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「ヴィクトリア(2015)」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「ヴィクトリア(2015)」を楽しむ方法をまとめて紹介します!
「ヴィクトリア(2015)」の配信サービス一覧
配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
---|---|---|---|
| レンタル | サイトにてご確認下さい | 今すぐ見る |
「ヴィクトリア(2015)」の配信サービス詳細
おすすめポイント
配信本数業界最大級、見たい作品がきっと見つかる!
配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
初月
月額料金
プレミアムコース550円(税込)/プレミアム&見放題コース1,078円(税込)
ダウンロード可否
可能
※セル作品をダウンロードすることが可能
特典
(ポイント付与等)
毎月550ポイント発行/クーポン50枚付与
支払い方法
クレジットカード(VISA/MASTER/JCB/アメリカンエキスプレス/ディスカバー/ダイナースクラブ)、キャリア決済、Googleのアプリ内課金
全作品数
250,000本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介

解説・あらすじ
ベルリンの街で出会ったスペイン人女性と4人の青年に降りかかる悪夢のような一夜を、全編140分ワンカットで描いた新感覚クライムサスペンス。わずか12ページの脚本をもとに俳優たちが即興でセリフを発し、撮影中に発生したハプニングもカメラに収めながら、ベルリンの街を疾走する登場人物たちの姿をリアルタイムで追う。3カ月前に母国スペインからドイツにやって来たビクトリアは、クラブで踊り疲れて帰宅する途中、地元の若者4人組に声をかけられる。まだドイツ語が喋れず寂しい思いをしていた彼女は4人と楽しい時間を過ごすが、実は彼らは裏社会の人物への借りを返すため、ある仕事を命じられていた。監督は「ギガンティック」のゼバスティアン・シッパー。2015年ベルリン国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞、ドイツ映画祭でも作品賞をはじめ6冠に輝いた。15年・第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映。
レビュー

津次郎さん
投稿日:2020-07-11
カットがない。見た限り暗転もない。140分ほぼ一発撮りの長回し。
映画で長回しといえばカット間が長いことを言う。タルコフスキーやアンゲロプロス。たいてい固定か、ゆっくり移動するレールカメラで、台詞も少ない、または無い。
ところがこの映画のばあい、そもそもカットがなく、カメラは手持ち。人物は喋りっぱなし。
一発撮りといえば、三谷幸喜の大空港2013がそうだったが、カットがなくても、カメラが捉えている人物が変わる。
ところがこの映画のばあい、カメラはずっと主役のヴィクトリア、ゾンヌ、ボクサー、ブリンカーを捉えっぱなし。かれらはフレームを外れて息つくことができない。
しかし、この映画が優れているのは、その手法によるのではない。どのみち、見ている最中にはそこに意識は及ばない。見終わって、そういやすげえ長回しだったなと気付く。
実時間と同じ進行だから、ヴィクトリアの置かれている状況を説明できない。説明的な描写もない。にもかかわらず、状況がわかる。
故国スペインを離れてベルリンにいるヴィクトリア。
ピアニストになる夢に破れ、自分のいる世界が嫌になり、傷心をかかえて逃げてきた。とはいえ、異国でひとりぼっち、数ヶ月が経ち、友達がほしい、人が恋しくてならない。
それらのことが、バーテンに話しかけようとする、初対面の男たちについていく、ゾンヌに思い入れる、酒を泥棒して屋上で絶叫する、ピアノを弾いて泣く、わけも判らぬまま犯罪の片棒をかつぐ、強盗がうまくいって束の間の高揚に沸く、などの行動と言動から、わかる。
ヴィクトリアの内面が、自棄と悲しみでいっぱいなのが、わかる。
警官隊にブリンカーとボクサーが撃たれ、ゾンヌもホテルのベットで息絶える。ヴィクトリアは号泣するが、ひとしきり泣いて、我に返ってみると、ほんの数時間前に会った男の死体と、5万ユーロ。お金を手にして、すっかり明けた街を歩き去る。
行き掛けの駄賃とも言えるがクライム映画ではない。そもそも強盗したお金を得とみるのは不合理だ。といって不合理系のピカレスクでもない。色恋もなく、なにも成就せず、解決もしないが、ヴィクトリアの悲しみに寄り添い、濃密な時間を過ごした。マイクリーのNakedに印象が似ている。
赤子を連れ出すシークエンスだけは嫌だったなあ。
映画で長回しといえばカット間が長いことを言う。タルコフスキーやアンゲロプロス。たいてい固定か、ゆっくり移動するレールカメラで、台詞も少ない、または無い。
ところがこの映画のばあい、そもそもカットがなく、カメラは手持ち。人物は喋りっぱなし。
一発撮りといえば、三谷幸喜の大空港2013がそうだったが、カットがなくても、カメラが捉えている人物が変わる。
ところがこの映画のばあい、カメラはずっと主役のヴィクトリア、ゾンヌ、ボクサー、ブリンカーを捉えっぱなし。かれらはフレームを外れて息つくことができない。
しかし、この映画が優れているのは、その手法によるのではない。どのみち、見ている最中にはそこに意識は及ばない。見終わって、そういやすげえ長回しだったなと気付く。
実時間と同じ進行だから、ヴィクトリアの置かれている状況を説明できない。説明的な描写もない。にもかかわらず、状況がわかる。
故国スペインを離れてベルリンにいるヴィクトリア。
ピアニストになる夢に破れ、自分のいる世界が嫌になり、傷心をかかえて逃げてきた。とはいえ、異国でひとりぼっち、数ヶ月が経ち、友達がほしい、人が恋しくてならない。
それらのことが、バーテンに話しかけようとする、初対面の男たちについていく、ゾンヌに思い入れる、酒を泥棒して屋上で絶叫する、ピアノを弾いて泣く、わけも判らぬまま犯罪の片棒をかつぐ、強盗がうまくいって束の間の高揚に沸く、などの行動と言動から、わかる。
ヴィクトリアの内面が、自棄と悲しみでいっぱいなのが、わかる。
警官隊にブリンカーとボクサーが撃たれ、ゾンヌもホテルのベットで息絶える。ヴィクトリアは号泣するが、ひとしきり泣いて、我に返ってみると、ほんの数時間前に会った男の死体と、5万ユーロ。お金を手にして、すっかり明けた街を歩き去る。
行き掛けの駄賃とも言えるがクライム映画ではない。そもそも強盗したお金を得とみるのは不合理だ。といって不合理系のピカレスクでもない。色恋もなく、なにも成就せず、解決もしないが、ヴィクトリアの悲しみに寄り添い、濃密な時間を過ごした。マイクリーのNakedに印象が似ている。
赤子を連れ出すシークエンスだけは嫌だったなあ。
鑑賞日:2020年7月11日 で鑑賞
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