コントロール・オブ・バイオレンス
劇場公開日 2015年7月25日
解説
「大阪外道」「大阪蛇道」など、大阪を舞台に独自の視点でバイオレンス作品を撮り続けている石原貴洋監督が、自分自身でもコントロールがきかない暴力性を抱いた人間を描くバイオレンス作品。大阪の下町。かつて極道だった郷田は、今ではカタギとしてギョウザ工場を営みながら、平穏な毎日を送っていた。町ではヤクザとチンピラによるシマの奪い合いが激化し、前科30犯の通称「サブゼロ」がチンピラたちを裏で操り、ヤクザへの奇襲攻撃を繰り返していた。ある日、郷田の部下がチンピラに殺されることで事態は一転する。部下の死により、封印していた郷田の極道の血が復活し、ヤクザ、チンピラ、そして郷田による三つ巴の戦いへと発展してしまう。郷田役に園子温作品などで活躍する山中アラタ。サブゼロ役に「そして泥船はゆく」「お盆の弟」の渋川清彦。
2015年製作/84分/日本
配給:キングレコード
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2021年12月29日
iPhoneアプリから投稿
大阪バイオレンス3部作の最終巻。
相変わらず出演されている役者さんたちは同じ顔触れなので、すっかり親しみが湧いてます(笑)
今作は全編モノクロで渋くキメてますが、ヤクザ者が皆スーツではなく上半身がワイシャツだったり、サブゼロさんがあまり強そうに見えなかったり、アクションシーンもストーリーも相変わらずな感じなのでのですが、不思議と嫌いじゃないんですよね。
大阪バイオレンスシリーズ、更に作って欲しかったです。
2015年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
大阪バイオレンス3番勝負、最後の1本はモノクロ。3本中で一番バイオレンス、でも一番洗練されている。ここでも家族が語られるが子供は出てこない。大阪感はぐっと薄まったがサブゼロが関東からやってきた話やしまあしょうがないかな、と。色いっぱいのイメージが大阪やのにモノクロやしね。でも営業後の鶴橋のトコやろなぁとか大阪らしい画もあると思うけど。
サブゼロ達若い衆はジャンクフードばっかり食べてるから餃子やさんに勝たれへんのだそうです。餃子やさんは韓国料理食べて昼寝も出来ておやつにプリンまで出てくるから強いんだそうです(監督さんの手紙より)。
あれ?準優勝のおっちゃん負けてしもてたけど??
皆さんが仰られているように、能面メインキャストで1本作って欲しい!
関西弁じゃなきゃ何処だか分からないのは残念。大阪ならではの情景が見たかった。
脚本もアクションもVシネ並で目新しさはないが、見慣れない役者たちはそれぞれ存在感があっていい。
ただし、渋川さんがイマイチ生かされてないのは不満。
手持ちカメラはいいとして、終始カメラが人物に寄り過ぎるので目が疲れた。きついコントラストもしかり…
冒頭で仮面の正体はバレバレなのに、最後のこれ見よがしのタネ明かしは蛇足では?
で、なんの説明もなく一番強いのがアレというズッコケ感はどうしたものか?
嫌いじゃないですが、まともに評価すると⭐️二つが精一杯。
もっとバイオレントなものを期待してたんだけど…
3番勝負の他の作品が観てみたい。
2015年7月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
モノクロで描かれているけど、熱い魂が宿っていて、その色味が強い。逆に鮮血の赤が黒で重みが有るし、目をそむけず見てしまう怖さ。渋川清彦の味がたっぷり出てる。エンディングの収まり感が完璧。
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