モアナと伝説の海

劇場公開日:

モアナと伝説の海

解説

「アナと雪の女王」や「ズートピア」など、ヒット作を連発するディズニー・アニメーション・スタジオが、南の島と大海原を舞台に描いた長編アニメーション。「リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ&ジョン・マスカーが監督を務め、海を愛する美しい少女モアナが、島の危機を救うために冒険を繰り広げる。

かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われたマウイによって盗まれ、世界に闇が生まれた。それから1000年にわたり、モアナの生まれ育った島モトゥヌイでは、外洋に出ることが禁じられていた。そんなある時、島で作物や魚たちに異変が発生。海の不思議な力に選ばれた少女モアナは、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を元あった場所に戻すことができれば世界を救えると知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立つ。

大ヒットミュージカル「ハミルトン」で知られるリン=マニュエル・ミランダが手がけた主題歌「どこまでも How Far I'll Go」が、第89回アカデミー主題歌賞にノミネートされた。劇場公開時は短編「インナー・ワーキング」が同時上映。

2016年製作/107分/G/アメリカ
原題または英題:Moana
配給:ディズニー
劇場公開日:2017年3月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第89回 アカデミー賞(2017年)

ノミネート

長編アニメーション賞  
主題歌賞

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
最優秀長編アニメーション映画賞  
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映画レビュー

4.0人物以上に“生き生き”とした海の表現に驚嘆

2017年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

海が舞台のアドベンチャーなので、当然だが海の描写には力が入っている。海面や波は実写と見まがうほどだし、「アビス」の知的生命体を思わせる海の神様の変幻自在なルックにも惚れ惚れ。

ポリネシア系民族を思わせるモアナの造形は、アニメのヒロインにありがちなモデル体型をさらに誇張したほっそり、スラリではなく、いわばぽっちゃり系。生身の人間にかなり寄せてきた。「やせている=美」の固定観念を打破する点で、ディズニーとしては挑戦だし、教育的にも良い。

ハワイ音楽と洋楽の使い分けやミクスチュアも楽しい。少々気になるのは、本編と、同時上映の短編も、ピクサーの影響が色濃いこと。「インナー・ワーキング」の脳と心臓の擬人化は「インサイド・ヘッド」から、本編の巨大な自然物の擬人化は「南の島のラブソング」から着想を得たように思える。今やピクサーもディズニーの子会社なので、社内的には当然問題ないのだろうが。

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高森 郁哉

4.0ディズニー版もののけ姫

2024年11月22日
iPhoneアプリから投稿
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ままま

3.0全体的に苦戦をするところが多い

2024年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

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トダー・オートマタ

4.0癒しの海

2024年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

「リトル・マーメイド」「アラジン」のジョン・マスカーとロン・クレメンツの2人が監督を務めた最新作は、オセアニアを舞台にヒロイン・モアナが繰り広げる大冒険を通して、“失われたもの”を元に戻す物語が描かれる。
この物語は遥か昔、生命の源である全能の女神テ・フィティの“心”が奪われたことに端を発している。
全能の女神の大事な“心”が奪われたことにより、世界のバランスが崩れ、“闇の侵食”が始まる。
美しい海と豊かな自然に恵まれたモアナが生まれ育った南の島モトゥヌイにも、遂にその“闇の侵食”の影響が及んでいく。
島の族長の娘であるモアナは、世界の危機を救う者として“海”から選ばれ、
島を取り囲むサンゴ礁から外に出てはいけないという掟を破って大海原へ全てを元に戻す旅に出る。
モアナはある意味、オセアニアのジャンヌ・ダルクと言えると思うが、小娘一人が果たすには余りにも荷が重過ぎで、正に“ミッション:インポシッブル”なことに猪突猛進しているようにも見える。
その点では、理想に燃えて騎士道を突き進むドン・キホーテの女版とも言えるかもしれない。
モアナにもドン・キホーテ同様に従者がいて、海と風を司る半神半人のマウイが冒険の旅に同行するのだが、彼こそがテ・フィティから“心”を奪った張本人。
彼は“心”を奪ったことにより、“英雄”の称号とどの様な生物にも変身出来るアイテム、“神の釣り針”を失ってしまう。
だからマウイにとってモアナとの冒険は、失った“英雄”の称号と“神の釣り針”を取り戻す贖罪の旅でもある。
この旅には幾つもの障害や困難が待ち受けている。
見た目は可愛いが凶暴な海の海賊たちのカカモラや、キラキラと光る物大好きな巨大カニのタマトアが彼女らに襲い掛かって行く手を阻む。
そして“海”は実写と見紛う程に美しく、生き物のようにモアナに“語り掛け”たり、助けたりもするのだが、時に嵐や大波で試練を与える。
そしてモアナらの目的地には強大な力を持つ“ラスボス”、マグマの悪魔テ・カァがいる。
これらの強敵や困難に対し、モアナはどう立ち向かっていくのか。
本作と同様にヒロインが活躍するディズニー・アニメーション映画で大ヒットした「アナと雪の女王」があるが、姉のエルザが魔法の力で極寒の世界に変えてしまった王国を救う為にヒロインのアナがとった解決方法と、モアナが世界を元に戻す為にしたことは相通ずるものがあると思う。
それは力対力では何も解決しないということ。
この癒しとも言っていい結末は、描かれた海の美しさと共に我々の心に爽やかな温もりを届けてくれる。

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玉川上水の亀

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