キューティー&ボクサー

劇場公開日:

キューティー&ボクサー

解説

米ニューヨーク在住で「ボクシング・ペインティング」で知られる現代芸術家・篠原有司男とその妻・篠原乃り子に4年にわたり密着したドキュメンタリー。1932年生まれの有司男は岡本太郎の言葉に感銘を受け、前衛芸術に傾倒。60年に結成された芸術集団「ネオダダイズム・オルガナイザーズ」の中心メンバーとして活躍するなどし、69年に渡米。ジャンクアートやパフォーマンス、そして「ボクシング・ペインティング」で名を広め、80歳を超えた今もなお、若き日の反骨精神もそのままに創作活動を続けている。美術学生時代に有司男と出会って結婚した妻・乃り子は、そんな有司男との混沌とした40年にわたる夫婦の歴史を、自らの分身として編み出したヒロイン「キューティー」に託してドローイングでつづっていく。夫婦に魅了された29歳の新鋭ザッカリー・ハインザーリング監督が、アートという永遠のテーマと戦い続ける2人の姿を追った。

2013年製作/82分/PG12/アメリカ
原題または英題:Cutie and the Boxer
配給:ザジフィルムズ、パルコ
劇場公開日:2013年12月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第86回 アカデミー賞(2014年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
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映画レビュー

3.5篠原有司男氏のNYの夫婦生活

2022年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1989年に開館した広島市現代美術館。25周年を迎える。
開館当時衝撃的だった作品が、篠原有司男氏のオートバイだった。ニューヨークのゴミで製作された大きな力強い作品で大都会の混沌さを表していた。絵画もあった。
その篠原氏と奥さんの二人の最近の映像を描いたドキュメンタリー。二人の出合いは41歳と19歳の時というから22歳の歳の差があり、篠原氏は80歳の誕生日を迎えるというから、約40年一緒に生活を共にしていることになる。
この手のドキュメンタリーは、普通の夫婦のありのままの日常を描き、飾らないといえばそれでいいが、夫のだらしなさを奥さんが叱咤しているという、よくある夫婦の姿である。あの衝撃的な芸術はどのようにしてできたのかなど、真面目なものは描かれてない。
この映画は、アル中で芸術家でニューヨークに長年住む夫婦で子どももおり、ケンカしながらも好きなことをやりながら、それでも愛している夫婦を描いた作品である。
篠原氏の奥さんによる夫婦の歴史を描いた絵画と、篠原氏の力強い作品の個展がニューヨークで開催される場面はとても刺激的だった。観客の声をもっと聞きたかった。それと二人の交友関係もいろいろとあるだろうに、そのあたりも欲しかった。どのようにしてあの作品は出来上がってきたのか。

20140208@サロンシネマ

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M.Joe

4.0好きな事で生きていくとは

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

'Art is a demon. ' そんなアートに取り憑かれた日本人の男女がニューヨークで出会い、結婚し、子をもうけ、毎日を生きて、今日に至るまでを綴ったドキュメンタリー映画。
 家賃、電気代や水道代、食費。まずは生活しなければならない。そして、Cutieこと妻ののりこさんは、自分の作品制作と友人との飲み会以外は何もしない夫の分まで家事、育児をこなしつつ、夫のアシスタントもしながら(!)、彼女自身の作品も制作してきた。
 そのことに関する文句は相当胸の内にたまっていて、2人で殴り合いをする場面を設けた監督にはグッジョブ!と思った。「アートっていうのはメソメソなんかしない、雄叫びをあげる(roar)ことなんだよ」と主張する妻に、驚き怯えるような視線を向けるご主人、牛ちゃんの顔といったら!そして、のりこさんに殴られるばかりで一発も殴り返さない様子に、私達は牛ちゃんも憎めない人だと知る。
 最後に、そうした、生きるために闘うような生活が自分のアートを作った、というのりこさん。だから「最初から同じ事をやれって言われたらやるわ」と。
 天晴れ、大和撫子ここにあり。
 彼女から、人生の全てを肯定するパワーを分けてもらえる映画だと思った。

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SpicaM

3.0日本で初めてモヒカン刈りにした男

2020年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年6月21日 キューティーアンドボクサー 鑑賞
現代美術家の篠原有司男と篠原乃り子夫妻のニューヨークでの活動をリアルに描いたドキュメンタリー映画。アートに造詣が深くない僕は、高齢日本人夫婦がお金のことを気にしながら異国で暮らすことについて考えさせられた。
#篠原有司男

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とし

3.5エネルギー

2019年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

ぎゅうちゃんの生きるエネルギーが強すぎて、全く80歳を過ぎたようには見えません。芸術家本人が持つ恐ろしいまでのエネルギーが作品に乗り移っているからこそ、芸術に触れる側の感性をゆさゆさと揺さぶれるのだと思いました。個人的には彼らの息子が描いた自画像が好きだなあ。ぶっ飛んだライフスタイルだったけど、芸術なんて非常識で当たり前。常識しかなかったら、名作映画なんてのも生まれなかったのだろうし。そしたら私多分映画好きにはなってなかったかもしれないです。

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ミカ

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