杉原千畝 スギハラチウネ

劇場公開日:

杉原千畝 スギハラチウネ

解説

第2次世界大戦時、ナチスに迫害されたユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べ、「日本のシンドラー」とも呼ばれた外交官・杉原千畝の半生を、唐沢寿明主演で描いたドラマ。堪能な語学と豊富な知識を駆使し、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として世界各国で諜報活動に携わった杉原千畝は、1939年、リトアニアの日本領事館に赴任。自ら構築した一大諜報網をもって混乱する世界情勢を分析し、日本に情報を送り続けていた。その一方で、日本政府の命令に背いてナチスに迫害されたユダヤ難民に日本通過のビザを発給し、6000人の命を救った杉原の、知られざる信念や信条を描き出す。監督はハリウッドと日本の双方で数々の大作に携わってきたチェリン・グラッグが担当。

2015年製作/139分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2015年12月5日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
鎌田哲郎
松尾浩道
製作
中山良夫
市川南
熊谷宜和
薮下維也
石川豊
三宅容介
松田陽三
久保雅一
都築伸一郎
大塚雅樹
井戸義郎
城朋子
和田倉和利
エグゼクティブプロデューサー
奥田誠治
Coエグゼクティブプロデューサー
門屋大輔
プロデューサー
飯沼伸之
和田倉和利
アソシエイトプロデューサー
佐藤譲
セカンドユニット監督
尾上克郎
撮影
ゲイリー・ウォーラー
録音
原田亮太郎
整音
瀬川徹夫
美術
金勝浩一
プジェミスワフ・コバルスキ
衣裳デザイン
黒澤和子
ドロタ・ロクエプロ
装飾
大坂和美
編集
ジム・ムンロ
スクリプター
新玉和子
キャスティング
杉野剛
テクニカルプロデューサー
大屋哲男
音楽
佐藤直紀
全てのスタッフ・キャストを見る

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17

(C)2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会

映画レビュー

5.0人間として

2024年9月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

知的

恥ずかしながら、杉原千畝外交官のことはまったく知りませんでした。
外交官としては正しくなくとも、人間として正しい選択をしたことに感銘をうけました。
脚本はもちろん、映像・演出、キャストの演技、どれも素晴らしく良質な映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
光陽

3.5どんな方かはだいたい知っていたので驚きはなかった。映画もどこか淡々...

2024年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

どんな方かはだいたい知っていたので驚きはなかった。映画もどこか淡々としており、事実を知るという面にはよいが、深い感動とまではいかなかった。
奥さん、ほぼいらなかった(笑)外国人俳優さんの演技が良かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はむひろみ

4.0日本、日本人は、当時調子に乗りすぎていた

2024年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

杉原千畝の美談、それはそれとして、こういう最前線の国際情勢を熟知し、

先見性を持つ優秀な外交官は、当時もいたと思う。

印象に残ったのは、ラスト近くの、杉原と、大島駐独大使の会話。

結局、日本は、国際情勢の現実を都合のいいように捉え、指導者層の

判断が甘かったと言わざるを得ない。

だが、そこには、煽るマスコミ、戦勝報道に熱狂する国民もいたことを忘れてはいけない。

私は戦争関連本を100冊以上は読んだと思うが、A級戦犯とされた人たちだけに

先の大戦の罪を被せてはいけないのだ。当時の政治家も世論は無視できなかった。

マスコミの報道のままに流され、大局を見なかった国民にも大きな責任はある。

数年前のコロナ騒動も、同様、煽るマスコミ、流される国民。

構図は変わっていないと、感じる。

マスコミには、大局と大義を、忘れないでほしいし、

我々国民は、自分の頭で考えることが必要だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
藤崎敬太

2.0BS日テレで放送すればよかったのに。

2024年8月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

 いち外交官として、数多くのユダヤ人の命を救った杉原千畝の伝記映画。

 史実を扱っているとはいえ、映画である以上、フィクションが加わるのはやむを得ないこと。ただ、そのぶん、観る側に歴史の一場面に立ち会っているように感じさせるリアリティも欠かせない筈。

 この映画、ヨーロッパでの会話が英語なのには、正直白けた。しかも外交官同士だけならまだしも、地元の子供まで。

 ハリウッド映画の場合、会話が英語なのはドイツが舞台のナチスを扱う作品としては、よくある手法。監督が日系アメリカ人だからこういう表現になったのかも知れないが、邦画とはいえ、国際的に話題になる素材を扱っていながら、どこを向いてつくったのか考えてしまう。

 作中に登場するユダヤ系商社家族の描かれ方も気になる部分。
 主人公に出国を促されながら、資産の整理にとまどり、ナチスの犠牲になるユダヤ人資本家は、ヒトラーが喧伝した欲深いユダヤ民族の虚像そのまま。

 ほかにも、ソ連兵やドイツ兵の描写がステレオタイプなど、指摘したい点は幾つもあるが、一番の問題は、杉原が日本政府や外務省から冷遇された戦後の時代を詳しく描かなかったこと。

 国外からの指摘を受けても、今世紀に至るまで杉原の功績が国内で黙殺され続けた原因は、本国からの訓令に違反したことにある。
 しかし、政府の方針を無視して大陸で歯止めの利かない暴走を続けた関東軍や、満州国維持の口実やユダヤ財閥の支援目当てで考案された「河豚計画」とは違い、訓令無視を敢行した杉原の目的が人命救助であったことは明らか。その彼の不遇を扱わずに「戦時中の日本には、こんな立派な人間もいました」でまとめてしまっては、現代のプロパガンダ映画と謗られてもやむを得ないと思う。

 脚本をはじめ、本作が緻密さに欠けると感じる理由は、戦後70年の節目に公開を間に合わせるための拙速な製作にあるのだろうし、その背景に映画を「百年残る知識遺産」として扱う認識の欠如も感じてしまう。

 題材が題材なだけに、どんな内容に作っても左右どちらか(もしくは双方)からの批判は想定内。せめて作品としての完成度にこだわって欲しかった。

この作品の感想を簡潔にまとめると、
「杉原千畝は評価できるが、映画は評価できない」
 と言うほかない。

 劇場公開ではなく、NHKBSのプレミアムシアターで初めて拝見したが、いきなり日本テレビのロゴが出てきたのにはびっくり。
 だったら、日テレ系列で放送すればと思うが、最近の地上波は『金曜アニメ劇場』と化しているし、せめてBS日テレでなんとかならなかった?!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
TRINITY:The Righthanded Devil