帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価
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繰り返さないために繰り返すこと
それが時として民意となることの怖さと、であればできることは何かを考えさせられます。世の中に完璧な仕組みなんてない、どんな思いを持つかは自由・・・歴史から学び自らを律する人を社会の力で育てていかなければいけないと感じました。子供たちが見るもの聞くもの 感じたものが、いつか歴史を作っていく。
国家社会主義
すべてのはじまりは、始まっていることすら気づかない
社会派の映画
戦後ドイツの歴史解釈、反省の賜物
ヒトラーは我々の心の中にいる。
大衆を魅了する迫力あるスピーチ
ブラックコメディとして笑えないのが怖い。
「もしヒトラー総統が現在に現れたら?」
というモキュメンタリー。
現在にタイムスリップしたヒトラーが1945年のドイツとのギャップに戸惑う様子がコミカル。
ヒトラーの登場に戸惑う市民、歓迎する市民。
それらの多くが突発で撮影されたアドリブだという点に最大の価値がある。
市民の受け答えは演技でなく、本物なのだ。
生のリアクションを通して、ドイツの今が浮き彫りになっていく。
ここまでやるなら、いっそドラマ部分抜きにドキュメンタリーとして仕上げても面白かったかもしれない。
…などと思いながら見ていたが終盤のメタ的な展開でそれも杞憂だと分かった。
人の心に潜在的なヒトラーは今も存在する。
ヒトラーを産むのも、そして選ぶのも、それ自体は力を持たないはずの民衆なのかもしれない。
原作未読
アイデアの勝利
微妙に面白く、微妙に笑えない。
シニカルな世俗を風刺的に描いたまさに問題作でした。ストーリーは最後には捻りが効いていて脚本家なかなかやりやがる。
ちょっとドキュメンタリーであったりコメディっぼかったり作成者の意図が読みづらかったけど何となく最後まで飽きずに観ることが出来た。アカデミー賞の脚本賞にノミネートされたらしいが軽く驚く。審査員はこの作品をシリアスで捉えたのだろうか?その国の過去の恥部、タブーをまあ堂々と題材にした作品の為怖いもの見たさ的な部分が正直ありました。日本で言えば例えば昭和天皇のアンタッチャブルさとオウムの麻原の犯罪性を題材にした様なもの。まず、題材にしたテーマでこの作品は話題作であり、かつ、問題作であった。興業的にどうだったんでしょうか?
続編出来たら間違いなく見てしまうかな。
国のトップを選ぶのは民衆
忘れちゃいけない事実。国民が選んだ。国民にも責任の一端がある。日本の政治家は世論を気にして遠回しで遠慮がちな答弁や自分を良く見せようとカッコつけた演説しかしない。劇中のヒトラーは カメラの前でも過激な発言だろうとも堂々と演説している姿には素直に胸が熱くなったし当時彼を選んでしまった国民の気持ちも少なからずわかるような気がした。道化役に満足で?と問いにも「何の役でもいい。話を聞いてもらわなきゃ人の心をつかめない。道化役も喜んでやる」と言い切るシーンが心に残る。自分をもかえりみない姿勢は見習うべきだと思う。ヒトラー役は舞台俳優のオリバー・マサッチ だと言う事を忘れてしまうくらいヒトラーに似ててびっくり。
笑った自分に腹がたつ
コメディとして見ると微妙
ヒトラーを物笑いのたねにするのは
プロデューサーズのゲイやイングロリアス・バスターズの蜂の巣
ドラマ・プリーチャーなど枚挙に暇がない
今更珍しくもないネタではあるが
コメディアンとして活躍するヒトラーとはなにか、そこの描写を見たかった
悪い意味で裏切られた
コメディとしては結構手が込んでいてネタが難しい
ホワッとしかナチやヒトラーに知識がないと面白くないだろう
というかテーマ性が強すぎて展開が読めるので、
腹の底から笑えない、おふざけが足りないし
刹那的な面白さが損なわれている。
しかも作中コメディアンとして活躍しているわけではない
総統閣下シリーズのパロディくらいかな、本気でふざけているのは
際どいネタなのにネタに走り切ることもできていないので
コメディ映画としては微妙、あくまでも笑いは香り付け程度で
主題ではない
しかし映画としては良質な出来栄え
ヒトラー個人の問題に終始せず、民主主義の問題提起
現代のヨーロッパにおける問題にフォーカスを当てた作りは
面白かった、オチも想像通りだが、良好
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