欲望のバージニア

劇場公開日:

欲望のバージニア

解説

シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェシカ・チャステインら豪華キャストが共演し、アメリカ禁酒法時代に実際にあった復讐劇を映画化。1931年、バージニア州。密造酒ビジネスで名を馳せたボンデュラント3兄弟の次男フォレストは、シカゴから来た女性マギーに心を奪われ、三男ジャックは牧師の娘バーサに恋をしたことから、兄弟の力関係に変化が起こり始める。一方、新しく着任した特別補佐官レイクスは高額の賄賂を要求するが、兄弟はこれを拒否。するとレイクスは、脅迫や暴力によって兄弟の愛する女性や仲間たちに危害を加えていく。その他のキャストにジェイソン・クラーク、ミア・ワシコウスカ、ゲイリー・オールドマン、ガイ・ピアースら。監督は「ザ・ロード」のジョン・ヒルコート。

2012年製作/116分/R15+/アメリカ
原題または英題:Lawless
配給:ギャガ
劇場公開日:2013年6月29日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 カンヌ国際映画祭(2012年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ジョン・ヒルコート
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映画レビュー

4.0【”無法なる血と暴力と密造酒の国。それでも俺たちは死なない。”今作は禁酒法時代のバージニアを舞台にした冷酷卑劣なる取締官僚と、密造酒製造三兄弟の苛烈な闘いを描いた作品である。】

2025年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■1930年代、バージニア州フランクリンで密造酒製造商売するハワード(ジェイソン・クラーク)、フォレスト(トム・ハーディ)、ジャック(シャイア・ラブーフ)ボンデュラント三兄弟。
 三男で非力なジャックは町の大物ギャング、フロイド・バナー(ゲイリー・オールドマン)との取引に命懸けで取り組み、且つ牧師の娘バーサ・ミニクス(ミア・ワシコウスカ)に惹かれる。
 そこへ、新任の特別補佐官チャーリー・レイクス(ガイ・ピアース)が現れ、兄弟を含めた密造酒製造者達に高額な賄賂を要求する。
 屈する者が多い中、ボンデュラント三兄弟だけはその要求を拒否すると脅迫が始まりジャックは銃で脅され虚仮にされ、フォレストは夜に二人組に首を掻ききられるが、シカゴから流れてきた女マギー・ボーフォード(ジェシカ・チャステイン)に助けられ何とか一命を取り留めるが、彼女自身もその二人組に乱暴されていた。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・冒頭から物凄いバイオレンスシーンが次々に展開される。町の大物ギャング、フロイド・バナーが、取締官の車を銃で撃ちまくるのである。
 フランクリンが無法の町である事が分かる。

・その後、新任の気障で冷酷で狡猾な特別補佐官チャーリー・レイクスがやって来る。彼は密造酒製造者たちから賄賂を受け取るのであるが、ボンデュラント三兄弟だけは彼には従わないのである。
 そして、レイクスは兄弟達に脅迫を始めるのだが、兄弟たちのレイクスの手先への報復するシーンが正に血と暴力の国なのである。
 中でも、フォレストを演じるトム・ハーディの手に鉄輪を嵌めた剛腕パンチの凄まじい事。だが、彼も夜半に襲撃を受けるのである。

■今作は、ひ弱だったハワードが、最初はレイクスに舐められるも、徐々に男としての成長をしていく様を描いた成長譚である。
 モノローグもハワードが語り、自身の恋や兄弟たちの男としてのプライドを掛けた生き様を綴って行くのである。
 そして、ハワードは友人クリケット(デイン・デハーン)がレイクスに殺された事を知りフロイド・バナーから得た大金で購入した車を物凄いスピードで走らせ、レイクスたちに報復しようとするのである。
 このシーンのボンデュラント三兄弟と、レイクスたちとの銃撃戦も激烈である。

<そして、ハワードはレイクスを追い詰め、見事にクリケットの仇を打つのである。その後、禁酒法が廃止され、三兄弟は夫々の想い人と結婚するのである。
 今作は、現代の名優多数出演の、禁酒法時代のバージニアを舞台にした冷酷卑劣なる取締官僚と、密造酒製造三兄弟の苛烈な闘いを描いた作品なのである。>

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NOBU

4.0俺達はボンデュラント兄弟だ

2024年6月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

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カズユキ

4.0悪法物語

2024年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

豪華キャストの名演で見応えありました。
お酒が飲めないなんて、我慢できないなぁ~。お酒はコミュニケーションツールであるし。
禁酒法がある時代と場所に生まれてなくて良かった♪

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光陽

3.5禁酒法時代の魅力はたっぷり

2023年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

禁酒法時代のアメリカ。バージニア州で密造酒を製造していた三兄弟の顛末を描く物語。

実話を基にしたお話のようです。
アル・カポネ等、ギャングが跳梁跋扈したアメリカ暗黒の時代。でも、映画にすると魅力的ですね。
「アンタッチャブル」では敵役の密造組織。でも、この映画では、密造酒を作る主人公達がとても魅力的に描かれています。
ギャングの上前を撥ねることしか考えていない悪辣な官憲。その官憲に易々と屈服する他の密造組織。
そんな中、自らの仕事と独立に矜持を見せる次男のフォレスト。男気があって素敵ですね。

この映画の肝は、主人公の三男ジャックに共感と好意を覚えるか否か・・・なんでしょう。
私は、どうしても好きになれない。プライドは無駄に高く、思慮は限りなく浅い。そのくせ臆病で弱い・・・。結局最後迄トラブルメーカーでイライラしてしまいます。自らの仕事の危険性を考えずに神父の娘にアプローチする態度には、不愉快さすら覚えます。
それが主人公なんですから、映画としての満足度はどうしても上値が重くなります。

私的評価は普通にしました。

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よし

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