紙の月のレビュー・感想・評価
全254件中、81~100件目を表示
価値は自分で決めるもの
決して「ありがち」ではない事件が、リアルで生々しく、自然に撮られているところがすごいと思った。また、登場人物の性格が皆、単純でなく多面性を持つのが面白い。このリアリティによって、主人公の行動の意味をよく考えることができる。
私は、この罪は、彼女の安易な欲が原因ではないかと思った。他人に良く見られたいと思うことは普通にあることだけど、それは本当に大切なことなのか。
最初はつまらない人のように見えた小林聡美さんの役が、最後には一番格好良い人に見えた。彼女は、他人にどう見られるかということを気にしておらず、自分の価値観に従い行動していた。他人が決める自分の価値は、偽物に過ぎないのではないだろうか。
それなりに…
賛否両論すぎるレビューを読みましたが、そこまで酷い出来だとは思いませんでした。
ただ、宮沢りえは可愛いけどシワっぽくて、痩せ過ぎていて、リアルな主婦像を演じられていないように思いました。逆に池松壮亮は童顔過ぎて、大学生特有なチャラさが足りないような…。見た目年齢のギャップがあり過ぎて、お姉さんにはとても見えなかった(笑)。
ストーリーのありきたりさを批判してる人もいましたが、不倫は幸せになれないってテーマは伝えるべきでは?いちいちあるわ〜と思いながら話が進んでいくのに安心したからこそ(笑)、最後はどうなるなんだろうと考えながら見ました。
すごく真面目な方は拒絶反応しかないでしょうね。私は…どっちの思いもあります。困ってる人は助けたいし、学費が払えなくて大学行けないと言われたら、払う自信あります。
でもそれは、横領なんてしなくても困らない蓄えと安定している仕事があるから。お金がなければ、人に施したいなんて思っちゃいけないんです。
そんな風に色んなことを考えながら、他人と価値観をシェアしながら観るのが、この作品との正しい距離感ではないかと思いました。
所詮お金も紙でしょ。 お金の価値ってなんだろう、と思いながら見てい...
所詮お金も紙でしょ。
お金の価値ってなんだろう、と思いながら見ていた自分がいた。
最初のアプローチ、ホームの反対側にいるのに、なぜかこちらに降りてくる。
梨花からだったんだ、と。
夫の何がそこまで不満だったのか。そこまでなかったのかもしれない。でもないからこそ若い男に目がいったのか。
更衣室での大島優子との会話が横領の後押しをする。ちょっと借りただけなら、と思わすあの演技うまいなー。
笑わない先輩行員のじわじわと不正を見つけていく姿は金融機関のきっちりさをも感じた。そのくらいの校正さを求められるのが金融の世界なんやね。
そういえば、CMだか予告かでは捕まっているシーンがあったけど、結局そんな結末とは。逃げ続けるのだろうか。国際手配!?いろいろ想像していまった。
むかついた
池松君がいい
池松君みたさで見た。
最初の調子にのってくる前の池松君が…
もう本当に素敵というかタイプというか大好きで
一人胸キュンしてたまらなかった。
(特にお金を断るシーン)
宮沢りえと同じく銀行に働く大島優子と小林さんがまた
なんともいえずよくて、宮沢りえ演じる梅澤さんの
中にいる心の声のように見えた。
この映画見る前は主婦が若い男と不倫して
それきっかけにお金に手をつけてどうしようもなくなる映画って
かんじかなーって思っていたけど、
梅澤さんは心から悪ってわけではないみたいだった。
それが幼少時代のエピソードでよくかかれているなと思った。
最後の異国で果物をかじるまなざしとか
なんだか強く生きていそうだなと思った。
また見てもいいかも。
片鱗
横領は犯罪
偽物と本物
紙切れの幸せ
制服は人の本性を隠す。
主人公が私服と制服に着替えることで、中身も変わるようでした。
一見優しそうだけれど、自己中で思いやりの欠ける夫。パート上がりの契約社員ということで、職場でもやや立場が弱いのか。常に周囲の顔色を伺い、自身を抑圧している主人公を見ていて、とてもストレスが溜まりました。身分不相応の生活に溺れて麻痺していく姿にもヒヤヒヤしました。法を犯してまで欲しいものなど自分にはないから、全く共感はしません。
お金持ちが使わないで余っているお金を他人が使う…。経済効果はあるかも知れませんが、主人公による独断の「金の分配」は独りよがりの正義です。彼女のお金じゃないのですから。
預金が一体誰の何の目的の資金になっているか、寄付金が実際どう使われているか、その先は不透明である点を上手く浮き彫りにしていました。「ニセモノでもいいのよ、いいじゃない、キレイなんだから。」そうでしょうか?
お金を使うべき人間が、資金繰りに奔走し、お金に使われる状況に。「お金じゃ自由になれない。」やりたいことをやることが幸せであると信じ、それを我慢する理由がお金である限り、自由ではないのでしょう。無理なくやれていることに幸せを見付けない限り、自分自身を自由にすることは出来ません。
いいよ、あげるよ、(拾ってくれてありがとう)と(言ったのか?)貰った青リンゴ。それこそがホンモノの好意であり、それだけがホンモノの善意でした。
隅さんのように重箱の隅をつついてくれる社員が居なければ、銀行になんて預けられません(^_^;)。
動機づけが弱すぎて感動できず
宮沢りえさんが素晴らしい
何に揺れ動き、何に動じないのか
幸福論
お金って怖い
初日舞台挨拶付上映で観賞。
宮沢りえさんほどの美人な主婦の方が、DINKSで働いているとそりゃ誘惑が多いでしょう。無関心なご主人がよろしくない。
大学生に豪遊する味を覚えさせお金でつなぎ止めようとしたが、若い女性に乗り換えられる。これも至極当たり前。
この映画の魅力は、全てが発覚してからの小林聡美さん演じる行員とのやりとりと、その後出奔する宮沢さんの姿。
美しかったです。
もとどおり?
泣いた!!めっちゃ好き
何が凄いとかよくわかんないけれど、見終わったあと、ぐわぁーーーー!!ってきて、どばーーーーーってきたのよ!!んで、今まで生きてて良かったーーー!!って思いました(笑)
ぐわぁーーーーってきてどばーーーーーーっときたので、カメラワークがどうこう演出が〜〜なんてあんまり覚えてないのですが、
主人公がおそらくサイコパス。映画的なサイコパスじゃなくて近所にサイコパスがいたら多分こんな感じ。
たまに、友達でも一緒に飲みに行ったりとかして悩み聞いてて途中までは共感出来るんだけど、途中からエスカレートしていって
「あ〜あるあ…いや!ねーよ!!」
みたいな事をしでかす人っていますよね?
どうかと思うんだが、あまりにもぶっ飛びすぎて楽しいので、毎度その友達を飲みに誘う。
こんな感覚に似ている。
主人公がぱーーーーっと自我を解放するのと一緒に見てる自分も何かが解放されてる気がするので見ていて気持ちいいです。
主人公が普通の人がこうなっちゃったという演出なら多分開放感よりも罪悪感を観客に強く植え付けていったと思う。
よりこと同様なかなか解放出来ない、そんな発想もないのが普通ですからね。
全254件中、81~100件目を表示