凶悪のレビュー・感想・評価
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俺を1番殺したいのは、、、
誰も知られてない3つの事件の真相を探ることとなった、ジャーナリストの藤井(山田孝之)が事件の真相を探っていくにつれて、自分自身が引き込まれていく姿がなんともいえない◎!
先生演じるリリーさんもバッチリはまっていた。
最後の先生と藤井の面会シーンは、すっきりさせてくれる終わり方。
悪いやつがいるもんだなあ
ある死刑囚の告白から明るみに出る凶行の数々。
目を背けたくなる凄惨さなんだけど、ピエール瀧とリリー・フランキーのどこかひとを食ったようなうさんくささでかろうじてバランスが保たれてる。
でも日常でこんなやつらには絶対関わりたくない。
観ていてとても気分が悪くなった。
こんな気分になるとは映画としては成功なのかもしれない…
ブッこんじゃうか!?
ノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」を原作とする本作。
実録犯罪モノとしては映画「冷たい熱帯魚」に通じるものがあります。
本作、兎にも角にもキャラが濃い。
須藤役のピエール瀧。
粗暴さと同時に愛嬌があり、須藤の不思議な、アウトロー的な魅力がよく出ていました。
暴力シーンは凶悪そのもの。
無頼寿司の梅さんの恍けた姿とは対極の姿。
非常に怖かった。
そして、「先生」役のリリーフランキー。
この胡散臭さを出せるのは、この人しかいないのでは?
と思わせる程に胡散臭かった。
場面場面でヒョッコリ姿を現す陰湿な凶悪さは直接的な暴力を担う須藤とは別な怖さを持っていました。
ただ単なる暴力を行使する話ではなく所々に会話の妙というか、思わずクスッとするような面白さもありました。
特に、焼却炉での須藤と「先生」の遣り取り。
凄惨な場面なのに思わず笑ってしまいました。
あとは死体遺棄時の死体への演技(?)指導。
そして、須藤の口癖「ブッこんじゃうか」。
映画「冷たい熱帯魚」の中の『透明にする』並みに使いたくなるワードでした。
話の作りも時系列を崩す作りになっており、徐々にピースが当てはまる感じが良かったです。
冒頭のシーンは須藤の暴力的な凶悪さを説明する役割も担いつつ同時に状況の不透明さがあり話に惹きこまれました。
また、後半の須藤の言動の違和感も面白かったです。
全く爽快感は無いものの暗い面白さのある本作。
映画「冷たい熱帯魚」が好きな方。
オススメです。
最悪の映画
監督、演者の思惑通り?言葉は悪いけど胸くそ悪い映画だった。
リリーフランキーとピエール瀧の二人の演技は心底楽しんで演じている様にしか見えなかった。そこが最後まで気持ち悪く、何を伝えたい映画なのか全く分からなかった。
そもそも、実際にあった残虐な事件をモデルにした映画と知りながら面白半分に借りたのがいけなかった。
後味わるー
この手の映画はホラー映画の「怖いもの見たさ」に通じる
ラスト付近の「楽しかったんでしょ?」
は視聴者に対する言葉だろう
魅入ってしまったがいつも後悔するなー
昼に観た「ディズニーとの約束」で心が洗われたが、また汚れた感じがした
どちらかというと
ウシジマくん観た後に凶悪を観ました。
山田孝之さんはウシジマくんのがハマり役だな~と思いました。
あまりにも役柄の違いに多彩な役者さんなんだと思うんですけど
なんか、驚きとかなくて、ちょっと退屈でした。
ただ、悪いヤクザさんの悪い話しをたらたら聞かされてる感じがしました。
ごめんなさい
人間の醜さを見事に表現した映画
この作品は、実話を見事に演出した映画であり、俳優たちの演技を楽しめる映画でした。
山田孝之さんは、正義感の強い、少しやつれた記者役を見事に演じていました。そして、リリーフランキーさんとピエール瀧さんは、演技というよりも、この人達、これが、本心なんじゃねーか?とも思える素の演技を見せてくれました。色々な問題提起ふっかけてくれる深い作品でした。
正義とは?悪とは?人間とは?それは、この作品を見て、考えてください。私の言えることは、ここまでです。
同じ世界と思えない
これが本当にあった事だと言う事が恐ろしいが、それは映画の入口で本当に凄かったのは山田孝之の演技だった。事件を追って狂って行く様は「ゾディアック」を思い出した。ポン・ジュノと宮藤官九郎が世界基準の演技について語っていたけど、山田孝之はそれに当てはまると思う。
悪魔を見た
雑誌ジャーナリストが死刑囚の告白を元に、未解決の殺人事件とその首謀者に迫るベストセラー・ノンフィクションの映画化。
衝撃サスペンスなら韓国、日本だったら「冷たい熱帯魚」の園子温が真っ先に頭に浮かぶが、まだまだ日本にこれほどの力作サスペンスを撮れる監督が居るとは!
長編監督作は本作で2作目、映画監督では若手の40歳。
若松考二の下で映画を学んだだけあって、白石和禰監督の演出は本物だ。
本作の最大の話題はあちこちで評判になっている通り、リリー・フランキーとピエール瀧の“凶悪”演技。やはりこれには触れずにはいられない。
まず、ピエール瀧。
事件の顛末を告白した、元ヤクザの幹部で死刑囚の須藤役。
オラフとは全然違う(当たり前だ!)、凄みのある演技。
穏やかに話していた面会中に突然ブチ切れ豹変するシーンには鳥肌すら立った。
そして、リリー・フランキー。
一連の事件の首謀者で、不動産ブローカーの木村役。
インテリで飄々とした雰囲気を感じさせつつ、ヒヤリとする恐ろしさを秘めた名演技。
同時期公開の「そして父になる」では優しい父親を演じ、まるで正反対の役柄には本当に驚かされる。
二人は軽やかな殺人トークをしながら手を下す。
死体を何かの粗大ゴミのように扱い、須藤は鶏でもさばくように死体を切り刻み、木村は楽しそうにその死体に火を放つ。
須藤は何の躊躇も無く老人を唐突に殴り、木村は愉快そうに老人に酒を飲ませスタンガンを当てショック死させようとする。
かと思えば、皆で賑やかにクリスマスを祝う。
人間はここまで二面性があるものなのか。身の毛がよだつと共に、劇中の池脇千鶴の台詞ではないが、高揚感すら感じるものがあった。
この二人の殺人犯は対称的でもある。
片や暴力的だが人情があり、片や穏やかだが冷血漢。
本当に恐ろしいのは…
そう、本当に恐ろしいのは、この二人ではないのかもしれない。
山田孝之演じるジャーナリストは、事件にのめり込み、家庭を不幸にしながら取り憑かれていく。
例えそれが熱い正義感からでも、一度ハマってしまった人間の心の暗部は底無し沼。
韓国映画で「悪魔を見た」があった。
この邦題は上手いと思った。
“悪魔”とは、チェ・ミンシク演じる怪物的犯人ではなく、イ・ビョンホン演じる主人公が見た自分の心に宿る暗部。
それは本作にも言える。
悪魔を見た。
人間の心の暗部に…。
鑑賞後の気持ちの引っ張られが凄まじい
実際にあった事件が題材となっていること、あとは出演されてる方の演技が上手であるために、見終わったあとのずーんとした気持ちは凄まじいです。
リリー・フランキーもピエール瀧も普段とは全く違った冷酷な凶悪な方になっていました。
ご老人の役者さんの演技も、年齢と風貌も合間ってすごく胸に来るものがありました。
全く一般市民と思っている人にでも、ご年配の方に対する凶悪な気持ちは芽生える。
メッセージ性もあるので、そのあたりのことを非常に考えさせられました。
ぶっ込む怖さ
ガラス越しの面会室に映るのは自分と相手。
イヤなストーリーだったけど、腑に落ちるお話だったので恐怖はあんまりないです。
雰囲気や映画秘宝の煽り方で『冷たい熱帯魚』的なモノを期待しちゃうかもしれないけど、こちらの方がきちんと作られてます。
顔の説得力
ピエール瀧とリリー・フランキーが真面目に悪人を演じるということで話題になった本作。
その通りに映画の作りはいたって正統派。
映画的なツイストの手法もあるにはあるがドキュメンタリーか、というぐらいに正攻法で犯罪とその人物を描いていく。
センセーショナルな事件に対して、 それがジャーナリズムなのか、好奇の目なのか、真実を知りたいという欲求なのか?を観客にも問うてくる。
どこで切れるか分からない男(ピエール瀧)に対して とことん心の底が不明な先生(リリー・フランキー)。
全く理解できない人間がこの世には普通にいるという感じが怖い。 やはり映画というより上質な実録ドキュメンタリー観た後のような気分になった。
後味は確かに悪いのだけれど
もう一度みたいという衝動にかられて二回劇場に足を運びました。
リリーさんはあのスタンガンのくだりは絶対に“素”だと思います。
いつのまにか瀧さんまた“ぶっこんで”くれないかなぁ…と思っている自分がいます。
一応実話ベースなのでそういう期待はしてなかったのですが、オリジナル脚本なら山田孝之がリリーさんと瀧さんの後継者になる展開間違いなし!
もうBlu-ray買うしかない。
産まれて初めて使います。
胸くそが悪い。
この言葉がぴったりきました。
しばらくはフラッシュバックして嫌な気持ちが続き、思い出したくない。辛い、苦しい。
まんまと監督の思惑通りの感情になり、かなり後引きました。
なに不自由なく暮らしていても、ちょっとしたきっかけで、人間悪人になりえる。
世界で一番大切な家族でさえ、荷物になるような感情が私にも芽生える事があるのだろうか?
考えただけで涙が止まりません。
もう二度とみないし、可能な限り思い出したくないですが、見なければよかったとは、口が裂けても言えない。
そんな胸くその悪い映画です。
はぁ。。。生きるって。。。苦しい。。。
高齢者問題を思うと胸が痛くなります。
最初の10分間で、すでに“凶悪”です。
凶悪という文字を映像にしたらこうなるという見本のよう。
しかし、まだまだ凶悪は続きます。
人の、特にお年寄りの命を金としか思っていない先生により、
確実に金になる方法でもって、年寄りがいたぶられながら殺されます。
観ていて、もう、はやく死になよ・・って思ってしまいました。
家族に捨てられて、家族の借金のために凶悪犯の手中にはまって
苦しめられて、苦しめられて、それでも「生きたい」
と言う被害者のお爺さんの言葉に心が痛くなりました。
その言葉に何も感じる風もなく、殺すのです。
それはもう、仕事を全うするように。
記者の妻は、記者の老母の介護がやりきれず
のらりくらりとかわす記者に我慢ができず
離婚を切り出します。
お義母さんの面倒を私一人に押し付けてと。
最終、お義母さんは老人ホームに預けられます。
この高齢化社会で、人として尊厳をもって生きていくには
どうしたらいいのだろう
映画の筋とは違うかもしれませんが、
そんなことを考えて心が重くなりました。
演技派揃いな作品。
この話が実話を元にしたフィクションってことは知っていたし、重たい話なのは覚悟していたけれど・・・。
こんなことが、実際に日本で起きていたなんて・・・。と思わせる作品でした( ̄_ ̄ i)
死刑判決をうけている暴力団役のピエール瀧はもちろん悪人です。
それを裏で指示?していた先生役のリリーさんも悪人です。
その事件の真相を解明していく編集者役の山田孝之も、私は悪人だと感じました。
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