ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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「新自由主義のアメリカ」
製造業やサービス業を失ったのはゲームチェンジしたアメリカの現実。
「新自由主義」のアメリカはもうかったが、失敗すると思った。理由は簡単だ。一部の上層が富むゲームは国家の運営では失敗する。
労働者は救われなくて家族は貧困になる。国家は国民を豊かにする義務がある。しかし富裕層へ富をばらまいた。国家が壊れるのは当然だ。
国家は再配分する、つまり国策の結果に対する富を税金としてのカタチにして、それを再分配する。それが国家だ。税金を嫌う某国の民はフリーへ逃げる。それでいい。国を持たない民がどうなるか華僑とおなじに考えればいい。
「金と一族だけだ」・・民主主義国家の自由も義務も、プライドもない。
だからこの映画をすきじゃない。
人間としてクズだから。それを罰する法が機能しないと国家が壊れる。民主主義と資本主義はポジションがちがう。
映画は面白い。クズだけど映画は面白いんだ。単純に貨幣資本主義の欲望のままだから。
その意味でもこの映画の意味はおおいきい。
ビジネスはものすごく単純化すれば仕入れを0まで下げて売値を最大化することになる。典型的にサギがそれを実現している。違法だから捕まるが死ぬわけじゃない。
そういうことだ。
最後にいえるのは、ひとは自分の人生を自分で選択できる。
その先が地獄であれ幸福であれ。
面白い!
アップダウンが激しくて
こんなに欲望のままに
人生の時間をつかってる人が
いるんだと思うと自分ももっと
限られた時間を楽しみたいなと思った。
下品なところもいっぱいあったけど
そこは一旦目をつぶって
仕事の向き合い方とか仕事仲間との
絡みとか、日本の企業とは
全く違って、足して2で割ったくらいの
ところで働いてみたいなと思った。
とにかく見ていて楽しかった!!
ペンを売れる人間か、そうでないか 頭脳が猛獣であるか否かなのです
ものすごい作品です
好きか?と問われると、そうではありません
人に勧めるか?というと、それもないでしょう
だけども、傑作なのは間違いないのです
やはり星5つつけるしかないのです
実話です
ほぼ原作どおり
和訳もでています
「ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生 」がそれです
しかしそこはスコセッシ監督
コメディ風味にかつかなり毒のある風刺になる撮り方をしています
3時間も有りますが全く苦痛ではありません
もの凄い腕前、実力だと感嘆します
同じ原作を他の誰が撮って本作のような高いレベルで映画として完結できるでしょうか?
しかも最後の締めくくり方の見事さ!
FBI捜査官デナムは、中盤でベルフォートとの豪華クルーザーの甲板での面会の際に予言されたことを思い出しています
ベルフォートから暗に買収されそれを一蹴した時の予言です
地下鉄でみじめな女房の待つ家に帰れ
彼は薄汚れた地下鉄の中で一日の労働で疲れ果てた顔の貧乏人達を眺めています
新聞の一面を飾る全米が知る大手柄をたてても、たぶん3日間同じ汗臭いスーツを着ている彼は多少は出世しても、これからも同じ貧乏人のままなのです
そして周りを見渡したあと、今になってあの時話に乗っていたら、もし株屋になっていたらと考え込んだような微妙な表情を、監督は彼にさせるのです
そう言えば買収話を蹴る前彼は一瞬ベルフォートの背後に立つ同僚をみていたのです
見事な演出でした
そして刑務所シーンを挟んでそれにつづく対比のシーンが秀逸です!
出所後の彼は世界を飛び回って投資セミナーを開いています
ニュージーランドはオークランドの豪華ホテルの会場のようですから、会費は数万円以上は取っているものでしょう
アホ面をしたカモが何十人もネギをしょって座っています
それをラストシーンにしています
それは私達観客のすがたです
狼に喰われるウサギの姿です
ジャングルは猛獣だらけ
冒頭に言っていたではありませんか
ところで、有名なペンを売らせるシーン
序盤とラストに登場します
ペンを売れる人間か、そうでないか
頭脳が猛獣であるか否かなのです
同様のシーンが、実は日本映画にも有ります
1994年公開の「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」です
寅さんが満男に鉛筆を売ってみなという有名シーンです
もちろんこのあと寅さんが見事な売り口上を披露するのです
寅さんファンならよくご存知のはず
本作は2013年の公開です
原作は2007年出版、和訳は2008年出版
だから寅さんの方が原作よりも13年も先です
スコセッシなら寅さんまで観ている可能性もなきにしもあらずですが、原作にしても関係ないでしょう
ペンを売るなんてのは、ドラッガーのエスキモーに冷蔵庫を売るのと同じくらい昔から有名なタームなのですから
でも寅さんは猛獣ではありません
それが日本人なのです
スカッとしたい時におすすめの映画。証券市場で稼いで、稼いで、稼ぎま...
スカッとしたい時におすすめの映画。証券市場で稼いで、稼いで、稼ぎまくった男の実話。ウォール街で、のし上がり、酒、ドラッグ、女、欲望の赴くままに散財の限りを尽くしまくる。言葉で魅了し人を惹きつけるディカプリオのエネルギッシュな演技も素晴らしい。楽しそうだ、こんな会社で働きたい。
ちょっと長かった印象
レオナルド・ディカプリオ演じる証券マンが本当に好き放題やってしまう実話をもとに作られた作品。
ブラックマンデーによる就職先の倒産で、
一旦は無職になるが、そこから「ウォール街のウルフ」にいかに成り上がったか、そしてその後の顛末を描いている。
正直好き勝手やりすぎ、幼稚園じゃねぇぞと胸くそ悪さを感じましたが、どうなるか気になってしまい最後まで観てしまいました。
ディカプリオの怪演凄すぎ
レオ様はこういうイカれた役が本当に似合いますね。
ラリって演説して、なんて演技はこの人より凄い人いるかな。
そんな風に思いました。
映画自体は長尺ですが、さすがです。
飽きずにしっかりと最後まで観れました。
あと、マーゴットロビーさんのファンの方は必見です。
まぁ、ファンの方なら観てらっしゃると思いますが、もしご存知ないなら今すぐ観ましょう!
欲望に忠実に生きる男が増えて欲しい
【お金は人を狂わすかもしれないけど
稼ぐ能力がある男はカッコ良い!!】
お金を稼ぐという心意気を学べる映画!
作中は、SEXにドラッグに刺激が強いものとなっているけど、欲望に忠実に生きていくのは素晴らしいと思う。
欲とお金は比例してる。
お金を生み出せるひと、まわりを惹きつける人は、強引で自信家でエネルギッシュで欲望の塊みたいな存在感のあるこういう人だと思う。
FBIがジョーダンを逮捕した後電車にのって、そこで見る一般人の疲れきったような、負け組に見える自分や周りの人達。
最後にジョーダンがセミナーで「このペンを俺に売りつけてみろ」と言われても、なんの捻りもないことを言う人ばかりで、それをポカーンと見る人ばかりで、とてもお金を生み出せそうな発想をする人はいない。
若い男の人たちには是非観てもらいたい!!私はこういう男が大好き!
金儲けというドラッグ
ジョーダン・ベルフォートは最初に入社したL.F.ロスチャイルドで、ぶっとんだ上司から痛烈な洗礼を受ける。
「存在しないただの数字を右から左に動かす」
そこにあたかも付加価値があるかのように思わせ、顧客が得た金は現金化する前に投資させる。
右から左へ動かす金もない小市民にとっては、ロスチャイルドだろうがベルフォートだろうが同じようなペテン師に思える。
しかし彼らを軽蔑しつつ、どこかでべルフォートの圧倒的なパワーとモチベーションに惹かれるのも事実。稼いだ金は女とドラッグとパーティーにつぎ込むという、やってることは学生のソレなのだが、こんなパワフルなトップが率いる会社にいたら、さぞ楽しいだろうなとさえ思えてしまう。
彼の操縦する船に乗り、どこまで行くかを見てみたい。
それが泡沫の夢でも、人生一度はこんな経験してみたい。
延々と見せられる饗宴には、そんな魔力が秘められている。
179分は長いが、この長さがないと、彼らと同じような陶酔感を疑似体験することは得られなかったのかもしれない。圧倒的なテンションで突き進むジョナ・ヒルらの演技は、悪ノリと狂気のはざまにある。その閾値はなんだろう。
巧みな話術で人をその気にさせ、金を転がしていく行為は麻薬に似ているんだろう。
一度その快感にはまったら抜け出せない。
ラスト、講演会に現れた無数の子羊たちは、ベルフォートの前に並べられた生贄のようだった。
営業の誇り
あまり期待せずに観たがすごく面白く熱くなれた。ディカプリオの演技も失礼ながら個人的には初めてスゴイ!と思った。評判通り偉大な役者だ!
小さな会社でも営業トークを駆使して業績を上げ、独立した時も「俺についてこい」的な姿はシビレました!
スコセッシの真摯な視座に泣く
レオ愛車迄の芋虫演などハイテンション力演珍演全編ぶっ通しから目が離せない。
そしてコロンボな捜査官の地下鉄での静かな眼差しで拝金狂騒を確かに断罪する老監督スコセッシの真摯な視座に再び泣いた。
目が逝ってるマコナヘイは自己ベスト演。
支持。
飲みすぎ、吸いすぎ、やりすぎ
スコセッシとディカプリオは、7年をかけてドラッグポルノ映画を作ったのか…。
主人公の営業マン、経営者としての才能はすごすぎるし、学ぶところもあった。
ドラッグやりすぎてぶっ飛んでるレオの演技はさすがで、映画館で笑いをこらえるのが大変だった。
カメラワークも好き。
でも。
でもでも。
もっといい感じに作れたでしょうよ、あなたたちなら…と思わずにはいられない。
株のブローカーとして巨万の冨を築いた男の半生。 違法な勧誘にドラッ...
株のブローカーとして巨万の冨を築いた男の半生。
違法な勧誘にドラッグ漬けの日々、ひたすらエネルギッシュでひたすら下品な内容。
ハチャメチャな生き方は観ている分にはおもしろかった。
豪華絢爛!非の打ち所の無い商業映画の傑作
「ナプキンに名前を書いてみてくれ」
「でも、書くものがない」
「じゃあ、このペンを買え」
顧客に価値を発見させ、商品を売る。
それが商売の基本である。売れる商品には必ず理由がある。
映画でも同じで、「商業映画」と呼ばれるものは観客第一で、受けの良さそうな要素を取り揃えて、その要素をふんだんに盛り込んで作っていく。
今作もイケメン、美女揃いの豪華なキャスト陣、やり手監督、壮大なスケール、王道な展開など、例に違わぬ商業映画だ。
個人的には監督が好きに作った「芸術映画」の方が好みの作品が多いのだが、この「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」は、純粋に面白く、特に欠点が思いつかないとても良い映画だった。
1億ドルという巨額の製作費はやはり芸術映画では実現し得ない規模で、しかもそれをスコセッシの潔い思いきった演出で料理していて、3時間という長尺なのに関わらず観ていて全く飽きない。
ウォール街のブローカーの半生を元にした難しいテーマでも、分かりやすく作られていて頭を抱えず誰でも観られる。
ディカプリオを始めとする一流キャストの体を張った迫真の演技が、画面で所狭しと暴れ狂う!
特にマーゴット・ロビーが凄かった!
超一流の商業映画で、誰でもある程度は面白いと思える映画なので観てない人は観るべき!映画本来の良さが詰まってる!
エネルギーが凄い
作品から放たれるエネルギーがとても高くて、ディカプリオもスコセッシも流石としか言いようがありませんでした。いやあ、この後『沈黙』を撮ったとは思えない。
超お金持ちになる人の欲求は、凡人の欲求とは比べ物にならないですし、全ての欲求に対して貪欲なのだと思います。食欲、性欲、快楽欲、支配欲etc....
こんなに羽目を外して経営できていたのが、驚き。
私が汗水垂らして稼いだお金も一部こういう人達に渡っているかと思うと、いやはや何とも言えません。
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