たかが世界の終わり(ネタバレ)のレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり

劇場公開日 2017年2月11日
31件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

家族という舞台 ネタバレ

ルイが主役の話、と思って観ていたら、なかなか呑み込みきれない部分も多かったですが、
「次男坊が12年間不在にしていた家族」が舞台の話、として解釈したら、切なく、痛く、愛の溢れた話になりました。

「ルイの不在を哀しみながらも生活していた家族」なら、当の本人ルイは、その舞台を乱す闖入者になる。
ルイの帰郷を張り切って迎え入れる、という役割を演じた母だが、
それまで「家族を支える」という役割を演じていた兄は、弟を素直に迎えられずに反発する。
ルイの存在をほぼ覚えてなかった妹ちゃんは、家族の舞台に巻き込まれた感じかな?

そんなルイが「これからはもっと長文かくよ!」「家においでよ」なんて言い出したから、これまで何十年と兄の役割を演じ続けていた兄は激昂。
弟を追い出すという形で、その舞台から引きずり下ろす。
ラストシーンの時計の音は、終演を告げるベルか。

度々出ていた、終わりを予感させていた兄の言葉は、余命わずかなルイの死や、「ルイが帰れば元の家族にもどる」の、どっちにもとれると感じました。

家族なのに、闖入者になるって辛いなぁ、って気持ちと、そこまでして家族の形を守ろうとしただろう、兄の気持ちを思うと壮絶でした。

「家族」という舞台だと解釈して観てみたら、気持ちを知るにはアップのシーンが頼りで、目が離せなかった。

解釈のひとつとして書き残します。

まき
まきさん / 2018年9月30日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  難しい 知的 悲しい
  • 鑑賞方法:-
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大切なことは言葉にしなきゃいけない ネタバレ

終始家族がイライラしていて、、恐らく家族関係の崩壊・彼の苦悩を描いているのかな?伝えたいことが分かりづらいです。
会話の中で時折垣間見える言葉…本当は家族も彼の伝えたいことを分かっているのか…告げられたくないのか…それさえもうやむやで終わってしまう。。
世界観は悪くないのに・・結局彼は言いたいことも伝えられないまま、観ていて不完全燃焼の残念な感じでした。。
意味が分かれば、本当は深く心に響く作品なのだろうけど…私には難しくて評価しづらいです。
みなさんのレビューを拝見させて頂きましたが、理解力の素晴らしさに感服致します。とても分かりやすく納得させられます。

☆ユウ☆
☆ユウ☆さん / 2018年8月25日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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切ない家族模様 ネタバレ

自分の世界が終わる事を告げに12年ぶりに実家に帰ったのに、自己評価が低すぎて卑屈になったお兄ちゃんがとんでもなくめんどくさかったり、大人になってた妹に戸惑ったり…落ち着くはずの実家は都会で1人成功した主人公が帰ることで混沌としてしまう。

最終的に目的は果たせないまま実家を後にする切なさよ!でも主人公は微笑んでる。
それが邦題をつけた理由なのかな。

この混沌は日常であって、むしろそれがこの家族の幸せの確認作業で、主人公は自分の死を告知することは、それを壊すほどの価値はないと思ったのか…。

やるせない映画だったなぁ。

お母さんの真っ青なアイシャドウ・ネイル・リングと薔薇柄のパンツスーツがファッショナブルすぎて、クセが強い!!
あと部屋の壁紙がオールディーズでかわいい。

soleilヾ(´ε`○)
soleilヾ(´ε`○)さん / 2018年2月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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怒りん坊のお兄ちゃん ネタバレ

ここまで溜めて溜めて溜めてーそしてついにー、…言わないのかよ! こんな愛憎半ばでねじれ切った家族関係は耐えられない。

なお
なおさん / 2018年1月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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何度か考えさせられる ネタバレ

家族が壊れるくらいなら、僕の死なんて たかが世界の終わり。

アントワーヌから始まる家族喧嘩と見守るカトリーヌ。ルイからみんなが離れてルイだけの無言の最後の数分がとてつもなく鳥肌がたった。
時計と鳥、伏せる瞼深くかぶるキャップ。

主人公が家を出た理由として、分からなかったけど2回目で過去の同性愛描写があったからそれかなと思った。
他の人の感想読んで、アントワーヌはルイの理由について気付いたから追い出そうとしたのと、ただの苛立ちとかを見つけてどちらかは定かではないけれどルイを分かってたのは他人であるカトリーヌだけだったのかもしれないと最後のアイコンタクトで感じたけどどうなのだろう。

主人公のルイにはセリフがほとんどなく他の登場人物と同様に画面いっぱいの顔が映る。その表情息遣いとか瞳だけに葛藤や諦めが写ってて、その瞳に映る揺れるカーテンとか涙とかが繊細に見えた。そして微笑んで言葉を飲み込む。

リアルな口喧嘩とどぎまぎした空気感に飲み込まれていく。もっと深くしりたくなった。

mfmf__
mfmf__さん / 2017年10月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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さすが ネタバレ

「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ。母のマルティーヌは息子の好きだった料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌは慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ、彼の妻のカトリーヌはルイとは初対面だ。オードブルにメインと、まるでルイが何かを告白するのを恐れるかのように、ひたすら続く意味のない会話。戸惑いながらも、デザートの頃には打ち明けようと決意するルイ。だが、過熱していく兄の激しい言葉が頂点に達した時、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる。ルイは何も言わずに去ってゆく。ラストの鳩時計から鳥が飛びだして去ってゆくルイの足元で死んでしまうさびしいが余韻の残るラストシーン。

Takashi
Takashiさん / 2017年9月10日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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雰囲気悪い ネタバレ

 ゲイでセレブの青年が里帰りしたら、家族の雰囲気がとても悪い。特にお兄さんは大変な怒りんぼで、ずっと何かと突っかかってくる。本人にもコントロール不能に陥っているようであった。一体なぜあんなに腹を立てているのか、それはゲイのせいなのか、元からああいった性格なのか不明だった。元からの性格だとしたらよく結婚できたものだ。

 なぜ雰囲気が悪いのか最後まで分からなかった。特に物語が展開しないまま最後まで行ってしまい退屈だった。見ているこっちもストレスで病気になりそうだった。

 見終わってから解説を読んだら主人公がもうすぐ死ぬとあったのだが、映画を見ていて全く気づかなかった。冒頭でなにか語っていたようだがそのことだったのだろうか。考え事をしていて何も頭に入ってこなかった。

古泉智浩
古泉智浩さん / 2017年6月22日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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睡魔… ネタバレ

衝撃作「マミー」のドラン監督に、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤールが出演!!大いに期待して観に行ったが…開始数十分で睡魔に襲われ、気がつけば、話は後半。その後も二度寝し、話も何も分かりませんでした(笑)。ただ、思ったのは、開始時点と何も変わってないなってこと。ずっと家で喋ってただけ。それは辛いよ…。「マミー」はめちゃくちゃ面白かったのに!「アデル」のレアも魅力半減。他の役者も良くは見えなかった。

horizont
horizontさん / 2017年4月21日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 1.5
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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意外と好きな映画 ネタバレ

とても映画通の映画っぽかったので気になり鑑賞。

この映画はとても難しく、なんと感想を言えば良いのか分からないがなんか凄かった。こう言ってしまうとざっくりしているが、まさにこの通りだった。99分という映画としては平均的な長さだが大きな事件が起きる訳ではなく、家族一人一人の心の闇が徐々に見えてくると言ったもの。

他の映画と違うなと感じたのは、結局この闇の部分は最後まで消化しきれず、挙句の果てに家族に死ぬことすら打ち明けられずに終わってしまう所。ここが妙にリアルに感じた。

最後の鳩時計から出てきた本物の小鳥が家の中を飛び回り、最後時計の中に戻ろうとしてその手前で死ぬ描写が主人公と重なって見えた。

tikuru
tikuruさん / 2017年3月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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やっぱりマザコンだよね ネタバレ

グザヴィエ・ドランって、音楽と映像のセンスがもの凄くあって、お話が創れて映画が撮れて美青年で、しかもゲイなの。
クリエイターとしてもうこれ以上何を望めばいいのかってくらい全部もってるよね。

話の中で主人公が、妹、兄嫁、母親とそれぞれ一対一で話すんだけど、母親が一番気合い入れて描かれてんの。「あ、そういえばドラン、マザコンだった」と思ったね。マザコンはクリエーターにとってプラスなのかな。

解るような解らないような内容で、綺麗な映像と音楽で流れてくいつものグザヴィエ・ドラン品質だと思ったな。そして《私はロランス》を超えてくる作品は、もうないのかなと思った。

最後、お兄ちゃんが「俺が全部悪いのか」っていうところでは、お兄ちゃん可哀想と思った。
才能溢れる人が身の回りにいたら辛いよね。異性は賞賛するかも知れないけど、同性は辛い。

Scott
Scottさん / 2017年3月19日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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コミュ障家族の悲しみ ネタバレ

最初から最後まですれ違う家族関係を描く映画は、しんどいものではあるのですが、深く考えさせられるため観応えがあります。本作も観応えはあったし、鑑賞後はいろいろ考えることができて面白かったと言えるのですが、鑑賞中はとにかく観心地の悪い作品でした。

その理由は、最初から最後まで演者をアップで撮るという演出にあります。
演じ手と観手の距離がほとんどなくなり、観客は演者の情動をダイレクトに感じさせられてしまう。しかもこの作品は登場人物たちが怒鳴りっぱなしなので、ずっと刺々しい感情を浴びせられる。観ている側としては圧迫されてゆとりがなくなり、息苦しくなりました。
おそらく主人公ルイが体験している感覚はこのようなものなのだと思います。グザビエ・ドランの狙いは、この感覚を観客にも直接体験させたい、といったものかもしれないし、もしそうであるならばそれなりに成功していると感じましたが、やっぱりシンドいので個人的には趣味に合わなかったです。

一方、内容は興味深かったです。この家族はマリオン・コティヤール演じる兄嫁以外、話を聞いたり他者の気持ちを受け止めたりする文化が皆無。兄と妹は腹が立ったら怒りをぶちまけてグチャグチャになるといった不毛なコミュニケーションを繰り返し、母親は先回りしてコントロールを試みる。コミュ障という言葉がありますが、彼らこそ真のコミュ障でしょう。
こんなコミュ障家族の中で育てば、温厚なタイプのルイが何も言わない人になるのは自明です。
母親と妹はルイを迎え入れているのですが、ルイの話を聞かないし、彼の気持ちにも無関心。実際に愛はあるのだと感じますが、そんな愛では窒息するだけ。エンディングでは静かに家から去るルイですが、多分12年前も同じパターンだったのだろうと想像しました。

この作品や葛城事件のようなうまくいかない家族の映画を観るたびに、愛があるだけではダメで、相手を想像する力や気持ちの伝え方など、愛を実現させるスキルも不可欠だな、としみじみ思います。

kkmx
kkmxさん / 2017年3月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
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グザヴィエ・ドランらしさ ネタバレ

前作マザーに見られるアスペクト比1:1のような視覚トリックに近いものは今作にはない。
しかし、人の性格やオーラ、空気感を捉える日常の流れや、交錯する人間関係は、グザヴィエドラン監督の「らしさ」としか言いようがない。
主人公の柔和で全てを受け入れる体制、家族から飛び出たくなる、誰にも見せられない奥底の部分、
兄の自我を前面に出してしまう性格、弟に対する劣等感や嫉妬、自分だけが理解されないという念、
母の開けっぴろげな性格の奥にある愛、包容力、
妹の自由を渇望するのに縛られている感覚
誰もが登場人物の全てに想いを馳せることができる監督の観察眼に魅せられた

?
さん / 2017年3月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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感情のぶつかり合い ネタバレ

家族の感情のぶつかり合いが激しく
とても疲れます。悪い意味ではありません。

カメラワークが早く、たぶん短いスパンで撮影、それを編集してるんだと思います。流れがいいですね。元カノと思い出のシーンは意味不明でしたが...
主人公のお兄さん役にイライラするかもしれませんが、たぶん兄は弟が怖かったんだと思います。
ギャスパーのセリフは少ないのですが
あれほどの気持ちを表現するなんて圧巻です。
好みが分かれますが、私は好きです。

K
Kさん / 2017年3月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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なんも言えねぇ。 ネタバレ

なんとも言えない嫌な気分になることが多い作品なのだが、
所変われば様々な家族の愛のカタチがあるのだということ
もよく分かる。12年ぶりに帰郷した次男を待つ家族の愛憎。
あ~これこそが我が家だ、と思ったに違いない彼の苦笑い。
嫌な気分というのには二通りあって、まるで我が家を見る
ように思うのと、こんな家族は見たことも味わったことも
ないのに分かれるだろう。自身は前者の方でまぁ今作ほど
酷くはないが、大声で罵り合う父母なんてのは日常茶飯事。
なぜ我が家はよその親みたいに穏やかで物静かな話し方が
できないんだろうと思ったものだった。家族の罵り合いは
喧嘩というより愛憎に近く、本当は愛しているのに素直に
それを表現できないもどかしさが強調されている。次男は
まさに「なんも言えねぇ」状態に置かれる。口を挟む隙も
そもそもの帰郷の理由すらも言い出せない。あ~可哀相(^^;
と思うのだが、彼がジッと見入る聞き入る家族の肖像こそ
彼が家に帰ってきた証。12年も家を空ければ自分はすでに
お客様の立場に置かれ、家族の愚痴や不満やアンタが留守
の間に色々あって私たちは…みたいな告白の渦に巻かれる。
唯一他者目線で長男の嫁を演じたマリオンがいかに外側の
人間かがよく分かる。この家族内での彼女の苦労は計り知
れないが、慈愛の目で兄弟を見守る演技が素晴らしかった。
「なんも言えねぇ」まま、静かに家をあとにする主人公の
表情から、自身の死など「たかが一つの終わり」であって、
家族の愛情は終わらないことの確信が持てたように感じた。

(憎まれ兄役のヴァンサンがお見事!あんな兄貴嫌だけど~)

ハチコ
ハチコさん / 2017年3月10日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
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つまらない ネタバレ

常に誰かが怒ってる進展もないフランス映画。
進展も遅く見てて眠くなりました。

はっしー
はっしーさん / 2017年3月8日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 0.5
  • 印象:  -
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家族はつらいよ ネタバレ

 主人公ルイは自分の死期が近い事を伝えるため12年ぶりに実家に帰郷する。だが久しぶりに顔を合わせた家族は噛み合わず、会話が互いを傷つけ合うことに…。
 大仰な性格の母、威圧的な兄、怯えるその妻、ナイーブな妹…主人公を迎える家族は最初ぎこちなく歓迎するが、主人公の12年の別離は家族にとって長すぎ、徐々に家族団欒の雰囲気は不穏になっていき、不協和音を立て家族同士で傷つけ合う。そんな中主人公は自分の死期について言い出す機会を失っていく。
 とにかく俳優陣が豪華で、主人公はギャスパー・ウリエル、兄役にヴァンサン・カッセル、兄の妻役にマリオン・コティヤール、妹役にレア・セドゥというフランス映画界のトップ俳優ばかりの顔ぶれ。そんな名優達が不協和音を立てる家族を演じ、自らの感情をぶつけ合う様が壮絶だった…。
 この映画にはいわゆる「大きな物語」がなくて、ひたすら家族の会話劇的なシーンが続くんだけど、言葉は必ずしもそのキャラクターの本心を伝えない。それだけにこのキャラクターは本当は何を恐れ怒り戸惑っているのか、感覚を鋭敏にして観なければならない、緊張感のある映画だった…。
 カメラワークやカット、音楽の使い方や照明、映画としての各要素のレベルはかなり高いんだけど、原作がもともと会話劇だからか、全体的に芝居が大仰で、しかもみんなフランス映画界のトップ俳優ばかりだから、それぞれの存在感がありすぎる気がした。原作の舞台版はどうなのか、観てみたくなった…。

めい
めいさん / 2017年3月6日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい
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家族の愛 ネタバレ

マリオン・コティヤール見たさに観ました。
しかし実際にこの映画を観るとマリオン演じるカトリーヌよりも、マルティーヌとアントワーヌの高い演技力に目が引き付けられっぱなしでした。主役のルイも良かったですが、この二人の強さに少し霞んでしまった印象です。

ストーリーは、12年間帰省しなかったルイが直に死んでしまうことを家族に告げる為に帰省するというもの。

既に家の中に居場所がなくなってしまったルイの孤独さを、自分と重ね合わせて感じてしまい、ただただ観ていて辛かったです。

何も知らず、ひたすら明るく喋り立てる母マルティーヌがたまに見せる愛情深い母の部分に涙せずにはいられませんでした。「あなたのことが理解できない。でも愛してる。この愛は誰にも奪えない。」名台詞だと思います。この香りどう?と、ルイに対して明るく自然にハグを誘う姿にも母の深い愛を感じ泣けました。

そして、終始憎まれ口を叩く兄のアントワーヌ。その憎まれ口も結局は愛情の裏返しだと後々に気付かされます。彼も家族のことを心から愛しているのだと思います。それ故に、家族全員で過ごした、この日曜日を素晴らしい一日で終わらせようとする。ラストシーンで憎まれ役を買って出てまでもルイを帰そうとしたのはそういう意図があってのことでしょう。

壮絶な終盤の大喧嘩の後の、マルティーヌの「次は大丈夫だから」という台詞と優しい表情に涙が止まりませんでした。マルティーヌもシュザンヌもどこかでこれが最後だと感じ取っていたのでしょう。

全員が部屋を出て行った後、ルイはそっと一人で家を去る。非常に美しいラストでした。

大変素晴らしい映画でしたが、途中に挿入されている歌が浮いていて耳障りな印象を受けました。また、カトリーヌの役は、外側の人間という心理的にルイと近い存在としての意味があったのかなとは思いますが、あまり必要性を感じませんでした。マリオン・コティヤール見たさに観たので少し残念な気持ちはありましたが、この映画自体は家族について、愛について考えさせられる素晴らしい映画です。

mariko
marikoさん / 2017年3月2日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける
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やられた ネタバレ

感情の濁流の中にいるようだった。

家族だからこそのむき出しの感情のぶつけ合いは正直見ていて辛かった

時計から出て来て家の中を荒らしまわって息絶えるあの小鳥がルイから見た自分だったんだろう

思ったけど「たかが世界の終わり」って結局どういう意味だったんだろうと思って
(実際It's only the end of the worldの訳は'まさに世界の終わり'だと思っていたくらいだし)
ずっと考えていたらフライヤーの裏にもうそれはそれはストーンと落ちるフレーズが

「愛が終わることに比べたら、たかが世界の終わりなんて」

12年ぶりの帰郷でどこかぎこちないルイと家族
分かり合えない恐怖から様々な反応をする兄妹母義妹
それでも根底にあるのは他でもない愛でありどれだけムカつく兄でも喧嘩ばかりの母と妹でも絶対に他人にはなれないものだと
そういう描写だと思った

ルイの人生は終わってしまうけれど、残された家族の愛はきっと終わりが来ない

ルイは到着後は電話口で「話したら帰る」「誰も涙を流さないかも」と言っていたけれど 過ごした短い週末で根底にある愛を悟った
だからそれが途絶えてしまわないように自分の人生が終わってしまうことを伝えなかった

家族の愛がなくなってしまうことに比べたらルイの世界が終わるのは「たかが」の出来事だったのだと

以上が私の見解です
フライヤーに完敗しました
ドラン監督の作品全て見ようと思います
とても良い作品でした

ぶぶ
ぶぶさん / 2017年2月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
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伝えられない ネタバレ

主人公はもう生きられないことを家族に伝える為に
久しぶりに会いに行く。

しかし、家族それぞれの想いがあり
自分が帰ることで崩壊し、伝えられるまま
最後の時を迎える。

音楽、映像とともにグザビエドランの世界感が凄く見えた映画だ!

sngu
snguさん / 2017年2月26日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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その時にはわからない ネタバレ

ストーリー★☆☆☆☆→★★★★★
演出 ★★★★★

最初くそダルかった!後に…

とりあえず"実家あるある"が続きます。

何がキツイって、
とにかく顔のドアップで、会話、会話、回想、罵倒、笑顔、罵倒、回想、会話、罵倒。顔が近すぎて途中本当に気持ち悪くなったσ^_^;。
内容も何を怒っているのか、わけわからんどうでもいいのが延々と続きますσ^_^;途中から、僕は初めて映画館で座ったまま足を上げ下げして筋トレに集中する時間を設けました。

最初はほんとつまんねー映画だなーと思いました。

(ネタバレします)
しかし奥さんと一緒にずっと考えて気付きました。

主人公はゲイで、12年家に帰らなかった。"田舎町"というのもあって、受け入れられない存在。家族も同僚や仲間達にゲイネタをイジられることもあるだろう。
主人公の昔の"相方"が死んだと兄から告げられる。みんなうすうす病気のことも分かってる。
しかし主人公を否定できない。家族、愛する存在がゲイで否定なんかできるか?しかし家族の気持ちの置き所は?兄の拳の傷の意味は?自分の存在のせい?
とまではいかないにしても確実に彼等の人生に影響はあるはずだ。

最後に悟ります
自分の死なんて自分にとっては"たかが世界の終わり"なんだと
自分自身に"存在の意味"はない、しかし、他人、家族にとっては自分の存在に意味があるんだと。

残される方が厳しいということもある。
自分という存在を抱え続けて生きる家族。
最後のシーンで溢れたのは、いや、最初から溢れていたのは"愛"
良いとか悪いとかじゃなくて、自分の存在が確実にそこにあった!
最後は明るい光の中に出ていく主人公。

実際多くの人はそうだろうと思う。家族がうるさかったり、面倒くさいんだけど、それってその時は気づかないんだよ。無くす時に、離れる時に、ようやく家族という絆を認識できる。

映画館ではわからなかったが、時が経ってようやくわかった結果。怒りの意味が180度全く違うものに変わる、これ人生そのものじゃん!!
最高じゃん。となった。"実家あるある"じゃねーよ。アホか俺。

演出面
やたらと延々とドアップなんだ、ほんとスクリーンに顔だけ!
なんで全員がドアップになるのか、やっぱり12年分の感情を映画的に表現するってことですね。ドアップになることで、しゃべる人の顔以外は映らない。
"周りが見えない"ので映るのは気持ちのみ!ガツんとくる。
そしてアップによる主観的感情移入、圧迫感、切迫感をとことんやることで、彼等の身動きが取れない感じをきわめて映画的表現で観客に伝える。
なんせ12年分の想いをたった99分で魅せるわけです!!
それで僕は気持ち悪くなり、途中から筋トレを始めた。。と

考えれば考えるほど、意味のわからなかった罵倒が、中身のないような怒りが、主人公への"想いの深さ"を感じられる。

手際が良すぎてわからなかった。過去作品も絶対みる。
映画館で泣いてる人、正直バカにしたけど、お母さんからしたら、この息子愛おしいだろうな。。すいません。リテラシー足りませんでした。振り返ってようやくたどりついた。

素晴らしい作品です。

奥さん評価
点数のつけようがない。1回でわからせない。さすがフランス。アップに耐えられる役者ばっかり。

チャンプ23
チャンプ23さん / 2017年2月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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