ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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クズだが頭はキレて金稼ぎには合理的!これが"映画"だ!!
ドラッグとセックスに浸かりながらも金稼ぎに奔走し人を誘惑する。ディカプリオの好演は何よりその「顔芸」に光る。
序盤は右も左も分からない証券マンだったが、才能を開花させ金で成り上がる様は痛快だし、顧客の一切をバカにしたその態度は芯が通っていて楽しめる。
倫理観も何も無い狂気に満ちているが、金稼ぎには貪欲で真摯な姿勢はやはり魅了される。特に、秘書や名前の出ないような従業員にも狂気を感じさせるキマった感じが物語に拍車もかけ、3時間という長さを感じさせない(観終わった後はしっかり3時間分疲れる)。
だが。金は最高のドラッグかもしれないがそんなベルフォードが取り憑かれていたのは"金稼ぎ"そのものだったところにスコセッシの皮肉と「映画」という表現方法へのこだわりを見た。
マーゴットロビーに目を奪われたり、仲間への想いが嘘ではないと感じさせるのはそこに「情熱」を感じさせるからだろう。
ディカプリオの演技に無理を感じるのは、こんなぶっ飛んだ役は本人でもない限り無理が出るだろうと。
今現在も世界各地を講演会で渡り歩き、金を稼ぎ続けている事実には変わりなくエピローグとしてある一つの視点としては胸糞悪いかもしれないが最高だ。
そんな視点の奴らは「マクドナルドで働いとけ!」
人生ってこんなもん
最低だけど最高
最低で最高なクレイジーライフ
いやー、面白かった!
なにせディカプリオ演じるクズ野郎の演技がもうっ最高すぎた!!
これだけで500億点だ。
不謹慎だけど楽しい!
いや、不謹慎だからこそ楽しい!!
スコセッシ作品は何が凄いって、丁寧に積み上げた作品を完膚なきまでに破壊し尽くす所だろう。
そこに一切の躊躇がない。
作品に迷いがないからこそ、疾走感のある映画を3時間もノンストップで駆け抜けることができる。
セックス・ドラッグの描写一つとっても、とにかく下品。では不快かと言われればそうではなく、むしろ最高にクレイジーで面白い!
ここまで弾けると見てる側も割り切って楽しめる。
179分という長尺を一切感じさせない最高のエンタメ作品。見た後に何も残らないがそれで良い。むしろそれが良い。最高だ。
前半で挫折した人は、中盤の船上FBI対決からがおもしろいかも
金、女、愛、仲間 最高で最悪な男の話
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
昔からこの作品は気になっており、primeの見放題に追加されたので鑑賞しました。
女と金に溺れた男の話です。
結婚生活にはお金も必要だけど愛も必要。お金は手に入りすぎると人を変えてしまい生活を崩してしまいます。しかし、生きていくのにお金は必須です。沢山あればあるほどいいのにありすぎるといけない。何とも厄介なんですかね笑
この作品は様々な見方でメッセージを受け取れます。やはり一番大きいのはお金に関してでしょう。「お金持ち」年収1000万円から年収数十億円とレベルは違えど誰もが憧れるものです。そんな憧れになれる力があっても少しでもズルをすれば転落人生。一度やってしまうとストップが効かなくなるんですね。この作品では経営だけでなく薬を使って表現しています。
とは言ってもノンフィクションで実話のほうでも薬は使っていたのでメッセージとして受け取るのに違和感を感じるかもしれませんが、脚本家がここまで強く表しているということは少しでも伝えたいものがあるのでしょう。
他にもこの3時間には良いことも悪いことも沢山学ぶべきところがあります。経営をしたいと思っている人だけでなく、今後活躍したい人、社会に出る人沢山の方に見ていただきたい作品です。
人に何と言われようが。95点
これは相当面白い
「新自由主義のアメリカ」
製造業やサービス業を失ったのはゲームチェンジしたアメリカの現実。
「新自由主義」のアメリカはもうかったが、失敗すると思った。理由は簡単だ。一部の上層が富むゲームは国家の運営では失敗する。
労働者は救われなくて家族は貧困になる。国家は国民を豊かにする義務がある。しかし富裕層へ富をばらまいた。国家が壊れるのは当然だ。
国家は再配分する、つまり国策の結果に対する富を税金としてのカタチにして、それを再分配する。それが国家だ。税金を嫌う某国の民はフリーへ逃げる。それでいい。国を持たない民がどうなるか華僑とおなじに考えればいい。
「金と一族だけだ」・・民主主義国家の自由も義務も、プライドもない。
だからこの映画をすきじゃない。
人間としてクズだから。それを罰する法が機能しないと国家が壊れる。民主主義と資本主義はポジションがちがう。
映画は面白い。クズだけど映画は面白いんだ。単純に貨幣資本主義の欲望のままだから。
その意味でもこの映画の意味はおおいきい。
ビジネスはものすごく単純化すれば仕入れを0まで下げて売値を最大化することになる。典型的にサギがそれを実現している。違法だから捕まるが死ぬわけじゃない。
そういうことだ。
最後にいえるのは、ひとは自分の人生を自分で選択できる。
その先が地獄であれ幸福であれ。
面白い!
ペンを売れる人間か、そうでないか 頭脳が猛獣であるか否かなのです
ものすごい作品です
好きか?と問われると、そうではありません
人に勧めるか?というと、それもないでしょう
だけども、傑作なのは間違いないのです
やはり星5つつけるしかないのです
実話です
ほぼ原作どおり
和訳もでています
「ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生 」がそれです
しかしそこはスコセッシ監督
コメディ風味にかつかなり毒のある風刺になる撮り方をしています
3時間も有りますが全く苦痛ではありません
もの凄い腕前、実力だと感嘆します
同じ原作を他の誰が撮って本作のような高いレベルで映画として完結できるでしょうか?
しかも最後の締めくくり方の見事さ!
FBI捜査官デナムは、中盤でベルフォートとの豪華クルーザーの甲板での面会の際に予言されたことを思い出しています
ベルフォートから暗に買収されそれを一蹴した時の予言です
地下鉄でみじめな女房の待つ家に帰れ
彼は薄汚れた地下鉄の中で一日の労働で疲れ果てた顔の貧乏人達を眺めています
新聞の一面を飾る全米が知る大手柄をたてても、たぶん3日間同じ汗臭いスーツを着ている彼は多少は出世しても、これからも同じ貧乏人のままなのです
そして周りを見渡したあと、今になってあの時話に乗っていたら、もし株屋になっていたらと考え込んだような微妙な表情を、監督は彼にさせるのです
そう言えば買収話を蹴る前彼は一瞬ベルフォートの背後に立つ同僚をみていたのです
見事な演出でした
そして刑務所シーンを挟んでそれにつづく対比のシーンが秀逸です!
出所後の彼は世界を飛び回って投資セミナーを開いています
ニュージーランドはオークランドの豪華ホテルの会場のようですから、会費は数万円以上は取っているものでしょう
アホ面をしたカモが何十人もネギをしょって座っています
それをラストシーンにしています
それは私達観客のすがたです
狼に喰われるウサギの姿です
ジャングルは猛獣だらけ
冒頭に言っていたではありませんか
ところで、有名なペンを売らせるシーン
序盤とラストに登場します
ペンを売れる人間か、そうでないか
頭脳が猛獣であるか否かなのです
同様のシーンが、実は日本映画にも有ります
1994年公開の「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」です
寅さんが満男に鉛筆を売ってみなという有名シーンです
もちろんこのあと寅さんが見事な売り口上を披露するのです
寅さんファンならよくご存知のはず
本作は2013年の公開です
原作は2007年出版、和訳は2008年出版
だから寅さんの方が原作よりも13年も先です
スコセッシなら寅さんまで観ている可能性もなきにしもあらずですが、原作にしても関係ないでしょう
ペンを売るなんてのは、ドラッガーのエスキモーに冷蔵庫を売るのと同じくらい昔から有名なタームなのですから
でも寅さんは猛獣ではありません
それが日本人なのです
スカッとしたい時におすすめの映画。証券市場で稼いで、稼いで、稼ぎま...
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