バーニング・オーシャン

劇場公開日:

バーニング・オーシャン

解説・あらすじ

2010年にメキシコ湾沖で発生し、日本でも大きく報道された海底油田爆発事故を映画化。2010年4月20日、メキシコ湾沖約80kmに位置する石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で、海底油田から逆流した天然ガスへの引火による大爆発が起こった。海上一面が火の海と化す最悪な状況の中、施設内に閉じ込められた作業員たちは被害の拡大を食い止めるべく奔走し、決死の脱出を図る。「ローン・サバイバー」「バトルシップ」のピーター・バーグ監督が、人為的ミスの連鎖や親会社と下請け会社の確執といった小さな原因の積み重ねが未曾有の大事故へと繋がっていく様子を緊張感たっぷりに描き出す。主演のマーク・ウォールバーグをはじめ、カート・ラッセル、ジョン・マルコビッチら実力派キャストが集結。

2016年製作/107分/G/アメリカ
原題または英題:Deepwater Horizon
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2017年4月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第89回 アカデミー賞(2017年)

ノミネート

視覚効果賞  
音響編集賞  
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映画レビュー

4.0『2010年メキシコ湾原油流出事故』

2025年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

興奮

知的

2010年メキシコ湾原油流出事故における、事実ベースの映画化。
原題は『ディープウォーター・ホライズン』
2010年4月20日22時ごろ、掘削用のパイプを海底に貫入した際、炭化水素層からの急激な吹き出しが発生。
気化した可燃物に引火して爆発火災が起こりました。
このプロセスに関して、この映画ではあいまいな映像演出で事故原因が判りにくく、それを批判する向きもあるとか。
この事故で掘削リグ「ディープウォーター・ホライズン」作業員11名が死亡、17名が重軽傷を負いました。
BP社といえば、言わずとしれた石油業界のスーパーメジャー。
作中のとおり、安全管理がゆきとどいていたとされていた企業で、それだけにこの事故による衝撃は大きかった事でしょう。

アメリカ最大の原油流出事故となったこの事件。
メキシコ湾全体の環境汚染がひどく、数年にわたって生態系が甚大なダメージを受けました。
BP社はイギリスの会社。
当時のCEOトニー・ヘイワースが、危機対応で口にしちゃいけない発言連発しまくって、こちらでも大炎上、事故の半年後に退任となりました。

逆にアメリカの石油会社オキシデンタル・ペトロリアムが、イギリスの北海油田パイパーアルファでも爆発事故を起こしてます。
こちらは167人死亡という、海上油田における最悪の事故として、今なお多くの教訓を残しています。

いずれにも言えるのは「安全文化」の欠如。
化学事故の多くは、この映画にもあったような作業員の危機意識の摩滅や、上層部のコストカットなどによる安全軽視が原因とされています。

事故は必ず起こるもの。
せめてそこから教訓を得て、今後に活かしてほしいと、心から願わずにはいられません。

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かせさん

2.0何を伝えたいのかわからない‼️❓

2025年1月23日
PCから投稿

テレビの録画、事象だけが描かれていて、感情移入が出来ない、珍しい、何の映画なんだろう、不思議だけど、不思議な映画だ。

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アサシン5

3.0リスクなしに受けられる恩恵に感謝

2025年1月7日
PCから投稿

ヒューマンエラーにより生じた
ほころびが大事故に至ってしまう。

工期を短くし、経費を削減することに
躍起になり、安全を疎かにしてしまう。
その結果、より多くの損害をこうむってしまう
本末転倒なかたちになってしまう。
なんでもかんでもチェックリストを作る
日本の方が安全なのかもしれない。

この事故を見て、お金だけ払ってリスクなく
安心安全、安定的にエネルギーを
享受できている日本は幸せです。
なまじ日本でも近海で資源が豊富にあることが
わかって、掘削しようとしているが
安全管理、維持管理、コスト、リスク、リターンに
見合っているのか検討していただきたい。

あれだけの大事故で犠牲者が10人程度なのが
奇跡としか言いようがない。

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to

4.0ヒヤリ・ハットのエスカレート

2024年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ノンフィクションだから余計に、ちょっとした気のゆるみというか、小さなミスなのか怠慢か、そういう怖ろしさを思い知る。都合の悪そうなことは自分の胸の内に収め報告せず、結果事態を悪化させる。自分で解決するのが能力、という時代遅れの企業カルチャーは大企業の方が多いかな。現場の意見をきちんと聞いて対処するとか、子会社の立場を考えるとか。
自分の勤める会社ではこうはなりたくないもんだ。そんな自身の振り返りと気持ちの整理も。
映画は、主人公の地味ながらスーパーマン的活躍がすごい。マーク・ウォールバーグはこういう現場の最前線で任務を全うする役がほんとに似合う。対極にいるマルコビッチの本社社員とか、危機的状況でも自ら判断をせずルールを守る操縦士長とか、典型的すぎる人間たちも脚色なしなのかなあ。派手な事故シーンも強烈だけど、そんな登場人物たちが印象に残る。

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Bluetom2020