幕が上がるのレビュー・感想・評価
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●どこまでもいけるキップ。
揺れ動く少女の気持ちを的確に魅せる。こう、心が締めつけられるというか。キュッと。塀の上を歩いてるような高校生のアンバランスさ。
天真爛漫でピュアで素直で、解放的。時に危うげ。無限の可能性。瑞々しさ全開。
なんというか、ももクロの魅力そのままの作品。抜群のチームワーク。
それぞれの魅力ある音色を黒木華や志賀廣太郎のベースが支え、奏でるというか。
ラストも好きな終わり方。曲が流れた時はゾワッときたわ。
評判はきいてたが、これほどまでとは。はじめてももクロを個人ごとに認識したけど、みんな立派な役者さんだね。黒木華とムロツヨシもさすが。ちょい役の贅沢な差し込み方も本広監督ならでは。
良質な青春映画でした
アイドル映画と言えばアイドル映画なのでしょうが、他のアイドル映画とは一線を画すような、と言うか普通に青春映画の傑作と言っても過言ではないぐらい、素晴らしい作品だったなと思いました。
正直いくら評判が良かったとは言え、そこはやはりももクロはももクロでしかないと思っていたので、まさかここまで見応えのある映画に仕上がっていたとは・・・ちょっとビックリです。
今まで特別嫌いでもなければライブに行って見るほどファンと言う訳でもなかったももクロですが、これを見た今後は今までと見る目が少し変わってきそうなぐらい、ホント映画の出来が素晴らしかったし、ももクロの魅力を最大限生かした作品だったなと思いましたよ。
それとももクロの魅力も然ることながら、本広克行×平田オリザ×喜安浩平が作り上げた世界観も本当に素晴らしかったですね、恋愛要素を一切排除して、高校演劇に打ち込む姿に終始したのも好印象でした。
まあ最初画面に映った姿はももクロでしかなかったですが、役とシンクロするように、それぞれが苦悩・葛藤しながら成長を遂げていく姿には、思わず心持っていかれましたよ、変に恋愛要素やラブコメ要素を盛り込んでいたら、きっとこうはならなかったでしょうね。
とにかく皆役としても、ももクロとしても、女優へと成長していく姿の見せ方が、本当に素晴らしい作品でした。
またそれぞれが本当に適役だった為、違和感なく等身大の演技を堪能できたのも、スッと入って行けた一つの要因だったのではないでしょうか。
それと作品の空気感を一変させた吉岡先生役の黒木華の存在感も見逃せないところでしたね。
ももクロの等身大の演技も魅力たっぷりでしたが、本物の女優の演技はまさに圧巻の一言。
イメージとしては気弱な役が多いイメージだったので、今回のような役は新鮮味もあったしホント見ていて圧倒されました、まあ元々演劇畑からの出だけに、本来はこっちが得意分野だっだのかもしれませんが。
終盤はほとんど出ていなくても存在感でそこに居るように見せる辺りは、本当に素晴らしかったです。
演劇に魅せられた者達の、思いが詰まったようなストーリー構成も、グッと来るところがありました。
どこまで追い求めても、そこには辿り着けない、けどそこに挑み続けたくなる、そんな不思議な魅力に溢れているのが演劇と言う存在なんでしょうかね。
そう言った堅い部分をほぐしてくれるような、顧問のムロツヨシ先生の箸休め的役どころもこれはこれで楽しかったですよ(笑)
それと地味に特に話には大して影響のない後輩部員役でひっそり佇んでいた吉岡里帆と芳根京子も、今となってはお宝映像かな。
ももクロファンのための映画かと思いきや、しっかり演技もしていて内容...
前向きさ溢れる
輝き
素敵な青春映画
息子のおつき合い(^^;)
青春の素晴らしさ
きっと青春が聞こえる
脚本と役者の演技が好きだった! ももクロちゃんに関してはなんの知識...
20151128 面白かった!
ももクロとかは関係無しで、演劇青春物語という事で観ました。もともと私自身が演劇好きということもありますが、すごく面白かったです!楽しめました。ああ、青春だなあ〜と。また、舞台ならではの演出方法を取り入れたり、途中ドキュメンタリー映画のようなカメラワークになったりと、そういう面白さもありました。特にラストシーンの締め方は素晴らしい。美しい絵ようでした。黒木華さんのファンの方にも必見だと思います♪
ただのアイドル映画ではない
評価も高くあんまり期待していなかったですが始まって数分で面白いと感じました。ももクロ全員がアイドルを消して女優になっていました、百田さんのナレーションもしっかりしていたし他のメンバーも違和感なく見れました。黒木華さんも良かったしいい加減な顧問のムロツヨシさんも良い味を出していました。表参道高校合唱部の主人公も後輩役で出ていました。高校演劇って普通の舞台とは異なります、だから可能性があるのかもしれません、劇中でも演劇シーンが見れましたが特種でした。終わり方は福田沙紀の櫻の園に似ています、エンディングはアイドル映画だなと感じだけどそれもフレッシュな感じでももクロ感は出ていません、ももクロと言わなければ普通の女優さんとしていけます。
無限の銀河(=青春)への切符(=可能性)
演劇に情熱を燃やす女子高生たちの青春を描いた平田オリザの小説を、「踊る大捜査線」の本広克行監督が映画化。
主演は、ももいろクローバーZ。
…と、それだけで敬遠する人は多い筈。
ももクロかよ…。
ただのアイドル映画でしょ。
正直、自分もそう思っていた。
が、見て、そんな偏見は吹っ飛んだ。
メチャメチャ良かった!!
とにかく、キラッキラ、キラッキラ、光り輝いているのだ。
メンバー全員、クランクイン前に、劇作家でもある原作者の下で演技を猛特訓。
その甲斐あって、ただ映画出て生温い演技してるアイドルはそこに居ない。フレッシュな“女優”がそこに居た。
一人一人のナチュラルな演技には本当に驚かされる。こんな実力あったのか!
演劇に情熱をぶつける登場人物たちと、真剣に演技に向き合うももクロの姿がシンクロ。ドキュメントでもある。
勿論、彼女たちはアイドル。アイドル映画の側面もある。
女優としての魅力とアイドルとしての輝き、両方が見事にブレンドしている。
話はシンプル。
弱小演劇部が新任教師の指導の下、全国大会を目指す。
シンプルと言うより、王道中の王道だ。
一つの夢に向かって奮闘、友情、悩み、不安、成長…青春の全てが詰め込まれている。
見ていたら、大林宣彦監督作を彷彿させた。
本広監督は撮影前、大林監督の下を訪ねたという。納得。
「踊る大捜査線」のようなエンタメ性の高い演出も悪くないが、間違いなくキャリアベストの作品になっただろう。
さらに、脚本は「桐島、部活やめるってよ。」の喜安浩平ではないか!
自分はももクロファンじゃないので、一人一人の個々の個性や性格は分からないが、この配役はぴったりだと感じた。
部の看板女優、ムードメイカー、しっかり者の後輩、謎めいた転校生。
中でも、部長役の百田夏菜子が特筆。
図らずも部長に選ばれ、図らずも演出を任され、悩みいっぱいの中、皆を引っ張っていく。
メンバーのリーダーでもある彼女が劇中劇でも主役じゃなく、影から皆を支え信頼する役なのが良かった。
また、かつて“学生演劇の女王”だった新任美術教師役の黒木華が見事な存在感。
自身も学生演劇出身で、ひとり舞台「肖像画」を披露するシーンはその実力を遺憾なく発揮。
彼女もまだ若手女優ながら、ほぼ素人と言ってもいいももクロを懐深く受け止める大物感。
ちょっとウザくてピント外れな顧問・ムロツヨシがユーモア担当。
多くのゲスト出演者も楽しい。
あの人、やっぱり何喋ってるんだか分からんし(笑)
部の演目は「銀河鉄道の夜」。
モチーフにもなっている。
光の速さで広がる宇宙の果てにはどうやっても行けないが、銀河鉄道の切符はある。
これから彼女たちが歩む限り知れない夢にも、可能性の切符が握り締められている。
メインタイトルが出るタイミングが絶妙。
そう、今、彼女たちの幕が上がったのだ…!
本当に素晴らしい作品だった。
今年のベストの一つに挙げずにはいられない。
ももクロだから…という理由だけで敬遠しないで欲しい。
大満足!
必見!
青春映画の新たな傑作!
シャイニング!
演劇の奥深さ
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