劇場公開日 2017年10月27日

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ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価

全466件中、61~80件目を表示

4.5【ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の類稀なる映像センス、新たに創造されたレプリカント達の魅力に酔う】

2019年11月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

 ー 今作で新たに登場した魅力的なAI、レプリカント達 ー

 1.”K" :ロサンゼルズ警察所属のブレードランナー(ネクサス9型)(ライアン・ゴズリング)

 2.”ジョイ”:ホログラフィーの美しすぎる女性。 ”K"の癒しの存在且つ協力者(アナ・デ・アルマス)

 3.”Luv":二アンダー・ヴォレス(ジャレッド・レト)の代理人としてヴォレス社の運営を仕切る美しくも冷酷なネクサス9型レプリカント(シルヴィア・フークス)

 ”Luv"の攻撃で傷ついた”K"を救った娼婦マリエッティ(マッケンジー・デイビス:近未来SFの登場人物を絶妙に演じる美女。(「ターミナーター ニューフェイト」のグレース役でも大活躍中)の姿も忘れ難い。)

 そして、砂煙の中から立ち現れた、リック・デッカード(ハリソン・フォード)の年老いながらも、衰えない雄姿。

 「ブレードランナー」のダークで猥雑な世界観、雰囲気をきっちりと描き出し、更に深みを出している作品。

 ドゥニ・ヴィルヌーブ監督、お見事です。

<2017年10月27日 劇場にて鑑賞>

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NOBU

3.0うむ〜ちと解り難いかな。。

2019年10月27日
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飛行機で観て二度観するもちょっと難解なストーリーで特有の暗い映像美でイマイチかなあ。前作での映像美に感化されて観るもテイストは継承されているが時間経過と共に美化し過ぎて期待しただけに残念な印象。

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windfukuchan

4.0クオリティは高いが上級者向け

2019年10月12日
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鑑賞方法:VOD

濡れ場、流血あり
ドゥニ・ビルヌーブ監督作品なので映像のクオリティはさすが
リドリー・スコットの傑作映画の続編ということでハードルが高いが
画面のクオリティは続編としてふさわしいだけの仕上がり

ブレードランナーはリアルタイムで映画館で見たわけではないため
当時の衝撃がどの程度か肌で感じたわけではないが、10年以上前に視聴済み

前作の設定を引き継ぎつつ、前日譚もあるため
事前に視聴していないと作品世界の全容がわからず頭に入ってこないだろう

ストーリーは難解ではなく、目的が明確で、説明も十分。
演出が細かいので意味を考えながら見るとより楽しめる。

前作ほどの鮮烈さはないが、クオリティは非常に高い

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tabletap

1.0デジタルの油絵

2019年9月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 未来をどう描くかは作家の現在の問題意識の投影だろう。高度化するデジタル、人工物への不安は人間の持つ負の側面を移植増幅させる装置の蔓延という漠然とした強迫観念かもしれない。それにしては人工物に何を求めるかの経済合理性の視点が欠けている、もしかしたらヒューマニズムを際立たせるための荒廃した背景、トリックが単に欲しかっただけかもしれない。
未来ものの映画では通俗性が際立ち理性が必要以上に歪んで見せられる傾向がある、風俗広告やプレスリー、シナトラのホログラフィーはひねりがないし大衆受けに一気にハードル操作の感が拭えない。下世話だがテクノロジーにはコストがかかる、レプリカントの製造コストは如何ほどなのだろう賞金稼ぎもどきでも容易に買えるものなのか、相変わらずSONYは生き残っているようだが未来経済の仕組みがよくわからない。秩序の維持が排除、粛清という力ずくの構図も否定はできないが人間は未来永劫、愚かで希望のない存在なのか、悲壮を描くとしても、主題と背景に違和感が拭えず没入できなかったがある種話題作なのだろう。

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odeonza

4.0前作に思い入れがないけれどすごく面白かったし、こちらの方が身近に感じた

2019年9月12日
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前作を観た直後に鑑賞。
こりゃ当時凄かったんだろうなと感想を持ったものの、体験したのが2019年だっ為、すでにブレードランナーに影響された後の世界(作品)が染みついていたため、驚きが少なかったことが残念。
なので、前作を観た後に続編の方が楽しみで鑑賞しましたがよかった!

ブレードランナーの熱狂的なファンではないけれど、続編としてファンの期待に十分こたえているシナリオと映像ではないでしょうか。
まず元の世界観を壊さずに30年後という新しい世界観が構築されている。前作はデッカードの人間性?共感性が薄く描かれていると思ったが、今作の主人公がそれを補いつつも、デッカード自身も前作のキャラクターを壊さずシナリオ上でも重要なポジションで観ていてわくわくした。

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恵

2.0別物でした

2019年9月10日
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レプリカントのあり方が、そもそもオリジナルと全く違う設定ですし。
イメージや展開も全く違います。
どちらかと言えば、バイオハザードに近いテイストだと思います。
そうすれば、星二つです。
ブレードランナーとしてはゼロです。

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アサシンⅡ

4.0いや、結構面白かったけど・・・

2019年9月6日
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鑑賞方法:VOD

当初ネットでの評価が芳しくなかった今作。いやいや楽しめました。
多分前作の世界観を十分理解していないと今作は楽しめないかと・・・・
また、前作を十分理解していても、カルト映画と化した前作のアンサーを受け入れたくない気持ちが働き「そーじゃないんだよなぁー」と過剰に前作と差別化してしまう人も多かったかもしれない。
ただ、ストーリーはよく練られたもので、3時間弱の上映時間があっと言う間に終わってしまう。
とにかくストーリーに触れるとネタバレに繋がってしまうので避けるが、ハリソン・フォードの出演は「スターウオーズ フォースの覚醒」並にグッと来る。(てか、彼が出演しなければストーリーが破綻してしまうが・・・)
主人公のヴァーチャル彼女の存在もいい。スマートスピーカーが映像化されたみたいな存在ながら主人公を助けている。
とにかくおすすめだが、観る人を選ぶ作品かもしれない。

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colt45SAA

2.0今の時代にマッチしない世界観

2019年9月3日
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もういい加減お腹いっぱいの世界観です。オリジナル作品だけで終わらせておくべき!

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れお

2.0うーむ…

2019年6月26日
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ようやく、ブレードランナー初代版を観た。
なんとなく話が繋がった。
でも、相変わらずファンには高評価で、頭の悪い私には中々面白さが解りかねる。

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たけさん!

4.0タイトルなし

2019年6月22日
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鑑賞方法:VOD

劇場で鑑賞済み。
自分は何者か。命そして魂とは何か。
前作から受け継いだテーマをしっかり描き切った傑作。
唯一の理解者だと思っていたJOYも結局は自分と同じ作り物とわかった後、どう生きるべきかを心に決め前に進むK。
ラストシーンはロイ・バッティの最期と重なり、清々しくも泣ける。

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mtmt

2.0もっと近未来の街が見たかったけどあんま出なかった。 出ても暗くてよ...

2019年6月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

もっと近未来の街が見たかったけどあんま出なかった。
出ても暗くてよく見えんし。
まあそんなに面白い映画ではなかった。
おっぱいはあった。

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かぼはる

4.0じっくり寝かせたのが正解

2019年5月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

だいたい名作の続編となるとあぶないものだが、おそらく、前作と比べても引けをとらない印象を持った人が多いでしょう。しかし、それは別の引き出しがあったからこそ。

ビジュアルコンセプトの革新性(その時代において)でいうと、前作には太刀打ちできない。しかし、本作には別な魅力が備わっている。それは、前作から時間を経たからこそ作り出せた物語の深化。

まあ、簡単に言うとじっくり寝かせたのが正解だったという感じでしょうか。その象徴がハリソンフォードなわけで、実際に流れた時間、をアドバンテージとして上手く利用したなあ、という。

ただ、緻密な展開を長尺でやっているので、誰でも気軽に楽しめるという感じではないのかもしれません。まあまあ疲れるの覚悟で。

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okaoka0820

4.5惹き込まれた

2019年2月10日
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前作が余りにも昔でどんなストーリーだったか記憶が薄れてた。
しかし、未来感は未来世紀ブラジル級。謎回収が二転三転して楽しい。ハリソンフォードが出た時は嬉しかった。
本気で見なきゃ、何が何だかわからなくなるので集中して見ましょう。多分、一回じゃ細部がわからない。
それにしても、ホログラムAIの彼女Joiちゃんに、最後は復活して欲しかった。

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totechinsyan

3.0嫌いじゃない。長い

2019年1月16日
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2時間くらいにならないかな?
前作「メッセージ」が2時間切ってるのに対し、こっちは2時間半超え。
でもこの監督は、このくらいの尺を使わないと語れない芸風なのかも、という気もしています。

ビジュアルや雰囲気は魅力的だし、この切ないオチは嫌いじゃない。ライアン・ゴズリングが役柄にぴったり。
高齢のハリソン・フォードに「スターウォーズ」よりもだいぶ無茶させてて、そこはハラハラしましたが。

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ipxqi

4.5あぁ^~ジョイちゃんかわいいんじゃぁ^~

2018年12月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

萌える

皆さん考察してますね…議論してますね…
今作の監督さんはこの映画を使って言いたい事が山ほどあるんだろうね……ふふふ。

リドリー・スコットが言いたかったのは、「恋愛とは何ぞや」これに尽きるでしょ。
レプリカントの悲哀だの、ディストピアの憂鬱だの、ネオTOKYOの美しさだの、全て時代遅れの骨董ですよ。

私、仮想現実の世界というか、すなわち人間の本質って、最終的には全て恋愛と冒険(SEXと暴力)に行き着くと個人的に確信してるんですが
リドリー御大は、「ジョイ」というどうでも良さそうなサブキャラ1人でその前者を全て描ききりました。凄い。

スピルバーグとかSAOとかのコドモダマシ見てる暇あったら、これ観た方が絶対いいよ。ほんと凄いから。

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日高雄介

4.0ジョイ役のアナ・デ・アルマスがカワイイ💕

2018年12月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

ジョイとデートしてみたいわ〜(笑)
無茶苦茶カワイイね。実在しないデータだとしても、いや、実在しないからこそ、色々と心を開いて話が出来る気がする。あんな子が家にいるなんて、ライアン・ゴズリングの幸せモノめ!!

ライアン・ゴズリングはコメディから、ミュージカルから、こういった無表情な役まで幅広くできて、本当にスゴイよね。何となくだけど、『ドライブ』のクールな職人と『ブルーバレンタイン』の切なさが合わさったような印象。とても良かった。

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サケビオース

4.0エルビスプレスリー、マリリンモンロー、フランクシナトラ

2018年10月31日
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鑑賞方法:映画館

 上映中に10数人もの人がトイレのために途中離席。こんなの経験したのは初めてだ。お腹の鳴る音も聞こえ、終盤に登場する“日の丸食堂”の看板によってさらに食欲をも刺激される。35年前のオリジナル『ブレードランナー』と同じく、日本語の看板も多数。タクシーだって“空車”と日本語表記だし、“さけ”の文字がやたらと目につく。

 2049年、カリフォルニア。人間と見分けのつかない“レプリカント”が労働力として製造され、人間たちと危うい共存関係を保っていた。危険なレプリカントを取り締る捜査官はブレードランナーと呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた。“K”(ライアン・ゴズリング)と呼ばれるブレードランナーもその一人。冒頭では農場で働くサッパーと対峙するシーンで、いきなりの死闘となる。レプリカントは右目の裏側に製造番号が記され、人間と区別するには目玉をひっくり返さなければならないのです。前作では20~30の質問をすれば見分けがついたはずですが、質問を受けてたのはKだけだったような。サッパーの家の近くにある木の根元に棺が埋められていることを発見し、その調査によって興味深い事実が浮かび上がってくるのです。

 そのKも実はレプリカント。自宅ではVRのジョイ(アナ・デ・アルマス)と恋愛を楽しんでいるのですが、ジョイはリモコンを使えばどこにでも現れる。彼女がもっとも人間らしいとも言えることが本作の面白さかもしれません。

 前作のラストでは人間(?)のデッカード(ハリソン・フォード)がレプリカントのレイチェルを連れて逃亡して終わりを迎えます。その2019年当時のレプリカントは4年で寿命を終えるように設定されていたので23年にはレイチェルは死んでいるはず。他のスピンオフ作品を観ればわかるのかもしれませんが、その後に“大停電”が起こった模様。数多くのデータが消失してしまい、その間に奇跡が起こっていたと想像される今作品。なんと人間とレプリカントの間に子供が生まれていた!

 Kはおもちゃの木馬の植え付けられた記憶をたどり、記憶通りに隠してあった木馬からラスベガスへと飛ぶ。荒廃したラスベガスの一角でデッカードを見つけ、殺されそうになるものの和解して娘が生きていることを伝えるのであった。

 見事に後日談として『ブレードランナー』を再起動させたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に敬意。特に美術・撮影に関しては圧倒的な美しさを見せてくれる。もちろん荒廃した世界、近代的な巨大建造物、オレンジのフィルターとラストの雪景色というコントラスト、といった全ての映像世界にどっぷりと浸れる作品でした。またもや“ロボット三原則”について書こうとしたけど、生殖機能を持つようじゃ、もはやロボットではないですね・・・

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kossy

4.0Roger Deakins

2018年10月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

難しい

1982年のブレードランナーから35年。伝説となっている作品の待望の続編として、巨額な予算を使って作られた作品が、この作品ですね。

今日取り上げたいのは、これまでに13回もノミネートされながら、本作が初のアカデミー撮影賞に輝いた、もはや伝説の域に達する、撮影監督ロジャー・ディーキンス (Roger Deakins)です!

彼の作品といえば、数々の名だたる監督との名作や、コーエン兄弟との作品が代表的です。彼が撮影を担当した作品を見れば、すぐに撮影監督が彼だということがわかるほど、彼の作品にはオリジナリティーがあふれています。

そのなかでも、今回はちょっと詳しくなってしまいますが、会話シーンでの撮影について見ていきます。

日本でも多く作られている、テレビドラマでも皆さん馴染みがかなりあると思いますが、ちょっとプロっぽい会話シーンを取ろうとしたときに用いられる方法に、肩越しのショットというものがあります。英語ではオーバーザショルダー (Over the Shoulder) と呼ばれますね。

いわゆる、二人の会話のうち、どちらかの肩をフレームの端っこに入れて、話している人を撮ることで、「会話しているのはこの二人ですよー」と視覚的に伝えることができるものですね。

なぜこれが、プロっぽく見えるのかというと、撮影した人はわかると思いますが、役者さんたちがほとんど動くことができなくて、表情で勝負することが多くなるため、アマチュアではなかなか難しいショットになるからですね。

しかし!!!!!

今回取り上げたロジャー・ディーキンスは会話シーンでオーバーザショルダーを使うことを嫌うんですね!つまりは、シングルといって、フレームの中に入っているのは、一人だけなんです。いわゆる、プロっぽくないショット。友達使って、iPhoneでも撮れちゃうような、超基本中の基本のショットです。

なぜこれを、ロジャー・ディーキンスが好むのかというと、彼曰く、オーバーザショルダーだと、その会話を外から聞いているような感じになる。一方、シングルだと実際に会話をしているもう一人の人が見ている画と近い感じになる。だから、よりその人を細かく伝えることができる。のだとか。

そうですよね。私たちが誰かと話しているときは、自分の視界の端っこに自分の方が見えることなんてありえませんよね。つまり、ヒューマンドラマ映画での会話シーンなどでは、キャラクターの感情を伝えるのには、有効な手段だということになります。

さらに彼は、広角なワイドレンズ (20mmとか24mm) を使うことで、彼らの周りの生活をも映し出すことで、さらにキャラクターを視覚的に表現するというようなテクニックも使っているのです。

でも、先ほど述べたように、オーバーザショルダーはプロフェッショナルなショットなんです。ほぼ100%の映画、テレビドラマなどで使われています。

ここで疑問。

「なぜ他の撮影監督たちはなぜシングルショットを使わないの?」

もしロジャーディーキンスがいうことが、多くの映画に当てはまるのならば、なぜ他の人々は使わないのでしょうか?

その答えは、先ほど述べたオーバーザショルダーの特徴にあります。

「会話してるのはこの二人ですよー。」

画面という2次元の平べったいところに、3次元で起きていることを映し出すモーションピクチャーでは、どうしても、空間的表現をいろいろな技術を駆使してクリアしていかなければならないのです。そういう意味で、会話シーンなんかは、誰が誰に話してて、誰がどこを向いているのかというのは、空間的表現として必要不可欠なことなのです。

オーバーザショルダーを使えば、誰が誰に話していることは明確だし、どれぐらいの距離感で話しているのかも視覚的に感じることができるのです。つまり空間的表現をクリアする技術の一つだから、みんな使うんですね。

じゃあ、また疑問が戻ってきますね。

「じゃあ、ロジャーディーキンスが撮影した映像は、その空間的表現ができていないの?」

答えは、食い気味にNO!

彼は、別のテクニックをめちゃくちゃ使って、その空間的表現を補っているのです。

それは、照明や役者たちの目の向き、アングルやフレーミング、言い出したらきりがないのですが、そこがロジャーディーキンスの凄いところなのです。彼の頭の中には、映画館のスクリーンでどう映るのか、さらには、ストーリーの流れの中でキャラクターがどのような感情を持って、どのように視聴者に伝わるのかを理解し、それを踏まえて最高の画をカメラに収めることができるのです。

それが、彼がいろんな監督と作品を作れる理由であり、レジェンドと呼ばれる所以であります。

今回の作品ブレードランナー2049でも多くのシングルが出てきます。

多分、意識して見ても気づかないところはたくさんあると思います。それは、とてもスムーズかつ自然で、全く困惑することもないし、違和感を覚えることもないからです。

ぜひ、照明を見て欲しい。特に今作品は、SF映画かつ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ (Denis Villeneuve) 監督で、リドリー・スコット (Ridley Scott)製作だから、さらに面白いことになってます。

映画の中心であるキャラクターをいかに濃く描くかということにこだわった、映画の撮影監督ロジャーディーキンスの歴史に残る作品をぜひ、体験して見てください!

ちょっとだけ、このストーリーについてお話しするとするならば、ブレードランナーは1982年に作られたオリジナルの映画もそうですが、日本でも世界でもかなり賛否両論があります。

それは、ストーリーがとても複雑で難しいから。さらには、めちゃめちゃ多くの宗教的メタファーが元になってできている原作小説を、リドリースコットが丹精込めて練り上げたからです。日本人にはまったく馴染みのないような、キリストだったり、救世主だったりの例えがかなり出てきます。

だから、おすすめするのは、ちゃんとストーリーを追っていき、なぜこの人はこの行動をとるのかというのを、ストーリー的に筋道が通るようにと、感情がどのように変化していくのか、というのを映画を通して考えていくことで、楽しむことができると思います。

これはいってもいいと思いますが、レプリカントと人間というのがメインテーマです。

レプリカントと人間の違いは、この映画では子孫繁栄ができる生殖能力を持つかということ。

これだけは、知らないと、置いてけぼりにされますよーーーー。

この作品、撮影はんぱねぇ。まじで。

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Editing Tell Us

5.0冒頭のお鍋がグツグツしているシーンでもうやられました

2018年10月11日
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冒頭のお鍋がグツグツしているシーンでもうやられました

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Mashi

4.0やっぱりこの世界感

2018年10月7日
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きっとつまらないと思う人が沢山いるような気がします。まず、前作観ないと話になりませんね。
あと今作は、前作に比べるとアクション性に乏しいのでこれを求めてしまうとキツイですね。
私はこの世界感がたまらなく好きなのでとてもひいき目で観ています。世界感の鑑賞ですね。
だから好みが真っ二つに分かれるでしょうね。
個人的に主人公ライアン・ゴズリングはハマり役でした、この映画でファンになりました。

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Satoshi