あゝ、荒野 前篇

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あゝ、荒野 前篇

解説

寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」を、「帝一の國」の菅田将暉&「息もできない」のヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化する2部作の前編。2021年の新宿。かつて親に捨てられた新次は、兄貴分の劉輝を半身不随にした元仲間・裕二への復讐を誓っていた。ある日彼は、街でティッシュ配りをしていた吃音で赤面対人恐怖症の「バリカン」こと健二と一緒に、「片目」こと堀口からボクシングジムへ誘われる。新次は復讐を果たすため、バリカンは内気な自分を変えるため、それぞれの思いを胸にトレーニングに励む2人。徐々に名を挙げていく新次に対し、バリカンは特別な感情を抱くようになっていく。そんな中、新次はついに裕二との戦いに臨むことになり……。「二重生活」の岸善幸監督がメガホンをとる。

2017年製作/157分/R15+/日本
配給:スターサンズ
劇場公開日:2017年10月7日

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(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

映画レビュー

4.5邦画らしい情緒的なボクシングシーンを模索する心意気

2017年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

吃音の建二役に韓国人俳優ヤン・イクチュンを起用したのは妙手だ。日本語の台詞を流暢に話す必要がなく、言葉ではなく表情や動作で感情を表現することに成功している(ちなみに、母親が韓国人という設定は映画のオリジナル)。

当然、ボクシングの場面が重要な要素を占めるのだが、はじめのうちはハリウッド映画に比べると体躯の差やカメラワークの差があって迫力不足に感じたが、次第に、リング上での殴り合いに情感を重ねる日本的な拳闘シーンを模索しているのでは、と。菅田将暉が演じる新次と建二それぞれの成長と関係性の変化も的確に描かれ、期待感とともに切なさも誘う。

好みの問題になりそうだが、原作で「女優のような美女」として描かれている芳子役の役者が魅力に乏しくて残念。激しいベッドシーンが多数あるので、キャスティングに制約があったのだろうが、共演陣では木村多江、河井青葉、今野杏南の方が女優然とした華があった。

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高森 郁哉

5.0これぞ菅田将暉!

2025年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

興奮

何も聞かずともかく見て欲しい!そんな作品。前編後編と5時間にもなる鑑賞時間も最後には『足りない』となるほど。この作品に挑むため10キロもの増量で鍛え上げた肉体は本物のボクサーさながら作品内でも本気で闘う。ライバル役であるヤンイクチュンも山田裕貴も全員がともかく本気。
画質は粗めで薄暗く古い作品?と思わせてくれるような撮り方もまた堪らない。
R指定されているだけあって、男菅田将暉も存分に堪能出来るのがまた魅力。
もうこんな作品に彼が出ることないのかも知れない。それほどに中々のエロさ。
殴り殴られるシーンも目を避けたくなるくらいの見事なシーンになっている。
時々バカバカしいくらいの笑いが起きたりもするし、単なる暴力映画ではなく根底には【愛】が沢山詰まっている。
最愛の人への愛
母への愛
ライバル、師への愛
そして友への愛

新次が本当に一人きりだったらここまで悩むことも悲しみに暮れることもなかっただろう。全ては愛があってこその苦悩なのだと感じさせてくれる。

個人的には特装版に付いている2時間ほどあるメイキングの円盤は必見だ
菅田将暉の作品にかける気合いと熱が最高に男らしい。
もちろん作品に携わっているすべての演者、スタッフの熱量もここから伝わりまくり。機会があったら見て欲しいと思う。

派手な映画では決してないだろうが最高の映画だ

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みっちゃん

5.0十数年前に新次を捨てた母親(木村多江)との再会。 芳子と東日本大震災の被災地で生き別れになった 母親セツ(河井青葉)もまた新宿に来ていた。

2024年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

萌える

動画配信で映画「あゝ、荒野 前篇」を見た。

2017年製作/157分/R15+/日本
配給:スターサンズ
劇場公開日:2017年10月7日

菅田将暉
ヤン・イクチュン
木下あかり
モロ師岡
高橋和也
今野杏南
山田裕貴
河井青葉
前原滉
萩原利久
小林且弥
山本浩司
川口覚
鈴木卓爾
山中崇
でんでん
木村多江
ユースケ・サンタマリア
山田杏奈
井之脇海

振り込め詐欺などの悪事や傷害事件で少年に入っていた新次(菅田将暉)。

理髪店で働き、給料を父親(モロ師岡)にとられてしまう
バリカン(ヤン・イクチュン)。

2人はボクシングジムのオーナー、
片目(ユースケ・サンタマリア)とプロボクサーを目指すこととなる。

売春をしながら男の財布から金を盗んでいた
芳子(木下あかり)は新次と愛し合うようになる。

十数年前に新次を捨てた母親(木村多江)との再会。

芳子と東日本大震災の被災地で生き別れになった
母親セツ(河井青葉)もまた新宿に来ていた。

デビュー戦となった新次とバリカン。

その結果は明暗を分けた。

物語は後編へと続く。

上映時間157分の長い映画だが長さは感じない。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0過去鑑賞

2023年2月15日
iPhoneアプリから投稿

何となくなんですが勝手にもっと古臭い昭和な雰囲気の漂うような作品かと思っていたのですが、時代設定は現代から寧ろ未来な感じだったんですね。

ボクシング以外にも様々なシーンが挟まれている事も有り、いったいどこに向かって行くのかよくわからない作品なんですが、キャストが魅力的なのもあって、これが不思議と面白く尺が長いのに気にならない作品でした。

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刺繍屋

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