そこのみにて光輝くのレビュー・感想・評価
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一つのシーンの時間が長すぎる
テンポが悪すぎるのとストーリーと人物がうすベラすぎる。
この物語に2時間はいらないと思う。
きれい風景描写で時間を費やしてるように見える。
主人公たちがこういうブレブレな人たちだから貧困と絶望に陥ても仕方ない。負の連鎖を打破するところか作り出してる。こういうバカで悲惨な人たちもいると理解すべきか、人物描写に不自然なところが多いと認識すべきか。
きれいで重くて救いようがないような映画割と好きの方だけどこれは何故か合わなかった。
役者さんたちに頼りすぎてなんか可哀想に思った。
私は好きな映画です。
私はこの世界観が好きです。最初はショックをうけました。でもその後、思い出したように見直してしまいます。どんな境遇でも人は生きていかねばならないし、どん底でも救いを見いだそうとする力を感じます。
傑作ではない。駄作でもない。役者は何一つ悪いところはない。函館でな...
傑作ではない。駄作でもない。役者は何一つ悪いところはない。函館でなくとも、2014年に撮らなくともよいのが表に出ていた気がする。監督が芝居に夢中になりすぎたのかな。
そこのみにて光輝く、ラストカットはまさにそれを美しく象徴する素晴ら...
そこのみにて光輝く、ラストカットはまさにそれを美しく象徴する素晴らしいシーンだった。真っ暗の中にも少しでも光るものがある、その大事さをしっかり描いていた。俳優さんの演技も大変素晴らしかった。
メインの四人は皆良いね
池脇さんには『ジョゼと虎と魚たち』『きみはいい子』で二度驚かされてきたので、今回は何があっても驚かないぞと気合をいれて鑑賞。どうしようもない閉塞感の中で足掻き続ける人物たちは、観続けるのが辛くなる時もあったが、ラストシーンの美しさに個人的には救われた。それと菅田将暉の演技を初めてちゃんと観たが、エキセントリックだがどこか憎めない愛嬌のある人物をうまく作り上げていて、この後怒涛のように出演作が増えていったのも納得した。妻夫木聡のような立ち位置でいてくれたらと思う
あと呉美保監督の次回作を待っている。できるまで待っている。
文学だった。
映画と言えば 実は 日本のものはずっとこんな感じだった。
日本の映画界って こういう暗さを描いてこそ、という時代があった。
映画の世界には こういう ギリギリを生きてる人を描く事こそが芸術だという時代があった。
だから
洋画の明るさと豪快な笑いや美しい恋愛に惹かれた。
高度成長期の頃
サラリーマンはガムシャラに働き、小さな公団住宅でささやかな幸せを得て、普通である事 に満足した時代。
その上には戦後の成金が存在し
一方では、その普通さえつかめない人々もいた。
はっきり言うと
こういう映画は ウンザリだ。
人間を描く事をとことん追求した汚さが嫌いだ。
始終 タバコを吸い続け
先のない両親の姿を見続ける。
底抜けに明るい弟は
清濁 併せて飲み込めるはずの日常を暮らしていたはずだった。
その弟が屋台のたこ焼き屋のピックを手にした時
見ている側も一緒になって「刺してしまえ!」と思う。
こういう風にしか生きられないと思い込んでいる姉。
その姉が横たわる父親に手をかける時
死んでくださいと思う。
21世紀の今では
半ば古典化した こういう物語において
なんとなく 匂いを感じる世代であるからこそ
あまり見たい物語ではない。
原作者もそうだ。
芥川賞に5度ノミネートされながら受賞を逃した不遇の作家って、だからなんで 死ななくちゃいけないのか。
同世代の村上春樹氏はノミネートすらされていない。
令和となってしまった今
この 丸ごと昭和の話は
その匂いを知っている者には 目をそらしたくなるものなのだと、見ながら心底 思った。
※アマゾンプライムにて視聴
重くて悲しいだけ
内容も原作も知らずに鑑賞。
うーん。
救いの無さ。貧困、営み、性。ドスーンと重たく、ラストが来ても光り輝くとはならないかった自分には。その後も永遠にスパイラルから抜け出せないだろう。ただひたすら救いのない物語にしか思えなかった。
役者の頑張りは強く感じた。池脇千鶴の演技は映画を背負う気合が感じられたし、菅田将暉のキャラ立ちっぷりは光った。(綾野剛はいつもの綾野剛という感じだったけど)。
この物語を描くことで何を伝えたいのかはわからずじまい。地方の貧困さの中にあってもそこで輝け?全てをとっとと捨てろよ!としか思えなかった。愛というよりエゴイズムを感じる人物ばかりに見えた。良い映画とも思えませんでした。
ゲスの極み
函館の片隅の些細な話ですが、
ここまで不幸な家族の中で池脇千鶴は違和感ある。
だから綾野も惹かれるのかもしれないし、
高橋和也も離れられない、それともタダのゲスか。
でも自分が感情を重ねられるのは高橋なんだなこれが。
(↑ただのゲス)
高橋と、見事な素行不良だった菅田の絡みは、
リアルすぎてヤダ見だった。
綾野が一番浮いてた。余所者だというのもあるが。
あまり希望が見出せない話なので気分は晴れないが、
池脇千鶴の体当たりの演技(要はパイオツです)が見れます。
「ジョゼと虎と魚たち」でも同じ事書いたな。
やっぱゲスだな。
暗がりに輝く光
仕事の事故で可愛がっていた部下を喪くしたショックを引きずり、死んだように生きている達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で拓児(菅田将暉)と出会う。達夫は拓児にタバコの火を貸す。ただそれだけで、拓児は達夫を自分の家に誘う。拓児はそれほど人懐っこく、そして底抜けに明るい若者だ。
拓児の家は海岸近くのバラックで、そこには病気で寝たきりの父と母、そして姉の千夏(池脇千鶴)が暮らしていた。
拓児は傷害事件を起こして刑務所にいたが、いまは保護観察の身。千夏の愛人で町の有力者の中島は拓児の引受人になり、自分の会社で拓児を働かせている。
千夏は水産加工場で働くが、それだけでは家族を支えられず、夜の町で身体を売っていた。
綾野剛、菅田将暉、池脇千鶴、この3人が本当に素晴らしい。
達夫は拓児の明るさに救われ、拓児も達夫を慕う。そして達夫と千夏は愛し合うようになる。まわりから見たら、ひどい日常かも知れない。しかし、そこに光はあるのだ。
それは、お互いからしか見えない光だ。
終盤、達夫と千夏が達夫の部屋でスイカを食べているシーン。達夫は元の仕事に戻ることを決めた。千夏が言う。
「戻る前に亡くなった人のお墓参り行こう」
達夫はしばらく何も言うことができない。沈黙の後「ありがとう」とだけ言い、千夏の胸に顔をうずめる。
沈黙の長さ、短いセリフ、そして嗚咽。お互いがお互いを、どれだけ必要としていたかが伝わる。そして、この後2人は結ばれる(このシーンも素晴らしい!)。
映画は、達夫の元に彼の妹から手紙が届くシーンで始まる。妹は亡くなった両親のお墓の心配をしている。妹はすでに嫁いでいる。そして、達夫がお墓の問題に無頓着なのは、家族がいないからではないかと指摘する。
家族は面倒だ。
千夏は父の病気のために家を出ることも出来ず、そして身体を売っている。保護観察中の弟も心配だ。
千夏は達夫との結婚を決め、愛人の松本と別れようとする。松本は、地元企業の社長で周囲には鷹揚な態度を見せるが、実に“小さい”男で、拓児の雇い主でもあり、彼の保護観察の引受人の立場でもある利用し、千夏との関係を続けようとする。千夏が身体を売るほど困窮していることには手を貸さないクセに、だ。
千夏を巡って達夫と松本が争いになる。
殴り合いのあと、達夫が言う。
「家族、大事にしたらどうですか?」
松本が返す。
「大事にしてっから、おかしくなんだべや」
千夏は家族に縛られている。そもそも弟のことがなければ松本との別れ話も簡単なはずだ。
千夏は元気だった頃の父との思い出を大事にしている。しかし、重荷に耐えられず、千夏は父を手にかけようとする。駆け寄って達夫がそれを止める。
千夏の「今の」家族は大変だ。しかし、達夫と育むのは「新しい」家族だ。
終盤、もう一度、達夫の元に妹から手紙が届く。妹は達夫の結婚を祝福する。
ラスト、父の部屋から飛び出した千夏。彼女を追う達夫。2人を巡ってカメラはパン、そしてフレームは遠くに太陽を捉える。手前に立つ2人。そう、太陽は眩しくも2人を照らしている。
この後も、決して楽ではないだろう。しかし、彼らはお互いの存在に光を見出すことによって、生きていけるだろう。そういう希望を感じさせるラストシーンだ。
泣いていた千夏、こわばった顔の達夫だが、2人は僅かに表情を緩める。
綾野剛のインタビューより。
「この人たちはこの先も生きていくだろうと伝えることが、一番重要なんだと思います。」
暗いから、そこで輝くもの、それが光なのだ。
函館にて充満するエネルギー
斜陽の函館に、その鬱憤から抜け出せないようなやりきれないエネルギー。そのエネルギーのほとんどは負のベクトルなのだけど、そこにマイナスを感じなかった臨場感。
役者がすごい。綾野剛の素っ気ない、だけど熱いキャラクターをはじめとして、力のある演技に圧倒される。
特筆すべきなのは、菅田将暉。よくぞここまで自分を壊しつつ自然な演技ができたものだ。天才。
池脇千鶴に再会したのも、俺にとっての収穫。惚れる。
よくぞこんな映画を作れたものだ。
きっついわー
キャストが良いので見てみたけど、見た後が蟹工船みたいな徒労感。どうしようもない穴から抜け出せない。救いようのない海の底。太陽は遥か上。誰も見ていない深い海の底だけの微かな光を頼りに強く生き抜く。きっと支え合えば、いつかその先に強い光が見えるかも知れない。だから、ひたすら生きよう。まっすぐ歩こう。そんな映画でした。でも切ない。はぁぁぁぁぁ〜
役者の全力
ストーリーは、底辺を描いたもので、普通の作り方なら気持ちよく観れるものではない。
しかし、そんなテーマであっても、役者それぞれの全力がぶつかると、こんなにものしかかってくるのかという圧巻な演技力で、良い意味で普通に観れてしまった!
泥臭い、底辺、社会風刺の嫌な所を全て役者が背負って見事に打ち砕いた作品。
役作りの為に太った池脇さん、さすがです!
重い。でも生きてる。
それぞれの俳優さんが、丁寧に演じているのがよく分かりました。
池脇さんは、女性として見ていて辛かった。
菅田さんは、外見から何から何まで、ここまでよごす!?というくらい本格的でした。
この時、若干20歳くらいの俳優さんの演技に圧倒されます。
どん底でも、生きて、今ある場所に居場所を見つけて生きていく。そこには光があるんだと思った。
なんとも言えない気持ち。
なんとも言えないきもちになる
パチンコ屋で出会った少年(菅田将暉)の姉と恋をして、その姉が身体を売ることを仕事にしていて、相手が菅田将暉の仕事場のオーナー。
この繋がりが3人の関係を崩していくのが、リアルに描かれていた。
一緒に山に行こうと居酒屋で話していたのが見終わってからではとても切ない。
父親の首を絞めたのに、名前を呼ばれて、どんな心境なのだろうと想像したけどできなかった。
最後の2人の笑顔が未来を見ているようで良かった。
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