;´д`)イヤホンで聞くとヤバイです!
そして、3時間近くと長いです。所々グダりましたが…なんとか最後まで観られて良かったです。
私の理解力が乏しい為に最後まで謎で・・どこまでがレプリカント?
素晴らしいが、寝る前に観るもんじゃない
坦々と物語が進み、どんでん返しが来るんだろうと予想もできたが、すべてが独特で不思議な作品だった
遠い未来の世界に見えるが、突拍子もない訳でない、あり得そうな絶妙な世界に感じて、SFだが現代の刑事ものの映画を見ているような
この監督にしか出せない雰囲気で面白かった
ただ、寝る前に見るには冗長な展開
30年後の未来へ
「ブレラン」一挙観賞。なのですんなり作品に入ることができました。
これだけ見たら、わかるけど薄っぺらい感想かも。
前作がダークな印象の世界に比べて、雪の白いシーンが印象的。
当たり前ですが、映像がとてもかっこよく仕上がってますね。
またいろんなアイテムも目新しい感じ。
バーチャル彼女が2049年くらいの雰囲気かもね~だったりして。
女性から見て、女性キャラがみなきれいなのも、いい感じ。
「レプリカントに生殖機能を持たせる」という新型レプリカント開発者の目的のために、翻弄されるブレードランナーのK。
この辺はサスペンスタッチで、見ごたえありました。
終盤「え、そっち?」と意外なひねり方の展開に驚き。
あの人は結局どうなったの等、いくつか未解決のままThe End。
ええー。これってもしかして??。
個人的には前作より見やすかったです。147分も感じさせませんでした。
ポンコツ過ぎる脚本が衝撃的
孤独で切ないゴズりん
ブレードランナー 2049:最高の記録は彼女のだった【洋画名言名セリフ】
【ブレードランナー 2049:おすすめポイント】
1.K役ライアン・ゴズリングとリック・デッカード(Rick Deckard)役ハリソン・フォードとの絡みとセリフが素晴らしい!!!
2.K役ライアン・ゴズリングとジョイ(Joi)役アナ・デ・アルマスとの恋人以上の関係も最高!!
3.1作目ほどじゃないが、独特の世界観と映像がいいなぁ!
【ブレードランナー 2049:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・最高の記録は彼女のだった
→K役ライアン・ゴズリングがリック・デッカード(Rick Deckard)役ハリソン・フォードに対し、実の娘であるステリン博士の研究所入り口階段そばで発した名言名セリフ
【ブレードランナー 2049:個人評価=★★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
存在意義を問う作品
面白い。少しつっこみたくなるところあったけど、よく作り込まれてたし...
観る価値はあると思うけれど
雰囲気は残しつつ、全く違う物語
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