ルームのレビュー・感想・評価
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母は偉大!
あまりお金もかかってない小品ながら、テンポのいいストーリー展開と時々挿入される子供目線での映像にとても心が温かくなりました。同時に元気づけられました。世界はこんなに面白いんだと改めて教えてもらったような気になっています。
多分原作がとてもいいのでしょう。脚本も原作者が書いてるようで、ジャックの放つ短い台詞があまりに上手。そして、子役の演技もさることながら、彼を見守るママとグランマの2人の女優の演技がこれまた、母性の何たるかを思い出させてくれます。
やっぱり母は偉大だねと思うとともに、そこから飛び出していくのも男の子の仕事です。この2人の未来が幸せになりますようにと、映画のことながら、真面目に祈りたくなりました。
好みの映画でした
子供を守るという母の強さとその気持ちの強さから起きる葛藤、子どもの恐怖心とその恐怖から解放されたあとの順応性がうまく描かれていました
"mom say goodbye to the room"
最後のこの一言で心が軽くなりました
後味が良いんだか悪いんだか、何とも言えない空気の映画。ジャックがと...
後味が良いんだか悪いんだか、何とも言えない空気の映画。ジャックがとにかく可愛い。そして不本意に母親になって、だけどそれしか希望がなかった主人公が苦しくて強い。特殊な環境から脱却した後の描き方が秀逸。始まり方と終わり方も良かったです。
「ショート・ターム」を超えるほど
あの映画を一昨年見て、作品の質の高さとBrie Larsonという女優の存在を知った。彼女の最新作、そしてアカデミー賞ノミネートということで期待せずにはいられず映画館へ。
「ショート・ターム」も素晴らしい映画だけれど、より一層心を打つというか。私は前半最後?のジャックが保護されるシーンが一番泣きました。
個人的には、Brie Larsonはこれからもハリウッドスター!みたいなお金のかかった大きな作品には出ず(笑)、ちいさくても良質な作品に出演して、いい演技を見せてほしいなぁと思う。まだ20代なんですよね、、。
ブラックスワンを彷彿とさせるダサい話・クサい演出
エネルギッシュな映画、という褒め言葉ちょっと思ったが、しかし違った。むしろこの作品は、思考停止なのではないかと思う。
というのは、「この設定だとやはりこうなるだろうな」の、「やっぱり」の理屈っぽい再現をいちいち、手足縛られた挙句胸ぐら掴まれ無理やりまぶたこじあけられるよう、暴力的な恐怖感を煽るカットの塗り重ね多くみられ、話のつまらなさ、演出の低俗さが、やたらに目立っていた。デスメタル愛好の黒装束集団趣味なんだろう、と勘違いされるきらいがあるので、けっして私の知り合いにはすすめないようにしよう、と決した。
私はやっぱり感動したいから映画を観ている。私のような大感動屋さんの、感動を味わうべくの触覚のヒダ、そのはびこらせ方は、動き・構造、我ながら天才的なまでに捕らえがたく繊細巧緻なのだが、その稀有なる触覚、本作の、「そうでしょうね」説明連続を観て火傷負わされたらしい。ただれてしまったこの私には、今後慰みの時が必要だ。
案外、ああなればこうなる、が連続する、理屈ばかりの通った、説明過多な映画。
ぐっと掴まれスッと抜ける
無知の知。という、言葉をふと思い出す、まっさらな子供が見て感じた二つの世界。嫌悪感をはらむ大人のエゴの中、素直に真理とでも言えそうな所を付いてくるジャック。実は子供の世界の方よりも、大人の世界の方が脆いんだなぁ、なんて考えさせられました。表面をめくって覗いた先に光るものがある、素敵な作品でした。
想像を絶する。
2016年のアカデミー賞に関わった作品は、どれも良作である。
本作もかなりすごい。
予備知識として知っているから、ジャックとその母親は監禁されていると初めからわかるが、一見普通の親子として登場する。それは母親(ブリー・ラーソン)が、普通に育てようと努力していたからに他ならない。
レニー・アブラハムソン監督の演出は「部屋」での生活を特別視するような演出はしていない。だからこそ親子の異様な状態が際立つという効果を上げる。
脱出してからの親子も要注目で、ジャックは初めての外界で戸惑うことばっかりだが、それは母親とて同じだったのだ。そのことを我々はしばし忘れる。
ジャックの祖父にあたる母の父親の反応は、相当にせつない。
濃密な人間ドラマを堪能した。
ジェイコブ・トレンブレイ‼︎
この作品でアカデミー主演女優賞を獲ったブリー・ラーソンは素晴らしかった。しかし、それ以上にジェイコブ君の演技は観ている者の心を揺さぶるものがあったと思う。助演男優賞をあげたいぐらいだ(マーク・ライランスもとてつもなく素晴らしかったが…)。
ストーリーは”ルーム”から出る前と後での繋ぎ目のぎこちなさは感じたが、演技でカバーしたように思えた。とはいえ、大筋はしっかりとしており、感情移入する。
日本は多くの人々が”不自由ない”生活を送っているが、人間本来の”幸せ”とは何か、考えさせられる作品だと思える。
A boy who doesn't know what the World is ...
This film received three other academy Awards Nominations including Best Picture and Brie Larson won an Oscar for Best Actress , which made me really curious and I finally watched it today ! Although I'd already known the plot a bit ,in which a mother and her boy have been confined for seven years before the boy was born , but I didn't know what will happen to them after getting out of the ROOM . The boy has no knowledge of anything except for what he saw in the room and doesn't even know if something is real or not , while the mother suffers from some mental problems due to being confined and concerned about the kid ... he seems to miss the room where he was born and brought up and said goodbye to every furniture there at the end
Jacob is so cute and Brie Larson is like his real mother .
きめ細かに描かれた素晴らしい映画
スキャンダラスになりがちな素材を、大上段に構えることなく、丁寧にパーソナルに描くことで普遍的な人間の感情を描くことに成功していますね。
前半の丁寧な描写があってこそ、ジャックが脱出した後の描写が活きてくる。『世界とはかくも美しいものである』と雄弁に伝えてくれる。
そしてそこからのジャックの成長、ジョイの戸惑いや焦り。パパの苦悩、レオの優しさ。
きめ細かに描かれた本当に良い映画だと思いますが、17才の娘を持つ身としては、パパの気持ちが正しいとは思えないまでも共感せざるを得ませんでした。複雑…
凄まじい演技力。
「ルーム」字幕版で鑑賞。
本当は初日に観たかったんですが、他の映画も観たかったので、公開してからしばらく経ってから観ることにしました。
誘拐されて、7年間にもわたり監禁されてしまった女性=母親、そしてそこで生まれ育った男の子ジャック。
物語の冒頭、ジャックが目覚めるシーンで、一瞬だけ女の子に見えましたw
体操をして、テレビを見て、ケーキを焼いたり、一つの「へや」の中で母と息子は楽しく過ごす。。二人だけの世界だった。
ジャックが5歳のとき、母親は、何も知らないジャックに真実を打ち明ける。
「この「部屋」の外には本当の世界がある」
母親の策で、オールド・ニックを騙し、決死の脱出に成功したジャック。そして、母親と再会した時は、グッときましたね。。
なんといっても、あの演技力!
ブリー・ラーソンの演技も抜群ですが、子役のジェイコブ・トレンブレイ君が最高。可愛いですよ。(^^)
外の世界を全く知らないので、部屋に置いてある様々な物に対して挨拶するところも愛らしい。
オールド・ニックが運転するトラックから飛び降りるシーンもヒヤヒヤしました。もう~ジェイコブ君の演技が最高ですよw
脱出後の母親の苦悩と葛藤、そして苛立ち、様々なことが丁寧に描かれてました。
総じて感動しました!アカデミー賞を受賞した理由が分かりましたねw
物語のラストで、再び監禁された納屋を訪れ、ジャックが物に最後のお別れをする所もグッときました。。
音楽もとても素晴らしかった。(^^)
いや~ジェイコブ君は天才です。
7年の監禁から脱出してからが面白い。家族の再会そして離婚していた父...
7年の監禁から脱出してからが面白い。家族の再会そして離婚していた父と母、まともに見れない被疑者の子、母となった娘が7年の空白を埋めようと調整すればするほどズレが出るジレンマの日々、だんだん目が冴え出した頃に不意にくる泣きどころ、犬のシェイマスに散髪、何気ない子供の一言に重い揺さぶりが波打ちます。ラスト、監禁されていた部屋に訪れる母子、母にとっては地獄だったけど子供には忘れられない物が詰まる部屋、複雑な場面なんだけどこの決別は有りだと思いました。
子役の演技が見事
正直、観る前は重いストーリーはちょっと、と思っていました。前半は予想通り、部屋に閉じ込められた7年間という重苦しい展開ですが、後半は一変します。その点が今迄の監禁を扱っている映画と異なる点です。生まれてから5年、外の世界を知らずに育ったという得意な心情を表現する子役の演技が素晴らしい。
期待以上!
アカデミー主演女優賞を獲得した映画というから、期待して観に行きましたが、期待以上!でした。
終始スクリーンに釘付け。ドキドキハラハラしながら観てました。
私は涙する事はなかったですが、監禁中の親子愛。脱出してからのさまざまな葛藤、子が成長していく姿、本物の親子愛が伝わってきました。
とにかく子役の名演技!素晴らしいです!演技の世界を超えている。
道逸れる事なく、いい役者さんになってもらいたいです。今後に期待。
子供から見た世界の恐怖
18歳の時点で誘拐監禁され、狭い納屋で7年間監禁されていた女性と、監禁されている間に出産した5歳の子供が主人公の話。
生まれてから一度も「部屋」の外の世界を知らない子供には、いったいどんな風に世界が見えているのか。それが映画の主題であるように思った。
子供の目線からの世界と、大人の目線からの世界の「ズレ」が面白い。
監禁されている間は、母親にとっては地獄だが、子供にとっては母親と2人だけの世界で完成されている、むしろ天国と言ってよいような安心できる世界だったのかも知れない。
子供にとっては知らない大人が話しかけてくるだけでも恐怖であることとか、そっとしてほしいときに干渉してくる無神経さ。大人になるとつい、そのことを忘れてしまう。
あと思ったのは、マスコミや野次馬のお節介さ、下劣さ。このへんは日本もアメリカも変わらないのか…。皮肉なことに、母親は監禁されている間よりも、助かった後の方が辛い状況に置かれた。
何も変わらない「部屋」の外に出て、世界の大きさ、信じられないような広さを知り、また、辛いこともたくさんあることけど、次第に楽しいこともたくさんあることを知っていく。
最後、かつての「部屋」をおとずれるシーンでは、なぜだか分からないが泣ける。そこに去来する様々な思いが、なんだか誰にとっても普遍的なものを表している気がする。
幼き日の思い出、母親と2人だけの完成された世界、甘美な過去との別れを理解し、そして二度とそこにかえれないことを受け入れる。
そして、新しい希望と不安に満ちた世界へ踏み出す、さみしさ…。
興味本位の監禁ものじゃない
リアルにしようと一生懸命に作られていたが、どう見ても作られた話にしか思えない内容。だから最初は、これは期待しすぎと思ったし、絶対面白くないとも思った。しかし、その思いは完全に外され、涙し、素直に面白い映画だと言える。
監禁というものが軸であることは間違いないけれど、伝えたい意志というのは、人と人との繋がりというところにあったと理解できたし、特異な者だけの話に終始しなかったところに共感できた。
ブリー・ラーソンが最優秀を受賞したのも、制作陣全ての繋がりだというところも垣間見られ、想像以上に素晴らしい作品だと思うところが大。
正直、話の偽り具合は半端ない。それでもグッと来てしまうわけで、制作スタッフ全てに敬意を表したくなる映画だった。
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