劇場公開日 2015年10月31日

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氷の花火 山口小夜子のレビュー・感想・評価

全12件を表示

5.0こんな泣けるドキュメンタリーだったとは…

2023年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

素晴らしい…
まさに本当に正真正銘で、唯一無二。
そして、兎にも角にも、みなさんの愛に…
泣かされました。

あと、セルジュ・ルタンスの名言の数々、もう一度、聞きたい!
是非!Blu-ray&DVDの一般販売!何卒お願いします!

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osmt

4.0山口小夜子を演出する山口小夜子

2023年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーの出来で言えばそこまでではないのだが、何より主役である山口小夜子の美しさが画面で堪能できるという点で★4つである。

生前山口小夜子と交流のあった人たちのインタビューで、言葉少なだったとかミステリアスだったとか天才に見えて努力家だったとか言われているが、それでも全貌が見えてこないこと、どこかこの世の者ではないようなつかみ所のなさがある。それも本人が努力の末に演出していた「山口小夜子」らしさのであったとすればやはり希有な人であったのだろう。

生前所有してた書籍をみると、寺山修司や別役実、安部公房など、およそ華やかな世界とは離れているようなアングラ芝居に興味があったのもなかなか面白い。モデルとしての題意戦を退いてもいつまでも感性が若々しく、有名無名問わず様々なアーティスト達とも積極的に交流をしていたようだ。

映画にデザインに講師の仕事もこれからもますます精力的に活動して・・・というところで突然この世を去ってしまったのが何とも惜しまれる。

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Jax

劇映画よりドラマチック

2022年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小夜子さんの目は本当は大きく円かったこと(つまりあのトレードマークの切れ長の瞳は徹底した自己演出によるものだということ)、上背がないのにランウェイでは大きく見えたこと、他のモデルたちがタバコを吸って酒を飲んでいるパリコレの楽屋で静かに本を読みながら出番を待っていたこと、透ける衣装を他のモデルが嫌がっても小夜子さんは何とも言わなかったこと、かっこいい伝説をこれでもかと浴びられた。また、伝説を語る人々の顔がうれしそうでうれしくなる。

一人称をときどき「小夜子さん」にしたという話や、宇崎竜童が好きだった話、おでこにコンプレックスがあった話、意外と「あの人とあの人付き合ってるんだって、そうだと思った」とか「あの人(男性)やっぱり男の人が好きな人だって聞いたよ」とか、そういう話題が好きだった話、知らない一面も見えてきて面白い。

資生堂の広告宣伝物に復帰したとき「山口小夜子さんはこの頃、美しさを楽しもうとしています。」というようなコピー(うろ覚え)がつけられた。でも彼女自身は「美しいことは苦しいこと」と語っていた。周りが着せるものと自ら着るものと、着ないままの自分と、相克を内に抱えながら歩んだ人生だったのかもしれない。

高校時代にセブンティーンから写真を切り抜いて作っていたスクラップブックが遺品から出てきたとき、なぜか胸を衝かれる思いになった。けなげに生きた人だったんだと思った。

観終えてもやっぱり、山口小夜子さんって本当はどういう人だったんだろう、という疑問は消えないけど、そういうクエスチョンをみんなの中に永遠に残していくところまでが彼女の個性だという気もする。

パンフレットは、資生堂でアートディレクターをされていた大城喜美子さんという方の寄稿に描かれた、セルジュ・ルタンスとの仕事風景が特に素敵。

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デブリ

5.0DVDほしい

2016年5月8日
iPhoneアプリから投稿

製作者と山口小夜子さんに関わってきた人の愛が伝わってきた
とてもよかった

動く山口小夜子さんは神秘だった
モデル、秋元梢さんが山口小夜子さんをお好きだということで知ったが しれたことに感謝。

もう一度みようかな…。

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わ

5.0小夜子

2016年4月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

良ドキュメンタリーって、単純に映像の素晴らしさで成り立つものと、被写体への愛情で成り立つものの二種類があると思うけど、本作は完全に後者。

映像技術自体は結婚式のムービーと大差ない(笑)
でも監督を始めとした山口小夜子さんに思い入れのある人物の、執着心にも似た愛情がこれでもかと伝わってきて凄かった。
そして何よりも山口小夜子さんが本当に美しい。
美しすぎて怖い。

物凄くスタイルの良いオシャレなおばちゃんが映って、「あー昔のモデル仲間かな」と思ったらテロップで“高校の同級生”とか出てきて、やっぱり美しい人の周りには美しい人が集まるのかと。

これは見終わった後にパンフレット即買いした。
本当に素晴らしいドキュメンタリー。
35

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ヨッシー

4.0ボウイのドキュメンタリーよりちょっと凄いかなって。

2016年3月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ボウイのドキュメンタリーよりちょっと凄いかなって。

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なべたく

4.0冷たくて熱い

2016年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

山口小夜子さんのお名前とお顔は知っていたが、実際に動いている姿や声を聞いたのは初めてだった。
ため息が出るほど美しい姿は、ひんやりとした空気を纏っているかのようだったが、内に秘めた興味あるものへ向かう熱い気持ちは、観る前に想像していたものとはかけ離れたものであった。
そしてそれは、1人の人間の生き方としてとても興味深いものであった。
凛とした美しさに、最初から最後まで山口小夜子の魅力に引き込まれてしまった。
晩年の彼女のランウェイは、服を見せるモデルという存在以上に、身体全部を使った表現者、アーティストそのものであり、こんなに自由で豊かな感性をもったモデルが、この日本に生きていたんだという証を見ることができ、とても心が震えた。

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yumeko

4.0こんな方がいたんだ

2016年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

これまでのドキュメンタリー映画で最高でした
思い出しましたこの顔
一時期、明菜さんもこのメイクを真似てた様な
人は努力して成長して、可能性を広げていく・・・・!!
しかし、この表情、この動き 虜になりますね。

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シネパラ

5.0めちゃくちゃ綺麗。

2016年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

こんな人がいたのかと思いました。

映画を見ている内に子供の頃見たコマーシャルを思い出しました。

モデルさんてすばらしい!

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hanareuma

5.0伝説のモデルと呼ばれるにふさわしい

2016年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

山口小夜子さんは、随分と昔に資生堂の広告で見たことがあり、どのような人物なのか、大変興味があって、早速映画館に足を運んできました。

正直なところ、観る前は、映画化されることによって、色々な事が明かされ、彼女が持つ神秘性が失われてしまうのではないかと思いましたが、内容は全くその逆でした。
自分の中では、最近、いや今まででベスト3に入る映画と言っても過言ではないくらい印象深い映画となりました。

見た目も大変妖艶で美しい雰囲気を醸し出している女性ですが、それ以上にこの人の魂が追い求めるもの(精神)が、世界レベルの域に達していて、もはやモデルという枠を超越して芸術家という印象を受け、大変感動しました。

彼女が伝説のモデルと呼ばれていることに十分に納得の出来る内容です。
彼女のようなモデルが現れるのは、もうこれで最初で最後かもしれませんね。本当に良かった!

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Akira

4.5日本のファッション界に現れた最初で最後のかぐや姫

2015年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

僕が山口小夜子さんを知ったのは、今年の近代美術館での展示でした…ファッションに携わって結構時間は経つのですが、お恥ずかしながら、世界で最初に活躍した日本モデルということしか知らず、展示は衝撃的でした。
山口小夜子という人を知るにつれその人の、容姿だけではない、その人の努力、好奇心、仕事をすることに対する姿勢、生きることに対する姿勢…その人に魅了をされて、小夜子さんという人には永遠にお目にかかれないことに喪失感に駆られました。

この映画はその喪失感を少しでも埋めてくれる映画です。監督が素の小夜子さんを掘り起こそうと、その在りし日の姿に真摯に向き合ったからかもしれません。たくさんの遺品を紐解いて、たくさんの小夜子さんを知る人々にあい、主観ではない事実を丁寧に掘り起こす。

そこで、改めて、小夜子さんについて語る方々がとても偉大な人たちなのですが、それを微塵も感じさせず、かつ昨日のことのように話している、その話の鮮度を見ると、この人たちの中でも小夜子さんが今も根付いていることに感じ入るし、その感じがまた心地よかったです。

ファッション界に現れた、正真正銘の日本人の小夜子さんは、当時の欧米に憧れ、でも臆することなく、日本人としてではなく個人として真っ向から勝負して、さらに自分を高めるために、誰に何を言われようと自分の興味を突き詰めて…。

こんな人が日本にいてくれたことが、本当に心の支えというか、誇りになる…自分の生きている道が間違っていなかったって勇気をもらいました。

取り止めもなくなってしまいました…すいません。

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もしゃ

5.0Forever young

2015年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

萌える

制作者、取材者、すべてが山口小夜子を愛していた。彼女について熱く語る人々に笑い、そして同時に涙する。
とにかく山口小夜子の魅力を伝えることだけを目標に制作されていたように思う。この映画が評価されるようなことがあったとしても、それは山口小夜子がそれだけ魅力的であったから─、そういった潔さを感じる。
インタビューで登場してくる人々は、山口小夜子という強烈な個性がそうさせたのかどうか分からないけれども、すべて個が強い人ばかり。その一つ一つの個というものをしっかりとカメラで収め、映像の中にしっかりと詰め込まれているがために、終始飽きることがなかった。カメラの映像そのものは決して美しくはなかったように思ったのだが、捉えて収められている物事に無駄なものは全くないように思った。
映像そのものが美しくなかったこと、それは意図的なようにも感じる。この作品は、とにかく山口小夜子を魅力的に美しく伝えることを最大の目的としている。故に、個人的に一番美しいと感じた画は山口小夜子、次が月でその次が松島花だった。山口小夜子の過去におけるビデオ映像も多用されていて、映像の質も芳しいものではない。彼女自身美しい存在であることは間違いないことではあるけれども、それでもなお過去の劣化した画を美しくないと感じさせないように、敢えて映像そのものを美しくさせていないように感じた。

当初、レジュメなどで映画のことを見ても全く魅力的に感じなかった。それがなぜ劇場に足を運んだのか…
それは動く山口小夜子と彼女の声が原因だったのかなと思う。とくにインタビューを受けている山口小夜子は実に魅力的だ。
そしてまた、彼女が見ていたであろうビデオや本のタイトル群を見たとき、コクトー、死刑台のエレベーター、寺山修司、安部公房、などなど確認したとき、自分は山口小夜子に導かれたのだなと感じることができた。何せ、彼女は霊感が強かったようなので、自分ひとりくらい導くことなど容易だったはず。自分には霊感など全くないのだけれど…。

地球上に降り立った女性は再び月に帰っていった。今度、月夜にありがとうと感謝しよう。

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SH