湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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愛のかたちをこの二時間に凝縮した作劇に感服
・死期が迫る母親を中心に、複雑な家庭環境の女性の母と娘の関係を圧倒的な密度で描き出す
・なんといってもラストの、銭湯につかる家族と燃え盛るかまどにタイトルが出て皆が見上げる銭湯の煙突からもくもくと流れる赤い煙のシーンがとても映画的なシーンで好き
・妹のパンツを脱がせるところを写したり、ヒッチハイクのたくみが出会い頭に子どもがいる前で女ドライバーとやる話を嬉々として始めたりと、性的な話題を扱うときの距離感にざわざわした
・いい意味で賛否両論なんだろうなと感じた
・愛する我が子を谷底から落とすライオンのような母親だと例えがあったがその通りだなと
圧巻の宮沢と双璧な杉咲
母宮沢の末期ガンから、数ある難題を解決していく。
失踪した夫オダギリはあっさり見つけるも連れ子も同居する事に。その連れ子もシャブシャブで心開き、娘杉咲のイジメ問題は徹底して闘わせて解決。
自分の事は後回しの母宮沢は、小さなワガママで娘2人と小旅行。実はその旅行もミッションがあってしっかり伏線回収し、何気なく出会った青年松坂の問題も解決。
自分の死期まで全て全力で解決するスーパー母ちゃんに涙する事必至。
その宮沢りえと杉咲花の凄さも見事ながら、イジメに立ち向かう強さや、連れ子への愛情、タカアシガニ、と言った伏線回収も見事なストーリー。所々笑いもあり、ただ暗いだけの内容じゃないのも素晴らしい。
ラスト、葬式までしっかり見せるんだ、珍しいけど冗長だなぁ、と思ったら、それも理由がある事が最後に分かる。そこは少しファンタジーかな。でも皆笑顔で終わるし、あり得ないんだけどそれも良いかもと思わせてくれる。
最近観たの邦画では一番良かった。
ジョーよたつんだジョーに咲く赤い情熱
アングラ女優ミリエのスクリーン作品に涙するつもりも無かったのだが若手女優杉咲花さんの脇ぶりに心があたたまる。ジョーのジョー的なジョーを支える花さんの声出しが不思議なぐらいに胸に響く。初めてみる蒼さんも違和感なくフィットして。宮沢りえさんが、おかぁちゃんにしか見えない。おかぁちゃんなのだ。そうおかぁちゃん。双葉と安澄はおかぁちゃんと娘ながらも、仲の良い姉妹にも見える。双葉が安澄との接し方をどんな思いでどんな感情で育ててきたのかは、役者さんの演技で想像するしかないのだが、わたしにはこの二人の関係を楽しく想像させてもらえる。宮沢りえさんと杉咲花さんに感謝です。ジョ〜たたないジョ〜たたないジョ〜が女優さんたちを輝かせる。とても大好きな作品だジョ〜(笑)。
いじめの克服、不治の病、家族愛
オヤジのいい加減さをフォローした妻だが。
『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)
杉咲花演ずる娘はいじめにあい、母親(宮沢りえ)の余命が2ヵ月で、父親(オダギリジョー)は不倫して出産してしまった相手の子供の女の子を連れて戻ってきた。その女の子も含めてなんとも辛い話だが、仕事は銭湯である。かわいそうなシーンが続くが、優しさでフォローされる。余命だけでなく、母親は娘に衝撃的な事実を告げていく。この母親は娘に強い試練を与えて克服させるように仕向ける。娘はとても辛いと思うが、乗り越えていく。気丈夫な母親は<作られた>娘たちとの旅の途中で倒れる。母親というよりも一人の人間として娘たちと向き合ったが、確かに母親だったのだろう。実の子、戸籍上の子、それでも母親。しかし愛で繋がるけれども複雑にしてしまうのは、男女の別れ。そして残された子供との関係。または離した子供との無関係。主人公の母親もその母親と別れていたのだった。そんな事情も許さざるを得なかった。そんな包容力の女性だった。日本古来のというのか、一般にみられる葬儀のシーンがリアルだった。娘たちに強さや周囲の人達にも優しさと思い出を残した。多くの賞を受賞した作品だけのことはある。
自然と涙が…
この監督純粋にバカ(半分褒めてる)
ほぼ泣き通し
心がポカポカ、家族のありがたさ
いろんな感情が湧き上がる
無性の愛を捧げた母と子の話。
あたたかい家族の話。
死があり、生があり、
色んなことを感じさせてくれる。
宮沢りえさん、杉咲花さんの演技力、
想像以上にインパクトがあり心にガツンときます。
産みの母親ではないけれど、
本当の母親として愛情を持って育てるということが
どれだけ子供にとって幸せで大切なことかを感じさせてくれる。
強い心を持っていじめと向き合わせる母親の宿命。
辛いのは親も同じなんだなぁと。
学校に行きたくなかった昔を思い出す。
手話を教えた意味や、旅行をした本当の目的。
泣けるポイントがたくさんあって
涙が追いつかない。
特に、病院の外でピラミッドを作って見せるシーンは号泣でした。
あたたかい人間にはあたたかい人間が自然と寄り添う。双葉の厚い人柄をさらっと演じ、その魅力はあの短い時間の中で確実に心に入ってくる。
宮沢りえさんすごい。
双葉は母親に会えず、安澄は本当の母親の存在を知り、鮎子は母親と離れ離れのまま。
この作品の見所は、みんな辛いのにみんなちゃんと幸せだということ。
血が繋がってても家族の幸せを作るのは簡単ではない。
血が繋がってるとか繋がってないとか、
産みの親とか育ての親とかそんなのは関係なく、
愛情を持って傍にいることがすごく大切で、
絆は気づけば強くなっているものだから。
生きているときに、すきな人とたくさんハグをして、ぬくもりを繋げていかなきゃなと思った。
宮沢りえが嫌。
中年オヤジを何回泣かせるねん(笑)
湯を沸かすほどに熱く書いたレビューが消えた!(泣)
あんな長文、二度と書かれへん。。。
短く感想を述べると、長女の純真な健気さに、
夫の連れ子の不憫さに、そして母親の強さに、
鼻水ズルズルで泣かされました。。。
ただ、ヒッチハイクの青年のくだりは必要なのか?とも
思いましたが、結果的に大団円(厳密にはこの言い方が正しいか
わかりませんが)で良かったです♪
それと、映画館で観なくて良かった!(笑)
宮沢りえに肉迫する杉咲花
ところどころ行き過ぎだと感じるシーンもあったけど
ラストシーンを見ると納得。
どこにでもいるような母親ではなく、とにかくパワフル。そんな人がだんだん病魔に蝕まれていくのは見ていて辛い。
子供に知らせるシーンが割愛されてるのは、せめてもの。ということかな。
それでも、最後の病室シーンは素晴らしいの一言。
子役の可愛さがこの映画をマイルドにしてると思う。旦那の連れ子と探偵の娘、もう超可愛い。
この監督にますます期待
夫(オダギリジョー)に蒸発された妻(宮沢りえ)が主人公、娘(杉咲花)はおとなしいタイプで学校ではいじめにあっている。
主人公が突然倒れ、病院で検査したところ末期がんで、余命わずかと診断される。
主人公は夫を連れ戻し、銭湯を再開するなど死後を見据えた行動に出る。
勿論、お涙頂戴だが、各シーンに挟み込まれた絶妙なカットがうならせる。
とても泣かせてもらい、鑑賞後も心地よく、中野量太監督には期待大。
宮沢りえと杉咲花は素晴らしい。
母としてできること
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