たかが世界の終わり(2016)

劇場公開日:

たかが世界の終わり(2016)

解説

「Mommy マミー」「わたしはロランス」などで高い評価を受けるカナダの若手監督グザビエ・ドランが、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤール、「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥ、「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエルらフランス映画界を代表する実力派キャスト共演で撮りあげた人間ドラマ。劇作家ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇「まさに世界の終わり」を原作に、自分の死期が近いことを伝えるため12年ぶりに帰郷した若手作家の苦悩と家族の葛藤や愛を描き、第69回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた。若手作家のルイは自分がもうすぐ死ぬことを知らせるため、長らく疎遠にしていた母や兄夫婦、妹が暮らす故郷へ帰ってくる。しかし家族と他愛のない会話を交わすうちに、告白するタイミングを失ってしまい……。

2016年製作/99分/PG12/カナダ・フランス合作
原題または英題:Juste la fin du monde
配給:ギャガ
劇場公開日:2017年2月11日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)

受賞

コンペティション部門
グランプリ グザビエ・ドラン

出品

コンペティション部門
出品作品 グザビエ・ドラン
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(C)Shayne Laverdiere, Sons of Manual

映画レビュー

3.0家族それぞれの噛み合わない思惑と会話の絡み合い

2024年5月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「Mommy 」はそれほど好みではなかったが、やはりグザヴィエ・ドラン監督の作品には気になる何かがあり鑑賞。
オープニングの独特な音楽と、きれいでこれまた独特な雰囲気の車窓からの景色に、これはいいかもと期待値急上昇。特にさりげなく映った赤い風船なんかはとてもおしゃれ。
そしてそこからは、永遠主人公達のアップ中心の撮りで淡々とストーリーが進んでいく。と言うか、ストーリーらしいストーリーもないまま主人公達のあまり噛み合わない思惑と会話だけで進んでいく。
うーん、本作は豪華キャストだからまだ成り立つが、そうでなければ途中棄権してしまいそうになるほど退屈に感じる場面が多いように感じる。とにかく主人公達の想いが分かりにくく、観ていて誰とも共感できないし、ほとんどのシーンが薄暗い室内というのも退屈してしまう。そのあたりが本作の魅力なのかも知れないが、個人的にはもう少し皆の背景がわかるようにしてもらいたかったかな。
でも、本作のタイトルはとてもおしゃれで良いと思う。

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いけい

3.5家族の剝き出しの感情

2023年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ほぼ家の中だけで話が展開する。家族同士の会話で成り立っているような作品で、役者陣は表情での演技がメイン。ドラン監督の作品はいつもそうなんだけど、特にこの作品は登場人物一人一人の感情がダイレクトにこちらにぶつかって来る度合いが高くって、正直観ていて疲れた。兄が他の家族に自分の人生のイライラだったり嫉妬だったりをぶつけて罵倒してる姿はほんと「もうやめて!」って思ったけど、それだけ迫真の演技だったのは間違いない。個人的には、幸せな家族よりもこんな家族の方が世の中には多いんじゃないかと思うので、ウソがない映画だなと思ったし、現実味がある分人間性の本質がよく表現されているなあと思った。最後テーブルの下でつないでいた手は誰と誰の手なのか?座席の配置と兄の顔の向きが合ってないような気がしたんだけど、あれはわざとそういう演出なのだろうか。

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Ran

4.0家は救いの港じゃない

2023年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

愛しているのに分かりあうことが上手くできない、そんな家族の物語。
OPカミーユの歌から凄くて、その歌詞もそのまま全てを示唆していました。
また音楽も絶妙で、グザヴィエのセンスの良さがみられます。
とにかくキャストが凄くて、フランスを代表する顔ぶれでしょう。
その家族の内面を覗きにいくようなカットや、溢れて止まらない会話の数々。
あまり意味のないような会話だけど、そこに何かを探っているようなもどかしさもみられました。
そして皆、病というか家族でいられる時間が残り少ない事をわかっているんでしょうね。だから口から出る言葉も何処かむき身。
皆演技が素晴らしく、一番は言葉より雄弁な皆の表情ですね。
手を握った時のあの時間。そのカットに映る皆の顔はすごかったです。
そして最後は自分自身そのままのような小鳥。
家に帰り、傷つけ傷つき、そして果てる。

家は救いの港じゃない…
深く刺さる言葉でした。

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白波

1.0映像は綺麗だけど…

2023年2月27日
iPhoneアプリから投稿

何が言いたい映画なのかさっぱりわからなかった。

説明されないまま進んでいき、そのまま終わった。

マリオンコティヤールの表情や声の発し方、ギャスパーウリエルもただずまいがすごいなと思った。

12年前何があったの?
なんでこんなにギクシャクしてるの?
最後の方の「手」は誰のなんだろう。

兄が老けてるから最初は兄じゃなくて父なのかと思ってた。

意味不明な会話や怒鳴り合いの連続で、まだ終わんないのかなーとずーっと思ってた。

ドラン監督はあまり説明してくれない作品が多いけど、
わからなすぎて物語に没頭できなかった。

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くー

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