信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)のレビュー・感想・評価
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ドラマで完結させるべき
フジテレビは、相も変わらず、連ドラの最終回に含みを持たせて「続きは映画で」的な手法を続けているが、そんなドラマの映画化のなかでも、本作は特にドラマの延長線で作られている。
現代の少年が、戦国末期にタイムスリップし、そっくりな織田信長と入れ替わって歴史を作っていくという漫画原作をドラマにしたものだが、ドラマの最終回が浅井長政を攻め滅ぼした「小谷城攻め」で終わっている。映画はそこから「本能寺の変」まで。ドラマで完結できるものを、あえて映画化しており、要するにドラマの最終回を映画館に持っていき一儲けしている。それはそれで構わないときもあるんだが、本作はドラマ終了からほぼ2年ほどたってから劇場公開された。明らかに遅すぎる。だからって、映画単体で鑑賞に堪えられる構成になっているかといえば、ドラマを見ていなければほとんど面白みは理解できない構成になっている。要するに、ドラマの最終回を2年間も待たされて、わざわざ1800円を払わされて見させられているのだ。まったくもって、拝金主義としか言いようがない。
そもそも、織田信長を「戦国の世で天下統一を目指し、その直前に本能寺の変で死んだ」程度に理解している若い子を視聴者としてメインターゲットにしているとはいえ、ファンタジーって言葉では納得できないほど、歴史物語としての面白みはほとんどない(漫画原作も最初の頃は、一応、歴史物の面白さを発揮していたのだが……)。この映画の背景となっている時代は、高校生がタイムスリップしてから、およそ30年以上経過している時代を描いているはずなのに、わずか数年の出来事として描いてしまっているため、そうした歴史的な流れは無視せざるを得ない。その分、自由に創作できる事になるが、その創作部分が面白くも何ともない。
ドラマでは、織田家家臣団を集団男子青春物として描いていたが、映画ではその部分もほとんど描かれていない。
まったくもって、フジテレビはひどい事をすると腹立たしい。
ドラマ未見でも大丈夫でした。 なんの情報もなく観たら5点だけど、い...
ドラマファンは観るべし
ドラマファンなら見るべし
地球は月がないとダメらしいよ。
映画「信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)」(松山博昭監督)から。
本物の織田信長は、未来からタイムスリップしてきた高校生に、
「信長」として生きることを任せ、自分は「明智光秀」として生きる。
そしてご存知「本能寺の変」で、入れ替わる。
同名のコミックを読んでいない私は、面白い発想だなぁ、と
メモを取りながら、私たちの習った歴史と比べての鑑賞となった。
(「本能寺の変」で織田信長が、明智光秀の謀反で死ぬことを、
知らない高校生がいるの?という突っ込みは入れたかったけど(笑))
本物の信長が、入れ替わった高校生に呟くシーンがある。
「お主は太陽のような男だな。
皆がお主のまわりにいて、お主がその全てのものを照らしておる。
家臣や民や、そして帰蝶(濃姫)。わしは、お主が太陽ならば、
わしはさしずめ夜空に浮かぶ月、この程度の輝きで精一杯だ」と。
それを受けて、高校生が言い返す。
「でもさぁ、難しいことはよくわかんないけど」と前置きをして、
「地球は月がないとダメらしいよ。太陽も必要だけど、
この世界は月がないと、うまく回らないんだってさ。
なんだっけかなぁ、自転とかなんとか・・
だから、どっちがどうとかじゃなくてさ、
この世界にはどっちも必要なんだよ。」と。
ただ、そうした役割を演じているだけで・・と考えられれば、
誰と比較することもなく、世の中、こんなに楽しいことはない。
監督が私たちに伝えたかったのは、この会話かなぁ。
親子でも、夫婦でも、管理職と部下でも、この関係が大事だな。
熱い絆!
ドラマの方が断然面白かったなぁ
ドラマの方が断然シナリオも脚本も良かったと思う。戦のシーンは見せ方を映画っぽく仕上げているのが無駄に長く感じサブローのセリフや周りの者のセリフもドラマの時よりも全体的に面白みに欠けていた。せっかくの本能寺の変も秀吉が光秀を殺すシーンだけだなぁ良かったところは。ラストシーンのサブローが現代に何年後に戻ったのか、実際は何歳になっていたのかなどもまったく触れられてないし、ウィリアムアダムスからの郵便も突然届くなんて現実味がなさすぎるし、現代に戻ってからのサブローの生活ももっと広げて欲しかったな〜。ほんとドラマですごく泣いただけに映画版は内容が薄っぺらく期待はずれでとても残念でした。
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