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タイトルがカッコいいので観てみたが出来が悪いせいでモヤモヤする。何だコレ…と思いながらも私は好きだ。
ツッコミどころ満載とはいえ好きな系統の映画なので退屈せず観れた。
詐欺師大学生4人組が主人公側。主人公側なのに詐欺師なりの良心や家族の想い等が全く出てこない為スッキリしてて大変見やすい。詐欺師4人が無名俳優なのが初々しくて良い。
マイアミの風景がいい、劇中音楽がセンス良い、クールな映像、エンドロール前半の映像とEDM系音楽がセンス良くて大好きだ、ドイツ映画っぽい雰囲気が好み、だがこれはイギリス映画で、実話との事。マイアミのホテルのインテリアが好きすぎる。
主人公サムは一見普通っぽいんだが、古風で格式高い顔。往年の大物映画スター感ある。王子の秘書リアルドに変装する場面とか特に。このサム役俳優の魅力がこの映画の魅力に繋がってる気もする。単なる一般人に見える時もあるが。あと服がよく似合う。
ブルネイのニセ王子役をしたラファも可愛い顔で憎めない魅力あるし、その友人で金髪の1人だけクズみたいなイェイツは人でなしっぷりがハマってて演技も上手い。彼はこの映画の最大の盛り上げ役で1番美味しい役どころである。主人公サムとペア組んでる親友ホーディも実直な雰囲気が役にぴったり。大人側は、大金請求してくるギャングのマルセルが最後あっさり死ぬにふさわしい小物感を感じさせる顔だがそこそこ男前なので見る気する。宝石店社長は体型に宝石店社長感が出ている気がする。宝石店の警備チームに黒人を配してないのがいい。という事で何気に全員配役が良い点も好きなところ。
ストーリー自体も超面白かった。だが色々詰めが甘くご都合主義も多い為ツッコミどころは多々ある。だから観ててモヤモヤした気分になるし消化不良のままエンディングを迎えた。モヤモヤするシーンをいくつか上げると、
① 宝石店社長が王子の秘書リアルド(本物)に電話して結婚式の話するが、サム側の嘘がバレる事なく会話スムーズに進んでるのは何故なのか。受付嬢が不審がらないのはサム側が事前対策済だからか…確かに対策シーンはあったが、あれで対策OKな意味が分からない。映画には映ってない部分で対策済なんだろうがそんなのモヤモヤする。(後で見返すとこれは社長の一人芝居だったようだ)
② サムが宝石のアタッシュケース内に発信機取り付けるが警備員にバレないのか。手元はケースの蓋で隠れるからOKってか。だがもし宝石店社長がサムの横に立ってたら発信機断念するつもりだったのか。社長は都合よく恋人と言い争ってて全然こっち見てなくてラッキーだったけど。あれバレたら終了なだけにスムーズにいき過ぎなのがモヤモヤ。事前に作戦固める場面あれば別だが。まぁ映ってない部分で固めたのだろう。
③ ニセ王子と金髪がそれぞれ乗ってるリムジンを途中で入れ替える場面。…何だアレ?凄い手口だがなんか微妙に猫だましにあってる気分でモヤモヤはここでピークに達する。警備チームが都合よく道路横断に手間取ってくれたおかげで実行できたのだ。まあ道路交通量も追いつかれる時間も計画練る段階で計算済なんだろう。まあそんな場面は特になかったが。大胆な手口なだけに描き方によっては凄い良い映画になるだろうに計画練る場面スキップしすぎだろう。
まだまだある気するがもういい。本作のwiki見るとaction comedyとあったので、comedyなら細かい事は気にしなくてよいのだろうきっと。序盤で詐欺師ホーディから学生達がジーパンとかスピーカーとか買ってる場面が面白くて台詞も良かった。
ラストの終わり方がイマイチだが実話ゆえああなったのかな。正直実話とか私的にはどうでもいいのだ。ラストと詰めが甘いところを修正して作り直して欲しいくらいだ。そこ以外は大好きな映画なので。もう一回くらい観る予定。
2023/01 CS