ケンとカズ

劇場公開日:

ケンとカズ

解説

2015年・第28回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の作品賞受賞作。ロッテルダム国際映画祭などで上映された2011年製作の同名短編を、小路紘史監督が自身のメガホンにより長編初作品として再映画化した。悪友であるケンとカズは自動車修理工場を隠れみのに覚せい剤の密売で金を稼いでいたが、ケンは恋人が妊娠したこと、カズは認知症である母親を施設に入れるため金を必要なことを言い出せずにいた。2人は密売ルートを増やすために敵対グループと手を組むが、元締めのヤクザに目をつけられ、次第に追いつめられていく。

2016年製作/96分/PG12/日本
配給:太秦
劇場公開日:2016年7月30日

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(C)「ケンとカズ」製作委員会

映画レビュー

4.0二つの魂が熱くドリフトする様に圧倒される

2020年10月30日
PCから投稿

ふたつの魂の軌跡が渾身の筆圧で綴られた裏社会の友情ドラマだ。もともと短編作品からスタートしており、そこで育んだ物語の核となる魅力はそのまま受け継ぎつつも、いざ完成した長編版はまた新たに生まれ変わったような独自の人間描写、スケール感、語り口、表現性を獲得。作り手がいかに本作を大切にグレードアップさせたかその心意気や覚悟のほどが感じられる。性格や価値観が根本的に異なり、口を開くと言い争いばかりのケンとカズ。しかし車の修理工場を隠れ蓑にドラッグビジネスを拡大させる中で、各々の抱える人生の悩みが露呈し、徐々に人間ドラマとして側面が迫力を増すことに。ここで彼らの真の友情が試される過程の描き方が初長編とは思えいないほど熱く、見応えがある。また、車の運転席と助手席といった極めて狭い空間を使ってのアクションやカメラワークにも唸らされるばかり。この監督がこれから一体どのように化けていくのかが非常に楽しみだ。

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牛津厚信

3.0【負の連鎖と腐れ縁】

2023年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■悪友であるケン(カトウシンスケ)とカズ(毎熊克哉)は、自動車修理工場を隠れみのとしながら覚せい剤の売買で金を稼いでいた。  ある日ケンの恋人・早紀が妊娠し、ケンはまっとうな人生を歩もうとするが、一方のカズは認知症で且つて自分に暴行を繰り返していたの母を施設に入れるために金が必要で危険な行動に出てしまう。 ◆感想 ・殺伐とした映画であり、救いがない気持ちになる。 <カトウシンスケも毎熊克哉も、藤原季節も今や邦画の中堅どころとして貴重な存在であるが、この頃は余り作品を選べなかったのかな。  ストーリー展開が粗いし、演出も洗練されていないかな。>

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NOBU

3.0逃げ出せない繋がり

2021年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

地元の抜け出せない嫌な繋がりを思い出しました。 先輩、後輩。 金。 ドラッグ。 恋人。 家族。 側から見ればさっさと逃げれば良いじゃんと思うのだけど、 当事者はがんじがらめで逃げれなくて、 この状況下でどうにかしようとする感じ 生々しくリアルで 嫌ぁな空気感が伝わりました。 こうなるしかないよなと言う終わり方だったので、 救いが欲しかった気もしました。

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奥嶋ひろまさ

4.0やりきったハードボイルド作品。

2020年9月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

興奮

カトウシンスケ氏優勝~~!!以前から好きでしたが、今作のカトウ氏の眼にはやられました。藤原季節氏もようやく顔を認識した。カメラが天才的だなぁぁ

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みな