話題沸騰のドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」興収1億円突破! 全国100館以上に拡大上映
2025年1月21日 15:00

面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた。父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた――家族という他者との20年にわたる対話の記録をとらえたドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」(公開中)の興行収入が1億円を突破。あわせて、全国100館以上への拡大上映が決定した。
本作は、統合失調症の症状が現れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親を、弟である監督自身が記録していく。カメラを通した家族との対話は20年に及び、“どうすればよかったか?” という正解のない問いが容赦なく響きつづける破格のドキュメンタリーとなっている。山形国際ドキュメンタリー映画祭2023や、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2024で上映されるやいなや大きな話題となり、劇場公開を待ち望む声も多く聞かれた作品だ。
(C)2024動画工房ぞうしま面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(本作の監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
2024年12月7日に東京・横浜・大阪の全国4館から公開がスタート。反響が反響を呼び、メイン館・ポレポレ東中野(東京)で55回連続満席、興行通信社発表のミニシアターランキングで3週連続1位を記録するなど、公開から45日間で、公開劇場は41館、全国動員6万5792人、興収も1億60万498円に。ミニシアター系で公開されるドキュメンタリー映画としては異例のヒットとなっている(1月20日時点)。
(C)2024動画工房ぞうしま
(C)2024動画工房ぞうしまこれまで各地のミニシアター/アートハウスを中心に公開されてきたが、多数の上映リクエストに応える形で、公開8週目の1月24日からイオンシネマを中心にさらに公開劇場が増え、100館を超えての拡大上映となった。各地での上映情報は映画公式HP(https://dosureba.com/)で確認できる。
また、メールや各種SNSで募集していた映画への質問や感想に、藤野監督、淺野由美子プロデューサーが答えながら映画について語る音声メディアの第1回目が、本日1月21日に配信。配給会社東風が始める「東風のポッドキャスト」(Spotify、Apple Podcast、YouTubeにて配信)にて。第2回以降も順次配信予定。映画公式ホームページなどでアナウンスされる。
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