蜜のあわれ

劇場公開日:2016年4月1日

解説・あらすじ

詩や俳句、随筆などさまざまなジャンルの作品を残した作家・室生犀星が、晩年の1959年に発表した会話のみで構成されたシュルレアリスム小説の古典を、「生きてるものはいないのか」「シャニダールの花」の石井岳龍監督のメガホンにより映画化。自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい赤子と、赤子から「おじさま」と呼ばれる老作家。親子以上に年の離れた二人だが、とめどない会話を交わし、夜になると体を寄せ合って寝るなど、仲睦まじく暮らしていた。赤子はある時は女(ひと)、ある時は真っ赤な金魚と姿を変えるが、普通の人間には彼女の正体はまったくわからない。そんな中、老作家の過去の女が幽霊となって現れた。赤子役を二階堂ふみ、老作家役に大杉漣。幽霊として登場する過去の女役を真木よう子が演じる。

2016年製作/105分/G/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年4月1日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15

(C)2015「蜜のあわれ」製作委員会

映画レビュー

1.0 金魚の妖精

2025年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
odeonza

3.5 二階堂ふみ結婚おめでとう!祝砲5発目

2025年8月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

ドキドキ

カワイイ

2016年公開作品

二度目の鑑賞
今回はビデオマーケットで
前回はTSUTAYAレンタルDVD

原作は『あにいもうと』『杏っ子』の室生犀星
監督は『ユメノ銀河』『五条霊戦記 GOJOE』『シャニダールの花』『パンク侍、斬られて候』『箱男』の石井岳龍
脚本は『とんび』『アナログ』『正欲』『ゴールド・ボーイ』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の港岳彦

金魚の擬人化
髪型も服のデザインも良い
当時の文学的な古めかしい台詞も良い
赤井赤子は自分の自分のことを「あたい」と言う
妊娠すると「あたい」と言わなくなる
彼女曰く母になったから
大人になって「あたい」と言ってそうなのは中島みゆきと比企理恵くらいだろう
辞書で調べると「あたい」は「はすっぱ」が違う言葉らしい
さらに「はすっぱ」の意味を調べると強い違和感を感じた
でも老作家と対峙すると「あたい」に戻った

一番の見どころは二階堂ふみの変顔
可愛い
ゆり子の一言に膨れる?赤子

大杉漣も真木よう子ももちろん良かった
キャラにしっかりハマっている
大人の幽霊なのになぜか可愛いし怒る老作家はなぜか面白い
彼らにケチをつけるレビュアーがいるが全く共感できない
あまりにも主観的で短文で話にならない
好き嫌いの問題だろう
演技力が悪いなんて客観的視点に欠けている
世の中には少なからず大杉漣や真木よう子が嫌いな人がいるのだ
厄介な世の中だ

教科書に載るようなものだけが文学ではない

高校時代に原作を読んだ二階堂ふみは赤井赤子を演じたいと思ったらしい
映画女優として見事に願いを叶えた
ちなみに好きな映画は『動くな、死ね、甦れ!』
非凡である
慶應出身だが嫌味がない
結婚相手にカズレーザーを選ぶのもわかる

配役
金魚の赤井赤子に二階堂ふみ
老作家に大杉漣
幽霊の田村ゆり子に真木よう子
金魚売りに永瀬正敏
教師の丸田丸子に韓英恵
バーテンに渋川清彦
酌婦に岩井堂聖子
医師の小沢に上田耕一
芥川龍之介に高良健吾
黄色い靴下の男に清末裕之
顔が見えない全裸の男に加藤貴宏

コメントする (0件)
共感した! 0件)
野川新栄

1.5 あたいには分からなかった

2023年3月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

室生犀星の小説の映画化。明治~大正から活躍し、芥川龍之介らと交友あった文豪だが、恥ずかしながら存じ上げず。
鈴木清順が晩年映画化を構想していたとか。幻想×文芸×エロス…あ~、なるほど。
叶わず、代わりに映画化したのは、石井岳龍。あ~、この人選も。
語れるほど作品を見てはいないが、異色作が多い印象。見た中でも『五条霊戦記』『パンク侍、斬られて候』は何とかついていけたけど、『シャニダールの花』はちんぷんかんぷん。
本作も後者。

室生犀星が自身を反映したという老作家。
一緒に暮らす不思議な少女。
実は彼女は、金魚だった。
老作家と金魚少女と、老作家に想いを寄せる幽霊の女。
そんな3人が織り成す、愛とエロスの幻想譚。

…マジ、意味が分からん。
幻想作品なので金魚少女とか幽霊の女とか設定するのはいいにしても、話の意図が全く見えてこない。
登場人物たちの言動もさっぱり。
私の理解力が無いのか、分かる人には分かるのか…?
私に言わせて貰えば、今何かと話題の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』以上に訳分からん!

それでも採点1や0・5にしなかったのは、演者のお陰。
二階堂ふみのキュートでコケティッシュな魅力は特筆もの。
真っ赤な衣装、“あたい”、まんまるお尻にダンスまで、本当にふわふわした“金魚少女”に見えてくるから不思議。
大杉漣も初老の哀愁と可笑しさとちょい変態チックの妙演。
真木よう子と高良健吾は…。

後は…
あたいには分からなかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
近大

3.0 金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど

2022年2月17日
Androidアプリから投稿

原作が1959年に刊行された室生犀星の幻想小説
会話だけのという斬新な手法の小説なんだそうです
3年後に72歳で亡くなっている
原作は読んでいませんが
70近い死がまじかに迫っている老人の心情に共感を覚えます

歳をとるほど若い女性にひかれる気持ちも少しはわかるけど
若くて可愛いだけではだめになってきていて、色気とかフェロモンがないと気持ちがいかないとかね
まだまだ性への欲求はあるけれど、身体がついていかない焦り
知り合いはどんどん死んでいき、話し相手が死者だったり、人間以外になったりが日常になる

金魚は体外受精で交尾はしないんだけれど・・・
夢の無い話は置いといて
他の男に彼女を抱かせる老人の気持ちは若いうちはわからないだろうな
それが少しはわかる年齢になってしまったのがさびしい

映画としては、幻想感に欠ける
これは監督のせいですね
減点です

2016年公開だから二階堂ふみは当時、22歳
彼女のために題材を選んだんだろうけれど、ちょっと違う
彼女は脱ぎっぷりもいいし、演技も上手いんだけれど、ヒロインは彼女じゃない
もっと現実離れしたかわいさと色気がいる
監督のイメージにずれがありますね

だから、映画としての評価は中途半端としかいいようがない

大杉漣も若すぎる
当時、64歳
原作当時とは寿命がのびているからね
80近い人でないと
なんて思うけど、2年たたずに突然死されました

歳は関係無い?
いやいや、歳をとるということは
明日死ぬ確率が、高くなるって事ですよ
なにもかもほっぽり出して逝くのが死です

観たかった作品だけに残念だけど、Amazonプライムだからね
二階堂ふみ作品は観ておきたい

コメントする (0件)
共感した! 1件)
nakaji