インターステラーのレビュー・感想・評価
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愛と時間の壮大な物語
理論でしかお目にかかったことのない世界を、見てしまった。
そんな気に本気でさせてくれる1本。
台本を見てきっと、コレ、どうやって映像にするんだ、の連続だったろう本作は、
雰囲気ではなく、きっちりと考証された感満載の骨太設定に
家族愛や、狭小、愚かな人間模様が絡まって、
息詰まるやら切ないやらがたたみかけてくる。
くうー、と唸ること幾度か。
それでも美しすぎる映像にのまれてあっという間の3時間だった。
愛もエネルギーなら科学の範疇。こうした熱くも、決して舞い上がらない解釈でまとめ上げるセンスも個人的には好みである。あおりすぎないハンスジマーの楽曲も相変わらずヨシ。
途中、マットデイモンに、あなたどこかの星で一人、サバイブしてましたよね、がダブり楽屋落ちかと疑う。
ともあれSF好きなら見ずには死ねない1本とお勧めしたい。
最高のSF作品
SFが好きになった。
私はこの手のタイプの映画は今まであまり関心がなく観てきませんでした。
勧められたのもあり、見てみると圧巻され見たあとの余韻はとても心地の良いものでした。
「ああ、私の宇宙空間が終わった」というほどに
宇宙の世界に引き込まれます。
SFはあまりみないために、皆さんのような視点でちゃんとコメントは言えないのですが
私が感じたのはこの数時間でしっかりと伏線を解決してくれたところはすごいなと、、、、
何もかも謎が解けた時、そしてその親子、人間の愛や
人間らしさが出た後半は心を打たれました。
波に襲われるシーンや博士に裏切られたシーンなど
緊迫感もあり
親子の愛を感じるシーンには涙があふれ、
謎が解けたときのあの引き込まれる感じも
この時間内でここまでのクオリティはすごい、
と思いました。
私が今まで観た映画で間違いなく上位の映画。
SFに興味がない方にも絶対に見てほしい。
私はこれを機に、たくさん見てみたいと思いました。
孤独感はすごいだろうな
インターステラーへの興味はジェシカ・チャスティンを別の映画でとても気に入り、他の作品もは観たいなと探していましたらこちらの作品に出てるとのことであまり予備知識なしで観ました。
冒頭から不気味な近未来の世界から始まりなかなか説得力もある。なるほどと思いながらも観ていました。映像は迫力もあるし撮影場所の国がアイスランドだったりたまたまこの足で実際に訪れたことのある国だったこともあり、別の観点からなるほどあそこを使ったのか〜などと感心しながら観てました。多少の矛盾点はありましたが後半は流石に無理やり感が優ってしまいました。
それなりに楽しめましたがそこまで引き込まれなかったです。
しかし壮絶なバッドエンドよりはハッピーエンドの方が希望があってよかったです。
人口、環境、食料問題は現代でも議論が盛んに行われている分野でもあり、いろいろな可能性をエンターテイメントとして見せてくれる点には称賛でした。
なんとも言えない物悲しさ
やっと理解
169分があっという間なのは相対性理論のせい?
IMAXレーザーの再上映を鑑賞したので、書き直します。
前のレビューは興奮を抑えたつもりが爆発し、よく分からんレビューになってしまったので、ちゃんとしたレビューが書けるように頑張ります。
待ちに待ったインターステラーのIMAX再上映。
公開から1週間経ってるけど、満席だった。
ストーリーや結末は知っている。何回も観たし、小説も読んだら。
だから完全に理解したつもりでいたけど甘かった…
ノーラン作品は『ダークナイト ライジング』までは観客に作りを理解させるために説明が無駄に多くて、なおかつアクションが正直下手くそだった。
アクションに関しては映像と音で乗り切ったいたイメージ。
しかし『インターステラー』以降は画面での説明が増えて、セリフでの説明は難解なところだけ。アクションも「映す」から「撮る」になっている。
具体的には補足で。
一応ジャンルはSFなんだけど、だからといって映像やアクションだけじゃないのが、今作の素晴らしいところ。
SFはあくまでもドラマの延長線上にあってメインなのはドラマ。
それも引き裂かれた家族や恋人など王道かつ普遍的な要素を磨きに磨きまくってる。
ストーリー展開も意外と胸糞展開が多い。
胸糞展開のいいところは「最終的な感動が大きい」というところだと個人的に思ってる。胸糞展開を乗り越えた先はどんな形であれ絶対に泣ける要素がある。ビデオメッセージはいい例。
ノーラン作品だけあって張り巡らされた伏線も健在。
ブラックホールで全てが繋がる衝撃と爽快感は何度観ても気持ちいい!
この作風は兄か弟どっちによるものかは分からないけど、どちらにせよノーラン(兄弟)はやっぱり凄い!
再上映の作品だからか、映画好きっぽい人ばっかりだった。おかげでマナーはいいし、音も全く立たなかった。
無音のシーンは映画館内が張り詰めた空気になり感慨深い。
エンドロールは1人も席を立つ人がいなくて、みんなが一体となって見守っていた空間感は忘れられない!
最後に「Interstellar」と画面に表れたとき無性に泣き出しそうになって、涙を堪えたら思わず拍手をしてしまった。
そしたら他の人も拍手をしてくれてしばらく座席で放心状態。
この色々な意味で異次元の映画体験は二度と忘れないだろう。
本当にノーランには感謝と敬意しかない。
補足
・画面での説明という点。
今まではストーリーに関わるところは全てセリフで説明していたけど、今作からは画面に映すだけで観客に考えさせる要素が多い。
分かりやすい場面で言えば、クーパーがブラックホールから土星付近に投げ出される場面。
よく見ると奥の方に点滅する光が見える。
これはおそらく宇宙ステーションで多分この後クーパーを発見し、救出するのだろう。
もう1つ。
エドマンズについて。
最後にちょっとだけ出てきたけど、エドマンズは冬眠中に落石の下敷きになり死亡していた。これは小説を読んで知ったことだけど、今回IMAXで観て確かにそんな風なシーンがあった。
・アクション
『インセプション』まではものすごい視覚効果を固定カメラで映すだけ、というアクション描写が多かったけど、今作からはIMAXカメラを乗り物に固定した映像が多い。
これは多分『インターステラー』でノーランが気に入った撮影手法で『ダンケルク』や予告を観る限りだけど『TENET』にも使われている。
乗り物の動きに合わせてカメラワークも動くから没入感や臨場感が溢れる。
その他にも空間を上手く利用した目が回るくらいに動きまくるカメラワークなど、『インセプション』までとは全然違った迫力だった。
想像力に圧巻
星との間に確かに存在する、その思い。
SF存分に楽しみました。SF=宇宙ではないし、科学的な根拠に基づいたフィクションとして、見事な娯楽作品ですね。窒息死という絶滅における最も嫌なケースを持ってくるあたり、地球の宇宙空間化のような相対性。砂嵐の中の家がまさに地球だけど、その家の窓が空いていれば(閉められなくなれば)そこには住めなくなる感じ、災害日本から想像してもただ怖い怖い。w
絶滅回避の話はよくあるものの、地球の危機回避の話では途中から無くなって、見てる人もその嘘に騙されるという感じがメメントを思い出しました。
話の本筋は、理系マックスの惑星探しじゃん!と、人類は救われました。良かったね。じゃない宣言。(もちろん、その反対でもない。)
そういう類いの話はキューブリックがもう方程式を見つけてるので、それ見てみたいな。w
それは出汁にしての、人間についての考察が割とグッときたので、更に楽しめる感じは、ノーランならでは。
信念を土台にしてサバイブするという主題が、星の間でつながる感じ。愛が時空を超えて人類を救う話ではないと思うけど、人が自己本能で生きるには限界があって、愛において人は生かされる事を見事に表現した感じ、うなりました。
一人を救えない者には人類も救えない、二元論ではなく、むしろそっちが合理的判断と最後にはもっていった。
アメリアの愛の存在理由についての話も、妙に説得力があって、男がイマイチ呑み込めないのも残念ながら事実。w
繰り返し使われる、穏やかな夜に流されるな、みたいな呪いの言葉wwも、主題が何かを暗号化して知らせてる様。
怒れ、怒れ、って、グレタさんを応援してる訳ではないだろうけどw、惰性を拒む道、その方程式を解きたい感じは伝わってきました。何百回と同じやり方で解こうとしてるんだけど、前提条件、先入観つけてる限り同じだと自分も思うな。どのカテゴリーでも。地球だろうが人生だろうが。人はどう生きるべきか、新しい方程式を見つけて、ユリイカ!と叫べる人が増えてほしい。信念を土台にして。
インターステラーという星の間も地球時間で測るだけが能じゃないけど、あらゆる数字に縛られた人間にも、それだけあらゆる可能性もあると提示したいのか。まぁ信念次第といった所でしょうか。
コロニーにことごとく米国国旗は、あぁこの監督でもくだらない前提条件崩せないじゃんとちょっとマイナス。開拓者ヒーロー万歳は、幼稚。まぁ娯楽作品だから、良しとしましょう。w
新しい星で待ってる冷凍アメリアがいるイメージは、ヤマトかい!と思ってしまったが、星の間の物語で惑星も、今の地球もよく見せてくれた。人とは何か。SFの本来的永遠のテーマではあるけれど、存分に楽しませてもらいました。
全く予想できない展開が待ち構えるこの世の全てのような映画体験
公開最終日最終上映に滑り込みで観れました。
簡潔に言うと、こんな面白い映画があっていいのだろうかと思うほど、完璧で圧巻で、息をするのを忘れてしまうくらいの宇宙空間の静と動。爆音と静けさ。
一見、宇宙の映画という風に感じるかもしれませんが、人間、科学、この世界の全てを3時間に思いっきりぶち込んだかのような作品でした。
そのため内容がとても濃厚で、言葉に表せない情報量と映画3本分くらいの満足感が得られます。
1.父と娘の家族愛 家族を取るか人類の未来を取るか?
2.想いのすれ違い、裏切り 人類の未来はどうなる?
3.選択、伏線回収、そしてそれぞれの未来
衝撃的な事件が起き、終わりかなと思った瞬間にまた新たなストーリーが始まるという本当によく出来た展開。
こんなに序盤からクライマックスばりの感動が押し寄せる映画は初めてでした。
そして、ノーラン監督は相変わらずどのような世界を観ていらっしゃるのでしょう?
宇宙に行ってもいないのにあの世界観を描けるのはもちろん、ブラックホールなど誰も観たことのない世界をよくあそこまで描けるなと。
観たことないはずなのに、実際にそうなんじゃないか、ああいう銀河もあるんじゃないかと思わせられるほどの美しい映像。
相対性理論はじめ、かなりしっかり理解していなければ、あんな設定も思いつかないだろうし、科学(化学、物理、地学、生物)の全要素が組み込まれているのも流石でした。
正直、宇宙に関連した理論などは難しくて、理系に疎い僕にはついていくのが大変でしたが、確実に宇宙に興味が湧きましたし、将来地球もきっと破滅の日を迎える。
そのためじゃなくとも、人類の発展のために宇宙開発を頑張っている方々には尊敬しかありません。
もう観たくないような辛い現実もあるけれど、何度でも観たくなる(観ておくべき)超大大傑作でした。
キャスト陣も豪華。
マシュー・マコノヒーさん、アン・ハサウェイさんは本当に好きな俳優さんだし、マット・デイモンさんにティモシー・シャラメさんも出ていて、皆さん本当に演技が上手い。流石です。
マーフ役の子(マッケンジー・フォイさん)、見たことあるなと思ったら、くるみ割り人形の子でした。
軽〜くインセプション超え。
これはまた引きずりそうです。
テネット冒頭2回目。
2回目なりに発見もありました。
公開はいよいよ明日から。
すぐにはいけませんが、これも絶対IMAXで観たい!
楽しみだなぁ〜。
再上映は別格
宇宙に行って娘と会話する話
本格SFかと思いきや、愛こそ全ての映画だった。
難しい宇宙理論が展開されるが、
「つまりAプランとBプランがある」
「2つの惑星のどちらかにしか行けない」など、ストーリーの分岐点が分かりやすい。
あの出来事はここに繋がるのか〜と。
やってる内容は分からないけど、意思疎通しようとしてるのは分かるぞ!
話が5次元まで行ってしまうと想像できないばかりか、頭がショートする。
細かいツッコミを入れずに見るのが正解かも知れない。
俳優陣も豪華で、見応えがある。
嘘を吐き、自分のエゴの為に動く人間。
粛々とプログラムを実行するロボット。ロボットの方がなぜか人間らしいと感じる不思議さよ。
一度の鑑賞では疑問も残る。
二度目の鑑賞でクーパーが泣くシーンで一緒に号泣できる。
いつ・どこで・誰が・誰と・何をした
5W1Hの描き方が独特なノーラン監督。
だが、そこが良い‼︎
SFはどこに焦点を置くかで、物語の重さが変わってくる。
自分が引き寄せられる重力のある映画だった。
劇場で観ても絶対に後悔しない作品。
まだご覧になっていない方は、是非劇場でご覧ください‼︎
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