ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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働くとは「清く、真面目に、人のために」でなければならない?
金を儲けることを第一に、とにかく人に売りつけ、良い暮らしを手に入れさえすればよいのか? それとも、貧すれど清く正しく人のために働くことこそが必要なのか? 多かれ少なかれ「働く人」はこの振幅の中で思い悩む。この映画はこの振幅をある一方にだけ極端に振った映画である。 倫理的にはちょっと問題な仕事なのだが、スクリーンいっぱいからバイタリティやダイナミズムが感じられた。こっちにも活力が伝播し、私も仕事にやる気がでてきた。 ただ、こういうやる気って「働く意味→世の中での使命」が希薄だと長続きしないものだととは思うが、、、。
資本主義の勝者は就活から頭角を表していた
ノウハウ保有者の目に留まるような行動をしたときから全ては始まっていた。 営業でトップになりたいなら面接で営業を。 技術者になりたいなら面接で開発を。 アナリストになりたいなら面接で分析を。
人間の欲望を見せる、どこまでも貪欲な作品
貧乏生活からのし上がり、若くしてウォール街のトップブローカーに登り詰めた男の生き様を描いた映画。 とんでもなく破天荒。 とてつもなく無茶苦茶。 金、セックス。 金、ドラッグ。 人間の果てなき欲望を見る者にぶつけてくるR-18指定の実話ドラマ。 人はどれだけの私欲を満たせば満足するのだろうか。 欲しい物を手に入れても、その上を見続ける。 「俺は逃げない」 彼のその言葉は決して正義ではなく、一度味わった世界から離れられない、“依存”という病気なのだというのがよく解りました。
少し過激だがこれぞ男の生き方!という映画!
なんの経歴もコネもない主人公が成り上がっていく物語。 清濁を合わせ持ち豪快に欲に対して邁進していくその様は、 まさに男の生き様!という感じです。 自分の中の野望が呼び起こされるエネルギッシュな作品でした。
正に酒池肉林
これが実話とは セックスとドラッグと金の猛襲 時代に許された男を演じるディカプリオ ディカプリオにドラッグ芸とキレ芸やらせたら右に出るものはいないんじゃないか 本当にやっている様に見える演技力凄まじい 3時間と長いが飽きることなく最後まで観れた それも二枚目なのに余りにもイカれた演技をし続けるディカプリオのおかげ
マッドベルフォート ウォール街のオオカミ‼️
この作品は21世紀を代表するスコセッシ監督の傑作ですね‼️作品としては同じくスコセッシ監督の傑作「グッドフェローズ」によく似ている‼️実在の人物の物語だし、主人公の視点による、主人公の語りによる物語進行、主人公の栄光と転落‼️しかし今作は金融業界による証券詐欺を題材とする事で、マフィアの世界とはまた違った刺激に満ちています‼️欲望と快楽にあふれた金融界ですべてを手に入れる主人公ジョーダン・ベルフォート‼️豪邸はもちろん、大金、コカイン、売春婦、ヘリコプター、フェラーリ、若く美しいブロンドの妻‼️しかもその妻役が今をときめくマーゴット・ロビーだからたまりません‼️そんなベルフォートのきらびやかなライフスタイルの描写は、欲望と快楽の極致だし、スコセッシ監督にしてはめずらしい大胆な性描写や動きまくるカメラワーク、そして証券詐欺というシリアスでダークな題材をブラックコメディとして描くアイデアもホントにエキサイティング‼️スコセッシ監督史上最もMADな作品ですね‼️そんなスコセッシ監督の演出とともに今作のMAD度の二大看板となるのが、ベルフォートに扮するレオ様のキレまくりの演技でしょう‼️ハチャメチャで、何もかも曝け出してて、思いっきり笑えるその演技‼️主人公の傲慢さを見事に体現したその演技‼️特にドラッグでメチャクチャにラリったベルフォートが車を運転するシーンは素晴らしく可笑しかった‼️願わくば今作でオスカーを受賞して欲しかったですね‼️
9年ぶりに鑑賞
久しぶりに観た。9年ぶりくらい? やっぱ、レオ出演作品の中でもこの映画のレオが一番すごいと思う。 集大成!っていうのを感じる。やっぱりこの役を演じ切ったレオに拍手を送りたい。 今までイケメン役やら真剣な役やら障がいのある子の役やら ほんとラブ、コメディ、シリアス、いっろいろやってきて この映画のレオは当時38.9歳ぐらいで、役者としての経験も人間としての経験もいい感じに積んできて。そして30代後半、まだ活力もある。 なんか「脂がのってる」ってこういうことを言うのかな、って思わされる。 そんな彼の姿を堪能できる作品。 そしてマーゴットロビーも23.4歳。バリバリですよ。 ほんとバリバリのレオ×バリバリのマーゴットを観させてもらってて、クゥーーー!となる。 この主人公の人間性がどうなのかとか、そういうことではない。この映画を語る上で。 ある人間の、ある生き様を、観る。 それを演じ切ってるレオを観る。 この映画にはレオのいいところがいっぱい詰まってる。 みてて気持ちいい。やってくれるねー!っていう気持ちよさ。 一挙手一投足が、一朝一夕で身に付くものじゃないと感じさせる。 決して「ポーズ」ではない。その人に、なっている。 この映画は長いけど、最後の最後まで見せ切る。 「感動して涙する」とかじゃないけど、 人間の力がたくさん入った作品として、"感動する"映画だと、私は思う。
お金と相思相愛なのか?
新年最初の映画はレオ様で! どことなくバイスとかマネーショートの雰囲気と似ているような気が…スコセッシっぽくない。好きやけど。マーゴットロビーがハイヒールを顔に押し付けるシーンがすき。 お金に支配されている人生やけど、主人公もなんやかんや幸せそうなんやよね。そこが不思議。お金が集まってくる人なんやろうなとは思う。
ウォール街で大成功して成り上がった男の物語
ウォール・ストリートにて証券の営業一本で成り上がっていく男のサクセスストーリーです。 まさにアメリカン・ドリームを体現している代表作の一つだと思います。 経営者としての手腕や人望の厚さ、そして周りを魅了するスピーチはピカイチ。 人としての魅力と圧倒的な財力、そして人脈を通じて、豪快かつ痛快に遊びまくる姿は、 男性目線でみるとまさしく夢が詰まっている、となるのかもしれないと感じました。 ただ一方で、お酒やドラッグ、女癖の悪さが目に余る振り切った描写も多数あり、 稼ぐことは大事だが、稼いだ先にお金をどう使うのかで人間性が現れるのだ、 と示してくれているように感じます。 総じて、稼ぐことで出来ることが広がるのだと、ワクワクしました。 健全なお金の使い方ならさらに最高です!
自分本位に見えるが、それだけでは無い多面的な人間性
仕事で大成功し、欲しいものを何もかも手に入れて人生を謳歌するが、最終的には全てを失うストーリーの構成がマーティン・スコセッシ監督らしい映画だと感じた。自分本位の生き方は、長く続くことは無く最終的に破綻するというのが、監督が作品に込めたメッセージだろう。 主人公のディカプリオ演じるジョーダンは、金銭欲・性欲といった自分の欲求を満たすことを行動指針とする、自分本位な考え方をしている。しかし同時に、トップセールスマンになれるほど顧客の心理を深く理解している点で、並の人間以上に相手のことをよく考えている面もある。彼は部下にも慕われているが、自分勝手なだけじゃない多面的な人間性に、周囲の人間が魅了されるのだと感じた。 中盤でジョーダンが「スティーヴ・マデンの株を客の喉に押し込み、窒息させてやれ」と大勢の部下の前で熱く語るシーンがあるが、ここは彼の思考がストレートに表現されていて面白かった。バイタリティが並外れているからこそ欲求も人一倍で、それが仕事における成功に大きな影響を与えているのが分かる。
コント・ディパーテッドが送る爆笑コメディー!
監督はマーティン・スコセッシ、主演レオナルド・ディカプリオのコメディー作品。 【ストーリー】 野心家のジョーダン・ベルフォード(レオナルド・ディカプリオ)は、22歳で大手投資銀行L.Fロスチャイルドに入社、生き残るコツだと上司からコカインを教えられる。 ところがようやく資格を取った直後に"黒い月曜日"、1987年10月19日香港発の大暴落、かのブラックマンデーの洗礼を受けてしまう。 気落ちするベルフォードだが、妻テレサに勧められた非上場の店頭株の株式仲介の求人にありつくと、ハイテンションのセールストークでまたたく間に2000ドルを稼ぎだす。 その後社名をストラットン・オークモントに変え、今度は資産家に狙いをつけて詐欺的手法で荒稼ぎする。 会社の業績向上とともに生活は乱れ、結婚生活は破綻し、パーティーで出会ったナオミに一目惚れしてテレサとは離婚、新たな恋人と再婚する。 その強引な手法から経済界で「ウルフ」と呼ばれるようになったベルフォードだが、あまりに目立つやり方に、ついにアメリカ連邦捜査局FBIが動きだす。 『ディパーテッド』の監督・主演でおくるハイテンションなコメディー。 最初からお薬キメキメでハイテンション、最後破滅するまでハイテンションなエコノミックアニマルたちの金への執着を描いてます。 伝説のお薬をキメたあとイモムシのように転がって自分のカウンタックに戻ろうとするディカプリオには、かつてのハンサム俳優の面影はなく、彼の心の解放がうかがえます。 ロマンチックなハンサム役、ずっと嫌がってたもの、彼。 父親役にはまさかのロブ・ライナー。ちょっと監督! ファックという単語がもっとも多く出てきた映画(合計569回)という珍記録も保持。 正直に言います。 スコセッシ映画で、これが一番好きです。
新規開拓の鬼!ダイナミックで夢がある!これで健全なら最高!な映画
ハリウッドの友人の影響で何度も見ている映画。 "Sell me this pen."(私にこのペンを売ってみて) この問いに対して、自分ならなんて答えるのか? 営業スキルに長けている主人公が、証券会社を作り、ウォール街でのしあがっていく様子が本当にダイナミックでおもしろい。 社長/経営者の仕事は新規開拓。主人公はまさに新規開拓の鬼だとも言える。 テレアポ1つでいくら稼ぐのか。ここまで目が離せなかった映画はなかなかない。 途中、社員として働く者たちが、元々は生活するお金すら困っていたところから、 主人公との出会いによって、仕事によって稼げるようになって豊かになり、明らかに生活が変わって主人公に感謝している姿が印象に残っている。 不健全さによって女やお酒に溺れたり、どんどん破滅していく様子もまたダイナミックで面白かった。あれで健全に仕事をしていたらどれほどまでに成長する会社になっていたのだろうかとつい想像してしまう。がむしゃらに稼ぎたくなる映画だ。
「ザ・ディカプリオ領域」
レオナルド・ディカプリオは、稀代の二枚目俳優に違いないが、実は一声を風靡した『タイタニック』でも、いわゆる下層市民を演じていたように、キラッキラのトップオブトップよりも、少し陰翳をたたえ弱さを内包した役柄がハマる、と私は感じている。 2002年『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 2006年『ディパーテッド』 2010年『シャッターアイランド』 これらは、ディカプリオの持っている陰翳を見事に活かしきった作品だが、 2013年公開の本作も「ザ・ディカプリオ領域」とでも言うべきか、とにかくビッタビタにはまっている。 ディカプリオは、天才的な才能の持ち主ながら実は小心者という主役を完璧に演じている。 滲み出る弱さをハッタリで隠そうとするが、二枚目が演じると、ややコメディっぽく見えたりもする。 それが更に彼のファンを夢中にさせるのだろう。 ディカプリオは満点だが、 所詮、詐欺的商法で一瞬で燃え尽きた人物に目新しい物語はなく平板なストーリーになってしまった作品全体としての評価は、★3.0かな。
ウォール街の欲望と、ある男の自伝
ジョーダン・ベルフォートは資産家になる夢を持ち、1980年代のウォール街の投資銀行に就職。株のトレーダーとなる。 しかし、1987年のブラックマンデーに生じた恐慌により、銀行は倒産。 新たな就職先として、ペニー株と呼ばれる価値の低い店頭株を売る仲買人になり、得意のセールストークで実績を上げる。 そして、家具屋のドニーやマリファナの売人ブラッドを仲間に入れ、ストラットン・オートモンク社を設立。詐欺まがいの巧みな戦略で会社は急成長を遂げる。 連邦捜査官からの追求や、ナオミとの不倫、逮捕・釈放までの彼の波瀾万丈な人生が描かれる。 ドラッグ・セックス・あらゆる豪遊といった人の欲望を赤裸々に表現している映画でした。 レオナルド・ディカプリオは歳を重ねてフランクな役柄が増えた気がしますが、これが、また良く似合っている。 最初のロスチャイルド証券の上司ハンナから教えられたコカインや性の解放、胸に拳を当てて自らを鼓舞する姿など、会社が大きくなるまで何だかんだ踏襲していた。 株屋は何も生み出さない。株なんか幻想さ。予想なんか誰にも出来ない。 意味深な言葉でした。 ジョーダン本人は純粋で器用に何でも吸収する人物のように見えました。 真っ当な道に行けば前妻との穏やかな別の人生もあったのだろうか…。本当に世の中は分からない。 需要と供給という社会の仕組みの学びにもなった。 「このペンを僕に売ってみて」
これがアメリカンドリーム
デカプリオが株の世界でのし上がっていく,アメリカンドリームの話だ。解説ではとんでもなく落ちぶれていく過程を描くと書いていたが,そこはそれほど落ちぶれることなく終わった気がする。 デカプリオの狂気、人を巻き込みその気にさせる巧みな話術など,見どころは満載なのだが、正直,エロのけじめがなさすぎてあまりにも品が無さすぎて引いた。 これも実話だとしたら、かなりイカれてる気がする。
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