トイ・ストーリー4のレビュー・感想・評価
全700件中、321~340件目を表示
良かったと思ってはいる
なんかジンワリする映画だったなぁと
お馴染みのキャラクターたちとひとクセあるものの魅力的な新キャラクターたちが繰り広げる冒険の数々、おもちゃとして、彼らそれぞれ一人一人としての存在意義、彼らが巡る選択と行動の行方、そして終盤での彼らそれぞれの決断にどこか心を掴まれて思わず目に涙が浮かんだ。(しかしどこがモヤッとしている部分もあるその辺については後でゆっくり考えたい処だ。)
それと同時に自分の幼き日のおもちゃの行方に少し思いを馳せたりもしたり…
しかしながら、前シリーズよりもおもちゃの彼らが起こす行動が少々やり過ぎに感じてしまった部分も事実。一応人前では動かないというルールの範疇ではあるものの、ここまで人間に直接的にやっていいものかと…なんて考えしまったあたり、"ああ、あの頃のようには見れないんだな…"と少々切なくなったよ…
アンディとの別れを経て、ボニーとの生活を送るウッディたち。ある日幼稚園でボニーはフォーキーというおもちゃを手作りする。フォーキーはボニーの一番のお気に入りということで、ウッディはフォーキーをサポートしようとするものの、フォーキーは自分はゴミだと信じていてことあるごとにゴミ箱へ行こうとしてしまう…。旅行中、車から脱走したフォーキーを探しに行ったウッディは昔離ればなれになったボーと再会し…
オープニングで描かれるのが、アンディと過ごした日々、そしてボーとの別れだ。セリフでしか語られなかったボーとの別れの詳細が描かれ、前作のファンからすれば息のあったボーとのやり取りやアンディの登場などそれだけで心を掴まれるだろう(特に3を思い出して)
時は戻り、ボニーはおもちゃで遊んでいるものの、ウッディは最近かまわれていない模様。それでもボニーのため右往左往するウッディの姿はどこか切なさを覚える。
フォーキーが来てから、ウッディはフォーキーをお世話を焼くことに自らの存在意義を見いだしたように奮闘する。それが持ち主であるボニーのためになると奮闘するのだ。例え自分がおもちゃとしてかまわれなくなっていても…
旅行に行くことになったボニー一家。道中フォーキーは車から飛び降り、ウッディもそれを追って飛び出してしまう。ここでアンディとの思い出を語るウッディもなんだか切ない。アンディとの別れ、ボニーにもかまわれていない自分の存在意義について少し不安を抱えているあまりについ"アンディ"という名前が出てきたのであろう。
アンティークショップではボーとの再会、そしてギャビーギャビーというキャラクターとの敵対が始まる。
(フォーキーはいつの間にかゴミだと言わなくなった。まあ、あくまでも今回はウッディの話だからしょうがない)
このギャビーギャビーというキャラクターもとても良かった。
不良品で音声が出せないアンティーク人形。誰かと過ごす日を夢見ている彼女の物語前半でのヴィランっぽい立ち位置から、彼女の事情と想いが見える後半、そして悲しみと救いという過程がとても素晴らしい。誰かに求められること、拒否されてしまうことへの悲しみ、受け入れてくれることへの喜びなど様々な場面を見せてくれるのがとても魅力的だった。
これまでのキャラクターの登場が少ないのは残念だが、あくまでもウッディの物語ということで受け入れられる
が、バズのキャラが少しおバカになった?心の声というテーマに対して、自身の音声機能に従うバズ。その姿は何年もの間過ごしてきた経験値のあるおもちゃとは思えず…
新キャラクターで言えば、ギグルやダッキー・バニーコンビもなかなか良いキャラクターで彼らと巡る冒険が、ウッディに新たな決断をさせるわけだが…
確かにウッディが子供のためではなく、自分自身の想い、気持ちに正直になり今までとは違う道-野良おもちゃ-として生きていくという決断については、感動的である。彼は自分の人生を見つけたのだから。おもちゃは子供たちと遊ぶだけが幸せじゃないというような結論と言えば良いのかもしれないが、うーん…。
今までのシリーズからまたさらに飛躍して新たな世界を拓いたと言えばいいのだが、過去作の否定とも言える結論と感じる人もいるかも。野良おもちゃとして、彼らは子供たちに出会えていないおもちゃたちを導くために動いていることがエンドロールで明かされるが、もはやこれは今まで見てきたおもちゃの世界から大きく飛躍しすぎているような…
ダッキー・バニーコンビは遊んでくれる子供を紹介しろとバズに頼んでいたのに野良として生きているし、おもちゃとしての喜びが何かが分からなくなってしまって…
おもちゃ自身それぞれの幸せのかたち、方向性があるのは分かるが、どこか府に落ちる部分と腑に落ちない部分があり…
これ、今すぐには書けないので後程追記するかな…(パンフレット読んでないし)
昔から見てきたお馴染みのキャラクターと魅力的な新キャラクターの数々が繰り広げる新たな世界での冒険の数々にワクワク楽しみながらも、彼らが下す選択と結末に心を掴まれる作品だった。
追記は後程するかも?
幸福な王子
必要とされる時に必要な玩具と出会うからこそ、受け取れる何かってあるんだよなぁ。
出会って、巡ってその先まで考えようとするディズニーの凄さを観た気がした。
時が流れても変わらないものを大切に思う気持ちを、確かにウッディはアンディから貰っている。
自分の中に揺るがない価値観がちゃんとあって、形は変わってもウッディはウッディだよなと妙に納得したラストでした。
まだ先はありそうだけど、ウッディの行く末が幸福の王子のような展開で無ければ、続きを見たい気もするし、これより先を描くのは野暮な気もする。
でも、なんだかんだ言いつつ観に行っちゃうと思う。
3で終わっておけば良かったと言う意見も分かるし、これだけオモチャの価値について考えさせる映画はなかなか生まれないでしょう。
ぜひ劇場で観て欲しい。
うーん。これオモチャでやる必要あるかなあ。 今までは人間にバレない...
誰にでもきっと輝ける居場所があるはず
童心に返って観ることができましたが
また同時にオモチャたち…
ヒトの写し身である彼らたちを通して
自己顕示欲、承認欲求…
そしてなによりも、自分が生まれてきた意味を
深く考えてしまって、気持ちが沈んでしまいました…
「おとな」は、そんな哲学的な捉え方で
観てしまうかもしれませんが
「こども」は、そんなことは考えず
いや今は、考えなくていい、分からなくていい…
おもしろおかしくって、
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクして、そして…
ちょっぴりこころに引っ掛かりが生まれて
くれるだけでいい…
その引っ掛かりが
やがておとなになって観返したときに
いろいろな感情に包まれるような
感性を養って、大切にしてあげたい。
そんな、メッセージ性の窓口が広い
奥行きのある作品に仕上がっていて
フルCGアニメを食わず嫌いしていた
自分が恥ずかしく思えました!
ピクサー作品を劇場で鑑賞したのが
本作『トイ・ストーリー4』が実は初めて!
ですのでシリーズにおける本作の立ち位置は
よく分からなかったのが良かったのでしょう
わたしのこころにとても響きました!
この機にいろいろな作品も食わず嫌いせず
観てみようと思いました!
この場と決めて、ひと所に固執してもいい
新しい環境に身を投じてもいい
“こころの声”に従って、わたしも生きてみたい…
おもちゃも成長していく
今回はウッディの物語です。バズはじめいつものメンバーはほぼ活躍の機会がない。
ウッディはボニーから選ばれなくなる事が多くなりつつも、とにかく今まで同様、アンディ同様ボニーを守る事=おもちゃの使命であり存在意義である、として生きています。
それは前例や今までの生き方に囚われているように見える。
そんな中、持ち主に捨てられながらも腐る事無く広い世界で勇敢に生きる、かつての仲間(恋人?)ボーと再会!
ボーと比べるとウッディの不甲斐なさったらないですね。ただ、今まではどんなにハチャメチャしたって幸運や味方が助けてくれていましたが、今回限りはボーの言う通り計画どおりに動かず暴走し結果は悪い方向へと向かうばかり。
一回は仲違いしますが、変わらないウッディの良いところを思い出し助けに向かうボー、素敵だなぁと思いました。そしてカッコイイ!
ラストは、、、ボニーの元へ帰る事が当たり前と思っていた。でも新しい世界を見てしまった、役目だとか固定観念に囚われていた自分を解き放つウッディ。
別れのシーンは、冒頭記載したとおり今回はみんなの出番が無いのでそこまでセンチにならずに済んで助かりました笑(だって今まで通り一緒に冒険してたら悲しすぎる、、)
今までのシリーズファンからすると物足りなさアリかもしれませんが、あれだけ完成しきった3シリーズの後を作ろうと思うと、こうなるだろうな、というのも納得のできました。
「素晴らしい」
おもしろかったけど、終始ボニーにイライラ。
おもしろかったけど、なぜがボニーにイライラしてしまいました。
3の時に、アンディにあんなに大事にしてねって言われてたのに、ウッディ雑に扱いすぎというか…
女の子だから仕方ないのかなあとも思いましたが!
きっとボニーがウッディをいちばんお気に入りで大切にしてたら、きっと最後の結末はなかったんじゃないのかなぁ…って思いました。
でも最後いろんな意味で感動しました。
映画館で泣いたのは何年ぶりだろうというぐらい。
予告で煽りすぎたか
ちょっといけすかないオモチャ。それが、ウッディとバズの印象。そりゃまぁ、そもそもがヒーローとして作られてるわけですからね。そんなところも含めて好きだった作品も4回目。そして、久々だからなのか、予告や番宣で、やいのやいのとはしゃいでしまう。それもわかる。
だけどねぇ、毎週映画館に行ってると、どーしたって目につく耳につく。で、自然と想像しちゃうわけですよ。そしてソコにじわじわと進んでいくオモチャ達の物語。それでも王道の良さでジンワリきちゃったのですが、なんか少しだけ損した気分。まぁ、今回はフォーキーありきだし、フォーキーが堪らなくいとおしいので、それだけでも十分でしたが。吹き替えで観たけれど、原語のフォーキーの為だけに、お代わりしても良いかな(笑)。
無限の彼方へさぁ行くぞぉ!
今回の作品は、賛否両論で良い悪いの差がかなりあるみたいですが…どの視点から観るかで変わるのかな?!
と感じました!
夏休みに入りタイミング悪く、小さなお子様連れの方が多く五月蝿くなり音声が聞こえにくくなるのが嫌で断念しようと思いましたが…
トイストーリー4が始まり
さっきまでワイワイ騒いでいたお子様も静かに
集中してみているのでしょう…
ストーリーの内容で所々、小さなお子様の笑い声が…
子供って、こういうシーンで笑うんだ!
って感じさせられたり、とても朗らかに観ることができました!
かなり、脱線してしまいましたが、
あくまで僕の視点からの意見ですが、
完全に大人向けだと思いました!
人生皆、分岐点に立たされて
進む道を決断する
その時に、周りのサポートがあるのか、ないのか…
そこには友情や愛情、様々に繰り広げられる
笑いあり、涙ありのトイストーリーワールド!
次がファイナルになるだろう?
次回作の内容が想像できる終わり方でした!
ポリコレストーリー
ステレオタイプを嫌いすぎるとこうなるんだな、って映画でした。
いまは女性は強く戦う時代だし、男性にもか弱さが認められているし、おもちゃだって与えられた役割を全うする必要なんかない、ってことなんでしょう。
強く自立した女性ボー、自己認識と他者評価が乖離したフォーキーなど、「そういうの」を描きたいんだというのはわかります。これくらいならアクセントとしてまだ評価できますが、結末は流石に酷すぎるでしょう。あまりに前作までのシリーズを無視しすぎている。
「子どもがおもちゃを必要としなくなったとき、おもちゃはどうなるか」というテーマは3で回答してるし完結してるんです。
「ボニーに必要とされなくなったからこどものおもちゃでいることをやめる」なんてそんなアンサーが今回出てくるとは思いませんでした。このシリーズが何を言いたいのか全くわからなくなってしまった。
いつでもそばにいるよ、と優しく子どもを見守ってくれていたウッディはもういないんですね。そういう関係性も永遠じゃないんだぜと言いたかったのでしょうか。
今回提示された考え方やテーマを否定する気はありません。所有者からの解放、自由というのも悪いアイデアでは無いと思います。ですが人気シリーズの新作でやる必要はなかった。これがトイストーリーの外伝やキャラクターを一新した新シリーズでなら違和感なく受け入れることができたのではないでしょうか。
制作側には続編映画の真の価値を理解してほしいです。制作側の主義主張というのは、消費者が続編に望むものよりも前に出てきてはいけないんです。
消費者は、愛した映画のキャラクターや世界観が壊れることなく、その後の物語が紡がれることを続編に望みます。制作側の方針転換とか、挑戦に期待しているわけじゃないんですよ。
本当に、今回の4は残念でなりません。
面白かった^_^
面白い事は面白かったのだが
個人的には2の意外性が面白く、あれは傑作だったと思う。
に比べたら、どうも微妙な4。
ボーピープはアンパンマンやマチルダ少尉の戸田さんなんのだが、戸田さん60越えとは思えない綺麗な声。
戸田さんとっても素敵です。
バズの唐沢、ウッディの所ジョージも
相変わらず良かったです。
吹替最高。
ウッディがバズ達から最後は離れちゃうんだけど、
ディズニーも続ける気満々だよね。
段々とマンネリ化してくる予感。
おもちゃとしての幸福
まずトイストーリーという1~3においてある種完成された作品の続編をやるにあたって、何を描くのか
同じテーマで、同じ作風で描くのなら続編をやる意義自体がないとすら言える
そんな中で生まれた今作。賛否はあるものの、この作品を作る意義は強く感じられた
おもちゃの幸せはどこにあるのか、何をもって幸せとするのか
あくまでおもちゃとしての問いを投げかけられるウッディではあるものの、鑑賞しているこちら側にも自己のアイデンティティを訴えかけられるようで深く考えさせられる
3においてもアンディの成長と必要とされなくなるおもちゃの運命というものは描かれていたが、ウッディはあくまで特別な存在だった。しかし今作ではボニーにとってのベストフレンドではなく、クローゼットの中でホコリを被った存在であるウッディ
3以上によりウッディという個の視点から描き、またトイストーリーという作品を通して描いてきたキャラクター性も加味されることでより見る側としてその現実の痛みを痛感してしまう
フォーキーという自らをゴミと卑下し、おもちゃではないと言い張る存在に対して、お前は愛されている ボニーは君がいると安心できるんだ と諭す場面はかつてのアンディとの関係をウッディ自身が思い返しているようで、その対比も見る側の心情に訴えかけてくるものがある
全編を通していつもの面々 バズやレックスなどの登場機会も控えめで、今作ではあくまでウッディに焦点を当て続けていた。
トイストーリーの大きな魅力の一つでもあるキャラクター達であるだけに、その点は物足りなさや寂しさに繋がる部分ではあったものの、今作を描く上では避けられない点でもあったと思う
むしろ構造としてそう描くことで結末への過程の示唆にも繋がっている
最終的に必ずしも必要ではなくなったおもちゃとして 自らの幸せを模索し、旅立ちを決心したウッディ
しかしそれは決して自らのエゴではなく、
ギャビーのように愛されることを望み持ち主を求めるおもちゃ達に、自らが受けた愛情を味わってもらいたい という伝道師としての役割を担う決心でもあったと思う
正直に言えば個人的な思いとして仲間たちと別れ、子供に寄り添うおもちゃではなくなったウッディを見てある種喪失感は覚えてしまった
しかしそれでもその決断を間違いだとは思えなかった
3の様に誰しもが満たされるわけではない。ただだからこそ今作のメッセージ性や続編を作った意義があるのだと思う。
決意
分からんでもない決断だけど、でもやっぱり寂しいよ…
『トイ・ストーリー』に第4弾が作られると聞いた時、正直驚いた。
だって、前作『3』でウッディたちがアンディからボニーに譲り渡され、新しい幸せを見つけ、素晴らしいまでの有終の美を飾ったから。
あれ以上語れるものがあるのだろうか…?
しかしいち早く公開されたアメリカでは、そんな不安を払拭する大ヒット&大絶賛!
やはりこのシリーズは特別!
日本でも公開が始まり、9年振りのおもちゃの世界は…
開幕はある仲間との別れ。今回のメインストーリーの一つの伏線となり、思わぬドラマチックな形で始まるが、変わらぬ縦横無尽な彼らの世界へスッと。
9年のブランクを全く感じさせない。
『トイ・ストーリー』の何がいいかと言うと、話。いつも話が魅力的。
今回もたっぷりと!
まずは、新キャラクターのフォーキー。
ボニーがゴミから作った先割れフォークのゴミ…いやいや、おもちゃ。
ボニーはとってもお気に入り。片時も離さない。
でもフォーキー、自分の事をゴミと思っている。
ウッディはそんなフォーキーの面倒見る事になるが、これが大変! 目を離すとすぐゴミ箱に戻ろうとする。
お惚け天然なフォーキーのキャラが面白可愛い。
確かに傍目にはゴミ同然のフォーキー。
でも、誰にだってあった筈。下手くそだけど、特別お気に入りのお手製のおもちゃが。
自分もよく、紙とか粘土とかブロックでお手製の怪獣おもちゃ作ったなぁ…。
買って貰ったおもちゃであろうと、下手くそなお手製おもちゃであろうと、子供にとって大切な“おもちゃ”なのだ。
おもちゃたちも一緒に家族旅行。
その最中、逃げ出してしまうフォーキー。
仲間と離れ、連れ戻そうとするウッディ。
何とか目的地の移動遊園地に到着。
ボニーや仲間の元へ戻ろうとするウッディがそこで“再会”したのは…
ボー。
かつての持ち主アンディの元に一緒に居た、陶器製の飾り人形。
『3』では登場しなかった為、『2』以来20年振りの登場となる。
開幕シーンで別れた仲間というのが、このボー。
ご承知の通り、ウッディとボーは“いい関係”。
そういや『4』が作られると聞いた時、今度はラブストーリーになるとの事だったが、相思相愛ながらも離れ離れになった二人が再会して…と、なるほどね。
しかしボー、随分とキャラが変わった印象。
以前も杖でウッディをグイと引き寄せる積極的な面はあったが、どちらかと言うとレディーの印象だったのに、持ち主はおらず、何処かの店に飾られてもおらず、自由に生きる“はぐれおもちゃ”。
この自立した勇ましい女性像は、如何にも今のハリウッドらしい。
ボーとの再会や自由な生き方が、ウッディの大きな決断を左右する事に…。
園内のアンティークおもちゃ店に迷い込む。
ここがメイン舞台の一つで、新キャラもたくさん陳列。
アンティーク人形のギャビー・ギャビー。可愛らしい女の子人形だが、一応今回のヴィラン。
その右腕である腹話術人形のベンソン。顔や仕草や登場の仕方がちょいホラー!
ボーと行動を共にするスモールサイズの女性警官おもちゃやバズが出会った射撃景品のぬいぐるみコンビも愉快だが、メチャ気に入ったのが、バイク・スタントのおもちゃ、デューク・カブーン! このキャラ、最高!(オリジナルの声はキアヌ・リーヴスで、レンタルになったら字幕で是非見よう)
舞台となるアンティークおもちゃ店や遊園地内で、ウッディらお馴染みの面々や新キャラたちが繰り広げるスリルやアクションは、これぞ『トイ・ストーリー』!
そんな楽しさだけではなく、
フォーキーを捕らえ、ウッディのある物を狙い、確かにヴィランであるギャビー・ギャビーだが、根っからの悪役キャラではない。
彼女にも悲しい面が。あるシーンからは同情を禁じ得なかった。そんな彼女に遂に訪れた“幸せ”…。
おもちゃ一つ一つのドラマもそつなく。
話の展開としては、
フォーキーを連れ戻し、新たな仲間と出会い、ボニーや仲間の元に果たして戻れるか?…なのだが、
ラストでウッディが、まさかまさかの驚きの決断。
ここが、アメリカでの絶賛とは裏腹に日本では賛否分かれている。
かく言う自分も考え込んでしまった。
それに触れる前にまず、今回ちと感じた難点不満点や違和感を。
話やキャラは今回もいい。
が、自分の事をゴミと思っていたフォーキーが、自分もおもちゃであると自覚する描写が、途中から急におざなりになった気がする。これまでだったら一本の話が出来るくらい、丁寧に描く事も出来た筈。
ボニーの元で幸せに暮らしているウッディだが、最近あまり遊ばれなくなったのが寂しい…。
と言うかボニー、ウッディに対してちと冷たい気が…。
アンディから譲り渡され、アンディの一番のお気に入りなのに、何かほとんど関心無いような…。ラストにも触れるが、ウッディが居なくなった事に対しての描写も無い。
それでもボニーの幸せを願うウッディは一途で健気だが、ウッディが可哀想…。
そして、最大の賛否のポイント。
ネタバレチェックを付けるので触れるが、
ウッディはラスト、ボニーや仲間の元に戻らず、別れを告げ、ボーらと自由に生きる道を選ぶ。
擬人化されたおもちゃたちは、我々人間そのもの。
だから、我々人間が人それぞれの考えや生き方があるように、おもちゃにだってそれぞれの考えや生き方がある。
それは分かる。
でも…
おもちゃはずっと子供たちの傍に。持ち主が大人になっても新しい持ち主に譲り渡され、おもちゃたちは子供たちとずっと遊ばれていく…。
そんなメッセージのシリーズ、感動的だった前作『3』を、全てひっくり返してはいないだろうか…?
自由意思のアメリカ的な考え、物を大事にする日本的な考えの違いとでも言うべきか。
どっちがいい悪いなんて付けられない。
それだけに…。
感動的でもあるし、違和感も感じるし…。
見終わった後のモヤモヤ感。
だけど、こう考えたら…?
朝起きて、大事なおもちゃの一つが突然居なくなっていたら…?
内なる声はこう言ってる。
やはり、寂しいよ…。
酷評意見は、「見なきゃよかった」「作るべきではなかった」とまで…。
さすがにそこまでは言わない。今回も充分楽しいし、面白い。
採点は4か3・5で悩んだが、『3』は4・5、『1』『2』はレビューは書いていないが採点付けるとしたら4~4・5。
今回はシリーズワーストとは言わないが、以上色々の感想踏まえ、ちと前3作より控え目に3・5。
これでウッディたちの物語を終わりにするか、
これを受けて『5』を作るか、
これまた考えてしまう。
全700件中、321~340件目を表示













