氷の花火 山口小夜子

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氷の花火 山口小夜子

解説

1970年代からファッションモデルとして世界的に活躍し、「日本人の美しさ」を世界に広めた山口小夜子のドキュメンタリー。2007年に57歳で急逝するまで、モデルだけでなく、映画、演劇、ダンスパフォーマンス、衣装デザインなど、さまざまなジャンルで常に時代の先端を走り続けた山口の今なお多くの謎に包まれた人生を、彼女と親交のあった人たちの証言、本人の貴重な映像群により紐解いていく。監督は、生前の山口とも交友があり、「≒草間彌生 わたし大好き」などのドキュメンタリー作品を手がけている松本貴子。

2015年製作/97分/G/日本
配給:コンパス
劇場公開日:2015年10月31日

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(C)KAZOU OHISHI (C)2015「氷の花火 山口小夜子」製作委員会

映画レビュー

4.5山口小夜子さんに会えた気がした

2024年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

山口小夜子さんのご活躍を直接見てきた世代ではないですが、それでも山口小夜子さんの美しさ、強さ、可愛らしさ、その魅力をたくさん見せていただけました。 モデルや写真で出てくる力強い表情と、インタビューでの柔らかい表情のいずれも彼女の魅力なんだと強く感じました。 願わくはもっと長生きしてほしかった...

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Yossy

5.0こんな泣けるドキュメンタリーだったとは…

2023年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

素晴らしい… まさに本当に正真正銘で、唯一無二。 そして、兎にも角にも、みなさんの愛に… 泣かされました。 あと、セルジュ・ルタンスの名言の数々、もう一度、聞きたい! 是非!Blu-ray&DVDの一般販売!何卒お願いします!

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osmt

4.0山口小夜子を演出する山口小夜子

2023年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーの出来で言えばそこまでではないのだが、何より主役である山口小夜子の美しさが画面で堪能できるという点で★4つである。 生前山口小夜子と交流のあった人たちのインタビューで、言葉少なだったとかミステリアスだったとか天才に見えて努力家だったとか言われているが、それでも全貌が見えてこないこと、どこかこの世の者ではないようなつかみ所のなさがある。それも本人が努力の末に演出していた「山口小夜子」らしさのであったとすればやはり希有な人であったのだろう。 生前所有してた書籍をみると、寺山修司や別役実、安部公房など、およそ華やかな世界とは離れているようなアングラ芝居に興味があったのもなかなか面白い。モデルとしての題意戦を退いてもいつまでも感性が若々しく、有名無名問わず様々なアーティスト達とも積極的に交流をしていたようだ。 映画にデザインに講師の仕事もこれからもますます精力的に活動して・・・というところで突然この世を去ってしまったのが何とも惜しまれる。

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Jax

劇映画よりドラマチック

2022年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小夜子さんの目は本当は大きく円かったこと(つまりあのトレードマークの切れ長の瞳は徹底した自己演出によるものだということ)、上背がないのにランウェイでは大きく見えたこと、他のモデルたちがタバコを吸って酒を飲んでいるパリコレの楽屋で静かに本を読みながら出番を待っていたこと、透ける衣装を他のモデルが嫌がっても小夜子さんは何とも言わなかったこと、かっこいい伝説をこれでもかと浴びられた。また、伝説を語る人々の顔がうれしそうでうれしくなる。 一人称をときどき「小夜子さん」にしたという話や、宇崎竜童が好きだった話、おでこにコンプレックスがあった話、意外と「あの人とあの人付き合ってるんだって、そうだと思った」とか「あの人(男性)やっぱり男の人が好きな人だって聞いたよ」とか、そういう話題が好きだった話、知らない一面も見えてきて面白い。 資生堂の広告宣伝物に復帰したとき「山口小夜子さんはこの頃、美しさを楽しもうとしています。」というようなコピー(うろ覚え)がつけられた。でも彼女自身は「美しいことは苦しいこと」と語っていた。周りが着せるものと自ら着るものと、着ないままの自分と、相克を内に抱えながら歩んだ人生だったのかもしれない。 高校時代にセブンティーンから写真を切り抜いて作っていたスクラップブックが遺品から出てきたとき、なぜか胸を衝かれる思いになった。けなげに生きた人だったんだと思った。 観終えてもやっぱり、山口小夜子さんって本当はどういう人だったんだろう、という疑問は消えないけど、そういうクエスチョンをみんなの中に永遠に残していくところまでが彼女の個性だという気もする。 パンフレットは、資生堂でアートディレクターをされていた大城喜美子さんという方の寄稿に描かれた、セルジュ・ルタンスとの仕事風景が特に素敵。

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デブリ

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