紙の月のレビュー・感想・評価
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一線を越える!
徹夜ぐらいしか思いつかなかった
小林聡美と宮沢りえが対峙するラスト10分間くらいが物凄く良かった。
窓ガラスがっしゃーん
「一緒にいきますか?」
これぞ映画だというラスト
すげえ!
最後の部分だけ繰り返して何度も観てしまいました
良かった。
あらすじは、銀行員の横領事件。若い男に貢ぐために横領を重ねた悲しい銀行員の話し。
だけでは無く、ありふれた毎日の生活の中で、充たされない何かに不満を持ちつつも生きてきたけれど…、ある日仕事を持ったことから、少しお金を借りただけ、ちょっと勇気を出して年下の男の子に話しただけ、ふとしたきっかけから、ころころと坂道を駆け降りる、そう自転車のように、ハンドルを握るのは自分、ブレーキは始めは効くはずなのに、スピードを増すともう止められない、後はハンドルさばきで…。自転車は自分の力で動かすことが出来るもの、でもだから…。BMWとの比較?スイッチなんてほとんど無い(笑)。
途中交差点で立ち止まる自転車に乗った主人公が尋ねられる、「渡るの渡らないの?」彼女は渡った。もう後戻りしないとでも決めたように…。
あまり深く話しを知らず、若い男に金を貢ぐために横領を重ねた悲しい銀行員の話しと思っていたら、ぜんぜん違っていました。とても良かった。
宮沢りえさんが女優賞を取った映画だと知っていましたが、凄いと思いました。本当にどんどん変化していく女性の姿が演じられていた。 最後はガラスを割って逃げ 出した彼女…。どんどん変化していく、力強くなっていく女性の凄さを感じました。 でも、その本質的な力は少女から持っていたけれど…。
でも、それだけで無くて凄く丁寧に物語が進められていて、出ているキャスト全てが良かった。いい脚本だと思いました。
女優さんたちの演技、宮沢りえ、小林聡美、大島優子さんたちももちろん良かったけれど、少しボケかけてきている、買い物にしか充たされない、ニセモノとわかっていても…。車になんか興味ないと言っている奥さん、どこにでもあるようなことだけど…本当に脇役さんたちも丁寧に描かれていたように思った。 そう、男優さんたちも…夫もお爺さんも、最後の銀行員さんたちの中にたぶん次長もその上の方々もいませんでしたね…。小林聡美さんだけでしたね…。
少女の頃、見ていた少年の写真が若い男の子、不倫相手に似ていると思ったが?
バブリーな時代を感じさせるホテルでの散財場面も、こんなこといつまでも続かないけれど、と今の時代だからこそ知っている私たちだけど…。
最後に逃げ付いた土地はかつて盲目的に施しを重ねたところ。そこで目にした彼の笑顔…。
たぶん私的にこのラストが良かったのかなぁ…。この映画では誰もそんなに不幸になってないので…。
本当に何も知らずに、観る前は、紙の月=ペーパームーン、あの親子の名作モノクロのアメリカ映画を少し意識していたけれど…ぜんぜん違っていました。
もっとたくさんに人に観て欲しいと思い、☆たくさん付けました。
最後の果物をかじるシーンがすべて♪
宮沢りえの演技にすごく引き込まれた映画でした。ストーリーは誰でも思い浮かぶ内容だけど、現実的な描写と非現実的な描写のカットの入れ方がすごく効果的で、演出が秀逸に感じました。ほんと上手いです。
主人公がなぜこんな犯罪に手を染めてしまったかという子供の頃の描写も素敵でしたね。裕福だけど良い家庭で育ったわけではなく、両親とはもう縁を切ってるのでは?というかんじで、そのへんの歪みが大人になって平凡な毎日の中、旦那にも愛されているわけでもなく、大学生の男をトリガーにして爆発してしまったかんじでしょうかね。
色々な教訓がある映画で、観る人によって感じ方は様々だと思うけど、わたし的には方向は間違っていたとしてもやりたいことを思いっきりやってみてそれでダメならまたやり直せばいいやん!っていう教訓を得た映画でした。バットストーリーではなかったのがこう思わせたのかな。
あれだけのことをやっても窓ガラスを割って逃げて、更に異国の地で転がってきた果物をガブリとできるなんてなかなか素敵やん。みんなストレスため過ぎだからもっと自由に生きたらいい!という教訓に思えました。
もちろん犯罪はだめなのは言うまでもないけどこれ映画だからね。ってかんじです♪
不自由な自由
わたしは好き
宮沢りえさんがいい演技してた。
あと優子ちゃん。良かった。
優子ちゃん役のようなちゃっかりした後輩の生き方、憧れる。
一緒に見ていた彼氏は
なぜ横領した奴が捕まらずに海外へ行って終わりなんだ、面白くない。旦那もいい人なのに可哀想。と言っていたけども
わたしはそんな終わり方が好きだし、旦那さんの行動は酷いとも感じた。
真面目に生きてる自分がみじめだと思うなら
あなたも道を踏み外してみる?
と問いかけてくるそんな映画。
1人のOLとして、感情移入して映画に見入ってしまった。面白かった。
見事
話的にはまあそれほど新鮮味はない話でしたが、見せ方が本当に上手かった!
極々普通の地味な主婦が横領に手を染め堕ちていく話なのに、終わってみると哀れとか惨めとか、彼女に対してそう言った感情は抱かないんですよね。
ラストのあの解放感は、モラルやルールに縛られた世の中を生きていると、妙に共感できる言うか、うらやましくさえ思えてしまいました。
破滅と自由はホント近い位置に存在するんだな・・・と、改めてそんなことをふと思わされた映画でしたよ。
しかしメインとなる女性3人の描き方が、あまりにも絶妙すぎて思わず唸らされました。
特に上司をも翻弄するモラルの象徴のような堅物ベテラン銀行員を演じた小林聡美の存在感が半端じゃなく凄かった!
主人公・梨花との終盤の対峙シーンは、この映画で一番印象深かったです。
一方、真逆と言える存在の若手銀行員を演じた大島優子の要領良く生きてる小悪魔的キャラもなかなか印象深かったですね。
彼女の何てことのないような悪魔の囁きが、また何とも・・・。
更には梨花の不倫相手を演じた池松壮亮の母性本能を刺激するような、何かを与えたくなるあの雰囲気もまた絶妙で、若者を相手に不倫に堕ちるにふさわしい、妙なリアル感があったと思いました。
これらのパーツがあって、話が成り立ち、そして梨花が形成されていくんですよね。
地味なヒロインが、妖艶に花開き、全てから解放されていく様子は、見ていて思わずウットリとさせられるような、そんな雰囲気さえ漂わせていました。
しかし宮沢りえの演技は圧巻だったなぁ、彼女の演技なくしてこの映画は成立しませんでしたね、とにかく凄かった。
少女時代のエピソードも、かなり効果的でしたね。
手段は選ばない、そして与えることによって喜びを得る女・・・人は年を重ねようとも、本質は変わらないと言うことでしょうか。
そんなある種モンスター的な部分が、恐ろしくもありました。
彼女は死ぬまでそうやって生きていくのかな・・・。
それにしても、さすがは吉田大八監督、ありきたりな題材を、こうも見応えのある作品に仕上げてしまうとは、お見事でしたね。
吉田大八監督はスゴイ!
普通の主婦
普通に主婦をしているので、なんだかハラハラしながら見ました。溺れてしまうほどな年下クンっているのだろうか。最後にガラスを割り逃げるシーンは気持ち良かった。私も走りたくなりました。
梨華役のりえちゃんいい
抑制された画面。抑制されたストーリー。抑制された感情。1994-95という時代は、バブルがはじけて昭和が終わり、平成が始まったばかり。一方で世紀末というキーワードもあり、きたる21世紀とのはざまで、ちょうどパーソナルコンピュータが出始めたばかりのころだ。作中でも大学生のコウタはマッキントッシュを買ってもらっている。
お金と幸せについてとても考えさせられる映画だ。主人公の梅沢梨華は、銀行員として、他人のお金を預かり、運用しなければならない役目を背負っている。そのためには小林聡美さんの演じるお局さんのような銀行員は必要なのだ。田辺誠一演ずる梨華の夫は、自分の出世にしか興味がない。大学をやめなくてはならないという状況に追い込まれている年下のコウタに惹かれてゆく梨華。一旦火がついてからは、バブリーな展開になる。それでも演出は手堅い。抑制された演技によって犯罪は続けられてゆく。大島優子の役柄が、悪魔的で良かった。ラスト、梨華は希望を見たのだろうか。
私が最終的に
自由とは
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